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第二章

28小さな令嬢達のお茶会

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 寝台で寝ていると、ぴちゃぴちゃとどこかで聞いたことのある水音と、股間に走る痺れのような気持ちのいい感覚で目が覚めた。目を擦ってお股を見ると、そこには私の蕾を舐めているレイジェス様がいた。

「ふぁっ!? 何してるんですかっ!」
「ナニを致しているだけだが?」

 ツンとした素振りでそのまま続けているレイジェス様。

「わたくしに協力して、触れないとおっしゃったではありませんか」
「君が寝てる間くらい良いだろう? もう起きたなら触れぬ」

 そう言ってレイジェス様は私を触るのを辞めた。
私が自分のお股を見ると、寝ている間弄られただけなのに…びちょびちょに濡れていた…恥ずかしい。こんなになるなんて、やっぱり私エロい子だったのかしら?
転生前は男の人と付き合ったことも無かったから、そもそも自分がエロいとか思いも付かなかった。まじか…と凹む。

「リア、起きたらさっさと着替えよ。今日は君の友達がくるぞ」
「え?」
「お茶会に招待した。君と話がしたいと言っていたのでな」
「お友達? 話? 誰が来るのですか?」
「シエラ様とエリザベス様だ」

 思ってもみなかったその名前に私は驚いた。

「エリザベス様?」
「先日リッツ伯爵の晩餐会に行ったと言っただろう? その時に、君に謝りたいと言ってた。だから席を設けることにした。許すか許さないかはリアが決めろ。私は席を設けただけだ。話だけでも聞いてやれ」
「……はい」

 正直、エリザベス様にはいい印象がないけど、レイジェス様がそう言うなら話だけでも聞いておくか。私は自分の股が気持ち悪くてアクアウォッシュを掛けた。
それを見ていたレイジェス様が本当に綺麗になったか見せよ。とお股を見ようとしたので怒っておいた。



 食堂に行くとセバスが朝食の用意をしていたけど、私は紅茶だけで良いと紅茶を飲んだ。
レイジェス様は執務室にアランが来て何やら話しているらしい。

「また明日から工事でお屋敷の中の移動ができないなんて窮屈ですわ」

 とセバスに愚痴る。

「あと二週間ほどで終わりますから、辛抱です。これでも突貫工事で早くして頂いてるのですよ」

 まぁ、あんまり我がまま言っちゃダメだよなぁ。
どうしようもない事だもんなぁ。

「今日お茶会があるって聞いたのですが?」

 とセバスに聞いた。

「場所は中庭のテラスのカフェテーブルにしようかと思ってます。屋敷内は工事であちこち埃っぽいですから、お客様をお招きするのに相応しくありませんからね。お茶会の招待状にもそのように書いてあります」
「時間は?」
「朝の9の刻からです」
「もうすぐですね」

 今は朝の8の刻だった。使用人達はお茶会の準備で忙しい。時間まで暇だなぁと思ってたらレイジェス様が戻ってきた。

「セバス、私にもブラウンティを」

 セバスはブラウンティの準備に一度厨房に向かった。
私はとととっとレイジェス様の近くに寄り、抱っこして? の腕を広げるポーズをした。

「どうした?」

 と嬉しそうにしながら抱っこをしてくれた。

「時間まで暇で。何をすればいいのかわからなくて」
「だから私の所へ?」
「それだけじゃないですよ。さっき弄るから……レイジェス様にくっ付きたくなったのです。責任取って抱っこしてあげてください」

 私はその首に腕を絡めて頬ずりをした。レイジェス様は私の頭を撫でる。
セバスがブラウンティを持って来て差し出す。レイジェス様は私を抱きかかえながらそれを飲んだ。一気飲みした後、談話室に連れて行かれた。

 談話室に入るとレイジェス様は長椅子に座り私はそのまま膝に抱きかかえられた。
そしてドレスの裾から手を入れ私のショーツの間から指を入れる。
装飾下着を履いているけど、レイジェス様には何の効果もない。
簡単にショーツの間に指が入ってしまう。

「レイジェス様、気持ちは良いのですが…わたくしは禁欲中で……」
「禁欲など止めてしまえ! 君が止まらない時は私が止めると何回も言っているではないか? 何故分からない? 私は君に触れたい!」
「……レイジェス様がわたくしを止めて、それでも止まらなかったら?」
「策は選ばない。君を失うくらいなら縛ってでも止める」

 見上げるとレイジェス様は苦しそうに顔を歪めていた。
こんな顔にさせてしまって申し訳なく思う。
私はレイジェス様の頬に手を伸ばして優しく撫でた。

「……わたくし、レイジェス様を信じることにします……」
「それでは……!?」
「わたくしの禁欲生活は長くは持ちませんでしたね」

 私はレイジェス様に微笑んだ。
レイジェス様が私に口付けをする。大きな舌がぐっと入ってきて息ができない。

「んんっ!」

 私の小さな舌がレイジェス様に吸われ、絡まれ激しく舐めて吸い上げられる。私は息が出来なくて苦しくてレイジェス様の肩を叩いた。
それに気付いてレイジェス様は唇を離した。

「い、息が出来ないじゃないですか」
「鼻があるだろ? 鼻で息をすればいい」
「してるけど、鼻の穴が小さいのです。大人とは違いますから」

 というと顎クイされて鼻の穴を見られた。そして目を丸くする。

「本当だ、凄く小さい。君は鼻の穴も小さくて可愛らしいな」

と言って鼻の穴に舌先を尖らせて入れた。

「き、汚いですよ」
「大丈夫、君はトウミの味しかしない」

 う~ん。私の言いたい事が通じない。てか、鼻の穴に舌いれるって…。
何考えてんの? まったく。
と思ってたらドレスの裾からまた手を入れられてショーツに指を突っ込まれ弄られた。

 気持ちはいいんだけど…。これって私が気持ち良くなるだけでレイジェス様は特に気持ちいいってわけじゃない。まぁ、弄りたくて弄れてる満足感はあるかもだけど。ふと私を見るレイジェス様。

「私の事はいいぞ? 夜を楽しみにするからな。今は君の善がっている顔を見るのが良い」
「わたくしもレイジェス様の善がる顔は好きです。色っぽくて。あの顔はわたくしだけの物です」

 と微笑む。
股からくちゅくちゅと音がして体がふるふるっと震えた。

「ん? 達したか?」
「ええ、中途半端に。時間とか気になってしまって、そのせいかと」
「そうだなもう時間だ。またあとでリアを弄りたい……良いか?」
「お休みですし…何回もできますね」

 というとレイジェス様にぎゅうっと抱きしめられた。レイジェス様は私をアクアウォッシュしたあと自分もアクアウォッシュした。着ていた家着用ローブを自分の液で汚してしまった様である。

 私はまたレイジェス様に抱き上げられ中庭のテラスへ向かった。今日は天気が良くてカフェテーブルには大きな日傘が立てられている。参加人数は5名。レイジェス様、私、コモン様、シエラ様、エリザベス様だ。

 私はレイジェス様の隣に座った。まだお客様は来ていない。そわそわしてるとレイジェス様がまた口付けをしてきた。何回もちゅっちゅちゅっちゅとしてくるので手で塞いでいたら声を掛けられた。

「やぁ、久しぶりアリアちゃん! 相変わらず君達仲が良いね!」

 とコモン様がシエラ様を抱っこして現れた。

「ごきげんよう、アルフォード公爵様、アリア様。こんな格好で申し訳ありません」

と抱き上げられつつ挨拶をするシエラ様。

「ごきげんよう、シエラ様。お久しぶりでございます。アリアの隣にどうぞ」

 レイジェス様が席へと手で促す。

「その隣にコモン」

 コモン様が座るとエリザベス様を案内しているセバスが見えた。エリザベス様が会釈をされたので私も会釈する。

「本日はお招き頂きありがとう存じます。わたくしはカートラット伯爵家のエリザベス=カートラット、10歳です。どうぞよろしくお願いします」
「ごきげんよう、エリザベス様。よくいらした。そちらの空いてる席へどうぞ」

 とレイジェス様が言う。

「では茶会のはじまりを祝してトウミタワーを用意した。セバス!」

 セバスとオースティンが大きな皿を二人で運んでくる。その上にはピラミット状に山に詰まれたトウミがあった。一番高い所で40センチくらいかな?

「「「うわぁ~!!」」」

 子供達三人が喜ぶ。

「私のトウミ園で今朝採れ立てのトウミだ。紅茶に入れても美味い」
「紅茶にトウミ?」

 と私が素っ頓狂な声をだすと、美味しいですよね~とシエラ様が普通に言う。
どうやら紅茶にトウミは定番らしい。
私はさっそくお祈りをした。

「神よ、トウミという糧に感謝します。いただきます」

 お祈りをしてからトウミを半分食べた。そして半分は紅茶へ投入。あらまぁ、甘みが足りないと思っていた紅茶が美味しい!

「アリア様はいつもお祈りの言葉をおっしゃってから食事しますの?」

 とエリザベス様が聞いて来た。

「天界から帰ってきてからです。以前は母神さまの【いただきます】のお祈りだけでしたけど、父神様にもお祈りを教えてもらったので言っています。【~~の糧に感謝します】までが父神様への祈りです」
「アリア様には父神様だけではなく母神様もいらっしゃるの?」

 とシエラ様が言う。

「ええ、いますよ。母神様は別の惑星の創造神をやっています。父神様はもとは単神だったのですが私を造る過程で夫婦神になったのです。これを創造夫婦と言って何かを造りだすだけの夫婦でパートナーです。閨関係はまったくありません」
「え? 夫婦なのに?」

 とコモン様は驚いている。

「そういうことを致す夫婦神関係もあるみたいですが、人間とは制度が色々違うのです」
「ああ、それは良く聞くね。だから人籍と神籍は別れたって聞いた」

 とコモン様が言う。

「ええ、人籍では親兄妹と婚姻出来ないですけど、神籍では親兄妹関係ないですからね。私も父神様に嫁になれって言われて知った事実でびっくりですよ」

 というとレイジェス様に急に腕を掴まれた。

「ちょっと待て。それは初耳だが?」

 と眉間に皺を寄せる。

「もう、終わった話なので言うこともないかな? って……」
「で? その求婚はどうなったのだ?」
「え? もちろん断りましたよ。レイジェス様がいるのに受けるわけがないでしょ?」

 というと眉間の皺が消えた。

「大体、父神様は魅了されてましたから。魅了のせいかと。娘に誑かされて本望とか言って魅了解除しないし」
「はっ!? 君の魅了は神にも有効なのか!?」
「みたいですね」

 レイジェス様はこめかみを押さえた。

「いくら最高神、創造の神といえど、自分の父である方ですよね?」

 とエリザベス様が言う。

「そうですよ。ないですよ。父神様は父としか思えません。有り得ないですよ」
「わたくしが自分のお父様に求婚なんてされたら……卒倒しますわ」

 とエリザベス様。

「神様はちょっと考え方が人間とは違うのですよ。ちなみに私は人族なので考え方は人間みたいなものです。だから天界に行っていたときはカルチャーショックの渦でしたわ?」

 エリザベス様はふふっと笑った。

「天界って面白そうですね」
「皆、亡くなると一度天界に召されますから。エリザベス様もいつかはわたくしの父神様と会うかも知れません」
「アリア様?」
「はい?」

 エリザベス様は急にもじもじし始めた。花摘みか?と思うとレイジェス様を見つめている。
レイジェス様を見るとエリザベス様に頷いた。

「あ、あの」
「はい?」
「以前の、晩餐会であなたのお父様の事を馬鹿にしてごめんなさい!!」

 と起立して頭をさげた。そのまま続けて言う。

「あのあと、戴冠式であなたが神籍を献上されているのを見て…あれは本当だったんだって知ったのです。ずっと謝りたくて…ごめんなさい! 本当にごめんなさい!」

 私はびっくりした。
一見、少しツリ目で性格も話した感じきつめだし。エリザベス様が私に頭を下げるような方に見えなかったからだ。ちゃんと反省してくれてずっと謝りたいと思っていてくれたなんて、私は考えもしていなかった。エリザベス様は私が何も言わないので頭を下げたままだ。
何か言わなくては。

「……わたくし、エリザベス様がわたくしのことを気にかけてくれて、父神様のことに興味を持ってくれて嬉しいです。わたくし、エリザベス様のことをもう怒っていません。だから、これから仲良くしましょう?」

 と言うと、ばっと顔を上げたエリザベス様の顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。

「スァビジィエル!」

と、私は唱えて自分の手にハンカチを出した。そしてエリザベス様に渡す。
「今の呪文はなんですの?聞き取れなかったし、聞いたことがないですわ?」

 とエリザベス様が泣きながら言う。

「これは神語呪文と言って神様専用の魔法です。着衣の呪文なのですが、布や皮製品も出せます」
「へ~凄いや!」

 とコモン様が興味深げに言う。
レイジェス様が私の頭を撫でた。そして優しく微笑む。
エリザベス様が涙を拭き終わりいつもの凛々しい顔に戻るときりっと言った。

「わたくしこそ、どうぞよろしく。アリア様!」

 と満面の笑みでだった。
シエラ様もそれを見ていて言う。

「わたくしも! ごめんなさい。あの時アリア様は父神様って何度も言ってたのに信じてなくて、婚約者であるアルフォード公爵様をお父様と間違えるなんて!!」

 レイジェス様が今HPに10000ポイントくらいダメージを食らった様な顔をした。もうそれ以上言わないであげてシエラ様!

「信じる人の方が少ないのです。昔は神様が地上に遊びに来て神と人との婚姻も多かったみたいですけれど、今では降臨する神も少ないみたいです。信じられないのも当然ですよ」
「でも…」
「その後もわたくしと仲良くしてくださっただけで、わたくしは嬉しいです。ありがとう存じます。シエラ様」

 というとシエラ様は涙目で笑った。

「どうやら仲直りはできたようだな」

 とレイジェス様が言う。

「この機会を下さったアルフォード公爵様に感謝致します」

 とエリザベス様は立ち上がりドレスの裾を持って深々と頭をさげた。ハンナ先生が教える挨拶のように綺麗な所作だった。

「では、私とコモンは席を外すとしよう。あとはレディ達で楽しむが良い。セバス、菓子も持て」
「はい」

 とセバスはお菓子も持ってくるようだ。コモン様はシエラ様と離れたくないと駄々をこねていたけれど、レイジェス様につまみ出された。
残された三人になってしーんとする。みんな間が持たなくてお茶をすする。
その中、一番先に口を開いたのはエリザベス様だった。

「コモン様って、シエラ様の婚約者ですの?」
「ええ、少し前にコモン様から結婚を前提にお付き合いしたいと婚約を申し込まれまして」
「先日、あちらのご両親にお会いして正式に決まりましたの」

私はそれを知らなかった。

「ええ!? おめでとうございます!!」
「ありがとうございます」
「おめでとうございます」

 とエリザベス様もお祝いを言うが少ししょんぼりしている。

「どうしました?」

 とシエラ様が尋ねた。

「この中でわたくしだけ婚約者がいませんわ? お二人ともいらっしゃるのに」
「わたくし達の年齢でいるのは早いかと…わたくしの一番上のお姉さまは18歳ですけど、まだ婚約者がいませんし、その他のお姉さま方にもいませんわ?」
「え? では上のお姉さま方から風当たりがきつくないですか?」

 とエリザベス様に聞かれてシエラ様が口ごもる。意地悪されているっぽい。

「少し、きついですわね。前は子供扱いで馬鹿にされていましたのに…」
「女ってそういう所ありますわよね」
「わたくしは姉妹がいないのでわかりませんけど、大変そうですね?」

 と一応言っておく。

「わたくしにも誰か、王子様が現れないかしら?」
「ん? エリザベス様って10歳ですからもう学校に通ってらっしゃいますよね?」
「ええ、もちろん」
「学校では素敵な方はいらっしゃらないのですか?」

 と聞くとあははははと笑われた。笑うときに扇子を使って口を隠している所作が上品だ。

「男子は沢山おりますよ? だけど、皆お子様ですわ?」
「わたくし達もお子様だからいいのでは?」
「わたくしは子供より、大人の男性が良いのです。アルフォード公爵様も素敵ですし、コモン様も素敵ですよね」

 と、うっとりした顔をする。
私とシエラ様は思わず顔を見合わせた。

「ご両親様がそのうち見つけてくるのでは? 伯爵家でしたらすぐでは?」

 とシエラ様が聞くと頭を振る。

「我が伯爵家では男は多いのですが娘はわたくし一人なのです。だから父が私をお嫁に行かせないとか言い出して…。婚約者なんて本当に現れるのか?幻の存在ですわ?」

 というと私達は全員で笑った。
シエラ様が頬を赤く染めてもじもじして私に聞いてきた。

「ア、アリア様は蜜花を失ってませんよね!?」

 といきなり言われてびっくり。

「え? ええ、失ってませんよ?」

 というと真っ赤になって続けて言った。

「そ、その閨っぽいことになったらどうしているのですか?」

 と言うと同時に顔を両手で隠された。

「え、もしかしてシエラ様!?」

 とエリザベス様が言う。

「散らしていませんよ!? わたくし、散らしていませんからっ!!」

 と力説する。

「子供がこんなお話しても良いのでしょうか? 悩みます」

 と私が言うと二人は周りをきょろきょろ確認して言った。

「大丈夫です。今はわたくし達だけだから叱る大人はいません」

と二人共ニッと笑う。

「閨事になったらどうするかと言われても…どういう意味でおっしゃってるのか分かりませんわ? シエラ様」

 私が聞くとシエラ様は真っ赤になって黙ってしまった。
エリザベス様が興味津々に私に聞いてくる。

「わたくし達の年齢では犯罪になってしまうわ? どうやって致すのかしら?」
「蜜花を失わなくても相手も自分も達する事は出来ますよ」

 というとシエラ様が驚く。
あっ! しまった! 今のは失言だ!! …まずい…どうしよう……? 誤魔化すしかないよね? …まったく…レディらしからぬ自分の言動にとほほだ。

「た、た、た、達するって…アリア様は極みを?」
「…えっと、達した事はありますけど、そんなに詳しくないんで…申し訳ございません」
「アルフォード公爵様に導かれたのですか?」

とエリザベス様が言い私は頷く。

「他にいませんでしょ?」

まぁ、そうですよね。とシエラ様。

「ちなみにお二人は性行為にどれくらいの知識をお持ちですか?」

 と聞いてみる。あんまりショックをあたえない方がいいんじゃないかとか思ったから。

「男の大きくなったものを女の股の穴に入れるんでしょ? それくらい知ってるわ? 側仕え達が話していたもの。」

 とエリザベス様が言う。なんて側仕え達だ! そんな事子供の前で話すなっつうの。

「わたしくもそれは知っています。お姉さまが3人もいますから。特に一番上のお姉さまは所謂貴族の女なので…」
「知っているなら問題ないじゃないですか?」

 と私が言うと問題だという。シエラ様。

「わ、わたくしが知りたいのは蜜花を使わずどうやって殿方を達せさせる事ができるかです」

 とはっきりと言う。そして照れて顔を隠す。いや、レイジェス様が褒めるだけあって、やっぱシエラ様は可愛らしい。

「そんな事が出来るんですか?」

 とエリザベス様が興味津々だ。

「お姉さまは蜜花を使ったそれしか知らないので参考にならないのです」

 なるほど…。

「でも、どうしてそんな事を? コモン様と致すのですか?」

 と聞くとシエラ様が固まった。ぼん! と顔から湯気がでそうなくらい真っ赤になった。

「コモン様は優しいので、わたくしに触れる時に聞いてきます。わたくしは許可します。でも、わたくしはまだコモン様にふれていないのです。触れたいのですけど、中々機会がなくて…」

 私はシエラ様の手を握った。

「わかります! 好きな人に触れたい! 切ないその気持ち!! わかります」

 でも、シエラ様は子供だから彼氏とお泊りとかもダメなんだろうな…。

「まぁ、そういうことを致すときはコモン様に身を任せればいいと思います。コモン様はシエラ様のことをとても大切にしてますから。痛いことや苦しいことはしないと思うのできっと大丈夫ですよ」

 シエラ様が少し不安の取れたような表情になった。

「やっぱり、貴方達二人共羨ましいし、ずるいわ!?」

 エリザベス様がぷんぷんしながら言って、私とシエラ様は笑った。
追加で来たお菓子を食べたり、トウミを食べたり紅茶に入れて飲んだりしながら私達は楽しく過ごした。
お茶会が終わる頃にはもう三人大の仲良しになっていた。

 エリザベス様の執事がエリザベス様をお迎えに来た所でお茶会は終了した。
みんなでまたお茶会をしようね?と約束をして別れた。
今日は凄く楽しかった。お友達が二人も出来てしまった。ひゃっほい!!
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