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89 結構クる※
しおりを挟む二人で料理を食べて楽しく過ごした。良い感じに酔っ払って、花畑に行こうとしたらちょっと足元がふらついた。
「今日は兄さんを抱くから」
支えられて耳元で囁かれた。低音の凄く響く良い声。
顔が熱くなって、僕は俯いたまま頷いた。
花畑に入ると、考えた。
前に侯爵様と致す時に、自分の中を綺麗にしてなくて醜態を晒した事を思い出した。
弟にあんな無様な姿を晒したくない。
やっぱしておいた方が良いよな?
侯爵様の愛人をしていた頃には、家で中を綺麗にしてからお屋敷に行っていた事もあり、道具は花畑の上部の扉付きの小棚に隠してある。
僕は久々にそこの扉を開けて茶色の紙袋を取り出した。そこには少し大きめのシリンジが入っていた。もちろん注射針は付いていない。
そこに『滝の流れる泉』から水を取って入れた。自分の穴にそれを挿入して吐き出す。
何回か繰り返し中を綺麗にした後、浄化の魔法『アクアウォッシュ』を掛けた。
花畑を出ると弟が突っ立っていてびっくりした。
「中で寝てるかと思った」
「それほど酔ってないよ」
僕の肩を抱き寄せて、耳元で囁くように言う。
「兄さん、お風呂に入ろう?」
「……うん」
僕は頷いた。何故か緊張して心臓がどっどっどって凄く早く鳴っている。
脱衣所で服を脱ごうとしたら『俺の仕事だから』とか言って、全部脱がされた。
僕の物は勃起してた。
弟も服を脱いでるのを見たら勃ってた。そこを見てるのに気付かれた。
「兄さん、あんまり見ないでよ。恥ずかしい」
「あっ、ごめん」
僕は先に浴室に入った。湯船にはもうお湯が張られていた。
いつも通り自分達で身体を洗って背中をお互い洗う。そして湯船に二人で入った。
後ろから抱きかかえられるようにして湯船に浸かるのもいつも通りだけど、緊張して言葉が出ない。いつもなら普通に話すのに。
二人とも無言なのに、僕のお尻に当たる弟の物はビクビクと反応して僕の尻を軽く叩いていた。後ろを見なくても凄く大きく硬くなってるのが分かる。
後ろを使うなんて久しぶり過ぎる。ちゃんと挿いるのかな……。
セドリックは穴の慣らし方なんて知らないだろうし……。
じゃあ、僕が自分でやらなきゃなのかっ!? 弟の目の前で!? ……。
無理だぁあああ!! 恥ずかしすぎる!!
一人悶えていたら僕の肩に顔を乗せられた。
「兄さん、緊張してるの?」
耳元で言うなっ! 息が当たって敏感になるだろうがっ!
「……ちょっと」
「兄さん可愛いっ!」
すりすりと頬に頬ずりする弟。
「俺、ここで一度出しておきたい。じゃないと、兄さんをめちゃくちゃにしそう」
気のせいか、何か恐ろしい事を言われた。
僕をちょっと持ち上げて、膝の上に乗ってる僕のお尻の割れ目に自分の肉棒を挟んで僕の両尻をぎゅっと外側から押さえた。
身体のバランスが取れなくて、思わず湯船の縁を掴んだ。足も踏ん張って、湯の中でハの字型に身体を支えるように前傾体勢にした。
弟の肉棒は湯の中で僕の尻に埋まって上下に動いていた。
「これいい、結構クる」
あんまりがつがつ動かすから前のめりになりそうになって風呂の縁を強く握った。
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用語解説
花畑……トイレ
滝の流れる泉……手洗い場
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