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83 タウンハウスに転勤※
しおりを挟む季節は流れて、年が明け、二月になった。
僕の16歳の誕生日が来た。少し前に家令兼執事のセバスさんがタウンハウスに転勤になった。以前いたタウンハウスの執事がこちらに来て、セバスさんと入れ替わった。けど、新しく来たゼフィエルさんは来た早々退職してしまった。
何が理由だか知らないけど、この『グレーロック城』を管理する人がいなくなってしまった……と思ったらそんな事も無く、セバスさんが週明けと週末に必ず城に顔だしをして城内をチェックする展開になっていた。
行くのに3日間、往復で6日間掛かるのにどうやって来てるのか謎だったけど、どうやらアルフォード公爵様に空間移動の魔法で『ゲート』を開いて貰っていたらしい。
たしか『ゲート』の魔法は全属性じゃないと使えなかったはずだ。
もしかして自分の主人は凄い人なんじゃないかと思った。
そして今日、僕とアランがセバスさんの執務室に呼ばれた。
ノックすると『どうぞ』と言われ部屋へ入った。
そこにはもうアランが立っていた。
「君達二人をここに呼んだのは、王都のタウンハウスの方で働いて貰う事になったからです。あちらで、旦那様の婚約者である、アリア様に関して起きた事件、全ての調査に入る事になるでしょう。そして、事件を分析し新たな事件が起こらないようにするのが君達二人の役目です。さぁ、急いで荷物を纏めて下さい。次にゲートが開くのは1刻後です」
僕は自分の部屋に急いで行って荷物をまとめた。
いつまでになるか分からないけど、暫くは王都勤務になる!
弟と一緒にいられる! そう思うと嬉しくなった。
1刻後、荷物を纏めた僕とアランはゲートを潜った。
自宅に帰ると弟が驚いていた。
「どうしたの!? 兄さん!」
「今日から王都のタウンハウス勤務になった」
「まじで!?」
「まじ」
「良かった!」
「うん」
二人で夕食をし、お祝いをした。弟がやたらフルーツワインを注いでくるから飲みすぎた。
「おかげでちょっと酔っちゃったよ。明日も仕事なのに」
「ちゃんと起こしてあげるから。その前にお風呂に入ろう?」
「あーーー! その手、前にも使われたような……」
「気、気のせいだよ……兄さん」
「僕の穴には入れないでよ?」
「分かってる。それはちゃんと守るから」
「じゃあいいよ、好きにして」
「えっ……本当に?」
「ん? いつもお前の好きにしてるじゃん」
「そうだけど、兄さんが言葉でそんな風に言うの初めてだったから、ちょっと驚いた」
弟が僕をお姫様抱っこして風呂場へ連れて行った。
何だか以前よりも筋肉が隆々としている。また建設関係のバイトしてたのかな?
脱衣所に着いて床におろされると、セドリックの腕や腹、胸の筋肉を触った。
「凄い、カチカチだね」
「ここもカチカチだよ、兄さん!」
僕の手を自分の股間に持って行き、そこを握らせた。
「……ほんとだ。硬い」
僕は弟のズボンのボタンに手を掛けて外した。ズボンを中途半端に下着ごと下ろすと勃起していた肉棒がポロンと零れ出て来た。
それを膝立ちして口に含んだ。
「ちょっと蒸れた匂いする……はむっ」
「兄さんが、自分からそんなことしてくれるなんて……嘘っ!」
右手で擦りながら、肉棒をちゃぷちゃぷ吸い、頭を前後に動かした。
「お前のちんぽ、臭くて美味しいよっ、セドリック」
「兄さんっ!!」
弟は僕の頭を両手で持って、がつがつと口の中を陵辱した。
「に、兄さんの顔に、顔に射精したいっ!!」
どうせ、風呂に入ったら洗うんだし、いいかと思って頷いた。
「あっ、兄さんの綺麗な顔にっ、射精するよ? だすよっ! ぅううっでるっ!」
僕の顔の中心に温かい飛沫が飛び散った。それはどろっとして生臭かった。
『アクアウォッシュ!』
弟に浄化魔法を掛けられた。
「兄さん、ありがとう、俺、凄く満足した」
そう言って、膝立ちしてる僕に屈んでキスをした。
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