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41 亀裂
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僕が侯爵様の下から自宅に帰ると、いつもセドリックは機嫌が悪い。
そして僕を風呂場に無理やり連れて行き洗う。
侯爵様に抱かれてるのが気に食わないのと、それを解約も出来ないのにもイラついてるようだった。
一応、僕の15歳の成人式と同時に契約が切れる事を言ったけど、『遠い!』と叫んで荒々しくキスされて終了だった。
侯爵様と久しぶりに会って、凄く嬉しくて、何度も愛し合った。
僕の穴の形はすっかり侯爵様の形になってしまったのか、挿れられた時、凄くしっくり来た。そして恐ろしい程の快感が僕を襲った。
穴で感じるようになって来たけど、どんどんそこを使うたびに快感が増していく。
もうこんな身体じゃ、女の子なんて抱けるわけもない。
どうやら、僕の身体は男の方が好きなんだと自覚してしまった。
そして、侯爵様のあれを味わっている時に、ふしだらな考えが湧いた。
セドリックの物はどんな感じなんだろう? って。弟なのに。弟のあれを自分の中に挿れる想像をしてしまった。
侯爵様と比べては悪いが、身体の大きさや、若さのせいもあるんだろうけど、物で言えば微妙にセドリックの方が大きくて反っていた。
侯爵様の物でも挿れるときつくて、ギチギチに僕の穴は広がってるのに、弟の物を挿れちゃったらどうなるのか……。裂けはしないだろうけど……。
あまりに自分がふしだらで厭らしすぎて恥ずかしくなった。
ぶるぶると頭を何度も振った。弟にこんな邪な想像をしちゃだめだ……。
可愛い弟の小さな頃の姿を想像したのに、それはすぐに今のセドリックの姿になる。
筋肉質の逆三角形のような上半身の身体。ぎらりと独占欲に溢れた獣の様な瞳。
僕に覆い被さるセドリックは、余裕が全然無くて、焦がれるような、情けない表情をする。だからつい、僕も受け入れてしまうんだ。
「あいつがあんな顔しなけりゃいいんだ」
それは単なる言い訳でしかないのを僕は知ってるけど、言い訳だってしたくもなる。
こんな兄弟で性行為をするなんて、不毛もいいとこだ。
僕はもう、男じゃないとだめだって自覚したけど、弟はまだそこまででは無い気がする。ちゃんと話し合おう……そう思った。
学校が終わって家に帰ったある日、僕は弟に話があると言って居間の長椅子に二人で座った。
「話って……?」
「ちゃんとセドリックに言わなきゃと思ってさ。なぁなぁにしてたけど、やっぱり良くないよ。素股とか、キスとか。もう二人でこんな風に性行為をするのはよそう?」
「侯爵様の所に行って、裏切ってるって罪悪感に目覚めちゃったの?」
「そういう訳じゃないよ。ただ、お前といやらしいことをするより、侯爵様と致してる方が気楽ではある。彼は血も繋がってないし、愛人契約してお金を貰ってるからね、仕事だって割り切れる」
セドリックはスッと長椅子を立ち上がり、居間にあったチェストの一番上の引き出しを引いて中から布袋を取った。それを僕にぽいっと放る。
その布袋は重くて、貨幣のぶつかる音がした。
「兄さんにお金を払うって言ってて、まだ払ってなかった。それ、兄さんの素股、その他性行為の代金。本番はやってないんだから、その額で我慢して?」
中を見ると金貨が35枚も入っていて驚いた。
金額にすると35万ギルだ。
「どうしたんだよ、こんなに……」
「全部バイト代。兄さんみたいに身体売って稼いだわけじゃないよ? 建材の荷物運びだよ。あのバイトって結構賃金がいいんだ」
「こんな金いらないよ。自分で使えよ」
「自分で使ってるよ、兄さんの身体を買う為に」
「そういう使い道じゃなくてなぁ……」
「じゃあ、どうしたら兄さんを自分の物に出来るんだよ! 金払ってんだから抱かせろ! 穴も使ってないのに!」
僕は頭に来て思わずセドリックの頬を拳で殴った。
腹が立って涙が出てくる。
「お前は……僕の気持ちなんか、なんにも分かっちゃいないよ! 自分さえ良ければそれでいいのか!? 僕がどれだけ……セドリックを大事に思ってるかなんて……、お前には絶対分からない! お前なんか弟じゃない! 家から出て行け! 稼げるなら自分で食って行きゃいいんだ! 僕はもうお前なんか知らない!」
僕は立ち上がった。
「兄さん……、本気で言ってるの?」
「本気だよ、出て行け! お前なんてもう嫌いだ!」
僕は寝室に行って寝台に寝転んだ。
そして僕を風呂場に無理やり連れて行き洗う。
侯爵様に抱かれてるのが気に食わないのと、それを解約も出来ないのにもイラついてるようだった。
一応、僕の15歳の成人式と同時に契約が切れる事を言ったけど、『遠い!』と叫んで荒々しくキスされて終了だった。
侯爵様と久しぶりに会って、凄く嬉しくて、何度も愛し合った。
僕の穴の形はすっかり侯爵様の形になってしまったのか、挿れられた時、凄くしっくり来た。そして恐ろしい程の快感が僕を襲った。
穴で感じるようになって来たけど、どんどんそこを使うたびに快感が増していく。
もうこんな身体じゃ、女の子なんて抱けるわけもない。
どうやら、僕の身体は男の方が好きなんだと自覚してしまった。
そして、侯爵様のあれを味わっている時に、ふしだらな考えが湧いた。
セドリックの物はどんな感じなんだろう? って。弟なのに。弟のあれを自分の中に挿れる想像をしてしまった。
侯爵様と比べては悪いが、身体の大きさや、若さのせいもあるんだろうけど、物で言えば微妙にセドリックの方が大きくて反っていた。
侯爵様の物でも挿れるときつくて、ギチギチに僕の穴は広がってるのに、弟の物を挿れちゃったらどうなるのか……。裂けはしないだろうけど……。
あまりに自分がふしだらで厭らしすぎて恥ずかしくなった。
ぶるぶると頭を何度も振った。弟にこんな邪な想像をしちゃだめだ……。
可愛い弟の小さな頃の姿を想像したのに、それはすぐに今のセドリックの姿になる。
筋肉質の逆三角形のような上半身の身体。ぎらりと独占欲に溢れた獣の様な瞳。
僕に覆い被さるセドリックは、余裕が全然無くて、焦がれるような、情けない表情をする。だからつい、僕も受け入れてしまうんだ。
「あいつがあんな顔しなけりゃいいんだ」
それは単なる言い訳でしかないのを僕は知ってるけど、言い訳だってしたくもなる。
こんな兄弟で性行為をするなんて、不毛もいいとこだ。
僕はもう、男じゃないとだめだって自覚したけど、弟はまだそこまででは無い気がする。ちゃんと話し合おう……そう思った。
学校が終わって家に帰ったある日、僕は弟に話があると言って居間の長椅子に二人で座った。
「話って……?」
「ちゃんとセドリックに言わなきゃと思ってさ。なぁなぁにしてたけど、やっぱり良くないよ。素股とか、キスとか。もう二人でこんな風に性行為をするのはよそう?」
「侯爵様の所に行って、裏切ってるって罪悪感に目覚めちゃったの?」
「そういう訳じゃないよ。ただ、お前といやらしいことをするより、侯爵様と致してる方が気楽ではある。彼は血も繋がってないし、愛人契約してお金を貰ってるからね、仕事だって割り切れる」
セドリックはスッと長椅子を立ち上がり、居間にあったチェストの一番上の引き出しを引いて中から布袋を取った。それを僕にぽいっと放る。
その布袋は重くて、貨幣のぶつかる音がした。
「兄さんにお金を払うって言ってて、まだ払ってなかった。それ、兄さんの素股、その他性行為の代金。本番はやってないんだから、その額で我慢して?」
中を見ると金貨が35枚も入っていて驚いた。
金額にすると35万ギルだ。
「どうしたんだよ、こんなに……」
「全部バイト代。兄さんみたいに身体売って稼いだわけじゃないよ? 建材の荷物運びだよ。あのバイトって結構賃金がいいんだ」
「こんな金いらないよ。自分で使えよ」
「自分で使ってるよ、兄さんの身体を買う為に」
「そういう使い道じゃなくてなぁ……」
「じゃあ、どうしたら兄さんを自分の物に出来るんだよ! 金払ってんだから抱かせろ! 穴も使ってないのに!」
僕は頭に来て思わずセドリックの頬を拳で殴った。
腹が立って涙が出てくる。
「お前は……僕の気持ちなんか、なんにも分かっちゃいないよ! 自分さえ良ければそれでいいのか!? 僕がどれだけ……セドリックを大事に思ってるかなんて……、お前には絶対分からない! お前なんか弟じゃない! 家から出て行け! 稼げるなら自分で食って行きゃいいんだ! 僕はもうお前なんか知らない!」
僕は立ち上がった。
「兄さん……、本気で言ってるの?」
「本気だよ、出て行け! お前なんてもう嫌いだ!」
僕は寝室に行って寝台に寝転んだ。
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