～嵌められた愛～ 貧しかった僕は侯爵様の愛人になり、いつの間にか弟とデキていた【R18】

35 一線を越えた感覚※

　僕は真っ直ぐ足を伸ばした状態で仰向けで寝ている。そこにセドリックが乗っかって、僕の閉じた股の間に自分のブツを挿れてぱちゅぱちゅと腰を動かす。
たまに僕の顔を見ながら、抱きしめたりキスしたり、やりたい放題だ。最初は何とも思って無かったのに、セドリックの腹が僕の陰茎に擦れて勃ってしまった。
自分で勃ったのが分かって顔が熱くなった。
弟もそれに気付いて、僕のそこを見る。

「……兄さん！　兄さんも勃ってくれるなんて……僕、嬉しいよ！　気持ちいいんだね？　兄さん」
「ちが、お前の腹に擦れただけだからっ！　これは生理的な反応だからっ！」
「そういう事にしておいてあげる」

　僕の身体から退いたセドリックは僕の陰茎を口に含んだ。

「ちょ、止めろ！　汚いって！」
「兄さんが汚いわけないから！　甘くて美味しい味がするよ？」

　セドリックの口の中はとてもぬるぬるしていて、気持ち良かった。舌も長くて大きくて、僕の小さな陰茎はセドリックの舌に包まれて扱かれた。

「だめ、でちゃうから！　口から離して！」
「らひていいから」
「いやだ！　弟の口でなんかイキたくないっ！」

　僕の言葉にイラッとしたのか、セドリックは容赦なく僕の陰茎をしゃぶった。

「だめだってば……っ！　本当にでちゃううっ！」
「らひていいって」
「んんっ、くっ、ぁああっ、だめっ！　でるっ!!」

　僕は弟の口の中に射精した。それをセドリックはごくりと喉を鳴らして飲んだ。
ずっと小さな頃から可愛がってた弟の、その口の中に射精してしまった。
罪悪感と情けなさで涙が出て来た。

「ううっ、ひっく、……ごめん、セドリック……。ごめんっ!!」
「兄さんどうして泣いてるの？　俺はこんなに嬉しいのに」

　僕に自分のブツを見せ付けるセドリック。
そこは異様な位大きく猛々しく勃起していた。
僕の男性器の倍位あるんじゃないか？　それが亀頭の先からだらだらといやらしい液を垂れ流し、根元まで濡れて潤っていた。

「じゃ、兄さんもすっきりした事だし、今度は俺がすっきりする番だね。さっきの素股の続きするからね」
「もうぅ、やめてよぅ……ひっく、うううっ」
「泣いたってだめ、兄さんを俺の物にする。大丈夫、後ろの穴は使わないから」

　股の間をぬぷぬぷと腰を動かして行き来させ、僕の乳首を舌先で弄って遊ぶ。
長い舌が乳首の先をれろれろと弄る様子は見ていてとてもエロかった。
セドリックは凄くいやらしい男だった。まだ子供だと思ってたのに、いつの間にこんな事を覚えて来たのか。
僕の股を突く度にセドリックの腹が僕のに擦れて、また勃起してしまった。
そんな僕にセドリックは嬉々とした。

「兄さん、昔からずっと好きだった。……愛してるっ！」

　正直僕は、腹に当たって擦れるのも気持ちいいが、そんなのより、後ろの穴を埋めてくれるブツが欲しかった。こんな風に性行為をしてしまうと、どうしても後ろの穴が切なくなる。僕は無意識のうちに、侯爵様に飼いならされていたんだな……と思った。

　暫く僕で素股をしていた弟は、達する寸前に僕の物も擦ってくれた。
おかげで二人同時に達してしまった。
穴を使っての性行為じゃない、だけど弟と一線を越えてしまった感覚は確実にある。
こんな事絶対良くない。
男女じゃないから子供が出来ないのはまだ救いがある。でも男と男で、しかも実の兄弟なんて……。天国の父上が生きていたらどう思うか？　勘当だ。
母上だって、病気で遠くの療養所にいるけど、まだちゃんと生きている。
もし僕らの事を知ったら……？　絶対知られちゃいけない。

　そう言えば、愛人契約をしてからは長期連休は侯爵様と過ごす事になっているから、母上の所にお見舞いに行っていない。次の連休があったら侯爵様にお願いして何日かお休みを貰おう。