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第2章
空蝉編 2-3「羞恥女装放置プレイの苛虐と被虐」3 : 見せつける
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ベッドから少し離れてソファーが設置されている。
そのソファーに座るとベッドのプレイがよく見える位置になる。
顔見知りのユカの痴態を目にして、立っていられないぐらいに胸苦しくなった湛(しずか)の肩を抱くようにして、館岡が湛をソファに座らせてくれた。
ソファの前には小ぶりのローテーブルが置かれ、ウィスキーのボトル、タンブラー、アイスバケット、灰皿などが載っている。
氷は溶けつつあり、灰皿には煙草の吸い殻が積もっている。
フィルターに真っ赤な口紅の付着した別の吸い殻もある。
……ということは、館岡はユカとの淫靡なプレイを中断して湛(しずか)を迎えに来たということなのか……。
そして、プレイは中断したのではなくて、ユカのアナルに張形を嵌入したままの放置プレイだったのかもしれない。
「どうだ、びっくりしたか?」と訊かれたら、「はい、驚いてます」と答えただろう。
だが、館岡は何も言わずに、湛(しずか)が仰天しているようすを眺めている。
予期せぬ展開に、湛はただ呆然となるばかりだ。
館岡の存在よりも、ベッドの上のユカのほうが気になる。
湛の視線は否応なくユカに向けられた。
よく見ると、赤いストッキングを穿いたユカの両足首は黒い細い革ベルトで縛られている。
その両足首は短い金属の竿のような棒に繋がれている。
つまり、ユカは双脚を閉じられないように束縛されているのだ。
「んんうぅう、んうぅう……」
低い声のユカの喘ぎが断続的に洩れ続けている。
明るい赤色の髪に被われてしまっているので、ユカの表情はわからない。
湛(しずか)の視線はユカの股間に釘付けになる。
とても男の臀部とは思えない白い豊麗な臀丘、むっちりとした太腿は鮮烈な緋色のストッキングに包まれ、太腿の付け根からは玉袋がぶら下がり、ペニス棒は勃起していた。
テラテラと光る赤紫の亀頭からはヌルヌルの粘汁が糸をひいて滴り落ちてシーツに染みをつくり、その染みが広がってゆく。
それを見て、折り畳んでパンティにくるみこんで股間に収納していた湛(しずか)の男根が充血してむくむくと勃立してくる。
さらに、咽喉がカラカラになり、湛は生唾を呑みこんだ。
館岡がタンブラーに琥珀色の液体を注ぎ、形の崩れかけたアイスキューブを放りこむ。
そして、ウィスキーをひと口、飲んだ。
もうひと口、口に含んだかと思うと、湛(しずか)の顔の上におおいかぶさってきた。
顎先を指で押し上げられ、口唇が重ねられた。
ただのキスではなく、ウィスキーを口うつしで飲まされる。
咽喉を灼くようなきついアルコールが胃の腑に流れてゆき、湛の全身が、カッ、と火照ってくる。
館岡は何度も口うつしでウィスキーを飲ませてくれた。
湛(しずか)は甘えるように舌をからめてディープキスを貪った。
「あっ、いや……」
館岡の手が下腹部に伸びてきて、エレクトした湛(しずか)のペニスをまさぐりはじめた……。
館岡の口唇が重なり、舌を吸われる。
裾から侵入した館岡の手は、湛のペニスをパンティからつかみ出した。
そして、館岡は手の平を輪状にして湛の屹立した男根を包みこみ、ゆっくりと摺り上げてくる。
そんな風に館岡に指撫されると、余りにも気持ちがよくて快感の呻きを発してしまいそうになる。
だが、湛(しずか)の口唇は館岡に塞がれている。
館岡の口はウィスキーと煙草の味がした。
湛は喫煙しない。
これが男の味なんだ、という思いが深まった。
館岡に舌をからめられて、湛(しずか)も懸命になって舌をからめてゆく。
キスがこれほどまでに愉楽をもたらす行為だったのか、と認識を新たにしながら、湛は夢中になって父親ほど年の離れた男とのディープキスに没入していった。
その間、館岡は執拗に、そして、絶妙に、湛(しずか)のペニス棒を揉み擦り上げてくる。
湛の快感はいよいよ昂ぶり、尿道口からカウパー腺液がトロトロと溢れだして館岡の手指を潤し、ヌルヌルの摩擦感触が倒錯快楽のボルテージを高めてゆく……。
湛は、空いている両手のどちらかを伸ばして、コットンパンツの上から館岡のペニスをなぞってみたい衝動に駆られた。
館岡の肉棒を、この手で触感してみたい……、たとえズボンの布地越しにでもいいから、勃立した巨根に触れてみたい……。
だが、湛(しずか)には、館岡に対して、とてもそんな勇気はなかった。
濃厚なキスが始まったときから湛は目を閉じていた。
羞ずかしさと、ある種の怖さがあって、館岡と至近距離でとても目を合わせられそうになかったからだ。
先日のあの夜、初めて目のあたりにした館岡の豪根の雄姿が瞼の裏に浮かんでくる。
威嚇的にまで膨れ上がった亀頭のテラテラと赤黒く光る素晴らしい色艶、青筋を浮き立たせた太い肉茎……、湛はあのとき、館岡の極太ペニスに瞬時にして魅惑されてしまった。
館岡に命じられてフェラチオ奉仕したときの、口いっぱいに頬張った感触や舌ざわりを思い出す。
あのとき、湛は本気で、男のペニス棒を口唇愛撫する楽しみを覚えてしまったのだ。
湛(しずか)は唾液を吸われ、湛もまた館岡の唾液を吸い、飲みこんだ。
館岡の手管に、湛の勃起コックは今にも射精する寸前まで追いつめられる。
湛はユカに見せつけるように、腰をくなくなとくねらせて、快楽の波に翻弄されていた……。
エ゛ッ゛
心の中で何かが壊れる音がした。
オ゛ッ゛オ゛ッ゛
チンポが暴走する音のように思えた。
遠くに拘束されたままのユカの姿が見える。
ンゴンゴ
腰を一生懸命擦り付ける音が聴こえるけれど、それが自分のものかユカのものかも湛は分からなくなっていた。
オ゛ホ オ゛ホ
雄としての繁殖機能が何処かの異空間に失われる空音だった。
んおォォォん おォォォ
嗚呼、今自分の知性がチンポから排泄される音が聴こえた、と湛は思った。
オ゛ッ オ゛ッ
それは湛のマゾオスとしての完全敗北堕ちの音だった。
そのソファーに座るとベッドのプレイがよく見える位置になる。
顔見知りのユカの痴態を目にして、立っていられないぐらいに胸苦しくなった湛(しずか)の肩を抱くようにして、館岡が湛をソファに座らせてくれた。
ソファの前には小ぶりのローテーブルが置かれ、ウィスキーのボトル、タンブラー、アイスバケット、灰皿などが載っている。
氷は溶けつつあり、灰皿には煙草の吸い殻が積もっている。
フィルターに真っ赤な口紅の付着した別の吸い殻もある。
……ということは、館岡はユカとの淫靡なプレイを中断して湛(しずか)を迎えに来たということなのか……。
そして、プレイは中断したのではなくて、ユカのアナルに張形を嵌入したままの放置プレイだったのかもしれない。
「どうだ、びっくりしたか?」と訊かれたら、「はい、驚いてます」と答えただろう。
だが、館岡は何も言わずに、湛(しずか)が仰天しているようすを眺めている。
予期せぬ展開に、湛はただ呆然となるばかりだ。
館岡の存在よりも、ベッドの上のユカのほうが気になる。
湛の視線は否応なくユカに向けられた。
よく見ると、赤いストッキングを穿いたユカの両足首は黒い細い革ベルトで縛られている。
その両足首は短い金属の竿のような棒に繋がれている。
つまり、ユカは双脚を閉じられないように束縛されているのだ。
「んんうぅう、んうぅう……」
低い声のユカの喘ぎが断続的に洩れ続けている。
明るい赤色の髪に被われてしまっているので、ユカの表情はわからない。
湛(しずか)の視線はユカの股間に釘付けになる。
とても男の臀部とは思えない白い豊麗な臀丘、むっちりとした太腿は鮮烈な緋色のストッキングに包まれ、太腿の付け根からは玉袋がぶら下がり、ペニス棒は勃起していた。
テラテラと光る赤紫の亀頭からはヌルヌルの粘汁が糸をひいて滴り落ちてシーツに染みをつくり、その染みが広がってゆく。
それを見て、折り畳んでパンティにくるみこんで股間に収納していた湛(しずか)の男根が充血してむくむくと勃立してくる。
さらに、咽喉がカラカラになり、湛は生唾を呑みこんだ。
館岡がタンブラーに琥珀色の液体を注ぎ、形の崩れかけたアイスキューブを放りこむ。
そして、ウィスキーをひと口、飲んだ。
もうひと口、口に含んだかと思うと、湛(しずか)の顔の上におおいかぶさってきた。
顎先を指で押し上げられ、口唇が重ねられた。
ただのキスではなく、ウィスキーを口うつしで飲まされる。
咽喉を灼くようなきついアルコールが胃の腑に流れてゆき、湛の全身が、カッ、と火照ってくる。
館岡は何度も口うつしでウィスキーを飲ませてくれた。
湛(しずか)は甘えるように舌をからめてディープキスを貪った。
「あっ、いや……」
館岡の手が下腹部に伸びてきて、エレクトした湛(しずか)のペニスをまさぐりはじめた……。
館岡の口唇が重なり、舌を吸われる。
裾から侵入した館岡の手は、湛のペニスをパンティからつかみ出した。
そして、館岡は手の平を輪状にして湛の屹立した男根を包みこみ、ゆっくりと摺り上げてくる。
そんな風に館岡に指撫されると、余りにも気持ちがよくて快感の呻きを発してしまいそうになる。
だが、湛(しずか)の口唇は館岡に塞がれている。
館岡の口はウィスキーと煙草の味がした。
湛は喫煙しない。
これが男の味なんだ、という思いが深まった。
館岡に舌をからめられて、湛(しずか)も懸命になって舌をからめてゆく。
キスがこれほどまでに愉楽をもたらす行為だったのか、と認識を新たにしながら、湛は夢中になって父親ほど年の離れた男とのディープキスに没入していった。
その間、館岡は執拗に、そして、絶妙に、湛(しずか)のペニス棒を揉み擦り上げてくる。
湛の快感はいよいよ昂ぶり、尿道口からカウパー腺液がトロトロと溢れだして館岡の手指を潤し、ヌルヌルの摩擦感触が倒錯快楽のボルテージを高めてゆく……。
湛は、空いている両手のどちらかを伸ばして、コットンパンツの上から館岡のペニスをなぞってみたい衝動に駆られた。
館岡の肉棒を、この手で触感してみたい……、たとえズボンの布地越しにでもいいから、勃立した巨根に触れてみたい……。
だが、湛(しずか)には、館岡に対して、とてもそんな勇気はなかった。
濃厚なキスが始まったときから湛は目を閉じていた。
羞ずかしさと、ある種の怖さがあって、館岡と至近距離でとても目を合わせられそうになかったからだ。
先日のあの夜、初めて目のあたりにした館岡の豪根の雄姿が瞼の裏に浮かんでくる。
威嚇的にまで膨れ上がった亀頭のテラテラと赤黒く光る素晴らしい色艶、青筋を浮き立たせた太い肉茎……、湛はあのとき、館岡の極太ペニスに瞬時にして魅惑されてしまった。
館岡に命じられてフェラチオ奉仕したときの、口いっぱいに頬張った感触や舌ざわりを思い出す。
あのとき、湛は本気で、男のペニス棒を口唇愛撫する楽しみを覚えてしまったのだ。
湛(しずか)は唾液を吸われ、湛もまた館岡の唾液を吸い、飲みこんだ。
館岡の手管に、湛の勃起コックは今にも射精する寸前まで追いつめられる。
湛はユカに見せつけるように、腰をくなくなとくねらせて、快楽の波に翻弄されていた……。
エ゛ッ゛
心の中で何かが壊れる音がした。
オ゛ッ゛オ゛ッ゛
チンポが暴走する音のように思えた。
遠くに拘束されたままのユカの姿が見える。
ンゴンゴ
腰を一生懸命擦り付ける音が聴こえるけれど、それが自分のものかユカのものかも湛は分からなくなっていた。
オ゛ホ オ゛ホ
雄としての繁殖機能が何処かの異空間に失われる空音だった。
んおォォォん おォォォ
嗚呼、今自分の知性がチンポから排泄される音が聴こえた、と湛は思った。
オ゛ッ オ゛ッ
それは湛のマゾオスとしての完全敗北堕ちの音だった。
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