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第2章

第06話 ツバサとの再会

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     高校一年の学年末テストが終了し、午前中で学校もおわって、これでテストとも当分おさらばだと友達の家に数人で遊びに行った。
    そう、あの爺の存在を除けば、僕は至って普通の、いやどちらかと言えば目立たない平凡な高校生だったのだ。

 仲間内のくだらない話で盛り上がっていたのだが、腹が減ったから帰ると言う友達が出て、僕もツバサと一緒に帰る事になった。
 しかし三学期始めに、この町に出戻って来た幼なじみのツバサとは話が尽きなかった。      
    "なら僕の家に寄って行け"と言う流れになり、ツバサの家の台所で一緒にカップ麺を食べ、話し続け、その後彼の部屋に上げてもらう事になった。

 その日、ツバサの家には初めていったので、彼が好きだと云うアイドルの写真とかを見せてもらったりして過ごした。
    ツバサの新しい家は、ここら辺りでは豪邸といってよかった。
   初めて見る旧友の部屋での会話は、新旧入り混じって話のネタが尽きなかった。

 ツバサは楽しそうに「ア~、話し疲れた」とベッドに転がった。
「お前どうする?僕もうなんか眠いわ。」
 ツバサはそう言って目をこする。
「うん…」
 疲れたのは確かなのだが、僕はまだ話し足りない気分でいた。
    しかも家に帰れば、あの爺が待っている。

 でも今日しかないと云う訳でもなく、また話に来れば良いかなと、一度はそう思って立ち上がったのだが、このまま一緒に寝ちゃえば目が覚めた後、また話せるんじゃないかと僕は本気でそう考えたのだ。
    後で考えれば、あれがツバサの誘いだと云う事が分かるのだが、その時は本気でそう考えていた。

 それで「僕、寝てく」と言って、ツバサの隣に転がったのだ。
 ツバサは「バカじゃねぇの?」みたいに笑って布団の中に招き入れてくれた。
 なんかホモみてって言いながら二人で爆笑してた。

 寝っ転がったら寝っ転がったで、話はするもので、今までよりゆっくりしたスピードで僕らはまた男二人で話し始めた。
 そして僕は何気なくツバサを見たのだが、ツバサも振り向いた僕を何気なく見返して来た。
 二人の距離は息がかかりそうなほど、顔が近かった。
 僕らは気まずかったのだが、何か何時もと違う感覚になり、「やべえ」とツバサが呟いた。

「何?」
「何でもねえよ」
「何」
「……」


 ツバサは伏目がちになり僕の顔を見ようとしなかった。
 女の子が照れてるようだと僕は思った。
「何だよ、お前何か可愛い感じになってるぞ」
 僕はそう何となく言ってみた。
 ツバサはパッと目を上げて僕をじっと見つめていた。長い睫毛をしている。
 ツバサは熱く僕を見つめ、初めモジモジしていたその目を今は決して逸らさず、真剣な、でも変な感じで僕を見つめながらゴソゴソしてる。

「どうした?」
 僕が、ゴソゴソしながらやがて眼を閉じたツバサが何をしてるのかを悟った瞬間と、ツバサが口を開いたのは同時だった。

「駄目だ。ちんちん勃って来た」
 ツバサはズボンの上からペニスを抑えていたのだ。
「誤解すんなよ、僕ホモじゃねえから」
 そう言いながらツバサは眼を閉じて自分の世界に入っていく。

    なんだか切なくなった。
 そしてツバサが口を半開きにして眼を閉じているエロい表情。
 そんな表情をするツバサが、自分の側にいてオナニーに感じながら息を吸ってるという事実が衝撃的だった。

「バカじゃねぇの?男見て、なに勃たせてんだよ」
「知らねえよ、キスできそうに近いと思った途端に勃ったんだよ」
「お前、まさか、僕の前でオナニーする気?」
 ツバサは少し息を上がらせながら目を開いて僕のボタンを外し始めた。

 でも僕は抵抗しなかった。
 こいつとどうなんだろう?という好奇心もあったし、ツバサに対する気遣いが先に立ったのだ。
 自分の体がどう反応するのかの好奇心と、こいつならいやじゃないという思いもあった。

 ツバサは自分のボタンも外して僕に体を合わせて来た。
 ゆっくり胸を合わせたからか、カッターシャツとランニング越しに伝わる友達の体温が気持ち良く感じた。
「やべえ ほんとやべえ」
 ツバサが言った"ほんとやべえ"は、本当にやばかったのだ。

 ブレザー着たままで一緒に布団に入ってこんなになるなんて、こんなにやばくてエロいことなのか、友達の胸も僕の胸もドキドキしていた。
 恥ずかしかったと同時に、何も話さないでも相手が何を考えてるのか分かった僕たちは、かなりしっかりお互いを抱きしめあった。
 大きくなったツバサのが僕の股間に当たる。
 僕は足を開いて誘い込むようにツバサに足をからめた。

 ツバサが掛け布団を引っ張り、スッポリ僕達を包んだ薄手の掛け布団からすこーし入ってくる光と薄暗さとが更に僕達を二人だけの気分にさせた。
 お互いの吐息が近い、その世界でツバサはグッと股間を僕の股間に押し付けて来る。

 ツバサは、僕の背中に回していた腕を滑らせて僕の尻を抱え込んで女に入れている時みたいに股間を押し付けてきた。
 僕はツバサに回していた腕の力が抜けて、自分のペニスの上で硬くなった友達のペニスの感触に抱かれている気分になってきた。

 ツバサはもう切ない息を吐きながら無言で、一生懸命腰を動かしている。
 狭い布団の中でその吐息が大きく聞こえて、ツバサのそのウットリした顔を見ていたら僕の乳首がやばい感じになってきた。
 自分のチンコが大きくなり始めて、これはやばいと思って眼を閉じたのだが、ツバサが小さい声で囁いた。

「大きく なって来た」
 恥ずかしくってカッとなって、ツバサを突き飛ばそうと思って目を開けたら、ツバサが真っ直ぐこちらを見てて、逆にキスしたい衝動に駆られた。
 気がついたらツバサの鼻先が触れるくらい近く、そこに僕のほうから近づいていた。

 僕は自分を抑えることに必死になっていたからツバサに負けないほど息が上がり始めていた。
 ツバサの目はもうじっと僕の口元を見ている。
 はぁはぁ言いながら、僕の唇をじっと見ている。

 しかも、それは口を半開きに喘ぐように興奮した顔で、その唇から見える舌が、すごくエロく見えた。
 ツバサが少し汗ばみ始めて、はぁはぁとエロい呼吸になりながらトロンとしたエロい目で僕の唇を見ている。
 その緊張感と官能の中で僕は酸欠状態。

 唇を近づけて来たツバサは僕の唇から目を離さず、口を更に開いて、AVのエロ女優のように自分の舌を見せてきた。
 僕はペニスがギンギンになってきてもう出そうだった。

 僕たちは目を閉じてお互いに開いた口を重ねて、それぞれの上唇と下唇をくっつけた。
 ツバサと息を交換するようにもう喘ぐとしか言えない状態になり、二人しておかしくなったように喘いでいる。
 ツバサは相変わらず腰を動かしているのに唇をくっつけたまま口を開いていて、それはもうキスじゃなかった。


 こいつのこと、好きだとか付き合いたいとかホモ、ゲイみたいなことを一切考えたことは無いけど、こいつがこの後どうなるか、見たい。
 こいつに何かされて自分がどんなエッチな声を出して喜ぶのかすごく知りたいって思ったのだ。
 つまり僕はこの時、確実に、ツバサに何かされることを望んでいて、それに喜ぶ自分に確信を持っていたし、ツバサもそれをしてやればきっと喜ぶと確信していた。

 このまますごく、エッチな事がしたい。
 でも、どこかで止めよう思うんだけど、ここまで来て恥ずかしがるとか、いまさらとかとか考えて目を開けたらツバサも目を開けた。
 こいつも今、同じことを考えてるんだ、と思った。

 ツバサが喘いで、腰まで動かしてるのにそれ以上のことしてこないのは、同じ気持ちだったのだろう。
 でもその時、ツバサが恐る恐る伸ばした舌が僕の舌に届いたのだ。
 僕は硬直して、初めての感覚が電流みたいに体を突き抜けるのを経験した。

 ツバサは、自分の遠慮がちに伸ばした舌が僕の舌に触れると、僕と同じように体を硬くさせた。
 そしてツバサは眼を閉じ、僕の開けっ放しの口の間から、舌先で拙く僕の舌を舐めたのだ。
 僕はその舌先で舐められて増々興奮し、体をえびぞらせて反応した。

「あふ はぁふ」
 感じてますと言わんばかりのだらしない声を漏らせて、激しく喘いでる僕を、ツバサは突く様に腰をぶつけ始めて、その振動がすごく良くて、ツバサの腰が激しく動くのに合わせて本当に喘ぎ声を出し始めた。

 まるでアダルトビデオみたいな息を弾ませて友達が、「イク イクイク ん。出る!」と小さく叫んで、腰を動かすのを止めた途端、僕も射精した。
 出した事に後悔している僕の額に汗で貼り付いた前髪を掻き揚げてくれながらツバサは囁いて来る。

「大丈夫。新品のパンツくらいあるからウェットもあるから風呂とか行かなくて良いから」
 まるで僕が下着を汚してうろたえてることも風呂場を借りて家族が戻ってきたらと考えてることも全部見抜かれていた。
 そっと目を見ると、「僕も同じだろ」と言う目で見て来てツバサが笑った。

「……はは(笑)」
 おかしくて二人で笑い合いあった。
 そうしてもう一度顔を近づけて、お互いの舌を伸ばして舐め合ったのだ。
「な、こんなんじゃなく、ちゃんとキスとかしてみねぇ?」
「え?」言うや否や、ツバサが恋人がやるように唇を重ねてきた。

 唇がくっついた時も微妙に気持ちが良かったのだが、舌も入れられてみると、悪くない。
 僕のほうからも舌を舐め返してやった。
 さっきまで僕が漏らしてたのと同じ息を漏らして、ツバサが僕の舌に感じていた。

 夢中でキスをした。
 誰でもそうなのかな?と思った。
 さっきまであんなにしゃべってたのに、ほとんど無言なのだ。
 べっとりとしたパンツの中で、ツバサはまた大きくなって、それを僕に触らせた。
 誘った手に手を重ねて、こうやれって命じるのだ。
 僕はツバサの舌に夢中になりながら言う事を聞いた。
 僕は揉むようにさすっていたけど、ツバサは僕のものをしごき始めた。

「あ……」
 僕は全部の動きを止めて、ズボンの上からしごかれる快感に身をゆだねていた。
 仰向けになった僕に覆いかぶさるようにツバサがキスをして来る。
 僕のが大きくなるとツバサはファスナーを降ろして、ブリーフの上から触り始めた。 

 精液でぬるっと濡れたブリーフの上から他人に触られ、ツバサの腕をつかんで、堪えるように感じるのを楽しんだ。
 乳首に友達の手を誘ったのはほとんど無意識だったけど、もっと気持ちよくなりたいと思ったからだ。

 ツバサの指がシャツの上から僕の乳首を弾いた瞬間に、僕は、みっともない声を出して、体を撥ねさせた。
 その声を聞くと、ツバサは器用に片手の指先で僕の乳首をいじり、反対の手で股間をしごきながら、窒息しそうなほど舌を入れて、いやらしく動かしては抜いて、入れて、動かして、もう完全に僕を支配していた。

 いつの間にか、ブリーフから引っ張り出されたペニスを激しくしごかれながら、僕は憐れなほど切ない声を出して言った。

「出る 出るよ」
 僕のが出る寸前でなんとツバサは、僕のペニスに口をあてがいそれを飛び散らないようにした。
 そして当たり前のようにそのドロドロを僕のペニスに吐き出していた。



 とっくの昔に、二人を覆う掛け布団はどこかに行っていたから、僕は明るい部屋で、前を開かれたズボンの中のぐっしょり濡れたブリーフから引きずり出されたペニスをツバサにつかまれたまま足を開いて、その姿を友達に見下ろされていた。

 ツバサは無言で僕のシャツを捲り上げ、僕の胸を見えるようにした。
「すげえな。女子が食べたくなりそうな体~、意外と鍛えるんだ…」
 そう言いながら自分のズボンをブリーフごと下ろした。

 ツバサのは男の僕が惚れ惚れするほど大きく立っていて、僕は見とれてしまった。
 ツバサは、2回も射精したのにまだ半立ちの僕のペニスに自分のペニスをこすりつけて、最初やったように丸く腰を動かした。

 ツバサの毛と僕の毛がベトベトに擦れ合って、たまにヌチャッと音を立てた。
 ツバサは僕のズボンとブリーフを剥ぎ取って、片足を抱え上げて、入れてないのに入れたように突くように腰を動かし始める。

 袋に伝わる感触と振動がまた気持ちよくて、僕が眼を閉じたら、ツバサが僕の乳首を舐め始めた。
 女のように腰を突かれ当て動かされて、乳首を舐めたり吸われたりされながら僕は、想像内の"犯されている女の子"の様に体をくねらせて抱かれる声を出していた。

 3回目はさすがに僕もなかなかイかない。
 ツバサは上も脱ぐと僕に覆いかぶさって、顔の前に胸を持ってきた。
「女子が触りたくなりそうなふっきーん。でも鍛え方が足りないぞ」
    そう言いながら僕は腹筋をさすって下からツバサの胸を舐め、小さな乳首を転がし吸った。

 ツバサは喜ぶように切なく息を吐きながら自分のをしごきまくって、どんどん小刻みに腰を動かし、小刻みに喘ぎながら僕の胸の上に白いそれを出した。
 僕たちは休憩しなかった。
 止めちゃいけないんだ。
 いつ家族が帰ってくるか分からない。

 僕たちは次に会った時に、こんなにも刺激的なセックスをしないかもしれないし、しようともしないかもしれないのだ。
 僕たちは何も話し合わなくても同じことを考えていたはずだと思う。

 ツバサは弾んだ息が収まる間はハアハア言いながら僕を見つめたまま、ティッシュで胸の上の精液を始末していたけれど、きれいにし終わると僕の上も脱がせて、顔の上に跨ってきた。

 普段なら、もしいきなりこれをされたら、飛んで逃げたはずだけど、もう僕たちはお互いがよがる姿を見ることと、その声や反応が見たくて何も迷いもなかった。

 僕はツバサのものを含んで、ツバサの動かす腰の動きにあわせて、舌を一生懸命動かした。
 ツバサが乳首をいじるので、僕は自分でしごきながら友達のを口で愛撫し続けた。

 ツバサが立っていられなくなり始めたら、僕もイかせるために激しくしゃぶりだした。
「出る……」
 ツバサはそう言って腰を引き、また僕の胸の上に出した。
 胸を拭かれながら僕たちはようやく、始めて一息ついた。

 汗で光る体で恐る恐る抱きしめ合った時には周りは少し暗くなり始めていた。
 じっとりとした気持ち悪い肌で密着しあい、精液の匂いを嗅ぎながら、こうやって僕たちは秘密を作ったのだ。
 その後も、恋人のようにキスを続け、乳首を刺激しあい、暗くなる頃にはツバサも僕を口の中でイかせてくれた。

 その後、ツバサに風呂場からしっかり濡らせたバスタオルを持って来てもらって子供のように全身を拭いてもらった。
 お返しのように拭いてあげているところでツバサの携帯が鳴った。

 「おっけー。そのまま泊まって来いよ。バカ、女なんか連れ込んでねーよ」
 そう言ってツバサは携帯を切った。
「僕んちのパパママは、お出かけついでにレストランで夕食済ませるみたいだな。」
 ツバサはそういうと、僕のうなじに唇を這わせながら「10時くらいまで遊べるな」と囁いてきた。

   僕はツバサが悪魔みたいに見えた。
   もちろん可愛いすぎる悪魔だ。
   悪魔は普段、僕の男友達のふりをしてる……。






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