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4.厄災編
4-3.厄災の知覚
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屋敷に戻り、玄関で立ち止まる。
室内から誰かの気配がして、セフィリオも気づいたらしい。
扉を開けると、何食わぬ顔で居間のソファーでお茶を飲み、くつろぐ女性が一人。
「レイチェル」
セフィリオがその人の名前を呼んだ。
ブルネットは横に編まれ、黄色のドレスが彼女の雰囲気にとても良く似合っている。髪と同色の瞳がこちらを見て、
「久しぶりね。
家も温泉も、気に入ってくれているみたいで嬉しいわ」
いつもの快活な笑顔で言う。
後ろで、セフィリオが「悪趣味だ」と呟くのが聞こえる。
これには俺も同感だ。
ああ、やっぱりコンラートさんとレイチェルさんは親子なのだな、と実感する。
「レイチェル、何でここに?」
セフィリオが尋ねるのに、
「俺が呼んで、来てもらったんだ」
レイチェルさんではなく、俺が答えた。
「そうなの?」
「ああ」
俺は、セフィリオの背を押して、部屋に入らせると扉を閉める。
「そうよ。
薄情な弟子と違って、従僕くんはマメに手紙をくれていたし。
大事な話があるから、て呼ばれたのよ」
「え?アレク、レイチェルに手紙出してたの?」
「まぁ、月に一度くらいな。俺はセフィリオほど忙しくないから」
レイチェルさんには屋敷を借りているし、セフィリオの保護者的立場として、そのくらいは大したことではない。
椅子に座りながらセフィリオが、「そういうところだよね」となにやら呟く。
どういうところだ。
それはいいとして。
「けれど、レイチェルさん。約束は明後日だったはずですよね?」
「あら、早く弟子と従僕くんに会いたくて急いできたのに。悲しいわ。」
と、そんなことを言う。どこかで聞いたような台詞だな。
「いえ。早く会えて俺も嬉しいです。
けど、どうやって来たんですか?昨夜、大事な夜会がある、て言ってましたよね」
まさか、さぼりか。王都からここまでは馬車で2日はかかる。
「やあね。さぼってないわよ。
移動魔術でぱっ、とね。ここは元々私の所有だし、距離はあるけど目印をつけてあるから、飛んでこれるのよ。すごいでしょ」
馬車で2日はかかる道のりを、ぱっと移動できるらしい。
100㎞以上は離れていると思うのだが。
「すご過ぎて、良く分かりません」
「ふふ。アレクも相変わらずね」
そういうと、ころころと楽しそうに笑った。
「それで」
レイチェルさんの表情が変わる。
笑っているけれど、挑発的な、何かに対峙するような、そんな表情。
「大事な話、て何かしら」
その口調は、これから伝える事実を、知っているようで。
「…アレク、もしかして」
セフィリオも、何かを察したように声を発する。
俺は頷いて、言った。
「【厄災】は、今からおよそ一年後、北の大地で発生します」
*
俺が、【厄災】への知覚を、予感から、現実の予測へと変えたのは、先の6回目の【スタンピード】が発生する前だった。
今から、【スタンピード】に挑もうとする中で、余計な不安を与えないために、セフィリオには黙っていたが、レイチェルさんには先んじて手紙を送り、討伐が終わるであろう頃に、来てもらえるようにお願いしていた。
本来は、約束の明後日までに、セフィリオに先に説明し、俺の体質についても、レイチェルさんと、あとコンラートさんには打ち明けようと、話すつもりだった。
まずは、セフィリオと相談し、俺の体質や知覚についてレイチェルさんに説明する。
「もう、この際、貴方の知覚が正しいことは疑いようもないけど。
1年も前に予測することなど出来るものなのかしら。何を知覚しているの?魔素濃度、ていう単純なものではないのでしょう。
…未来視ではなさそうだから、何かしらの客観的事象をとらえて―」
「アレクがこれまで予測した中で、最も早いもので、1ヶ月前。これまで11年間に発生した【スタンピード】のうち、最も規模の大きなものだった。
街一つを飲み込む規模であったけれど、単純に予測速度と規模が相関している訳ではなくて―」
「北の大地、であることが関係しているのかしら。あの土地は元々魔素濃度の異常に高い場所で、魔素濃度が高値であるにもかかわらず、安定した環境が維持されていることが、以前から謎とされていて―」
「それなら、最近のアレクの知覚の鋭敏さが、感度と精度とも向上していて、以前と同じ規模の【スタンピード】を3倍速く、日数誤差は1/4で、感知していて、魔素濃度の上昇率と相関がより顕著に―」
「魔獣の種類については、北の大地には通常魔獣が生息していないから、全く予測できないわ。いえ、魔素濃度から魔力への変換率から考えて、魔獣の種類を推測することは出来ないのかしら。そもそも【スタンピード】の発生前後の魔素濃度の基礎値は変動して―」
うん。意味が分からない。
魔術師?研究者?同士で白熱した議論が繰り広げられ、全くついていけない。
この師にして、この弟子ありと言うか。
似たもの師弟だな。
俺が議論する二人の横で、聞き流していると、玄関の扉がノックもなく開く。
「おう、セフィリオいるか。
この前の【スタンピード】討伐の魔獣の種類と数が全部そろったから持ってきた……どうした?なんでレイチェルがいるんだ」
そこに立っていたのはコンラートギルド長だった。
前エミール伯爵である、レイチェルさんの父だ。
しかし、その人の登場に、二人は全く気付くことなく、舌戦を続けている。
「ああ、こいつら、いつもこんな感じなんだよな。話が長くて、要領を得ない」
そして「なにが楽しいのか、全くわからん」と、中央ギルドからの報告書を俺に手渡す。
ああ、昔からこんな感じだったのか。
「俺、とりあえず、お茶を入れてきます。コンラートさんもぜひご一緒に」
ちょうどいい。俺一人では対応困難だ。
議論に終わりは見えないが、取り合えず、俺が入れたシュミナのお茶を皆で飲み、コンラートさんにも事情を説明する。
「はあ。そりゃあ、随分と面倒な体質だな」
俺の体質について聞き終えて、コンラートさんが一言に要約して言った。
「発生時期は約1年後、規模はこれまで最大だった【スタンピード】のおよそ10倍だと思います。
魔素計を設置しておけば、濃度上昇が観測され次第、討伐の準備を始めることが出来ると思うのですが、北の大地は普通立ち入れませんよね」
北の大地は通常入ることが出来ないため、もちろん魔素計は設置していない。
確か、以前、レイチェルさんは北の大地について研究していると、セフィリオが話していた。普通立ち入りが許可されない場所でも、研究院の主席研究員という肩書があれば、何かしらの権限で、立ち入りが許されるのではないかと俺は考えた。
もっとも、研究院の主席研究員という立場が、どういったものなのか、俺には良く分からないが。
きっと偉いに違いない。レイチェルさんは偉そうだから。
「それで、私に声をかけたのね。
私は今も、研究院で北の守り人について研究を続けていて、定期的に行っているし、申請すれば臨時調査も可能よ。
魔素濃度の測定を定期的に行うことを名目に、魔素計の設置をしましょう」
そう言い切って、レイチェルさんはセフィリオに向き合った。
「セフィリオ、貴方はどうする?」
どちらでもいい、とそういう問いかけだが、心配そうな声色が含まれている。
「……行くよ。
【厄災】が起きたら行かなくてはいけないのだし、その前に一度でも行っておきたい」
北の大地は、北の守り人が暮らしていた場所だ。
つまり、セフィリオの母の出身地で、セフィリオの父である前国王に北の守り人が滅ぼされて、それ以降、立ち入りが禁止された、今もなお不可侵の場所。
「無理しなくても、魔素計の設置であれば私でも問題なく出来るわよ」
話から察するに、セフィリオはこれまで、北の大地を訪れたことがないらしい。
「いや、大丈夫、だと思う。多分、今なら向き合える気がするから」
意を決するような、真剣な顔で、レイチェルさんに答えた。
室内から誰かの気配がして、セフィリオも気づいたらしい。
扉を開けると、何食わぬ顔で居間のソファーでお茶を飲み、くつろぐ女性が一人。
「レイチェル」
セフィリオがその人の名前を呼んだ。
ブルネットは横に編まれ、黄色のドレスが彼女の雰囲気にとても良く似合っている。髪と同色の瞳がこちらを見て、
「久しぶりね。
家も温泉も、気に入ってくれているみたいで嬉しいわ」
いつもの快活な笑顔で言う。
後ろで、セフィリオが「悪趣味だ」と呟くのが聞こえる。
これには俺も同感だ。
ああ、やっぱりコンラートさんとレイチェルさんは親子なのだな、と実感する。
「レイチェル、何でここに?」
セフィリオが尋ねるのに、
「俺が呼んで、来てもらったんだ」
レイチェルさんではなく、俺が答えた。
「そうなの?」
「ああ」
俺は、セフィリオの背を押して、部屋に入らせると扉を閉める。
「そうよ。
薄情な弟子と違って、従僕くんはマメに手紙をくれていたし。
大事な話があるから、て呼ばれたのよ」
「え?アレク、レイチェルに手紙出してたの?」
「まぁ、月に一度くらいな。俺はセフィリオほど忙しくないから」
レイチェルさんには屋敷を借りているし、セフィリオの保護者的立場として、そのくらいは大したことではない。
椅子に座りながらセフィリオが、「そういうところだよね」となにやら呟く。
どういうところだ。
それはいいとして。
「けれど、レイチェルさん。約束は明後日だったはずですよね?」
「あら、早く弟子と従僕くんに会いたくて急いできたのに。悲しいわ。」
と、そんなことを言う。どこかで聞いたような台詞だな。
「いえ。早く会えて俺も嬉しいです。
けど、どうやって来たんですか?昨夜、大事な夜会がある、て言ってましたよね」
まさか、さぼりか。王都からここまでは馬車で2日はかかる。
「やあね。さぼってないわよ。
移動魔術でぱっ、とね。ここは元々私の所有だし、距離はあるけど目印をつけてあるから、飛んでこれるのよ。すごいでしょ」
馬車で2日はかかる道のりを、ぱっと移動できるらしい。
100㎞以上は離れていると思うのだが。
「すご過ぎて、良く分かりません」
「ふふ。アレクも相変わらずね」
そういうと、ころころと楽しそうに笑った。
「それで」
レイチェルさんの表情が変わる。
笑っているけれど、挑発的な、何かに対峙するような、そんな表情。
「大事な話、て何かしら」
その口調は、これから伝える事実を、知っているようで。
「…アレク、もしかして」
セフィリオも、何かを察したように声を発する。
俺は頷いて、言った。
「【厄災】は、今からおよそ一年後、北の大地で発生します」
*
俺が、【厄災】への知覚を、予感から、現実の予測へと変えたのは、先の6回目の【スタンピード】が発生する前だった。
今から、【スタンピード】に挑もうとする中で、余計な不安を与えないために、セフィリオには黙っていたが、レイチェルさんには先んじて手紙を送り、討伐が終わるであろう頃に、来てもらえるようにお願いしていた。
本来は、約束の明後日までに、セフィリオに先に説明し、俺の体質についても、レイチェルさんと、あとコンラートさんには打ち明けようと、話すつもりだった。
まずは、セフィリオと相談し、俺の体質や知覚についてレイチェルさんに説明する。
「もう、この際、貴方の知覚が正しいことは疑いようもないけど。
1年も前に予測することなど出来るものなのかしら。何を知覚しているの?魔素濃度、ていう単純なものではないのでしょう。
…未来視ではなさそうだから、何かしらの客観的事象をとらえて―」
「アレクがこれまで予測した中で、最も早いもので、1ヶ月前。これまで11年間に発生した【スタンピード】のうち、最も規模の大きなものだった。
街一つを飲み込む規模であったけれど、単純に予測速度と規模が相関している訳ではなくて―」
「北の大地、であることが関係しているのかしら。あの土地は元々魔素濃度の異常に高い場所で、魔素濃度が高値であるにもかかわらず、安定した環境が維持されていることが、以前から謎とされていて―」
「それなら、最近のアレクの知覚の鋭敏さが、感度と精度とも向上していて、以前と同じ規模の【スタンピード】を3倍速く、日数誤差は1/4で、感知していて、魔素濃度の上昇率と相関がより顕著に―」
「魔獣の種類については、北の大地には通常魔獣が生息していないから、全く予測できないわ。いえ、魔素濃度から魔力への変換率から考えて、魔獣の種類を推測することは出来ないのかしら。そもそも【スタンピード】の発生前後の魔素濃度の基礎値は変動して―」
うん。意味が分からない。
魔術師?研究者?同士で白熱した議論が繰り広げられ、全くついていけない。
この師にして、この弟子ありと言うか。
似たもの師弟だな。
俺が議論する二人の横で、聞き流していると、玄関の扉がノックもなく開く。
「おう、セフィリオいるか。
この前の【スタンピード】討伐の魔獣の種類と数が全部そろったから持ってきた……どうした?なんでレイチェルがいるんだ」
そこに立っていたのはコンラートギルド長だった。
前エミール伯爵である、レイチェルさんの父だ。
しかし、その人の登場に、二人は全く気付くことなく、舌戦を続けている。
「ああ、こいつら、いつもこんな感じなんだよな。話が長くて、要領を得ない」
そして「なにが楽しいのか、全くわからん」と、中央ギルドからの報告書を俺に手渡す。
ああ、昔からこんな感じだったのか。
「俺、とりあえず、お茶を入れてきます。コンラートさんもぜひご一緒に」
ちょうどいい。俺一人では対応困難だ。
議論に終わりは見えないが、取り合えず、俺が入れたシュミナのお茶を皆で飲み、コンラートさんにも事情を説明する。
「はあ。そりゃあ、随分と面倒な体質だな」
俺の体質について聞き終えて、コンラートさんが一言に要約して言った。
「発生時期は約1年後、規模はこれまで最大だった【スタンピード】のおよそ10倍だと思います。
魔素計を設置しておけば、濃度上昇が観測され次第、討伐の準備を始めることが出来ると思うのですが、北の大地は普通立ち入れませんよね」
北の大地は通常入ることが出来ないため、もちろん魔素計は設置していない。
確か、以前、レイチェルさんは北の大地について研究していると、セフィリオが話していた。普通立ち入りが許可されない場所でも、研究院の主席研究員という肩書があれば、何かしらの権限で、立ち入りが許されるのではないかと俺は考えた。
もっとも、研究院の主席研究員という立場が、どういったものなのか、俺には良く分からないが。
きっと偉いに違いない。レイチェルさんは偉そうだから。
「それで、私に声をかけたのね。
私は今も、研究院で北の守り人について研究を続けていて、定期的に行っているし、申請すれば臨時調査も可能よ。
魔素濃度の測定を定期的に行うことを名目に、魔素計の設置をしましょう」
そう言い切って、レイチェルさんはセフィリオに向き合った。
「セフィリオ、貴方はどうする?」
どちらでもいい、とそういう問いかけだが、心配そうな声色が含まれている。
「……行くよ。
【厄災】が起きたら行かなくてはいけないのだし、その前に一度でも行っておきたい」
北の大地は、北の守り人が暮らしていた場所だ。
つまり、セフィリオの母の出身地で、セフィリオの父である前国王に北の守り人が滅ぼされて、それ以降、立ち入りが禁止された、今もなお不可侵の場所。
「無理しなくても、魔素計の設置であれば私でも問題なく出来るわよ」
話から察するに、セフィリオはこれまで、北の大地を訪れたことがないらしい。
「いや、大丈夫、だと思う。多分、今なら向き合える気がするから」
意を決するような、真剣な顔で、レイチェルさんに答えた。
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