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1.出会い編
〈閑話〉セフィリオの休日③
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翌朝から、僕はアレクさんの泊まる宿屋へと迎えに行くようになった。
どうやら彼はとても早起きらしく、一度5時ごろに宿を出て、6時に戻ってくると、支度をして7時には活動をし始めるようだ。
僕は……少し朝が弱い。
あまり眠れないからでもあるのだけど。
それでも僕は、今のところ、なんとか早起きを続けることが出来ている。
アレクさんは、とても人を惹き付ける。
彼の容姿も、Aランク冒険者としての肩書きも。
そして、魔獣と対峙しているときとは、別人のような穏やかで、飾らない、朗らかな人柄も。
しばらく、この街に滞在しているからか、顔見知りと思われる人々から、歩いていると良く声をかけられた。
しかし、彼はその事に無頓着で、「セフィリオは目立つな」などと言って、自分自身のことを全く認識していないようだ。
その日、昼食を一緒に食べるため、シュバルツ公爵領になる食堂へやってきた。
僕一人では、もしくはエドと一緒には、こういった食堂に来ることは出来ないので、とても新鮮だ。
そして、アレクさんの選ぶお店には、はずれがなくてとても美味しい。
「セフィリオは、冒険者ギルドに用があってここに滞在してるのか?」
「う…んと。一応、休暇、ってことになっている」
僕は、仕事をしている訳でもなく、ただ未だに実になる兆しもない研究をしているだけで、しかも今はその研究も停滞している。
休暇、ということに後ろめたさが拭えない。
「一応て、何だよ。誰にだって、休みは必要だろ」
「そう…かな」
「そうだよ。俺なんて、討伐に参加していないときは、ずっと休暇だからな」
いや、僕はアレクさんが、そこそこの頻度で大きな討伐に参加していることを知ってる。
その間を休暇と言っていいのか、ちょっと分からない。
「………でも、そういうときでも、剣やその他の体力維持はしてるでしょう」
アレクさんは毎日朝早くに宿を出るのは、どうやら鍛錬をしているかららしい。
さらに、冒険者ギルドにもマメに顔を出しては、ランクに関係なく滞っている依頼を受けて、さらに周りの冒険者たちの相談を聞いたり、アドバイスしたり。
時には、実際に手を貸してあげていることを知っている。
休暇、なんて過ごし方では、ない。
「まあ、それはそうだけど。セフィリオは、毎日何をして過ごしてるんだ?」
毎日。何を。
僕は、自分の生活を振り返ってみて、答える。
「大体、魔素濃度を測定して分析しているか、魔獣の生態を勉強している。
魔獣ごとに、魔素が魔力に変換されるときの変換率を求めるのが、今の楽しみかな。
あとは、魔術における、魔素の利用を――」
「いや、待て」
アレクさんが、頭を抱えて僕を見ている。
こういう表情には、見覚えがある。
エドやレイチェルが、僕に休むように言うときのあの顔と同じだ。
「セフィリオ、それは、多分、休暇じゃあない」
「でも…僕は、」
僕は、アレクさんみたいに、人の役に立っているわけでもない。
「じゃあ……明日は、俺の休みに付き合ってくれ」
「え?」
「セフィリオは、馬に乗れるか?」
馬の扱いは嗜みだと、レイチェルに厳しく教えられて、乗馬はそれなりに得意だ。
「うん」
「じゃあ、馬で遠乗りに行く。
俺が行くのにセフィリオは、ついてくる。いいな」
………意味は、分からないけれど。
こうして、アレクさんから僕を誘ってくれるのは初めてだ。
嬉しい。
「で、あそこにいる人に、馬を貸してくれるように頼んどいてくれるか?」
そう言って、アレクさんは食堂の外のはるか向こうの通りの角で僕を見張る…護衛する人物を指して行った。
ああ、今日は僕は気づかなかったけれど。
「うん、分かった」
アレクさんは、毎回気づいているらしい。
たまに、変装してついてきている彼らに「お疲れ様です」と挨拶したりしている。
「まあ、とりあえず食べるか」
そう言って、アレクさんは、運ばれてきた数品の大皿に盛られた料理を取り分けていく。
「はい、セフィリオの分な」
小皿に取り分けた料理を、まず僕に渡してくれる。
僕がお礼を言って受けとると、ナイフとフォークを手渡してくれる。
それを受け取っていると、グラスに水を注いでくれる。
そして、やっと自分の分を取り分けて、食べ始めた。
彼は、はじめからこういう感じで……なんというか、すごく、甲斐甲斐しい。
はじめは、それこそ下心でもあるのかと、期待したけれど、どう考えても、再会した日の話題を避けている様子からして、これは彼の素なのだと思う。
美味しいな、と思って食べていると、
「サラさん、この肉、ホーンラビット?めちゃくちゃ美味しいな」
アレクさんが食堂の女将に話しかける。
ホーンラビットは一角の兎のような魔獣だ。
「今は旬だからね。ステーキも美味しいけど、煮込みの方が味が出て、野菜も美味しくなるんだ」
「いや、何か隠し味があるんだろ?教えてくれよ」
「教えたら隠し味じゃなくなるだろ」
女将は笑いながら答えた。
「じゃあ、店にあと10回通って、他の冒険者にも宣伝する。
俺、ホーンラビットは、もうこの煮込みしか食べられない」
そうして、結局女将さんに隠し味を教えてもらう約束を取りつけていた。
そして、空になっていた僕のグラスに水差しから水を注いでくれて。
会計のときに、お代に加え、ここより西の地域でとれる石の華、といわれる花のような形の鉱石をお礼として女将に押し付けていた。
「何かデザート食べたいな」
僕もそう思ってた。
「近くにソルベの露店があるんだ」
そう言って、道をしばらく行くと、確かに露店が見える。
「あー並んでるな。セフィリオは休んでてもいいぞ」
「いや、並ぶよ」
実は僕は行列に並んだことがない。一度並んでみたいと思っていた。
二人で、その行列に並んで、けれどそれほど待たずに順番が来る。
「お待たせしました」
「いや、相変わらず、すごい速さでさばくんだな。驚いた」
「のんびりしていたら溶けてしまいますからね」
そういって、露店の女性は笑った。
「種類が多いんだよな」
アレクさんはそういうと、ちら、と僕を見て、
「悪いんだけど、端から味を教えてくれるか?」
「いいですよ。右上から―」
女性は嫌な顔一つせず、30種類はあるであろう味を、すらすらとすべて答えた。
僕が興味津々に聞いていると、
「すごいだろ」
アレクさんがまるで自分の自慢のように言う。
「いえいえ、当たり前ですよ」
女性がまた笑いながら言うが、
「その当たり前を、当たり前に出来るように努力してるのがすごいんだよ」
アレクさんはそう言って、結局女性のおすすめを買った。
僕も、おすすめをもらった。
そして、お代を渡す時に、今度来たときはこれを頼む、と女性が説明した味のソルベを5種類ほど的確に指して、お礼を言っていた。
ソルベを木陰で食べながら、立ち食いというのも初めてでちょっとドキドキする。
木陰もそれほど大きいものでなく、アレクさんは半分身体が日に照らされていて、少し眩しそうに眼を細めている。
えーっと。
この人、大丈夫なのかな。
自分自身の言動が周囲にどう映るのか、無頓着にも程がある。
僕はとても心配になる。
今まで大丈夫だったのだから、大丈夫なのかもしれないけれど。
僕はアレクさんに尋ねた。
「アレクさん、良く人に言い寄られるんじゃない?」
「は?ないない」
「いや、絶対そんなこと無いから」
そんなはずない。実際に、これまでも何回も、声をかけられる場に遭遇している。
「いや、ないって。
たまに、いつの間にか付き合ってることになってたり、いきなり一緒に住もうと言われたりしたことはあるけど。
あれ、怖いよな」
絶対にそれ、アレクさんが悪いと思うよ。
いや、自覚も悪気もないのだろうけれど、相手にはすごく同情する。
他意のない相手にも、ああなのだから、好意をもった相手にはどうなってしまうのだろう。
僕はその日、馬の手配を頼んで、明日のことは楽しみであったけれど、何だかもやもやしながら眠った。
どうやら彼はとても早起きらしく、一度5時ごろに宿を出て、6時に戻ってくると、支度をして7時には活動をし始めるようだ。
僕は……少し朝が弱い。
あまり眠れないからでもあるのだけど。
それでも僕は、今のところ、なんとか早起きを続けることが出来ている。
アレクさんは、とても人を惹き付ける。
彼の容姿も、Aランク冒険者としての肩書きも。
そして、魔獣と対峙しているときとは、別人のような穏やかで、飾らない、朗らかな人柄も。
しばらく、この街に滞在しているからか、顔見知りと思われる人々から、歩いていると良く声をかけられた。
しかし、彼はその事に無頓着で、「セフィリオは目立つな」などと言って、自分自身のことを全く認識していないようだ。
その日、昼食を一緒に食べるため、シュバルツ公爵領になる食堂へやってきた。
僕一人では、もしくはエドと一緒には、こういった食堂に来ることは出来ないので、とても新鮮だ。
そして、アレクさんの選ぶお店には、はずれがなくてとても美味しい。
「セフィリオは、冒険者ギルドに用があってここに滞在してるのか?」
「う…んと。一応、休暇、ってことになっている」
僕は、仕事をしている訳でもなく、ただ未だに実になる兆しもない研究をしているだけで、しかも今はその研究も停滞している。
休暇、ということに後ろめたさが拭えない。
「一応て、何だよ。誰にだって、休みは必要だろ」
「そう…かな」
「そうだよ。俺なんて、討伐に参加していないときは、ずっと休暇だからな」
いや、僕はアレクさんが、そこそこの頻度で大きな討伐に参加していることを知ってる。
その間を休暇と言っていいのか、ちょっと分からない。
「………でも、そういうときでも、剣やその他の体力維持はしてるでしょう」
アレクさんは毎日朝早くに宿を出るのは、どうやら鍛錬をしているかららしい。
さらに、冒険者ギルドにもマメに顔を出しては、ランクに関係なく滞っている依頼を受けて、さらに周りの冒険者たちの相談を聞いたり、アドバイスしたり。
時には、実際に手を貸してあげていることを知っている。
休暇、なんて過ごし方では、ない。
「まあ、それはそうだけど。セフィリオは、毎日何をして過ごしてるんだ?」
毎日。何を。
僕は、自分の生活を振り返ってみて、答える。
「大体、魔素濃度を測定して分析しているか、魔獣の生態を勉強している。
魔獣ごとに、魔素が魔力に変換されるときの変換率を求めるのが、今の楽しみかな。
あとは、魔術における、魔素の利用を――」
「いや、待て」
アレクさんが、頭を抱えて僕を見ている。
こういう表情には、見覚えがある。
エドやレイチェルが、僕に休むように言うときのあの顔と同じだ。
「セフィリオ、それは、多分、休暇じゃあない」
「でも…僕は、」
僕は、アレクさんみたいに、人の役に立っているわけでもない。
「じゃあ……明日は、俺の休みに付き合ってくれ」
「え?」
「セフィリオは、馬に乗れるか?」
馬の扱いは嗜みだと、レイチェルに厳しく教えられて、乗馬はそれなりに得意だ。
「うん」
「じゃあ、馬で遠乗りに行く。
俺が行くのにセフィリオは、ついてくる。いいな」
………意味は、分からないけれど。
こうして、アレクさんから僕を誘ってくれるのは初めてだ。
嬉しい。
「で、あそこにいる人に、馬を貸してくれるように頼んどいてくれるか?」
そう言って、アレクさんは食堂の外のはるか向こうの通りの角で僕を見張る…護衛する人物を指して行った。
ああ、今日は僕は気づかなかったけれど。
「うん、分かった」
アレクさんは、毎回気づいているらしい。
たまに、変装してついてきている彼らに「お疲れ様です」と挨拶したりしている。
「まあ、とりあえず食べるか」
そう言って、アレクさんは、運ばれてきた数品の大皿に盛られた料理を取り分けていく。
「はい、セフィリオの分な」
小皿に取り分けた料理を、まず僕に渡してくれる。
僕がお礼を言って受けとると、ナイフとフォークを手渡してくれる。
それを受け取っていると、グラスに水を注いでくれる。
そして、やっと自分の分を取り分けて、食べ始めた。
彼は、はじめからこういう感じで……なんというか、すごく、甲斐甲斐しい。
はじめは、それこそ下心でもあるのかと、期待したけれど、どう考えても、再会した日の話題を避けている様子からして、これは彼の素なのだと思う。
美味しいな、と思って食べていると、
「サラさん、この肉、ホーンラビット?めちゃくちゃ美味しいな」
アレクさんが食堂の女将に話しかける。
ホーンラビットは一角の兎のような魔獣だ。
「今は旬だからね。ステーキも美味しいけど、煮込みの方が味が出て、野菜も美味しくなるんだ」
「いや、何か隠し味があるんだろ?教えてくれよ」
「教えたら隠し味じゃなくなるだろ」
女将は笑いながら答えた。
「じゃあ、店にあと10回通って、他の冒険者にも宣伝する。
俺、ホーンラビットは、もうこの煮込みしか食べられない」
そうして、結局女将さんに隠し味を教えてもらう約束を取りつけていた。
そして、空になっていた僕のグラスに水差しから水を注いでくれて。
会計のときに、お代に加え、ここより西の地域でとれる石の華、といわれる花のような形の鉱石をお礼として女将に押し付けていた。
「何かデザート食べたいな」
僕もそう思ってた。
「近くにソルベの露店があるんだ」
そう言って、道をしばらく行くと、確かに露店が見える。
「あー並んでるな。セフィリオは休んでてもいいぞ」
「いや、並ぶよ」
実は僕は行列に並んだことがない。一度並んでみたいと思っていた。
二人で、その行列に並んで、けれどそれほど待たずに順番が来る。
「お待たせしました」
「いや、相変わらず、すごい速さでさばくんだな。驚いた」
「のんびりしていたら溶けてしまいますからね」
そういって、露店の女性は笑った。
「種類が多いんだよな」
アレクさんはそういうと、ちら、と僕を見て、
「悪いんだけど、端から味を教えてくれるか?」
「いいですよ。右上から―」
女性は嫌な顔一つせず、30種類はあるであろう味を、すらすらとすべて答えた。
僕が興味津々に聞いていると、
「すごいだろ」
アレクさんがまるで自分の自慢のように言う。
「いえいえ、当たり前ですよ」
女性がまた笑いながら言うが、
「その当たり前を、当たり前に出来るように努力してるのがすごいんだよ」
アレクさんはそう言って、結局女性のおすすめを買った。
僕も、おすすめをもらった。
そして、お代を渡す時に、今度来たときはこれを頼む、と女性が説明した味のソルベを5種類ほど的確に指して、お礼を言っていた。
ソルベを木陰で食べながら、立ち食いというのも初めてでちょっとドキドキする。
木陰もそれほど大きいものでなく、アレクさんは半分身体が日に照らされていて、少し眩しそうに眼を細めている。
えーっと。
この人、大丈夫なのかな。
自分自身の言動が周囲にどう映るのか、無頓着にも程がある。
僕はとても心配になる。
今まで大丈夫だったのだから、大丈夫なのかもしれないけれど。
僕はアレクさんに尋ねた。
「アレクさん、良く人に言い寄られるんじゃない?」
「は?ないない」
「いや、絶対そんなこと無いから」
そんなはずない。実際に、これまでも何回も、声をかけられる場に遭遇している。
「いや、ないって。
たまに、いつの間にか付き合ってることになってたり、いきなり一緒に住もうと言われたりしたことはあるけど。
あれ、怖いよな」
絶対にそれ、アレクさんが悪いと思うよ。
いや、自覚も悪気もないのだろうけれど、相手にはすごく同情する。
他意のない相手にも、ああなのだから、好意をもった相手にはどうなってしまうのだろう。
僕はその日、馬の手配を頼んで、明日のことは楽しみであったけれど、何だかもやもやしながら眠った。
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