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1ページ目 地獄に落ちる恋
前編
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『 人の道から外れること、絶対にするべからず 』
吉崎家の家訓だ。
両親が口を酸っぱくして言い続けてきた、この家訓。
実に奥深いと、吉崎家の次男である圭介は常に思っていた。
いったい、何を持って「人の道から外れる」ことになるのか。
不快な思いをさせる、迷惑を掛ける、害を及ぼす、罪を犯すetc,etc.
世間一般でいうところの道徳的常識から外れることが、それだろうと、圭介は長年信じてきたし、生まれてから27年間、一度たりとも道から外れることはしてこなかった。
—自分が同性愛者だ—ということを除けば・・・だ。
子孫繁栄に貢献することができないことには眼を瞑り、この際、ゲイであることは不問に伏すとして・・・、人の道からは外れていない品行方正な人生だと信じていた。
「・・・はずだけどなぁ・・・・・・・・・」
圭介は重いため息を吐きながら、傍らで盛大に眠りこけている男を眺めた。
さっきまで、圭介を傍若無人とも言える態度で好きなように扱った男は、やはり疲れていたのか、今は穏やかな寝息を立てて、心地よいのだろう、爆睡している。
人の道から外れる・・・今の圭介は立派に、その道から外れている自覚があった。
「うっ・・・・」
身体を、わずかに動かした拍子に、下肢に鈍痛が走り抜けて、圭介は呻いた。
原因は・・・・・・この、人の気も知らないで眠りこけている彼、近藤 芳弘だ。
彼と自分がどんな関係かって?そんなこと自分が聞きたいくらいだ。
今日、つい3時間ほど前まで、近藤は、誰よりも尊敬出来て、信頼できて、憧れていた上司だったのに。
—そう、つい3時間ほど前までは・・・・・・。
圭介は、重いため息を、もう一つ吐くと、今日1日、自分を襲った不幸な出来事を思い起こしていた。
◇◇◇◇
「おい、圭介!」
圭介は自分を呼ぶ上司の声に、はい、と張り切って返事をすると、近藤のデスクの前に立った。
社内きっての切れ者との評判高いマネージャー、それが、圭介の上司、近藤芳弘だ。
彼はちょっと風変わりな経歴と、その見目麗しい容姿のおかげで、常に人の注目を集める存在だ。
「はい、何でしょう。」
圭介は、イライラした風に頭を掻き毟っている、近藤の前に急いで立った。
今日の彼はご機嫌斜めモードで、昼過ぎからやたらに突っ掛かってくる。なにかお小言でも食らうのではないかと、圭介は少しビクビクしながら、彼の表情を窺った。
「何でしょう、じゃない」
案の定、不機嫌なまま切り替えされる。いつも使っている高級ブランドのボールペンで、近藤はPCをコツコツと叩いた。
「なんで、こんな売れねー商品、トップに置いてんだ?誰が、こんなの売れって言った?」
その言葉に、自分の判断が間違っていると指摘されたことに気づき、圭介はさっと青ざめた。
全身からザーッと冷や汗が流れ落ちていく。
圭介は、ネット通販会社に勤めている。
近年、何かと流行している、ITベンチャー企業。ネット通販業界でも頭角を現している成長株だ。
スマートフォンのアプリ用サイトを主力に、少々変わったショッピングサイトの先駆けとして、世間の注目を集めている存在になっている。
いまや「プチBuy Shop」といえば、芸能人御用達の通販サイトと紹介され、シーズン毎の流行を生み出す有名なショッピングサイトになっている。
そんな「プチBuy Shop」の革新的な販売手法を、この世界で生み出し確立したのが、ただいま不機嫌凄まじい、敏腕マネージャー、近藤だった。
「あの、その『パチパチパチクリン』は田嶋バイヤーが、絶対ヒットするから、押して欲しいって、言われたんで・・・」
圭介はモゴモゴと、一応言い訳らしきものをしてみた。
デスクの近藤は、卓上で手を組むと、その上に顎を乗せて「あー」といった感じで、圭介に鋭い視線を送っている。
こ、怖い・・・と思いつつも、間違ったのは自分だから仕方がない、と腹を括ったところで、やはり、その言い訳は一蹴された。
「馬鹿か、お前は。何度も言ってるだろう。一々、バイヤーの言うとおりに商品売ってたら、倒産するぞ。売れるか、売れないかはお前がマーチャンダイズするんだから、自分で判断しろ」
近藤が言うことは、全て正しい。圭介は未熟な自分に歯噛みしつつ、うな垂れながら、はい、と返事をした。
近藤の手厳しい言葉が続く。
「プチは、初速が肝心だ。商品を入れ変えて、3時間で反応が鈍ければ、お前の判断で、トップを入れ替えて良いと言ってるだろ。変に、バイヤーに気を遣うな。」
はい・・・入社当時から、繰り返し言われたことを、また言われて、情けなさに圭介はますます身を縮み込ませた。
その様子がおかしかったのか、ふっと近藤が表情を和らげた。咥えていたタバコを灰皿に、押しつぶすと、言葉を継いだ。
「わかったなら、それで良い。来週からは気をつけろ。田嶋には俺から話しておく。」
その言葉に、はいと圭介はますます深く頭を下げて答えた。
敏腕上司の指摘は、いちいちもっともで、圭介は自分の甘さが情けなかった。
近藤は冷め切っているだろうコーヒーを啜りながら、うーっと伸びをして立ち上がると、まだ頭を下げて肩を震わせている圭介を慰めるためか、圭介の頭をポンと軽く叩いて話題を変えるように尋ねた。
「おい、今日のアプリの一押しはなんにした?」
その言葉に、はっと顔を起こすと圭介は、先ほど入稿したばかりのメールマガジンの内容を反芻した。自分が、いけると確信したものを選んだつもりだった。
「はい、坂本バイヤーのうにょくにょワイヤー耳かきにしました。」
今度も、違うかも、とまたビクビクしながら、圭介は窺うように近藤の審判を待った。
すると、近藤は女性社員を魅了してやまない、爽やかな微笑をさらりと浮かべて、圭介を見た。
「よし、それでいい。もっと自分の判断や勘を信じろ。お前は出来るんだから」
言って、今度は、圭介の肩をぽんぽんと叩く。
良かった・・・・・・・・・その言葉に圭介の全身から緊張感が抜けて脱力していきそうになる。
・・・その瞬間だった。
え・・・・・・と、思ったのもつかの間、肩に置かれたままの近藤の手にぐっと力が入り、そのまま近藤に引き寄せられる。
耳元にふわりと近藤の吐息がかかって・・・耳障りのやけによい低音が圭介の耳に吹き込まれた。
妙にセクシャルなその行為と、彼に言われた言葉にわけがわからず、圭介はパッと彼の息が吹き込まれた右耳を両手で押さえる。
何をされたのか・・・何を言われたのか・・・動転した頭のまま圭介は何か言おうとパクパクと口を動かすが、うまく言葉が出てこない。
そんな圭介に、近藤はクスリと笑うと、しっかりと「後で、トークメッセージ配信後のPVを報告しろ」と言い残して会議室へと立ち去っていった。
圭介は、振り返ることも出来ずに、その場で硬直したまま。
― 今夜、付き合えよ。お前をNightsで見たぜ ―
近藤が、さらりと説教の後に告げたその言葉・・・それは、今の圭介の生活を脅かすのに十分な威力を持っていて。
圭介は、近藤の言葉の真意がわからず、同僚たちが訝しげな視線を向けるのも忘れて、ただただ呆然と立ち尽くしていた。
吉崎家の家訓だ。
両親が口を酸っぱくして言い続けてきた、この家訓。
実に奥深いと、吉崎家の次男である圭介は常に思っていた。
いったい、何を持って「人の道から外れる」ことになるのか。
不快な思いをさせる、迷惑を掛ける、害を及ぼす、罪を犯すetc,etc.
世間一般でいうところの道徳的常識から外れることが、それだろうと、圭介は長年信じてきたし、生まれてから27年間、一度たりとも道から外れることはしてこなかった。
—自分が同性愛者だ—ということを除けば・・・だ。
子孫繁栄に貢献することができないことには眼を瞑り、この際、ゲイであることは不問に伏すとして・・・、人の道からは外れていない品行方正な人生だと信じていた。
「・・・はずだけどなぁ・・・・・・・・・」
圭介は重いため息を吐きながら、傍らで盛大に眠りこけている男を眺めた。
さっきまで、圭介を傍若無人とも言える態度で好きなように扱った男は、やはり疲れていたのか、今は穏やかな寝息を立てて、心地よいのだろう、爆睡している。
人の道から外れる・・・今の圭介は立派に、その道から外れている自覚があった。
「うっ・・・・」
身体を、わずかに動かした拍子に、下肢に鈍痛が走り抜けて、圭介は呻いた。
原因は・・・・・・この、人の気も知らないで眠りこけている彼、近藤 芳弘だ。
彼と自分がどんな関係かって?そんなこと自分が聞きたいくらいだ。
今日、つい3時間ほど前まで、近藤は、誰よりも尊敬出来て、信頼できて、憧れていた上司だったのに。
—そう、つい3時間ほど前までは・・・・・・。
圭介は、重いため息を、もう一つ吐くと、今日1日、自分を襲った不幸な出来事を思い起こしていた。
◇◇◇◇
「おい、圭介!」
圭介は自分を呼ぶ上司の声に、はい、と張り切って返事をすると、近藤のデスクの前に立った。
社内きっての切れ者との評判高いマネージャー、それが、圭介の上司、近藤芳弘だ。
彼はちょっと風変わりな経歴と、その見目麗しい容姿のおかげで、常に人の注目を集める存在だ。
「はい、何でしょう。」
圭介は、イライラした風に頭を掻き毟っている、近藤の前に急いで立った。
今日の彼はご機嫌斜めモードで、昼過ぎからやたらに突っ掛かってくる。なにかお小言でも食らうのではないかと、圭介は少しビクビクしながら、彼の表情を窺った。
「何でしょう、じゃない」
案の定、不機嫌なまま切り替えされる。いつも使っている高級ブランドのボールペンで、近藤はPCをコツコツと叩いた。
「なんで、こんな売れねー商品、トップに置いてんだ?誰が、こんなの売れって言った?」
その言葉に、自分の判断が間違っていると指摘されたことに気づき、圭介はさっと青ざめた。
全身からザーッと冷や汗が流れ落ちていく。
圭介は、ネット通販会社に勤めている。
近年、何かと流行している、ITベンチャー企業。ネット通販業界でも頭角を現している成長株だ。
スマートフォンのアプリ用サイトを主力に、少々変わったショッピングサイトの先駆けとして、世間の注目を集めている存在になっている。
いまや「プチBuy Shop」といえば、芸能人御用達の通販サイトと紹介され、シーズン毎の流行を生み出す有名なショッピングサイトになっている。
そんな「プチBuy Shop」の革新的な販売手法を、この世界で生み出し確立したのが、ただいま不機嫌凄まじい、敏腕マネージャー、近藤だった。
「あの、その『パチパチパチクリン』は田嶋バイヤーが、絶対ヒットするから、押して欲しいって、言われたんで・・・」
圭介はモゴモゴと、一応言い訳らしきものをしてみた。
デスクの近藤は、卓上で手を組むと、その上に顎を乗せて「あー」といった感じで、圭介に鋭い視線を送っている。
こ、怖い・・・と思いつつも、間違ったのは自分だから仕方がない、と腹を括ったところで、やはり、その言い訳は一蹴された。
「馬鹿か、お前は。何度も言ってるだろう。一々、バイヤーの言うとおりに商品売ってたら、倒産するぞ。売れるか、売れないかはお前がマーチャンダイズするんだから、自分で判断しろ」
近藤が言うことは、全て正しい。圭介は未熟な自分に歯噛みしつつ、うな垂れながら、はい、と返事をした。
近藤の手厳しい言葉が続く。
「プチは、初速が肝心だ。商品を入れ変えて、3時間で反応が鈍ければ、お前の判断で、トップを入れ替えて良いと言ってるだろ。変に、バイヤーに気を遣うな。」
はい・・・入社当時から、繰り返し言われたことを、また言われて、情けなさに圭介はますます身を縮み込ませた。
その様子がおかしかったのか、ふっと近藤が表情を和らげた。咥えていたタバコを灰皿に、押しつぶすと、言葉を継いだ。
「わかったなら、それで良い。来週からは気をつけろ。田嶋には俺から話しておく。」
その言葉に、はいと圭介はますます深く頭を下げて答えた。
敏腕上司の指摘は、いちいちもっともで、圭介は自分の甘さが情けなかった。
近藤は冷め切っているだろうコーヒーを啜りながら、うーっと伸びをして立ち上がると、まだ頭を下げて肩を震わせている圭介を慰めるためか、圭介の頭をポンと軽く叩いて話題を変えるように尋ねた。
「おい、今日のアプリの一押しはなんにした?」
その言葉に、はっと顔を起こすと圭介は、先ほど入稿したばかりのメールマガジンの内容を反芻した。自分が、いけると確信したものを選んだつもりだった。
「はい、坂本バイヤーのうにょくにょワイヤー耳かきにしました。」
今度も、違うかも、とまたビクビクしながら、圭介は窺うように近藤の審判を待った。
すると、近藤は女性社員を魅了してやまない、爽やかな微笑をさらりと浮かべて、圭介を見た。
「よし、それでいい。もっと自分の判断や勘を信じろ。お前は出来るんだから」
言って、今度は、圭介の肩をぽんぽんと叩く。
良かった・・・・・・・・・その言葉に圭介の全身から緊張感が抜けて脱力していきそうになる。
・・・その瞬間だった。
え・・・・・・と、思ったのもつかの間、肩に置かれたままの近藤の手にぐっと力が入り、そのまま近藤に引き寄せられる。
耳元にふわりと近藤の吐息がかかって・・・耳障りのやけによい低音が圭介の耳に吹き込まれた。
妙にセクシャルなその行為と、彼に言われた言葉にわけがわからず、圭介はパッと彼の息が吹き込まれた右耳を両手で押さえる。
何をされたのか・・・何を言われたのか・・・動転した頭のまま圭介は何か言おうとパクパクと口を動かすが、うまく言葉が出てこない。
そんな圭介に、近藤はクスリと笑うと、しっかりと「後で、トークメッセージ配信後のPVを報告しろ」と言い残して会議室へと立ち去っていった。
圭介は、振り返ることも出来ずに、その場で硬直したまま。
― 今夜、付き合えよ。お前をNightsで見たぜ ―
近藤が、さらりと説教の後に告げたその言葉・・・それは、今の圭介の生活を脅かすのに十分な威力を持っていて。
圭介は、近藤の言葉の真意がわからず、同僚たちが訝しげな視線を向けるのも忘れて、ただただ呆然と立ち尽くしていた。
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