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1話 出会い
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吃音を初めて意識したのは小学4年生の国語の時間だった。僕に音読が回ってきた時、なぜか言葉が出なかった。この時は2秒ほど経ってから第一声を発することができたため、周りで違和感を感じた人は多分いなかっただろう。僕は喉に何か詰まってたからなのかもしれないと思っていたが、これが僕の人生を狂わせることになる吃音と出会った決定的瞬間だった。翌日、僕は日直だったため毎回授業の初めと終わりに
『起立、礼、着席』
の号令をかけていた。この時は昨日の様な違和感は感じておらず、多分忘れていただろう。そして、その日はいつも通り家に帰り、すぐに友達と遊びに行った。僕は当時、毎日友達と夕暮れまで遊んでいてとても活発な少年だった。夕暮れが近づき友達に
『また明日』
と言おうとすると、昨日と同じ感覚を覚えた。昨日は2秒ほどの沈黙の後、第一声を発することができたがこの時は全く声が出ず、笑顔で手を振るだけになった。僕は家に帰ると最近どこか変だと感じていたが、家族に相談することもなくご飯を食べ、風呂に入り、宿題をし、21時には布団に入って、目覚まし時計の鳴る7時まで熟睡だった。
『起立、礼、着席』
の号令をかけていた。この時は昨日の様な違和感は感じておらず、多分忘れていただろう。そして、その日はいつも通り家に帰り、すぐに友達と遊びに行った。僕は当時、毎日友達と夕暮れまで遊んでいてとても活発な少年だった。夕暮れが近づき友達に
『また明日』
と言おうとすると、昨日と同じ感覚を覚えた。昨日は2秒ほどの沈黙の後、第一声を発することができたがこの時は全く声が出ず、笑顔で手を振るだけになった。僕は家に帰ると最近どこか変だと感じていたが、家族に相談することもなくご飯を食べ、風呂に入り、宿題をし、21時には布団に入って、目覚まし時計の鳴る7時まで熟睡だった。
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