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■第二章 欲深き死人の願いごと編

~欲深き死人の願いごと編~ プロローグ

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やあ。
また来てくれたのか?

ならさっそく、あいつらの話を聞かせてやろう。
愛想のないモンスタースレイヤーの物語は、世界一の吟遊詩人である俺、バージニア・フェンスターの十八番だしな。

これはジェイスとディページが、フュリーデントから帰ってきたすぐ後の話だ。
あの2人は俺の捜索が終わってホークビッツに戻ったあと、ほんの数週間後には首都アレン=ディーロから旅発ったんだ。

場所はホークビッツ国北東に位置するヨルデシンド領。
今日はそこんところから話してやろう。







ホークビッツは様々な産業が発展した国だ。
長年続いたシドラル帝国との戦争が終わり、その成長速度はさらに加速したと言えるだろう。

しかし戦争の終わりは、全ての国民が得をしたわけではない。
それを象徴するのが、今回の物語の舞台…ホークビッツ北東に位置するヨルデシンド領という地域だ。

もともと様々な産業が活発な地域で、特に順調だったのが酒・タバコ・娼館という、いわゆる『大人の産業』だ。
戦時は国全体が大きなストレスを抱えていたこともあり、それを発散しようと大いに商売が盛り上がっていた。

しかし、シドラルとの長い戦争が終わった後、ヨルデシンドの産業は低迷し始める。

理由は色々あるが、大きな原因は旧シドラル人である優秀な実業家達が趣向品の産業に参入したんだ…
敗国としてホークビッツに吸収された旧シドラル人達は、ホークビッツ人を相手にしたビジネスが非常に上手かった。

あ、言っておくが決して旧シドラル人達を悪く言うつもりはない。
戦をしていたとは言え、敗国である彼らは戦争の一番の被害者なのだから。


ジェイスとディページは、ホークビッツの国政局を通じてこのヨルデシンド領の領主、ヴェル・トゥーエ家からとある依頼を受けた。


国政局は根なし草のモンスタースレイヤーをわざわざ呼び出して…
決して断ることができない依頼を申し出た。


「…幽霊退治?」

「あぁ…ヨルデシンド領を統治しているヴェル・トゥーエ家からの依頼だ」

「ヨルデシンド領か…酒、タバコ、女…かつては男の楽園と呼ばれた地域だな」

「あぁ…しかし現在は旧シドラルからやってきた若い実業家達によって産業の利権を奪われつつある…シドラル人は0から1を生み出す力は無いが、技術を模倣して効率的に大量生産することに長けている」

「…で、そのヨルデシンドの統治者が幽霊について悩んでいるって?…戦後つくづく運が無いな、あの地域は」

「どうやらヴェル・トゥーエ家の邸宅に幽霊がとり憑いているらしい…詳しい話は本人に聞いてくれ」

「一応言っておくが…俺はモンスタースレイヤーだぞ?」

「知ってるが?」

「幽霊退治なら…『霊媒師(シャーマン)』の仕事だと思うが…」

「なんだ…?『吸血鬼殺し』ともあろう男が幽霊が怖いのか?それとも幽霊退治の経験がないとでも?」

「戦った経験はある…しかし依頼を受ける前から悪霊の仕業だとわかっているのであれば、適任者は俺じゃないって言いたいんだよ」

「…」

「…」

「一理あるが…我々国政局からの依頼は、つまりは宰相からの直々の命令だ」

「…つまり?」

「お前がいくら拒否する理由を持っていようが、我々は君に拒否する権利を与えていないということだ」


そんなこんなで、ジェイス達はまたも嫌味な宰相の命令を受けて旅立つことになる。
旅の準備をするため、ジェイスはめったに帰らないホコリまみれの家に帰り、荷作りをしていた。

荷造りするジェイスを見ながら、ディページがこんな嫌みを言うのも当然だった。


「ジェイスは宰相の人形になることが心地よくなっちゃったのかな?…それとも長いものに巻かれることで安心しちゃうタイプ?」

「…うるさい」

「それにしてもヨルデシンド領かぁ…結構遠いよね…?」

「お前の足なら数日の旅だろう…『国を二つ超えて旧友を殺してこい』なんて依頼よりはずいぶんマシだ…首都から離れているとはいえ、ホークビッツ国内だしな」

「はは☆」

「しかしなんにせよ…宰相が俺を首都に置いておきたくないということがハッキリした」

「宰相に言われなくても…ずっと首都にいるつもりなんて無いくせに」

「言われてみれば…まぁ、それもそうだな」

「ジェイスは宰相に都合よく使われてると思っていたけど…どっちかと言えば厄介者扱いなんだね…くすくす」

「まぁ偉い奴とは上手く付き合うに限る…さて、荷造りは終わったし俺は少し出かけてくる…お前はすぐに出られるようにここで大人しく待っていろよ?」

「…しーん」

「…おい」

「わかったよ…おとなしくしてるよ…でもどこ行くの?旅の買いだし?」

「レイヴンの所へ言ってくる…今回の相手は幽霊だからな…奴の薬が必要になるだろう」

「レイヴン…まだ交流してたんだね…あ!もしかして薬ってオバケミエール?」

「…あぁ」







首都からでて南に進むと、広い草原に農家が立ち並ぶ一帯にでる。
その一帯をさらに進むと深い森があり、その森の中にポツンと小さな小屋があった。

外観を簡単に説明するなら『かろうじて小屋の形を保っているような小屋』だ。
屋根や壁が壊れて外からでも中を見渡せる。到底誰かが住めるような場所じゃない。

ジェイスはその小屋に入ると、家の隅に置かれたボロボロの本棚の前に立った。


ガンガンッ


そこで強めに床を二回ほど踏むと、ガチャっという鍵を開ける音が床下から聞こえる。


「…」


ジェイスはその音を聞くと、しゃがみこみ…
床の隠し扉を開けて、長いハシゴを下りる。

ハシゴの下には地面を強引に削ったような空間があった。
そこには沢山の本棚、テーブルが立ち並び、実験道具などが所せましと並んでいる。

無骨な作りの空間とは裏腹に、置かれている物は全てが規則正しく整理されている。
持ち主の几帳面さがうかがえる内装だ。


「レイヴン…?いないのか?」


ジェイスがそう言うと…


「…!」


どこからともなく…
血と墨が混じったような煙が立ちこめる…

その煙はジェイスに悪戯するようにぐるりと周り、やがて一か所に集まって形を整え、若く美しい男の姿になった。



「やぁ若き狩人…幽霊が見える薬が必要なんだろう?…今すぐ準備しよう」

「相変わらず話が早いなレイヴン…まだお前に何も伝えていないはずだが?」



褐色の肌に、真っ白のシャツを一枚羽織り…
ゆったりしたなデニムを履いた男。

しっとりと、それでいて芯のある喋り方をする男。

血色の瞳を持つ男。


「仕事の早さは信頼に直結する…お前が何を求めているのか言わなくても、俺はお前が話しだすころにはそれを用意する準備ができている…知っているだろ?」

「…そうだったな」

「とは言え、我が研究も大詰めでな…少し待って貰えるか?コーヒーも酒もないが…」

「かまわないよ」


ジェイスはそう言って近くに置いてある椅子に腰かける。
レイヴンはジェイスを見てニコッと笑い、すり鉢の置かれた作業台にいくつかのキノコと薬草を置いた。


「すぐできる…俺は人を待たせるのが大嫌いだからな…」


レイヴン・コルヴィナス・ハロ。
その男は人間ではなかった。


迷惑でなければ、少し彼の話をさせてもらうとしよう。


彼は、ベルドランサ帝国を縄張りとする吸血鬼一家、コルヴィナス一家(ファミリー)の吸血鬼である。
ジェイスが『吸血鬼殺し』という異名で呼ばれるキッカケとなった事件の裏で、ジェイスに吸血鬼の知識と『とある剣』を与えて陰ながら支えた男だ。


ジェイスはよく『変』なモンスタースレイヤーだと言われるが…
それを言うならレイヴンは吸血鬼としてもっと『変』だと言える。

レイヴンは吸血鬼でありながら血、ワイン、女性、芸術のどれにも興味がなかった。
彼の深い興味の対象はもっぱら『人間』という存在だった。

レイヴンは人間を研究するために、たくさんの人体実験を行ってきた。
実験の最中、少しでも被験体である人間が自分の考えと違う行動を起こすと、感情のままに殺してしまうような男だった。


レイヴンが他の吸血鬼と違ったのは、人間を殺した後にひどく後悔するという点だ。


しかし、この後悔は罪悪感からではない…
被験者を度々殺してしまうせいで、自分の研究が進まないことに憤りを感じていたのだ。


吸血鬼の異常な感情の起伏は、研究者としては致命的な欠陥だった。


そこで彼は、自らも人間の『理性』『感情』『肉体』を持てば、人間という存在を理解できると思った。
そして結果から言えば長年の研究の末、レイヴンは人間の『理性』を獲得することに成功し、それ以降むやみに人間を殺すことは無くなった。

レイヴンはそのせいでコルヴィナス家から破門されることになった。
そこでジェイスの助力を得て、人間を殺さないという条件の元、ホークビッツの地下で気ままな研究暮らしをできるようになった。


「お前のオバケミエールはよく効く…いつも感謝しているよ」

「ふふ…」


ジェイスとレイヴンの関係は決して公にしてはならない。
ホークビッツにも土地に住まう吸血鬼が存在し、彼らとの取り決めで外国の吸血鬼をかくまってはいけないというシキタリがあった。

それに、吸血鬼を人間の環境の中で囲えば、必ず何かしらのトラブルが発生する。
悪魔の王と呼ばれる吸血鬼の1人が、ホークビッツ首都のこんな近くに居を構えていることは本人達とディページ、そして俺(バージニア・フェンスター)しか知らない…秘密の関係だった。


大切なことなので言っておくが…
彼は少なくともまだ『吸血鬼である』ということを忘れてはならない。


人間の『理性』を手に入れたとは言え、悪魔の行動は誰にも予測できない。
ジェイスは彼の仕事に信頼を置いていたが、心は許していなかった。

ジェイスにとってレイヴンは…
ディページ同様、友人ではなく奇妙な隣人であった。


レイヴンは薬を作りながら、ジェイスと語らう。


「ジェイス…この薬はオバケミエールなんてふざけた名前じゃないぞ?正確には『フィン・ドイル―の霊薬』…オバケを見るための薬ではなく、魔力や聖感、エネルギーを可視化する薬だ…」

「でもオバケだって見えるようになるだろ?俺にとってはオバケミエールで十分だ…」

「正しい名称を覚えることは重要なことだぞジェイス…呪いのほとんどは名前や言葉で対象者を縛る…人間社会のビジネスにおいても正しい名称を使って会話することは恒久的な意味を成すだろ?薬や吸血鬼でも同じ…名とはとても重要なものなんだよ」

「はぁ…来て早々に説教はやめてくれレイヴン…」


レイヴンは、こういう回りくどいやりとりが好きな男だった。
いつも口元だけで「ふふっ」と笑い、本題とは関係ない言葉で会話を装飾し、それを楽しむ男だった。


「そうえば肌の色がずいぶん明るくなったな…人間になる研究はまだ続けているのか」

「当り前だろう…私の人生に置いて最も重要なテーマだ…実は体温を一定に保つ薬を作って毎日飲んでいるんだ…吸血鬼の体温は人間と比べてずっと低いからな」

「フュリーデントでも吸血鬼に会ったが…お前と比べるとずっと肌の色が悪かったよ」

「ほう…フュリーデントの吸血鬼に会ったのか?…あそこはドラキュール一家の縄張りだ…気難しい奴らだったろう?」

「俺が会ったのはリオンコート家の吸血鬼だ…一家から破門されてフュリーデントに流れて来たらしい」

「リオンコート家…ヴィンドールの吸血鬼一家だな…『陽の下を歩く者(デイウォーカー)』か…太陽の下を歩けるというのは同じ吸血鬼として羨ましいものだ」


以前にも話したが、吸血鬼は太陽の下を歩ける者とそうでない者が存在する。

レイヴンの血統であるコルヴィナス一家は、『闇の中を歩む者(ナイトウォーカー)』と呼ばれる太陽を弱点とする吸血鬼だ。
『陽の下を歩く者(デイウォーカー)』に比べ強力で邪悪な吸血鬼であり、ジェイスが未だにレイヴンを心の中で警戒している理由の一つでもある。


「羨ましい?ナイトウォーカーはその特性を誇りにしていると思っていたが…」

「当然その気持ちもある…しかし知識を扱い研究を生業にする私にとっては、激情的で行動に制限のついたナイトウォーカーの習性は足枷にしかならないのだよジェイス…」

「…まぁ…そうだろうな…」

「人間になりたい私にとって、こんな地下でしか研究できないという状況こそが不幸そのものなのだ…この世に生まれて230年も経つのに、太陽がどんな光を放つのかも知らないなんて研究者としてどうなんだ?って話さ」

「まぁ、人間代表としてお前の研究は応援してるさ…吸血鬼を人間にする薬ができれば…恩恵を受けるのはむしろ人間の方だからな」

「ありがとうジェイス…太陽が私を照らすことはないが、光輝く好奇心が私の足元を照らしてくれる…人間の『理性』を手に入れた今…私の好奇心を止められる者なんて存在しない」


キノコと薬草を削り終えると、レイヴンは何種類かの粉をパラパラとそれに混ぜる。
そしてそれを紙の上に移し、ロウソクの火で軽く炙ったあと、小さなビンに器用に入れていく。


「できたぞ…『フィン・ドイル―の霊薬』」

「助かる」

「今回は少しマモノダケを多めにしてみた…飲んですぐ効き、1時間ほど霊体が見えるようになるはずだ…いつも通り水と混ぜて飲めるが、連続して何度も飲むと中毒を起こすから気をつけろ」

「わかった」

「それとジェイス…これも持っていくといい…」


ジェイスが振り向くと、レイブンが小瓶を差し出していた。
中には紫色の液体が入っている。


「なんだこれ?」

「もし幽霊が暴れたり制御できなくなったら使うといい…幽霊の頭からぶっかけてやれば効く」

「除霊薬の類か?まぁ…もらっておこう…使うかどうかはわからんが…」


ジェイスはその二つのビンを、腰のビンホルダーに差し込む。


「ジェイス、まだ時間はあるか?久しぶりだし、旅の話でも聞かせてくれよ…美味いワインはないが、薬草で作ったリキュールがある…」

「薬くさい酒はごめんだな…それにディページを街で待たせているんだ…すぐに発たなければ」

「ディページ?…あー!…例の首都転覆を謀ったオロバスか…ん?でも逃げ出したと言っていなかったか?お前の金を持ち出して」

「フュリーデントで捕まえたんだ…今は大人しく俺の言うことを聞いているよ」

「…ほぅ」


レイヴンはそれを聞くと、ジェイスの耳元に近づき…
囁くように言った。


「注意することだなジェイス…オロバスは主君に栄光をもたらす悪魔と言われているが、吸血鬼と同じく多くの知識を持ち、それを上手く扱う知恵もある」

「…」

「自分より優秀だと思う人には忠義をつくすが…自分よりも劣っているとわかればすぐに興味を無くし、まるで虫かオモチャのように殺す…オロバスは本来、誰かの下で働くような悪魔じゃない」

「…知ってる」

「悪魔との関係性を築く時は気をつけることだ…使役の術があるとは言え、長く関係を続ければ常にリスクは付きまとう」

「…」

「…」

「それはお前も一緒だろう?レイヴン…悪魔と人間は、きっと永遠にわかりあえることはない…」


この言葉は、レイヴンに対するけん制の意味も大きかった。
「俺はお前を完全に使用したわけではない…」という、モンスタースレイヤーとしてのけん制。

しかしレイヴンは…


「ふふ…本当にそう思っているのか?」


鼻でジェイスの言葉を笑い…
ジェイスの目と目を合わせたままそう言った。


「…どういう意味だ?」

「お前の話を聞くたびに感じるが、お前は悪魔を理解したいと思っている…違うか?」

「…」

「…」


この時ジェイスがどんなことを思っていたのか…
俺には教えてくれなかった。


「…もう行く」


ジェイスはレイヴンと目を合わせず…
ハシゴに足をかけた。

レイヴンはそんなジェイスの姿をみて「ふふっ」と笑い、小さくため息をついて…
ハシゴを上ろうとするジェイスの後ろ姿に言った。



「待てよジェイス…今回の報酬はいつもの魔道書や金ではなく…その幽霊が持っているはずのルーン石を持ってきて欲しい」

「ルーン石?…記憶を記録する石か?なぜ今回の幽霊がそんなモノを持っていると知っている?」

「他人がどんな知識や教養を持っているのか気にするのは愚かな者だけだぞジェイス…優秀な者は『なぜこの人は知っている?』ではなく『なぜ俺は知らない?』と疑問を持つものだ…」

「また上手く言い逃れしようとしているのが見え見えだぞ」

「ならびしっと応えてやろう…『俺はなんでも知っているから』だ」

「…」

「…」

「まぁいい…ルーン石だな…持ってこよう」

「助かる…成功を祈っているよ」


そう言ってジェイスはハシゴを上って街に戻り…
ディページと共に旅立つのであった。

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