12 / 56
淫魔より淫らなモノ
Ⅲ
しおりを挟む
…
たいまつで照らされた広場に、多くの人たちが集まった。
村人たちは集められた理由もわからず、みな混乱しているようだ。
人々の中には、当然妊婦たちもいた。
改めてみるとその数はジェイスが予想していたよりもずっと多く、30人を有に超えている。
妊婦の年齢層はバラバラで、中には10代半ばほどの少女もいた。
「集まってもらってすまない…俺はモンスタースレイヤーのジェイスという者だ…」
ジェイスは皆に聞こえるよう…
大きな声で村人に言う。
「サラが淫魔の子を出産した…おそらく父親がわからない他の妊婦も、淫魔の子を孕んでいる可能性が高い」
ジェイスのこの言葉に…
村人は一瞬静かになった。
妊婦たちは何を思ったのだろうか…
他の人たちは何を思ったのだろうか…
その静けさは…
すぐに罵声と弩轟となって広場を埋め尽くした。
「村の娘が悪魔の子を孕んだだとッ!?冗談だろ!?」
「まさか…あんたもなのかいッ!?」
「正気じゃないッ!女どもはどーかしちまってるんじゃねぇか!」
それに呼応するように…
村の女たちも大きな声を張り上げた。
広場は一瞬で混乱と負の感情で一杯になった。
「落ち着けッ!」
広場の混乱を収めようと…
ジェイスには珍しく腹の底から大きな声を出した。
その声は数年連れ添ったディページですら驚くほどの大きさで…
村人たちはまたすぐに静かになった。
「言っておくが…この事態は妊婦たちだけの責任ではない…これからこの村に起きていることをすべて話す…」
ここに来る前、すでに全てを聞いていたたプルーシェ村長は…
ただジェイスの話を下を向いて聞くことしかできなかった。
「淫魔は…人間の異性を誘惑して繁殖する悪魔だ…男型がインキュバス、女型がサキュバスと言われる」
ジェイスは順序だてて説明していく。
事の重大さをわかりやすく、正確に伝えるために。
「どちらも大きな巻き角を持ち、ヒザから下は羊のように毛むくじゃらでヒヅメがついている…惚れ魔法と魅力的な体つきで異性を誘惑し、性交渉へ持ち込み繁殖する」
「…」
「女型の淫魔であるサキュバスは、人間の男性から精をもらってインキュバスを孕み、逆にインキュバスは人間の女にサキュバスを孕ませて繁殖をしていくわけだ…」
そして…
ここからが重要な話である。
ジェイスは一呼吸おいて続きを語る。
「しかし…男型のインキュバスは寿命が短くとても体の弱い悪魔だ…生まれてすぐ死んでしまう個体がほとんどだと言われている…無事に産まれ育ってもその寿命は長くて6年ほど…それほど男の方が弱い種族なんだ」
「…」
「なのにも関わらず…なぜこれほどの娘たちがインキュバスに孕まされた…?数が圧倒的に少ないはずのインキュバスに、なぜこれほど大勢の妊婦が性交渉をした?」
村人たちはただ静かに…
ただ静かに聞いていた。
「理由は簡単だ…インキュバスの数が普通では考えられないほど増えている…つまり…」
村人の何人かは…
この時点で少しづつ気づいた者もいたようだ。
下を向いてうつむく者も何人かいる。
「この村の男たちが…常習的にサキュバスと関係を持ち…サキュバスにインキュバスを孕ませているということだ…」
「…!?」
これに驚いたのは、今度は村の女性たちの方だ。
しかし誰も大きな声を上げることはなく…ただジェイスの話を聞いていた。
「インキュバスは3年で性交渉が可能な年齢に成長する…つまり最低でも3年前から淫魔がこの地に住み着いているのを知りながら、サキュバスと関係を持っていた男が相当な数いたということだ」
ジェイスは村の男たちを睨む。
それほどこの事態は深刻だった。
「関係を持っていた男は一人や二人なんて数じゃないはずだぞ…こんな人数の女性が淫魔の子を妊娠したケースを俺は知らない…誰でもいい…今すぐサキュバスの巣の場所を俺に教えろ…」
村の男たちのほとんどが…
下を向いて…まるで自分は関係がないようなそぶりをする。
実際に関係を持っていた者…
知っているけど黙っている者…
淫らな欲求を満たすために、悪魔に利用されているとも知らず、
その事実を保身のために語ろうともしない…淫魔より淫らな者。
いったいどれほどの数の男が関わっていたのかはジェイスも想像することしかできないが…
ことの重大さを理解してもなお誰も口を開かない事態にイラだちを隠せない。
ジェイスは大きな声でもう一度問いかける。
「言っておくが…ことは急を要する…たしかに淫魔は低級悪魔だが、群れると強力な魔法を使うことも報告されている…このままだと、やがて関係を持っている異性やその仲間の精神を蝕み、優秀なモンスタースレイヤーを雇ってもでも手に負えなくなるぞ」
ジェイスはじっと待ったが…
10分ほど過ぎても結局誰も名乗りでることはなかった。
ラチがあかないと思ったジェイスは最後にこう言って…
その場を去った。
「俺は明日まで村長の家に滞在してる…明日の朝までに巣の場所を教えるかどうかの結論をだせ…言っておくが、滞在日数を延ばしてまでこの村を助ける気はない…俺は英雄でも勇者でもないからな」
このジェイスの言葉を…
誰がどう受け止めたのか。
それは明日になってみないとわからない。
少し厳しく見えるこの言葉は…
ジェイスがモンスタースレイヤーという立場で答えることができる最高の優しさでもあった。
…
村長宅に戻ったジェイス達は、夕食をごちそうになっていた。
村長もサラもずっとそわそわしていたが…
ジェイスはできるだけ淡々とした態度で報酬の話をしはじめた。
「巣の規模にもよるが…報酬は40リタあたりが妥当だろう…」
「よ…40リタ…」
「まぁ、誰かが巣の場所を教えてくれたら…だけどな」
「…」
40リタは…農民3人の給料2か月分と言えばわかるだろうか。
当然、一人の村長だけでは払えるようなものではない。
しかし村を救うためであれば決して高くはない金額だと理解した村長は…
その金額でジェイスに依頼することを了承した。
「村の人たちと一緒にお金はかき集めます…よろしく…お願いいたします…」
「…」
報酬の話に区切りがつくと…
たまらずサラが俺達に聞いてきた。
「私の娘アンナは…あの子はどうなるんですか…」
「…」
「人間の世界では…生きていくことはできない…辛いだろうが、俺が巣へ連れていく…」
「そんな…」
「…」
「お願い…どうかあの子だけは…あの子だけは…」
サラは、すがるようにジェイスを見た。
しかしジェイスは突き放すようにサラに言葉を放つ。
「アンナはサキュバスだ…成長すれば男を誘惑し、争いの火種を生む…」
「…」
「サキュバスにも感情はある…人間と一緒に暮して苦しむのは…あんたよりむしろアンナだ」
「…」
サラは…
頭では理解していた。
しかし、感情で納得することができなかった。
「この子は…まだ一人で歩くこともできないのよ…?おっぱいを飲むときも…私が支えていなければ口をつけることもできないのよ…?」
「…」
「だけど…笑うのだけはとっても上手な…とても…とてもいい子なのよ…」
「…」
ジェイスはサラの顔を見ることができなかった。
なぜなら彼女の顔を見てしまえば…
この言葉を言えなくなってしまいそうだったから。
「駄目だ」
「…」
「…」
サラの瞳からは大粒の涙がこぼれていた…
とても美味しい食事を目の前に、彼女は崩れるように大粒の涙を流した。
村長はそんなサラの頭を優しくなでつつ…
ジェイスに聞いた。
「これから…どうするおつもりなんですか?」
「巣の場所がわかったら…淫魔達にアンナを引き渡す…そして、巣の場所を移すように交渉してみるつもりだ」
「そんなこと…できるのでしょうか?」
「わからん…最低でも3年以上も前からある巣だ…どれほどの規模なのか想像もつかん…最悪、剣を抜くこともあるかもしれない」
その言葉を聞いて、サラは大きな声を出して泣く。
もし淫魔達とジェイスが戦うことになれば…
どちらが勝つにせよ、大きな不幸がやってくる。
ジェイスは戦うことが嫌いだ。
できれば戦いたくない。
しかし、今回ばかりはジェイスにもどうなるかわからなかった。
期待させるようなことを言うことこそが、最も罪深いことだと言うことをわかっていた。
…
次の日…
ジェイスが目を覚ますと、村長が二つ折りになった一枚の手紙を渡してきた。
「…?」
「今朝、ドアの隙間にささっていました」
「…」
ジェイスが手紙を開くと…
中にはこう書かれていた。
―ーーーーーー
南東の森を抜けた岩場の先。
そこに淫魔の巣がある。
ーーーーーーー
手紙には差出人の名はなく…
罪悪感にかられた村の男の誰かが書いて持ってきたのだろう。
ジェイスは手紙を閉じて、寝ているディページを起こして…
淫魔との決着をつけるために南東の森に向かうのだった。
たいまつで照らされた広場に、多くの人たちが集まった。
村人たちは集められた理由もわからず、みな混乱しているようだ。
人々の中には、当然妊婦たちもいた。
改めてみるとその数はジェイスが予想していたよりもずっと多く、30人を有に超えている。
妊婦の年齢層はバラバラで、中には10代半ばほどの少女もいた。
「集まってもらってすまない…俺はモンスタースレイヤーのジェイスという者だ…」
ジェイスは皆に聞こえるよう…
大きな声で村人に言う。
「サラが淫魔の子を出産した…おそらく父親がわからない他の妊婦も、淫魔の子を孕んでいる可能性が高い」
ジェイスのこの言葉に…
村人は一瞬静かになった。
妊婦たちは何を思ったのだろうか…
他の人たちは何を思ったのだろうか…
その静けさは…
すぐに罵声と弩轟となって広場を埋め尽くした。
「村の娘が悪魔の子を孕んだだとッ!?冗談だろ!?」
「まさか…あんたもなのかいッ!?」
「正気じゃないッ!女どもはどーかしちまってるんじゃねぇか!」
それに呼応するように…
村の女たちも大きな声を張り上げた。
広場は一瞬で混乱と負の感情で一杯になった。
「落ち着けッ!」
広場の混乱を収めようと…
ジェイスには珍しく腹の底から大きな声を出した。
その声は数年連れ添ったディページですら驚くほどの大きさで…
村人たちはまたすぐに静かになった。
「言っておくが…この事態は妊婦たちだけの責任ではない…これからこの村に起きていることをすべて話す…」
ここに来る前、すでに全てを聞いていたたプルーシェ村長は…
ただジェイスの話を下を向いて聞くことしかできなかった。
「淫魔は…人間の異性を誘惑して繁殖する悪魔だ…男型がインキュバス、女型がサキュバスと言われる」
ジェイスは順序だてて説明していく。
事の重大さをわかりやすく、正確に伝えるために。
「どちらも大きな巻き角を持ち、ヒザから下は羊のように毛むくじゃらでヒヅメがついている…惚れ魔法と魅力的な体つきで異性を誘惑し、性交渉へ持ち込み繁殖する」
「…」
「女型の淫魔であるサキュバスは、人間の男性から精をもらってインキュバスを孕み、逆にインキュバスは人間の女にサキュバスを孕ませて繁殖をしていくわけだ…」
そして…
ここからが重要な話である。
ジェイスは一呼吸おいて続きを語る。
「しかし…男型のインキュバスは寿命が短くとても体の弱い悪魔だ…生まれてすぐ死んでしまう個体がほとんどだと言われている…無事に産まれ育ってもその寿命は長くて6年ほど…それほど男の方が弱い種族なんだ」
「…」
「なのにも関わらず…なぜこれほどの娘たちがインキュバスに孕まされた…?数が圧倒的に少ないはずのインキュバスに、なぜこれほど大勢の妊婦が性交渉をした?」
村人たちはただ静かに…
ただ静かに聞いていた。
「理由は簡単だ…インキュバスの数が普通では考えられないほど増えている…つまり…」
村人の何人かは…
この時点で少しづつ気づいた者もいたようだ。
下を向いてうつむく者も何人かいる。
「この村の男たちが…常習的にサキュバスと関係を持ち…サキュバスにインキュバスを孕ませているということだ…」
「…!?」
これに驚いたのは、今度は村の女性たちの方だ。
しかし誰も大きな声を上げることはなく…ただジェイスの話を聞いていた。
「インキュバスは3年で性交渉が可能な年齢に成長する…つまり最低でも3年前から淫魔がこの地に住み着いているのを知りながら、サキュバスと関係を持っていた男が相当な数いたということだ」
ジェイスは村の男たちを睨む。
それほどこの事態は深刻だった。
「関係を持っていた男は一人や二人なんて数じゃないはずだぞ…こんな人数の女性が淫魔の子を妊娠したケースを俺は知らない…誰でもいい…今すぐサキュバスの巣の場所を俺に教えろ…」
村の男たちのほとんどが…
下を向いて…まるで自分は関係がないようなそぶりをする。
実際に関係を持っていた者…
知っているけど黙っている者…
淫らな欲求を満たすために、悪魔に利用されているとも知らず、
その事実を保身のために語ろうともしない…淫魔より淫らな者。
いったいどれほどの数の男が関わっていたのかはジェイスも想像することしかできないが…
ことの重大さを理解してもなお誰も口を開かない事態にイラだちを隠せない。
ジェイスは大きな声でもう一度問いかける。
「言っておくが…ことは急を要する…たしかに淫魔は低級悪魔だが、群れると強力な魔法を使うことも報告されている…このままだと、やがて関係を持っている異性やその仲間の精神を蝕み、優秀なモンスタースレイヤーを雇ってもでも手に負えなくなるぞ」
ジェイスはじっと待ったが…
10分ほど過ぎても結局誰も名乗りでることはなかった。
ラチがあかないと思ったジェイスは最後にこう言って…
その場を去った。
「俺は明日まで村長の家に滞在してる…明日の朝までに巣の場所を教えるかどうかの結論をだせ…言っておくが、滞在日数を延ばしてまでこの村を助ける気はない…俺は英雄でも勇者でもないからな」
このジェイスの言葉を…
誰がどう受け止めたのか。
それは明日になってみないとわからない。
少し厳しく見えるこの言葉は…
ジェイスがモンスタースレイヤーという立場で答えることができる最高の優しさでもあった。
…
村長宅に戻ったジェイス達は、夕食をごちそうになっていた。
村長もサラもずっとそわそわしていたが…
ジェイスはできるだけ淡々とした態度で報酬の話をしはじめた。
「巣の規模にもよるが…報酬は40リタあたりが妥当だろう…」
「よ…40リタ…」
「まぁ、誰かが巣の場所を教えてくれたら…だけどな」
「…」
40リタは…農民3人の給料2か月分と言えばわかるだろうか。
当然、一人の村長だけでは払えるようなものではない。
しかし村を救うためであれば決して高くはない金額だと理解した村長は…
その金額でジェイスに依頼することを了承した。
「村の人たちと一緒にお金はかき集めます…よろしく…お願いいたします…」
「…」
報酬の話に区切りがつくと…
たまらずサラが俺達に聞いてきた。
「私の娘アンナは…あの子はどうなるんですか…」
「…」
「人間の世界では…生きていくことはできない…辛いだろうが、俺が巣へ連れていく…」
「そんな…」
「…」
「お願い…どうかあの子だけは…あの子だけは…」
サラは、すがるようにジェイスを見た。
しかしジェイスは突き放すようにサラに言葉を放つ。
「アンナはサキュバスだ…成長すれば男を誘惑し、争いの火種を生む…」
「…」
「サキュバスにも感情はある…人間と一緒に暮して苦しむのは…あんたよりむしろアンナだ」
「…」
サラは…
頭では理解していた。
しかし、感情で納得することができなかった。
「この子は…まだ一人で歩くこともできないのよ…?おっぱいを飲むときも…私が支えていなければ口をつけることもできないのよ…?」
「…」
「だけど…笑うのだけはとっても上手な…とても…とてもいい子なのよ…」
「…」
ジェイスはサラの顔を見ることができなかった。
なぜなら彼女の顔を見てしまえば…
この言葉を言えなくなってしまいそうだったから。
「駄目だ」
「…」
「…」
サラの瞳からは大粒の涙がこぼれていた…
とても美味しい食事を目の前に、彼女は崩れるように大粒の涙を流した。
村長はそんなサラの頭を優しくなでつつ…
ジェイスに聞いた。
「これから…どうするおつもりなんですか?」
「巣の場所がわかったら…淫魔達にアンナを引き渡す…そして、巣の場所を移すように交渉してみるつもりだ」
「そんなこと…できるのでしょうか?」
「わからん…最低でも3年以上も前からある巣だ…どれほどの規模なのか想像もつかん…最悪、剣を抜くこともあるかもしれない」
その言葉を聞いて、サラは大きな声を出して泣く。
もし淫魔達とジェイスが戦うことになれば…
どちらが勝つにせよ、大きな不幸がやってくる。
ジェイスは戦うことが嫌いだ。
できれば戦いたくない。
しかし、今回ばかりはジェイスにもどうなるかわからなかった。
期待させるようなことを言うことこそが、最も罪深いことだと言うことをわかっていた。
…
次の日…
ジェイスが目を覚ますと、村長が二つ折りになった一枚の手紙を渡してきた。
「…?」
「今朝、ドアの隙間にささっていました」
「…」
ジェイスが手紙を開くと…
中にはこう書かれていた。
―ーーーーーー
南東の森を抜けた岩場の先。
そこに淫魔の巣がある。
ーーーーーーー
手紙には差出人の名はなく…
罪悪感にかられた村の男の誰かが書いて持ってきたのだろう。
ジェイスは手紙を閉じて、寝ているディページを起こして…
淫魔との決着をつけるために南東の森に向かうのだった。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる