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たまには性欲でもいかがです?
43 プッシー・キャット・ドール
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沖田かなです。
5月になってからもう2週目に入ります。
私は少し憂鬱なまま研究室に入ります。
「おはようございます。麻衣さん。」
「おはようっ!かなちゃんっ!」
麻衣さんはいつも元気。
「イノさんはまだ警察ですか?」
「そうねぇ。下手したら今月は研究室来れないかも…」
私の母校で起きた『ショーシャンク・リデンプションとブラック・ホーク・ダウン』の一件。
ニュースになるほど事は大きくなり、イノさんはずっと警察に入り浸りになっています。
「まぁ駅前での事件のこともあるからね…警察もイノの行動を黙認できなくなってきたのよ…」
「…」
黒の使途の事件は、どれも派手なものばかりです。
手段を選ばないというところ、外国人の犯罪だな…なんて思います。
「それでね、かなちゃん。今日一緒にきて欲しいところがあるの」
「どこですか?」
「島崎さんっていう人のとこなんだけど…」
島崎さん。ラブさんが言ってた、ロストマン専門の孤児院を経営している人。
確かラブさんとピースさんが日本にいる間は、その島崎さんのところにいるんだったっけ。
…
麻衣さんの車は、真っ赤なレクサスです。
凄い高い車らしくて、この車に乗っている時の麻衣さんはかっこよく見えます。
桜乃森大学のロゴが入った軽自動車に乗っているイノさんとはえらい違いです。
「それでね、例の合コンで知り合った男が…」
「…」
麻衣さんの男性の話は尽きません。
いつも振られてばかりの麻衣さんですけど、良く考えれば麻衣さんって完璧すぎるのかもしれないです。
実は料理も上手だし、仕事はできるし…車の運転もうまいですし。
大学から車で30分くらいでしょうか。
そんなことを考えながら麻衣さんの話を聞いていると、島崎さんの経営する孤児院に到着しました。
ガチャ…
「ここよ」
「大きいですね…」
孤児院って、なんとなくこじんまりしているイメージがありましたが、ここは違いました。
大きい門の先には大きな庭があって、ずいぶん遠くに建物があります。
【ロストマン専門 児童養護施設 『祈りの園』】
「祈りの園って名前なんですね。」
「そうよ。これ見て何か気づかない?」
「え?」
祈りの園…?
いのりのその…
イノ…リノ…ソノ…
…あ。
「…これって…」
「ラブとピースの名前が、リノとソノだって言ってたでしょ?」
「この孤児院から取ったんですか?」
「ふふ…そうなの」
「…へぇ」
そうえば前にイノさんがラブさんに向かって
『適当な名前つけやがって…』
なんて言っていたっけ…
ピンポーン
低音の効いた高級な音色のチャイムを鳴らすと、凛とした女性の声がスピーカーから聞こえてきました。
「麻衣かい?」
「はい。島崎さん、お久しぶり。」
「よく来たね。入りなさい。」
すると大きな門が自動で開きました。
お金持ちの家すごい…
綺麗に整えられている庭を抜けると、家の前に2人の人がいました。
その中の一人は私も知っている女性、ピースさんです。
隣にいる存在感のある凛としたお婆さん…
きっとあの方が島崎さんでしょう…
「いらっしゃい…島崎淑乃(しまざきよしの)です。アンタがかなかい?」
「初めまして。桜乃森大学で麻衣さんの研究助手をしている沖田かなです。」
高齢であるのは間違いありません。
けれど背筋はピンと伸び、その声には芯があります。
かっこいいお婆さんです。
「しっかりした子だね…それに比べてあんた達は…」
そう言って島崎さんの視線の先を見ると、麻衣さんとピースさんが女子高生のようにキャッキャしていました。
「あんたらもこの子を見習いな。」
「はい…」
「はい…」
麻衣さんとピースさんは少ししゅんとしてしまいました。
「入りな。」
島崎さんについて天井がとても高い玄関に通されました。
中にはスーツを着た人がたくさんいます。
けど孤児院の職員さんには見えません。
規律正しく並んでいますが…あれ?
「女性の方ばかりなんですね…」
スーツを着ているのは皆女性です。
スカートではなく、皆ズボンをはいています。
「男の人はいないんですか?」
「…」
島崎さんは私の方を振り向き、すぐに麻衣さんに視線を移します。
「…もしかして麻衣、かなに何も話していないのかい?」
「…ははは」
「まったく…あんたって子は」
「ごめんなさい…」
麻衣さんが怒られているのは新鮮です。
確かにいつも麻衣さんは説明が少ないです。
ビシッと言ってやってください。
「まぁいい、私から説明するよ。」
「ありがとうございます。」
長い廊下を抜けます。
しかし、いくつか気になることがありました。
男性がいないのもそうですが、孤児院なのに子供の姿をまだ見ていません。
子供がたくさんいるのであれば、笑い声のひとつもしそうなものですが…
「この部屋だよ。」
廊下の一番端にある小さい扉の前に案内された私達は、島崎さんに付いて中に入ります。
そこはとても狭く細い部屋でした。
「…」
部屋は壁の一部がくりぬかれガラス張りになっています。
隣の部屋が見えるようにしているのでしょうか。
ガラスの先の部屋は、大きな寝室のような部屋です。
ピンクを基調にしたファンシーな部屋で、ぬいぐるみがたくさん置かれています。
「あれが…例の娘だよ…」
隣の部屋の中心には、お姫様が寝るような大きく丸いベッドがあります。
天蓋カーテンの付いた高級そうなベッドです。
そしてベッドには、大きなクマのぬいぐるみを抱きしめた少女がいました。
目が覚めるような金髪と、真っ白な肌の美少女です。
「名前はインナ・アンドレーエヴナ・エフシェンコ。『プッシー・キャット・ドール』という能力を持っている。」
やっぱりロストマン…
あんな可愛らしい女の子が…一体何を失ったのだろう。
「先週からウチの孤児院に入った娘だよ…詳しい話をする前に、お金の話をしていいかい?」
「お金?島崎さん、別にいらないですよ。」
「いいからこっちに来な。」
私の前でお金の話をするのに気をつかったのか、3人は私を残して部屋を出ました。
「…」
私は少女をみます。
インナちゃんか…本当に可愛らしい女の子だな…
まんまるで綺麗なブルーの瞳と、透き通るような肌…
そんなことを考えながらインナちゃんを見ていると…
「…あ」
インナちゃんもこっちをじっと見ていました。
ウルウルとした儚げな表情…今にも消えてなくなりそうな…
「…」
私は隣の部屋への扉があることに気づきます。
カチ…
ガチャ…
扉に付いた鍵を開けて、インナちゃんの部屋に入ります。
とても良い匂いのする部屋です。
インナちゃんはぬいぐるみを抱きしめたまま、私をじっと見ています。
「あの…ごめんね…お話がしたくって…」
私は…彼女に駆け寄ります。
ベッドに座り、彼女に身を向けます。
「あの…インナちゃんって…言うのよね……」
インナちゃんは私をじっと見ています。
近くで顔をみると、本当に可愛い顔です。
まるで海が広がっているような瞳…
シルクのような肌…
いい匂い…
なんて…可愛いんだろう…
なんて美しいんだろう…
「わたし…かなっていうの…インナちゃんは好きな食べ物とかある…?ぬいぐるみ…す…き…なの?」
「…」
「はぁ…私も…はぁ…ぬいぐるみ大好きなの…でも、インナちゃんの方が…可愛いよ。」
「…」
「わた…し…はぁはぁ…沖田かなって言うんだ…インナちゃん…」
なんて綺麗な髪の毛…
触りたい…
匂いを嗅ぎたい…
もっと…
もっと近くで…
「イ…インナちゃん…もっと近くにいっていい?はぁ…はぁ…平気、何もしないよ…ただ…はぁ、インナちゃんの近くにいたいの…」
私は、彼女から強引にぬいぐるみを奪ってベッドの隅に投げます。
「インナちゃんッ…!」
「…」
私はインナちゃんを強く抱きしめます…
頭をなでます…はぁ…なんていい匂い…
「インナちゃん…インナちゃん…」
ドサッ
なにこれ…
洋服…じゃま…肌に直接…ふれ…たい…
はぁ…はぁ…さわりたい…身体を…もっと、もっともっともっと
匂いを…嗅いで…キスした…い…
インナちゃん…
インナちゃん…
インナちゃん…
インナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃん
そのとき
「かなを取り押さえなッ!絶対にインナの目を見るじゃないよッ!」
島崎さんの声が、部屋に響きます。
外からスーツを着た女性がたくさん入って来ました。
私を力づくでインナちゃんから離します。
ここで…私は我に返ります。
「…わ…わたし…」
自分が信じられません。
インナちゃんを見ると、私は彼女の服を無理矢理脱がし、あられもない姿にしていました。
私は尋常じゃない疲れと、身体中に汗をかいています。
わたし…あの子を…強引に…襲おうとした…?
そのとき
バタッ…
私を取り押さえていた2人の女性が、突然その場に倒れました。
気を失っています…
私は…自由になります…
よかった…またインナちゃんに…触ることができる…
私はすぐに立ち上がり、インナちゃんのベッドに走ります。
インナちゃん…お願い…私と…
「かなちゃんッ!」
後ろから麻衣さんの声が聞こえます。
すると視界に突然ピースさんの顔が入ります。
ガッ!
ゴッッ!
ピースさんは私に足をかけ転ばせ、首を抑えつけます。
痛い…苦しい…
ふざけんな…なにすんだよ…この女…
「離せッ!離せッ!離せよッ!!」
「かなちゃん、悪いけどそれはできない。」
「私がッ!何をしたって…言うんだよッ!」
「自分でそれがわかっていないから、こうやっているのよ…」
ピースは私に力をこめる…いたい…
ふざけんなッ!ふざけんなッ!
「気を失った人を外へ出してッ!かなちゃんは私が連れていくッ!」
「はいッ!」
5月になってからもう2週目に入ります。
私は少し憂鬱なまま研究室に入ります。
「おはようございます。麻衣さん。」
「おはようっ!かなちゃんっ!」
麻衣さんはいつも元気。
「イノさんはまだ警察ですか?」
「そうねぇ。下手したら今月は研究室来れないかも…」
私の母校で起きた『ショーシャンク・リデンプションとブラック・ホーク・ダウン』の一件。
ニュースになるほど事は大きくなり、イノさんはずっと警察に入り浸りになっています。
「まぁ駅前での事件のこともあるからね…警察もイノの行動を黙認できなくなってきたのよ…」
「…」
黒の使途の事件は、どれも派手なものばかりです。
手段を選ばないというところ、外国人の犯罪だな…なんて思います。
「それでね、かなちゃん。今日一緒にきて欲しいところがあるの」
「どこですか?」
「島崎さんっていう人のとこなんだけど…」
島崎さん。ラブさんが言ってた、ロストマン専門の孤児院を経営している人。
確かラブさんとピースさんが日本にいる間は、その島崎さんのところにいるんだったっけ。
…
麻衣さんの車は、真っ赤なレクサスです。
凄い高い車らしくて、この車に乗っている時の麻衣さんはかっこよく見えます。
桜乃森大学のロゴが入った軽自動車に乗っているイノさんとはえらい違いです。
「それでね、例の合コンで知り合った男が…」
「…」
麻衣さんの男性の話は尽きません。
いつも振られてばかりの麻衣さんですけど、良く考えれば麻衣さんって完璧すぎるのかもしれないです。
実は料理も上手だし、仕事はできるし…車の運転もうまいですし。
大学から車で30分くらいでしょうか。
そんなことを考えながら麻衣さんの話を聞いていると、島崎さんの経営する孤児院に到着しました。
ガチャ…
「ここよ」
「大きいですね…」
孤児院って、なんとなくこじんまりしているイメージがありましたが、ここは違いました。
大きい門の先には大きな庭があって、ずいぶん遠くに建物があります。
【ロストマン専門 児童養護施設 『祈りの園』】
「祈りの園って名前なんですね。」
「そうよ。これ見て何か気づかない?」
「え?」
祈りの園…?
いのりのその…
イノ…リノ…ソノ…
…あ。
「…これって…」
「ラブとピースの名前が、リノとソノだって言ってたでしょ?」
「この孤児院から取ったんですか?」
「ふふ…そうなの」
「…へぇ」
そうえば前にイノさんがラブさんに向かって
『適当な名前つけやがって…』
なんて言っていたっけ…
ピンポーン
低音の効いた高級な音色のチャイムを鳴らすと、凛とした女性の声がスピーカーから聞こえてきました。
「麻衣かい?」
「はい。島崎さん、お久しぶり。」
「よく来たね。入りなさい。」
すると大きな門が自動で開きました。
お金持ちの家すごい…
綺麗に整えられている庭を抜けると、家の前に2人の人がいました。
その中の一人は私も知っている女性、ピースさんです。
隣にいる存在感のある凛としたお婆さん…
きっとあの方が島崎さんでしょう…
「いらっしゃい…島崎淑乃(しまざきよしの)です。アンタがかなかい?」
「初めまして。桜乃森大学で麻衣さんの研究助手をしている沖田かなです。」
高齢であるのは間違いありません。
けれど背筋はピンと伸び、その声には芯があります。
かっこいいお婆さんです。
「しっかりした子だね…それに比べてあんた達は…」
そう言って島崎さんの視線の先を見ると、麻衣さんとピースさんが女子高生のようにキャッキャしていました。
「あんたらもこの子を見習いな。」
「はい…」
「はい…」
麻衣さんとピースさんは少ししゅんとしてしまいました。
「入りな。」
島崎さんについて天井がとても高い玄関に通されました。
中にはスーツを着た人がたくさんいます。
けど孤児院の職員さんには見えません。
規律正しく並んでいますが…あれ?
「女性の方ばかりなんですね…」
スーツを着ているのは皆女性です。
スカートではなく、皆ズボンをはいています。
「男の人はいないんですか?」
「…」
島崎さんは私の方を振り向き、すぐに麻衣さんに視線を移します。
「…もしかして麻衣、かなに何も話していないのかい?」
「…ははは」
「まったく…あんたって子は」
「ごめんなさい…」
麻衣さんが怒られているのは新鮮です。
確かにいつも麻衣さんは説明が少ないです。
ビシッと言ってやってください。
「まぁいい、私から説明するよ。」
「ありがとうございます。」
長い廊下を抜けます。
しかし、いくつか気になることがありました。
男性がいないのもそうですが、孤児院なのに子供の姿をまだ見ていません。
子供がたくさんいるのであれば、笑い声のひとつもしそうなものですが…
「この部屋だよ。」
廊下の一番端にある小さい扉の前に案内された私達は、島崎さんに付いて中に入ります。
そこはとても狭く細い部屋でした。
「…」
部屋は壁の一部がくりぬかれガラス張りになっています。
隣の部屋が見えるようにしているのでしょうか。
ガラスの先の部屋は、大きな寝室のような部屋です。
ピンクを基調にしたファンシーな部屋で、ぬいぐるみがたくさん置かれています。
「あれが…例の娘だよ…」
隣の部屋の中心には、お姫様が寝るような大きく丸いベッドがあります。
天蓋カーテンの付いた高級そうなベッドです。
そしてベッドには、大きなクマのぬいぐるみを抱きしめた少女がいました。
目が覚めるような金髪と、真っ白な肌の美少女です。
「名前はインナ・アンドレーエヴナ・エフシェンコ。『プッシー・キャット・ドール』という能力を持っている。」
やっぱりロストマン…
あんな可愛らしい女の子が…一体何を失ったのだろう。
「先週からウチの孤児院に入った娘だよ…詳しい話をする前に、お金の話をしていいかい?」
「お金?島崎さん、別にいらないですよ。」
「いいからこっちに来な。」
私の前でお金の話をするのに気をつかったのか、3人は私を残して部屋を出ました。
「…」
私は少女をみます。
インナちゃんか…本当に可愛らしい女の子だな…
まんまるで綺麗なブルーの瞳と、透き通るような肌…
そんなことを考えながらインナちゃんを見ていると…
「…あ」
インナちゃんもこっちをじっと見ていました。
ウルウルとした儚げな表情…今にも消えてなくなりそうな…
「…」
私は隣の部屋への扉があることに気づきます。
カチ…
ガチャ…
扉に付いた鍵を開けて、インナちゃんの部屋に入ります。
とても良い匂いのする部屋です。
インナちゃんはぬいぐるみを抱きしめたまま、私をじっと見ています。
「あの…ごめんね…お話がしたくって…」
私は…彼女に駆け寄ります。
ベッドに座り、彼女に身を向けます。
「あの…インナちゃんって…言うのよね……」
インナちゃんは私をじっと見ています。
近くで顔をみると、本当に可愛い顔です。
まるで海が広がっているような瞳…
シルクのような肌…
いい匂い…
なんて…可愛いんだろう…
なんて美しいんだろう…
「わたし…かなっていうの…インナちゃんは好きな食べ物とかある…?ぬいぐるみ…す…き…なの?」
「…」
「はぁ…私も…はぁ…ぬいぐるみ大好きなの…でも、インナちゃんの方が…可愛いよ。」
「…」
「わた…し…はぁはぁ…沖田かなって言うんだ…インナちゃん…」
なんて綺麗な髪の毛…
触りたい…
匂いを嗅ぎたい…
もっと…
もっと近くで…
「イ…インナちゃん…もっと近くにいっていい?はぁ…はぁ…平気、何もしないよ…ただ…はぁ、インナちゃんの近くにいたいの…」
私は、彼女から強引にぬいぐるみを奪ってベッドの隅に投げます。
「インナちゃんッ…!」
「…」
私はインナちゃんを強く抱きしめます…
頭をなでます…はぁ…なんていい匂い…
「インナちゃん…インナちゃん…」
ドサッ
なにこれ…
洋服…じゃま…肌に直接…ふれ…たい…
はぁ…はぁ…さわりたい…身体を…もっと、もっともっともっと
匂いを…嗅いで…キスした…い…
インナちゃん…
インナちゃん…
インナちゃん…
インナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃんインナちゃん
そのとき
「かなを取り押さえなッ!絶対にインナの目を見るじゃないよッ!」
島崎さんの声が、部屋に響きます。
外からスーツを着た女性がたくさん入って来ました。
私を力づくでインナちゃんから離します。
ここで…私は我に返ります。
「…わ…わたし…」
自分が信じられません。
インナちゃんを見ると、私は彼女の服を無理矢理脱がし、あられもない姿にしていました。
私は尋常じゃない疲れと、身体中に汗をかいています。
わたし…あの子を…強引に…襲おうとした…?
そのとき
バタッ…
私を取り押さえていた2人の女性が、突然その場に倒れました。
気を失っています…
私は…自由になります…
よかった…またインナちゃんに…触ることができる…
私はすぐに立ち上がり、インナちゃんのベッドに走ります。
インナちゃん…お願い…私と…
「かなちゃんッ!」
後ろから麻衣さんの声が聞こえます。
すると視界に突然ピースさんの顔が入ります。
ガッ!
ゴッッ!
ピースさんは私に足をかけ転ばせ、首を抑えつけます。
痛い…苦しい…
ふざけんな…なにすんだよ…この女…
「離せッ!離せッ!離せよッ!!」
「かなちゃん、悪いけどそれはできない。」
「私がッ!何をしたって…言うんだよッ!」
「自分でそれがわかっていないから、こうやっているのよ…」
ピースは私に力をこめる…いたい…
ふざけんなッ!ふざけんなッ!
「気を失った人を外へ出してッ!かなちゃんは私が連れていくッ!」
「はいッ!」
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