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三章 再開の灯火

九十九話 無双の戦闘

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 ガタイがいいだけの男達は剣や槍等を振り回しながら襲ってきた。

 今ここにいる敵の人数は十人。足しさばきや武器の持ち方から見て、一定の鍛錬は行っているようだ。
 だが、毎日討伐依頼をしている冒険者や訓練を行っている兵士などと比べると、ただの武器を持った一般人のようだ。

 ……殺すのは流石に可哀想か?そんな慈悲をかける必要は無いが、情報を持ってないとは限らないし気絶で済ましてやろう。ま、多少の出血は我慢してくれよ。

「責任者?出すわけねぇだろ!」
「死ねやぁ!」

 男達は声を荒らげながら襲いかかってくる。一般人に毛が生えた程度の強さのガタイが良いだけの男達には、目の前の存在との実力差さえ分からないらしい。
 何度も言っているようにコイツらはガタイだけは良い。それ故に身長も低く確実に年下にしか見えない俺の事なんて、完全に舐めているのだろう。

 まぁ、俺も人の事を言えないが。

 襲ってくるとは言っても、今の俺にとってそんな胴を切ってくださいと言わんばかりに振り上げられた武器を見ながら刀をしまう程度に余裕はある。
 俺は一瞬で男達の位置と武器を把握し、そこからどう動くかを予測する。

 まずはすぐ目の前にいる男から。視線は俺を見ているが、正確に言えば俺の右側あたりを狙っているのを目の動きを見て理解する。

 フェイントも糞もないなと思いながら俺と男の対角線上、つまり俺から見て左側に避ける。
 そこから男が反応する前に掌底を鳩尾にぶち込む。まずは一人だな。

 数メートル吹き飛んだ仲間に男達に動揺が走るが、その隙を逃がすようなことはしない。
 動揺で突進の速度が落ち、視線が俺から離れた槍を持った男の槍を掴み、槍の横に入って槍の攻撃をしずらい場所に入りつつ流れるように裏拳を男の鼻下目掛けて打つ。そうすれば、あっさり男は気絶した。
 よし、二人目。

「人間ってのは案外簡単に気絶する。お前らを気絶させる為なら、武器は必要ないかもな」
「ぐぐぐ……テメェら怯むな!こんなガキ程度をぶち殺せ!」
「うおおおお!!」
「舐めやじゃねぇぞ!!」

 リーダー格?の男の声で一気に四人ほど男が雄叫びを挙げて武器を振り回し襲いかかってくる。
 もはやヤケクソ気味の男達の動きを予測するのは簡単であっあ。

 上から切り下ろしてくる攻撃を体を半身にすることで避け、そのまま頭を蹴り飛ばす。これで三人目。
 それを見越していたのか、回り込んできた二人組が左右から襲いかかってくる。片方の槍持ちが横に槍を振り回すのを見越して俺は飛び上がり、鞘にしまったままの刀を槍持ちの男の顔面にぶつける。

 ははっ、驚いてるな。俺は使わないなんて言ってない。

 そして、背後から着地を狙ってくるもう一人の件を持つ男の気配も忘れない。俺が着地した直後に男が地面を踏み込む音が聞こえる。
 これは……右足を踏み込んだな。

 俺は自分の勘に従って右側に体を寄せながらしゃがみこむ。そして頭の上を通り過ぎる空気を斬る音。
 そのまま俺は地面に手をつけて逆立ちするような体勢になりつつ腕の力だけで飛び上がり、男の顔面を狙って蹴りを放った。よし、四人目。

 俺は即座に地面に足を着いて姿勢を正す。そこから振り上げるように即座に抜刀。
 いつの間にかどこから高台に昇った男が武器を振り下ろしながら落ちてきたのだ。

 だが、体重にものを言わせただけの攻撃では俺には届かない。身体強化でものを言わせた腕力をぶつける。
 空中で落下の勢いより強い威力をぶつけられたことで、空中で一瞬だけ停止した男には魔術等を使わなければ攻撃の回避は不可能になっていた。
 
 俺はその状態でがら空きになった横腹をある場所を狙って蹴り飛ばす。
 まさか避けられるならともかく、空中で弾き飛ばされると思っていなかった男は武器で防ぐことすら出来ずに俺に蹴り飛ばされた。

 そのまま俺に蹴り飛ばされた男は想定通りまだ顔面を痛がっている男と衝突する。よし、二人とも気絶したな。これで六人。
 
「っ!?」
「チッ、なんで避けんだよ……」

 突如として俺の頭を狙って飛んでくる矢。危ない危ない。まさかここで飛び道具が飛んでくるとは思わず、もう少しで当たるところだった。

 偶然ではなく、確実に俺の頭を狙っていた……。もう少し殺気を抑える技術があれば、当たっていたかもしれない。
 これは俺も反省だ。先程見た時に弓矢を持っている男がいなかったのと、室内だから使わないだろうという思い込みで警戒を怠っていた。

 残り四人のうち、一人は弓矢で俺を狙い二人はその弓矢を守る様に武器を構えていた。
 もう一人は……さらにその後ろで武器を構えているだけであった。

「や、やれぇ!さっさとそいつを殺せぇ!」 
「チッ、うるせぇな……お前ら、ちゃんと俺を守れよ!それと、邪魔にだけはなるな!」
「ああ、わかってるよ」
「はぁ……今日が命日か……」

 剣と盾を持った男と、短剣を持った男。
 さっきまでの男達とは違い、少しだけ連携の様子が見えるな。

 俺は相手がどう動くか観察するためにフェイントをかけたりして自分からは行かなかったが、男二人はさっきのやつらのように襲ってこない。

 俺のフェイントやわざと見せた隙も見逃すあたり、事前にそういう風に打ち合わせ済みなのだろう。

 その間も後ろの男から矢は飛んでくる。少し矢から魔力を感じる。つまり、この命中力は能力か?

「来ないなら、俺から行くぞ!」

 俺は様子見はこれ以上必要ないと判断して今度は俺から襲いかかる。
 連携している相手を腕で突破できるとは思わない。しかし、殺す気もないのであえて盾を持つ男に斬りかかる。

 勿論俺の攻撃は盾で防がれ、そのまま剣で追撃……かと思えば、盾持ちの男はその剣でも防御するように動かす。
 そしていつの間にか後ろに回っていた短剣持ちが斬りかかってくる気配を察知する。

 俺は回避は間に合わないと思い、斬りかかった盾を踏み台にするよう軽く飛んで踏みつけ、少し体を無理やり動かして短剣を刀で受け止める。

 気配は捉えていると思って居たのに、いつの間にか完全に背後を取られた。これは、認識阻害系の能力か?

 俺は流石に認識阻害系の能力は優先的に対処すべきだと思い、『結目の瞳』を使い絶対に逃がさないという気持ちで短剣男を狙って攻撃するが……予想外のことが起きる。

「『収束する一撃』」
「っ!?身体が!?」
 
 背後から聞こえ、魔力を感じるのと同時に能力の発動される。
 短剣男を狙っていたはずの攻撃は無理やり事実をねじ曲げられたかのように盾に吸い込まれた。

 そして、俺が驚愕して硬直している時にを的確に狙って飛んでくる矢と背後から襲いかかってくる短剣男。
 
 成程。いつもなら彼等はこれで格上相手も倒してきたのだろう。だが、この程度でやられるほど俺はヤワじゃないんでね!

 俺は盾に打ち付けた刀に瞬間的ではあるが、今持てる最大の腕力を送り込む。本来ならこの男も吹き飛ばせたであろう力ではあるが、今の俺は地面に足を着いておらず、飛び込むように斬りかかっていた。

 つまり、人を一人簡単に吹き飛ばせる力を空中で放てば……吹き飛ぶのは俺って訳だ。

「フン!」
「ごほっ!?」

 まさかこの状態から自分から近づいてくるなんて夢にも思わなかったはず。後ろに吹き飛んで来た俺に短剣も間に合わず、そのまま俺の肘鉄を鳩尾に食らって短剣男はそのまま気絶。

 その一瞬の出来事に理解が追いついていない二人を見ながら、俺は即座に飛んでくる矢を避けつつも気絶した男の短剣を取る。

 そして盾を持つ男の能力が発動される前にその短剣を弓矢男に目掛けて投擲。短剣を投げたことなど無いので上手くいくかわからなかったが……どうやら上手くいったみたいだ。

「……え?……い、いでぇぇぇ!?」
「なっ!?」
「よそ見か!?」
「!?『収束する一撃』!」

 盾持ちの男は即座に能力を発動して、俺の攻撃を強制的に盾に集める。いい判断だ。だが……。
 
「『深印切《しんざき》』」
「……は?」

 俺は能力を斬りつつも、そのまま盾も斬り裂く。
 盾はただ構えておくものじゃない。盾は攻撃を受け止めるだけでなく、衝撃を受け流す物でもある。

 その点、力を全て盾に集めてしまう能力とはあまり合ってなかったな。

 俺は呆然としている盾を持っていた男の顔面を通り過ぎざまに掴み、そのまま地面に後頭部から打ち付ける。
 うん、死んでないな。

 弓矢のやつは……痛みで気絶してるな。
 俺は周りで俺達の様子を伺っている従業員達を見る。何故ここに残っているのか知らないが、一応言っておこう。

「おい、お前ら。コイツらをちゃんと手当しとけよ」
「は、はひぃ!」

 俺は一番近くにいた奴を睨みながらそういうと、そんなビビり散らかした声が小さく聞こえた。

 満足した俺は、一番遠くにいる腰が抜けて座り込んでいる男に近づいた。

「ひぃぃ!?く、来るなぁ!!」
「まぁ、待て待て」
「ごほっ!?……ひぃっ!?」

 俺はビビり散らかしたリーダー格っぽい男を横っ腹を軽く蹴り、仰向けになったところで更に脅す為に男の顔の真横に刀を突き刺す。
 
「俺も流石にこれ以上手荒な真似はしたくない。知ってることを話してくれる……よな?」
「………!!!!」

 男は今にも号泣しそうなぐらい恐怖で引き攣らせた顔で首がとれそうなぐらい頷く。
 ふぅ、これで無駄骨にはならなさそうだ。



 ♦♦♦♦♦

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