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一章 始まりの旅

二十四話 秘密の罰

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 章の最後なので長めです。

 ♦♦♦♦♦

 sideグラン

「はっ、遅かったなグラン。待ちくたびれたぜ」
「やはりゼロス、お前だったか」

 俺は街中で発生した覚えのある大きな魔力を頼りに対象を追跡すると、そこには案の定知っている顔がいた。

「さっき連絡で被害者二名とお前の仲間らしき人物を二名確保した。そしてお前ももう逃げ場は無い。死にたくなければ観念して大人しくしろ」

 俺は本気だと意志を乗せて殺意をゼロスに向ける。
 ここは街の端であり、家と街を囲む防壁で挟まれた場所で逃げ場はせいぜい上ぐらいしかなかった。

 それに強がってはいるがゼロスには疲労が見え、利き手である右腕も負傷している。そんな状況で逃げられるとは思っていないだろう。

「クックック、仲間?そんな奴はいねぇ。あいつらも所詮使い捨てだ。肝心なことは何一つ知らねぇ。それにこんな状況を想定してないわけないだろ?」

 ゼロスは手に持っているものを俺に見せつける。
 ゼロスの手から魔力を感じて攻撃用魔法道具かと身構えるが、即座にそれが何か理解する。

「それは……『転移石』か」
「そうだ。そこからお前が本気で攻撃したとしても俺がこの石を使う方が早い。使い切りの癖にそれなりに値段もするが、お前から逃げ切れるなら安いもんだ」

 ゼロスはニヤニヤと笑う。悔しいが奴の言う通り俺が本気で攻撃しても間に合わないだろう。

「……昔のお前は、犯罪に手を染めるようなやつじゃなかったんだがな」
「はっ、脅迫の次は説教か?あんたも昔はそんなタマじゃなかった。そんな暇があれば昔のあんたなら犯罪者には容赦は無く、とっくの前に俺の首を取りに来てるはずだ。所詮人なんて言うもんはその程度だ」

 ゼロスは俺に憎悪と嫌悪の視線を向けながら話す。

「時間も、金も、何も解決しちゃくれねぇ。変わらないよう願っても変わるし、変わろうと願っても変わらない。本当の意味で変わる為には願うだけじゃなく、犠牲を払ってでも変えなきゃならねぇんだよ!」
「……それが人間の売買だと言うのか?」
「そうだ!そして本当の意味で変わろうとしないのはあんたもだ!知ってるぜ?あんたが自分の意思を次の世代に残そうとしているのを!」
「……」
「そんなのは無駄だ!なんの意味も無い!意思は自分で突き通すものであって託すもんじゃねぇ!……弱くなったな。グランのおっさん」
「……ゼロス」

 ゼロスがまだ正義感溢れる冒険者だった頃の呼び方で俺を呼ぶ。
 そして感じる、狂気レベルに強いゼロスの決意と執念。

「じゃあなグラン。最後にいいことを教えてやるよ」
「っ!?待てゼロス!」

 転移石が光り輝く。発動の合図だ。

 俺は転移を防ぐために全力で走り出しながら剣を抜く。
 そして本気で首を狙いに行くが……。

は、俺じゃねぇ」
「……っ!?」

 転移石から視界を覆うほどの光が放たれる。俺は剣を振り抜くが、そこにはゼロスはいなかった。

「……ああ、済まない。転移石で逃げられた。ああ、そうだ。……わかった、俺もそちらに行く」

 俺は意識を切りかえ、ゼロスのアジトだった場所に急ぐのだった。



 ♦♦♦♦♦


「……ももわ(ここは)」

 目が覚めると俺は何処かの部屋のどこかのベットで寝かされていた。
 少なくとも自分が借りている宿では無いのは確かだ。

 そして顔面がよく分からない何かで包まれ口を上手く使えなかった。

 俺は顔を確認するため右腕を上げようとする。

「……っ!?」
「あっ!?テル君!?目が覚めたの!?」

 右腕に激痛が走った瞬間、部屋のどこかからか聞き覚えのある声が聞こえる。

「……いえ(しえ)」
「あっ!ちょっと待って!喋りやすくするね!」

 シエは顔を覆っている何かをガサゴソと触ると顎が少し緩まる。

「喋れる?」
「ああ、何とか」

 本当に少しだけだが口が開き、何とか喋れる様になった。

 そういえば俺はゼロスに顔をぶん殴られて気絶したんだった。
 その時に顔の骨を持っていかれたのだろう。

 歯も持っていかれた気がしたが、治ってるので魔術で治したか入れ歯かのどっちかだろう。

「よかった。本当に良かった。もう目覚めないかと思った」
「それは心配かけたな」

 シエの話によるとどうやら俺は脳震盪とか治療用魔術とかの影響で二、三日眠っていたらしい。

「うぅ……」
「もう大丈夫だから泣くな。そんな事よりゼロスは?」

 正直自分の状態よりそっちの方が気になった。
 シエは一瞬思案したあと話し始める。

「……ゼロスはテル君を気絶させた後、どこかに逃げていった。自警団の人達も追ったみたいだけど、下っ端達は捕まったけどゼロスは転移石で逃げられたって言ってた……」
「そうか……」

 転移石とは、一定ランク以上の魔石を使って一瞬で移動する魔法道具だ。

 使う魔力や魔石のランクによっては国から国を跨ぐほどの転移が出来るらしい。

 それを使ったということはもうこの街にはいないだろう。下手すればもうこの国にはいないかもしれない。

「……じゃあ、お別れだね」
「え?何を言ってるんだ?」
「テル君もわかってるでしょ……。私は犯罪者。きっとテル君と仲の良かったあの男の人が気を利かせて捕まってないだけ。テル君が目を覚ましたと分かったらきっと私も捕まる」

 確かに、下っ端達が捕まったのならシエが共犯だと分かるだろう。寧ろまだ捕まってないのが謎だ。

「……それに、私は呪われた悪魔で……」
「それは違う」
「っ!?」

 俺は動かかしずらい口を動かして即座に否定する。

「少なくとも、あの時魔術を使ってくれなかったらその時点俺は死んでいたかもしれない。シエが居たから自警団の人達が着くまでに時間を稼げた」

 ゼロスがシエのことを饒舌に話さなければ気絶させられたあと殺されていただろう。

「でも……でも、私がテル君を騙して近ずいて誘導したのは事実だし……」
「ん?なんの事だ?」
「……え?」

 俺の言葉にシエは理解出来てないように呆然とする。

 俺はそんなシエを見てニヤッとしながら話す。

「俺はお前と飯を食いに行った途中に後ろから襲われた。お前もそうだろ?」
「え……え?何を言って……」
「だから、お前は犯罪者でも共犯でもない。ただの被害者だ。なぁそうだろ?盗み聞きのおっさん」
「おいおい、盗み聞きとは酷いなぁ。空気を読んだって言ってくれ」
「!?」

 すると部屋の外からグランが出てくる。
 シエは気づいていなかったのか、突然のグランの登場に驚き、俺の発言も含め激しく動揺しているのがわかった。

「嬢ちゃん関しては俺が全責任を背負うことで処遇を決められるよう色々使いたくねぇ人脈とかも使ったんだぜ?テルの言う通り嬢ちゃんは被害者……と言いたいところだが、完全にはそれは押し通せなかった」

 シエはそう聞くとビクッと体を震わせる。
 流石にそうか……。シエが悪魔だという発言は犯罪者の戯言だと消せるだろうがシエが共犯だったという証拠は調べれば少しは出てくるだろう。

「……わかってます。どんな罰でも受け入れる覚悟はあります」
「シエ」
「そうか、なら嬢ちゃんの罰を言い渡そう。その罰とは……」

 シエは顔を伏せてるのか分かっていないようだが、俺にはわかる。
 確実にグランはニヤついている。明らかにこの状況を面白がっている顔だ。

「お前ら二人が秘密を共有する、だ」
「「……は?」」

 俺とシエの声が重なる。それぐらい意味がわからなかった。

 そしてシエもグランがニヤニヤしているのに今気づいたのだろう。視界の端に映るシエの顔には、明らかに「やってしまった」と書いていた。

「ちょちょちょ!待ってください!そんなのが罰だなんて!」
「そうだそうだ!しかも何で俺も何だ!」
「ククッ、そっちの方が面白いだろ?」
「「面白くない!」」

 またもシエと被る。グランの真意が分からなすぎで俺も動揺が隠せなかった。

「お互いに誰にもばらしたくない秘密を共有する。そしてそれを誰にも言ってはいけないなんて約束は無い。だからお互いにお互いを見張るんだ」
「お互いにお互いを、見張る?」
「ああ、そうすりゃ秘密が漏れる心配はないだろ?」
「そ、それって……」

 それはつまり今後もお前らは仲間として今後も冒険者を続けろ、という事なのだろう。
 その事を理解したシエはポロポロと泣き始める。

「で、でも、私は……」
「どうしても違う方法で罰を受けたいと言うなら自分の足で自警団にでも行きな。だがその時はテルとはもう会えないだろうことを覚悟しな」
「そ、それは……」
「嬢ちゃんが何をそこまで悩んでるのかは知らん。だが嬢ちゃんがすべき償いってのは、他にあるんじゃねぇか?」

 そう言ってグランはシエの方をポンと叩いた後、部屋を出るためにドアを開ける。

「俺は聖人でもなけりゃ神でもない。ただのお節介なおっさんだ。あとはお前次第だぜ」

 そう言ってグランは部屋を出る。そのまま気配は遠のいて行った。

「……」
「……ぐすっ」

 少しの間無言が続く。
 仕方が無いので俺が意を決して話し始める。

「実は俺、元は『サンガシ家』っていう貴族なんだ」
「……え?!サンガシ家って、、あの有名な!?」
「ああうん。それと俺の紋章の能力は紋章を切れる」
「ええ?!き、切るってどういう?」
「そのまんま、切られたら紋章が使えなくなる。一時的にだけどね」
「そ、それって……とんでもないね」
「ああ、シエのも十分とんでもないけどね」

 次はシエの番だと言外に言う。
 それを感じとったのかシエも少し思案したあと、ゆっくり話し始める。

「私はここから北に行ったところにある小さな村で生まれた普通の平民。これはもう秘密になってるかわかんないけどそこで悪魔だと言われて追放された。……私の能力は……『奪魔との旧約』。魔術の使用時一定範囲の魔力を奪う。奪った相手が弱ってた場合、そのまま死に至る……」
「……そうか」

 シエは何とか絞り出すように自分の能力を話す。例え俺がここで何か言ってもこれ以上シエは自分の能力を好きになることは無いだろう。

「よし、これでお互いの秘密を共有したな」
「……良いの?」
「ん?」
「本当に良いの?どこまで行っても悪魔は私に着いてくる。いつかはテル君を殺してしまうかもしれない。それでみょ!?……へふふん(テル君)?」
「はぁ……ったく、いつまでクヨクヨしてるんだ?いつもみたいな「私って可愛い!」ってやつはどこいったんだ」

 俺はシエが話してる途中に痛みを我慢してシエの頬を摘み、無理やり笑顔にする。

 俺に抗議の目を向けるシエに俺は少しため息を吐きながら手を離し、そういうとシエは少し顔を赤くする。

「そ、それは演技であって本当は……」
「へぇ?私に見蕩れてる~とか、私の魅力に~とか良くもまぁすぐ思いつくなぁ、まるで本当に思ってる感じに」
「ちちちち違っ、ううう、素を見られてからあの性格は無理ぃ……」

 シエは言いながら顔を隠す。そしてさらに抗議の意思が強くなった目で俺を見る。

「私はあんな陽気じゃなくて本当はもっと引っ込み思案なんですよ!イジらないでください!」
「ははっ。さて、退院してギルドに行った時どんな性格になってるかなぁ?」
「テル君!」

 プンプンと元気に怒り始めたシエを見ながら、俺はホッと安堵するのだった。


 ♦♦♦♦♦

 これでこの章は終わりです。ありがとうございました。

 さて、次からは本格的なテルの強化が始まります。シエとの関係に進展も!?
 まだストーリーがどうなるかは正直作者の自分もよくわかりませんが、皆さんが面白いと思えるように頑張っていくので、今後もよろしくお願いします!
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