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第2話 SIXの標的

6 凌辱のブライド

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立体駐車場の硬い床の上に広がる真っ赤な血溜まりの中に、白いウエディングドレスで横たわるブライド。

左のサイハイブーツの太ももにはライフルの銃槍がある。

弾は貫通しているようだ。
心臓の鼓動に合わせるように、血液が流れ出している。

おそらく、ブーツの中は溢れた血でいっぱいだろう。

右の脇腹を抉るように、もう1発の弾が貫通している。

右手で傷口を押さえているが、とても流血を止められるものではない。

呼吸をすることですら、激痛が走っていることだろう。

薄い呼吸が頼りなく繰り返されているブライドの顔色は、だいぶ蒼ざめてきた。

ブライドの目から、涙が溢れていた。

ドレスのスカートは捲れ上がり、白いパンティが見てとれる。

クロッチに、小さなシミがあった。

身体を震わせるブライドは、くちびるを噛み締めている。

また、ブライドの身体が震えた。

痛みで震えたわけではないようだ。

クロッチのシミが大きくなり、突然それは決壊した。

痛みで尿意を堪えることができずに、ブライドはおもらしをしたようだ。

ブライドは、何かを諦めた表情をしていた。

コツコツと足音が近付いてくる。

.....だれ❓

思いが声に出ない。

そこには、初老の紳士がいた。

.....見ないで。

先日、メイド喫茶の黒夢館のバイトをした時に、会話をして名刺を渡した相手だった。

「もう、そんなに長くは持ちそうもないですね」

感情の籠らない声で、男は今のブライドの状況を語った。

ブライドには、ライフルのレーザーポインターが集中していた。

「もぉ....撃たないで....くださぃ」

ブライドは痛みを堪えて、掠れる声で願った。

「なら、言う事を聞いてもらおうか?」

男はブライドの身体を引き摺り、柱を背もたれにするよう座らせた。

ブライドは、その苦痛に無言で耐えた。

男はファスナーを下ろして、ズボンの中からイキリ立った自分のモノを掴み出した。

まだ完全に勃起していないが、長さは20センチを越えている。

大きく見開いたブライドの目から、大粒の涙がいく粒も溢れた。

「咥えろ」

男の乾いた声が駐車場に響いた。

「.....嫌です...」

小さく首を振って嫌がるブライドに、男は容赦なく近付いた。

「したこと....ありません」

「ならば」

レーザーポインターがブライドの顔に集中した。

撃たれるか? 咥えるか?

押し付けられる欲望に、唇の最後の抵抗は簡単に退けられた。

「う...ぐ....」

凌辱されるブライド。

「歯を立てるなよ。

唇を閉じて、口の中に唾液をたくさん溜めるんだ」

男の顔は、歓喜に溢れていく。

「そうだ、それでいい。

これが、私の求めていた快感だ」

男が気持ち良さに腰を突き出した時、背後から声が聞こえた。

「酷いことをするんですね」

冷たく言い放つそれは、ブライドの声だった。

振り向いたそこに立っているのは、無傷のブライドだった。

「なに?」

意味がわからないと、男の表情が語っていた。

自分の股関を確認すると、そこには誰もいなかった。

「.....幻覚だったのか?
まさか.....
まさか.....」

股関にぶら下げたモノをしまうのも忘れて、男は呆然とブライドを見つめていた。
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