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エピローグ
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「どうしようかな❣️」
ブライドが床で意識を失っているなるぁを見て楽しそうに笑っている。
(どうしたの⁉️
うさぎちゃん)
「だって、この人はまた起き上がってくるでしょ❣️
何度やっても決着つかない気がするの💕」
(そんな気がするね💦)
「じゃあ、起きた時のために、お互いパンツ履いておきますか❣️」
まだ力が入らない身体で、ブライドは2人の身支度を整えた。
「これでいいかな❣️」
なるぁの目が覚めるまで、ちょっと一休みと思った時に風が動いた。
「誰⁉️」
振り向き様にCZ75を撃つブライド。
だがその弾丸は建物の壁面に食い込み、ブライドの手首は何者かに掴まれていた。
「可愛いいなブライド💕
おまえの身体にナイフで穴を空けて、死ぬまで愛してやるぜ」
ブライドの手首を掴んでいるのはブルバードだった。
タバコ臭い息がかかるほど近くに奴がいることが、ブライドは許せなかった。
「離してくださりますか⁉️」
感情の籠らない言葉を、ブライドが吐き捨てた。
今のブライドではその力を振り解けない。
不快感をあらわにするブライドに対し、よだれを垂らしそうな笑みを浮かべるブルバード。
「君の母親とも愛し合ったんだぜ」
「汚い手を離して‼️」
ブライドの手首を折るほどに力を込めるブルバード。
ブライドの瞳に涙が光る。
その時、もう一つの腕がブルバードの腕を掴んだ。
「綺麗なお嬢さんには、もっと気の利いたセリフを言ったらどうだ💢」
落ち着いた男性の声だった。
「おまえは⁉️」
ブルバードの言葉に男性が答える。
「私は流体の鳴亜(なるあ)と言う者だ。
うちの娘がこちらのお嬢さんをとても気に入っているものだから、加勢させてもらうよ」
その男性は、女性のなるぁの男性版だった。
やはり、人格は2人いたようだ。
鳴亜の腕がブルバードの腕に巻き付いたと同時に、ブルバードの腕から破壊音が聞こえた。
鳴亜が、ブルバードの腕を捻って粉砕骨折させたのだ。
生ゴムの皮膚を持つ、流体の鳴亜の真骨頂だ。
たまらずブライドの手首を離すブルバード。
ポーカーフェイスを保っているが、額の汗はごまかせない。
「まだ続けるかね⁉️
次は腕だけでは済まさんぞ💢」
鳴亜の恫喝に後退りするブルバード。
影に同化するように、ブルバードはその気配を消した。
「ありがとうおじさま❣️」
鳴亜に笑みを見せるブライド。
「いやなに....
私ももう限界だよ。
上手いこと騙せてよかった」
お互いに余力は無い。
声をあげて2人は笑った❣️
そして...
もう一つのエピローグ
鋼鉄のガルバルディは、意識を回復して隠れ家に戻っていた。
椅子に深く腰掛けた彼は、今日の出来事を振り返っていた。
自分に銃弾を打ち込んだ後の、うさぎの蹴りを何度も再生していた。
サイボーグになると、自分の見た映像を記録して、何度も再生することができる。
白いハイヒールが自分の頭を蹴る瞬間、可愛いウエイトレスのうさぎのスカートの奥が見えた。
白いハイヒール。
....なんて美しい女性だろう💕
白い太もも。
....こんなに素晴らしい美脚💕
そして、白い...
「おい、ガルバルディ‼️」
突然の呼びかけに、彼は驚いて立ち上がった。
「誰だ💢」
そこには若い男が立っていた。
「おいガルバルディ。
俺と一緒に来てくれないか⁉️
もちろん拒否権は無いが」
若い男は自信に満ちた顔をしていた。
内閣調査室の那須野鉄流がそこにいた。
もちろん、ガルバルディは鉄流を知らない。
ガルバルディの作った違法アプリではなく、極薄の超合金に内閣調査室が興味を示した。
生身の鉄流を見て、ガルバルディは両手を前に出した。
その手のひらを合わせて指を組む。
「どこの組織の者か知らないが、この鋼鉄のガルバルディを舐めてかかると痛い目を見るぞ💢」
無表情の鉄流は微動だにしない。
《ナックルボンバー》
ガルバルディの両手首が弾け飛ぶ‼️
コンクリートの壁も打ち抜く威力がある。
生身の人間が耐えられることは無い。
自身に満ちたガルバルディの表情。
ナックルボンバーが鉄流の胸に直撃した‼️
ごん❗️
鈍い音がして、それは床に落ちた。
目を見開くガルバルディ。
「あぁ、済まない💦
俺の身体はちょっと硬いんだ」
硬気功を使う鉄流にとって、なんのダメージも無い。
ワイアーを巻き取り手首を戻すガルバルディ。
《ナックルボンバー》
ごん❗️
「なんなんだおまえは💢」
怒り狂うガルバルディに対して、冷静な鉄流がもう一度説明する。
「俺と一緒に来てくれないか⁉️
もちろん拒否権は無いんだがな」
「ふざけるな💢
おまえの身体がどんなに硬くても、俺の超合金Zには敵わないんだぞ‼️」
口から泡を吹きながら、ガルバルディが捲し立てる。
「じゃあ、試してみるか⁉️」
鉄流は指先に気を溜める。
《那須野流格闘術奥義 穿ち》
無造作に突き出した鉄流の指が、ガルバルディの頭につきだ刺さる。
自分の頭を見上げて途方に暮れるガルバルディ。
口がぱくぱくしている。
何かを言いたいようだ。
「俺と一緒に来てくれないか⁉️
拒否権は無いんだがな」
指先を曲げて、ガルバルディの頭蓋骨を引っ張って歩き出す鉄流。
「あ“..あ”ぁ.....」
適切な言葉を思い出せないガルバルディ。
「そういえば、あのウエイトレスが待ってるんだぜ」
ガルバルディの表情が明るくなった。
「ウエイトレスって、うさぎさんですか⁉️」
「そうだ。
一緒に仕事しているんだ」
率先して歩くガルバルディ。
「うさぎさんの頼みとあらば、何でも応えます💕」
「なんだ⁉️
急にやる気になったな」
頭蓋骨から指を抜く鉄流。
「さぁ、行きましょう💕」
そうして、流体のなるぁと、鋼鉄のガルバルディが内閣調査室に招かれた。
Rabbit bride 2085
第5話 完
※今回、作中で鋼鉄ジーグの技「ナックルボンバー」を使わせていただきました。
子供の頃に見ていたロボットアニメの技や武器を、今後もオマージュしたいと思います。
マグネロボ ガ・キーン
超電磁ロボ コンバトラーV
などの技名は、時々出てくると思います。
どんな形で登場するのか、楽しみに待っていてください。
登場人物紹介
⭐️早瀬 鳴亜(はやせ なるあ)
コードネーム:流体のなるぁ
一人称:ワタシ
所属:某国 特務機関
性別:普段は女性
身長:181cm
年齢:42歳
サイボーグ比率:0%
特徴:薬や魔法で肉体改造した格闘のプロ
特技:柔らかく強靭な肉体を使った攻撃を繰り出す。皮膚が生ゴムの特性を持つ。身体が少し伸び縮みする
性格:几帳面
ブライドが床で意識を失っているなるぁを見て楽しそうに笑っている。
(どうしたの⁉️
うさぎちゃん)
「だって、この人はまた起き上がってくるでしょ❣️
何度やっても決着つかない気がするの💕」
(そんな気がするね💦)
「じゃあ、起きた時のために、お互いパンツ履いておきますか❣️」
まだ力が入らない身体で、ブライドは2人の身支度を整えた。
「これでいいかな❣️」
なるぁの目が覚めるまで、ちょっと一休みと思った時に風が動いた。
「誰⁉️」
振り向き様にCZ75を撃つブライド。
だがその弾丸は建物の壁面に食い込み、ブライドの手首は何者かに掴まれていた。
「可愛いいなブライド💕
おまえの身体にナイフで穴を空けて、死ぬまで愛してやるぜ」
ブライドの手首を掴んでいるのはブルバードだった。
タバコ臭い息がかかるほど近くに奴がいることが、ブライドは許せなかった。
「離してくださりますか⁉️」
感情の籠らない言葉を、ブライドが吐き捨てた。
今のブライドではその力を振り解けない。
不快感をあらわにするブライドに対し、よだれを垂らしそうな笑みを浮かべるブルバード。
「君の母親とも愛し合ったんだぜ」
「汚い手を離して‼️」
ブライドの手首を折るほどに力を込めるブルバード。
ブライドの瞳に涙が光る。
その時、もう一つの腕がブルバードの腕を掴んだ。
「綺麗なお嬢さんには、もっと気の利いたセリフを言ったらどうだ💢」
落ち着いた男性の声だった。
「おまえは⁉️」
ブルバードの言葉に男性が答える。
「私は流体の鳴亜(なるあ)と言う者だ。
うちの娘がこちらのお嬢さんをとても気に入っているものだから、加勢させてもらうよ」
その男性は、女性のなるぁの男性版だった。
やはり、人格は2人いたようだ。
鳴亜の腕がブルバードの腕に巻き付いたと同時に、ブルバードの腕から破壊音が聞こえた。
鳴亜が、ブルバードの腕を捻って粉砕骨折させたのだ。
生ゴムの皮膚を持つ、流体の鳴亜の真骨頂だ。
たまらずブライドの手首を離すブルバード。
ポーカーフェイスを保っているが、額の汗はごまかせない。
「まだ続けるかね⁉️
次は腕だけでは済まさんぞ💢」
鳴亜の恫喝に後退りするブルバード。
影に同化するように、ブルバードはその気配を消した。
「ありがとうおじさま❣️」
鳴亜に笑みを見せるブライド。
「いやなに....
私ももう限界だよ。
上手いこと騙せてよかった」
お互いに余力は無い。
声をあげて2人は笑った❣️
そして...
もう一つのエピローグ
鋼鉄のガルバルディは、意識を回復して隠れ家に戻っていた。
椅子に深く腰掛けた彼は、今日の出来事を振り返っていた。
自分に銃弾を打ち込んだ後の、うさぎの蹴りを何度も再生していた。
サイボーグになると、自分の見た映像を記録して、何度も再生することができる。
白いハイヒールが自分の頭を蹴る瞬間、可愛いウエイトレスのうさぎのスカートの奥が見えた。
白いハイヒール。
....なんて美しい女性だろう💕
白い太もも。
....こんなに素晴らしい美脚💕
そして、白い...
「おい、ガルバルディ‼️」
突然の呼びかけに、彼は驚いて立ち上がった。
「誰だ💢」
そこには若い男が立っていた。
「おいガルバルディ。
俺と一緒に来てくれないか⁉️
もちろん拒否権は無いが」
若い男は自信に満ちた顔をしていた。
内閣調査室の那須野鉄流がそこにいた。
もちろん、ガルバルディは鉄流を知らない。
ガルバルディの作った違法アプリではなく、極薄の超合金に内閣調査室が興味を示した。
生身の鉄流を見て、ガルバルディは両手を前に出した。
その手のひらを合わせて指を組む。
「どこの組織の者か知らないが、この鋼鉄のガルバルディを舐めてかかると痛い目を見るぞ💢」
無表情の鉄流は微動だにしない。
《ナックルボンバー》
ガルバルディの両手首が弾け飛ぶ‼️
コンクリートの壁も打ち抜く威力がある。
生身の人間が耐えられることは無い。
自身に満ちたガルバルディの表情。
ナックルボンバーが鉄流の胸に直撃した‼️
ごん❗️
鈍い音がして、それは床に落ちた。
目を見開くガルバルディ。
「あぁ、済まない💦
俺の身体はちょっと硬いんだ」
硬気功を使う鉄流にとって、なんのダメージも無い。
ワイアーを巻き取り手首を戻すガルバルディ。
《ナックルボンバー》
ごん❗️
「なんなんだおまえは💢」
怒り狂うガルバルディに対して、冷静な鉄流がもう一度説明する。
「俺と一緒に来てくれないか⁉️
もちろん拒否権は無いんだがな」
「ふざけるな💢
おまえの身体がどんなに硬くても、俺の超合金Zには敵わないんだぞ‼️」
口から泡を吹きながら、ガルバルディが捲し立てる。
「じゃあ、試してみるか⁉️」
鉄流は指先に気を溜める。
《那須野流格闘術奥義 穿ち》
無造作に突き出した鉄流の指が、ガルバルディの頭につきだ刺さる。
自分の頭を見上げて途方に暮れるガルバルディ。
口がぱくぱくしている。
何かを言いたいようだ。
「俺と一緒に来てくれないか⁉️
拒否権は無いんだがな」
指先を曲げて、ガルバルディの頭蓋骨を引っ張って歩き出す鉄流。
「あ“..あ”ぁ.....」
適切な言葉を思い出せないガルバルディ。
「そういえば、あのウエイトレスが待ってるんだぜ」
ガルバルディの表情が明るくなった。
「ウエイトレスって、うさぎさんですか⁉️」
「そうだ。
一緒に仕事しているんだ」
率先して歩くガルバルディ。
「うさぎさんの頼みとあらば、何でも応えます💕」
「なんだ⁉️
急にやる気になったな」
頭蓋骨から指を抜く鉄流。
「さぁ、行きましょう💕」
そうして、流体のなるぁと、鋼鉄のガルバルディが内閣調査室に招かれた。
Rabbit bride 2085
第5話 完
※今回、作中で鋼鉄ジーグの技「ナックルボンバー」を使わせていただきました。
子供の頃に見ていたロボットアニメの技や武器を、今後もオマージュしたいと思います。
マグネロボ ガ・キーン
超電磁ロボ コンバトラーV
などの技名は、時々出てくると思います。
どんな形で登場するのか、楽しみに待っていてください。
登場人物紹介
⭐️早瀬 鳴亜(はやせ なるあ)
コードネーム:流体のなるぁ
一人称:ワタシ
所属:某国 特務機関
性別:普段は女性
身長:181cm
年齢:42歳
サイボーグ比率:0%
特徴:薬や魔法で肉体改造した格闘のプロ
特技:柔らかく強靭な肉体を使った攻撃を繰り出す。皮膚が生ゴムの特性を持つ。身体が少し伸び縮みする
性格:几帳面
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