91 / 203
第二章 巨星堕つ
43 暗雲
しおりを挟む
その日領主邸の広間には、シルベストルを筆頭に重臣たちが一様に深刻な表情を浮かべて居並んでいた。
必要最低限といった言葉を地でいくように、広間には華美な装飾は殆どない。
過去、財力を誇示するように豪勢に飾り立てられていた時期もあったが、ギルドとの力関係が逆転すると徐々に装飾が減っていきこのようになった。ギルドを排除した現在は、かつてのようにとまでにはいかないが、ある程度飾り立てる事も可能だったが、ザオラルが華美を好まない事もあり現在もそのままだ。
その広間は領主邸の中でも最も広く、多くの人数を収容することができたが、領地の広さと相まってそれほど大きくはない。五〇名も入れば立錐の余地がなく飽和状態となるため、従者や護衛は広間には入れず控えの間で控える事になる。しかし今回はその控えの間にも収容できず廊下にまで人が溢れるほどだった。
詰めかけている全ての者が息苦しいほどの重苦しさを纏い、一段高くなった広間の奥にザオラルが現れるのを今か今かと待っていた。
―――オリヤン・ストランド公倒る!
その第一報が伝えられたのは昨夜の事だった。
冬籠もりで身動きのとれない冬の最中のことだ。僅かに風が弱まった時を見計らって決死の覚悟で届けられた報告だった。
その後風が強まったため、まんじりたりともできない夜を過ごした彼らは、夜が明け再び風が弱まると続々と領主邸に集まってきていたのだ。
近年、体力の衰えと共に病に伏せることが多くなっていたオリヤンだったが、これ程カモフの騎士を震撼させるような状況となったのは、『オリヤン公が晩餐後に大量の吐血とともに昏睡に陥った』との報が飛び込んできたからだ。
ザオラルとオリヤンの二人は、カモフ・ウンダル同盟の要といってよかった。
二人は先年のトゥーレの婚約式の際に顔を合わせた程度であったが、二人の友誼がなければ同盟の成立はなかったと言われるほどだった。
オリヤンは去年の夏に領主をダニエルに譲っていたが、そのダニエルが従前通り信用に値するのかという懐疑的な意見がカモフ内には根強く残っていた。『オリヤン公が万が一身罷れるようなことがあった場合、果たして以前と変わらずダニエル公と同盟を維持できるのか?』と言うのが、カモフにおけるダニエルに対する憂慮だったのだ。
オリヤンの補佐としては有能だった彼だが、領主としてはどうなのか分からない。この一年見てきた中ではオリヤンが健在なこともあって、まだそれほど独自の政策はとっておらず、オリヤンが長年紡いできた路線を継承しているように見える。彼の本質がわかるのはこれから数年先の事になるのだろう。長い目で判断しなければならないと考えていた矢先での急報だったのだ。
「悪天候の風の中、わざわざご苦労!」
ざわざわと不安が立ち込める中、そう言ってザオラルがトゥーレを引き連れて入室してきた。
するとそれまでの喧騒が嘘の様に静まり、壇上のザオラルに耳目が集まっていく。しんと静まった広間には咳払いひとつなく、僅かな身動ぎで生じる衣擦れの音がやけに大きく響く。
「ザオラル様、オリヤン公のご容態は?」
待ちきれないといった様子で、一人の老騎士がザオラルに詰め寄るように問い掛けた。
六十代半ばを過ぎて頭髪は白く染まり頭頂部は薄くなっているが、背筋が真っ直ぐ伸び矍鑠とした老騎士だ。
彼はかつてザオラルがまだ街の衛兵だった頃の上司に当たる人物で、名をテオドル・ロズスンという。彼の家は代々トルスター家に仕え軍務を預かってきた家系のひとつだ。
彼の発言が広間に詰めかけた者達の代弁であったかのように、広間の視線がザオラルに集中する。
「こちらも昨夜知らせが届いたばかりで、皆も既に聞いての通りオリヤン様が倒れられたという事以外はこちらでも詳しくは分からぬ」
視線を受け止めたザオラルがゆっくりと広間を見渡しながら静かにそう告げる。
皆どこかで間違いであって欲しいと考えていたのかザオラルの言葉に、広間のあちこちで息を飲むように目を見開く者や『本当だったのか』と呆然と呟く者が続出した。
「そ、それで、ご容態は?」
今度は壮年の小太りの騎士が声を上げる。
彼はタイスト・オーグス。背はそれほど高くないため、全体的に丸っこい体型をしている。彼も古くからトルスター家に仕える家系の出身で、彼もまた長く軍事面で貢献してきた騎士のひとりだ。
「うむ。医師の懸命の治療により、峠は越えられたとの事だ」
ザオラルがそう告げると、広間にほっとした空気が流れたのは、それだけ同盟にとってオリヤンの存在が大きいという証拠だった。
「皆も知っての通り、万が一があれば同盟とってダメージは計り知れない。それ故今後の事も含めてオリヤン様、ダニエル公との会談をおこなう事にした。春になれば私自らフォレスを訪れることにする」
その言葉に『おおっ!』という声が広がる。
オリヤンとの友情の篤さは広く知られているが、お互いに領主となってからはそれほど会ってはいなかった。
ザオラルはオリヤンと会談が必要な際は、シルベストルを彼の代理として派遣する事がほとんどで、カモフ領主となって以降にオリヤンと顔を合わせたのは、二年前の婚約式の一回きりだった。それも前夜にフォレスを訪れ、式が終われば慌ただしくサザンに戻るという日程だったため、ゆっくりと旧交を温める余裕もなかったのだ。
「私の不在時は領主代理をトゥーレに引き受けてもらう。私の不在を知られればドーグラス公の動きが活発になってくると考えられる。引き続き警戒は怠らないようにせよ!」
「はっ!」
「春まで保ってくれるといいのだが・・・・」
執務室に戻ったザオラルが辛そうな表情を浮かべて呟いた。
広間では動揺を抑えるために峠を越えたと語ったザオラルだったが、実際は吐血後に昏睡に陥ったまま今も目を覚ましてはいないとの報告だ。
昨夜から落ち着かず心ここにあらずといった様子のザオラル。冬でなければすぐにでもサザンを発ちフォレスへと向かっていたことだろう。
「ザオラル様、わたくしたちがここで気を揉んでいても容態はよくはなりません。オリヤン様のご武運を信じましょう」
「そうだな。それしか出来ぬのが辛いところだ」
今彼らにできることはオリヤンの快癒を祈りながら春を待つことだけだ。
慰めるようなテオドーラの言葉にもどかしさを隠すことなく、ザオラルは無理やり自分を納得させるように呟いた。
領主を引退してから一年、毎回トゥーレとともにフォレスに足を運んでいるシルベストルから体調が優れない様子を報告で聞いていた。
特に直接オリヤンと会っているトゥーレやシルベストルは、訪問のたびに小さくなっていく彼の背中に何とも言えぬ寂しさを感じていたのだった。
「こちらでもこれだけ動揺があるのです。どこかに潜伏しているエリアス殿に対する警戒でフォレスでは相当ピリピリしているやも知れませんな」
「うむ。考えたくはないが、最悪内戦に入ることも考えられる」
シルベストルの言葉に厳しい顔で頷く。
エリアスがこの状況で何も動かないとは考えにくい。今頃どこかでほくそ笑みながらタイミングを謀っているのかも知れない。
「エリアス殿は動きますか?」
「動くだろうな。確実に」
そう言って窓の外を見る。
また一段と風が強くなってきたのか、風の唸る音が大きくなったような気がした。
必要最低限といった言葉を地でいくように、広間には華美な装飾は殆どない。
過去、財力を誇示するように豪勢に飾り立てられていた時期もあったが、ギルドとの力関係が逆転すると徐々に装飾が減っていきこのようになった。ギルドを排除した現在は、かつてのようにとまでにはいかないが、ある程度飾り立てる事も可能だったが、ザオラルが華美を好まない事もあり現在もそのままだ。
その広間は領主邸の中でも最も広く、多くの人数を収容することができたが、領地の広さと相まってそれほど大きくはない。五〇名も入れば立錐の余地がなく飽和状態となるため、従者や護衛は広間には入れず控えの間で控える事になる。しかし今回はその控えの間にも収容できず廊下にまで人が溢れるほどだった。
詰めかけている全ての者が息苦しいほどの重苦しさを纏い、一段高くなった広間の奥にザオラルが現れるのを今か今かと待っていた。
―――オリヤン・ストランド公倒る!
その第一報が伝えられたのは昨夜の事だった。
冬籠もりで身動きのとれない冬の最中のことだ。僅かに風が弱まった時を見計らって決死の覚悟で届けられた報告だった。
その後風が強まったため、まんじりたりともできない夜を過ごした彼らは、夜が明け再び風が弱まると続々と領主邸に集まってきていたのだ。
近年、体力の衰えと共に病に伏せることが多くなっていたオリヤンだったが、これ程カモフの騎士を震撼させるような状況となったのは、『オリヤン公が晩餐後に大量の吐血とともに昏睡に陥った』との報が飛び込んできたからだ。
ザオラルとオリヤンの二人は、カモフ・ウンダル同盟の要といってよかった。
二人は先年のトゥーレの婚約式の際に顔を合わせた程度であったが、二人の友誼がなければ同盟の成立はなかったと言われるほどだった。
オリヤンは去年の夏に領主をダニエルに譲っていたが、そのダニエルが従前通り信用に値するのかという懐疑的な意見がカモフ内には根強く残っていた。『オリヤン公が万が一身罷れるようなことがあった場合、果たして以前と変わらずダニエル公と同盟を維持できるのか?』と言うのが、カモフにおけるダニエルに対する憂慮だったのだ。
オリヤンの補佐としては有能だった彼だが、領主としてはどうなのか分からない。この一年見てきた中ではオリヤンが健在なこともあって、まだそれほど独自の政策はとっておらず、オリヤンが長年紡いできた路線を継承しているように見える。彼の本質がわかるのはこれから数年先の事になるのだろう。長い目で判断しなければならないと考えていた矢先での急報だったのだ。
「悪天候の風の中、わざわざご苦労!」
ざわざわと不安が立ち込める中、そう言ってザオラルがトゥーレを引き連れて入室してきた。
するとそれまでの喧騒が嘘の様に静まり、壇上のザオラルに耳目が集まっていく。しんと静まった広間には咳払いひとつなく、僅かな身動ぎで生じる衣擦れの音がやけに大きく響く。
「ザオラル様、オリヤン公のご容態は?」
待ちきれないといった様子で、一人の老騎士がザオラルに詰め寄るように問い掛けた。
六十代半ばを過ぎて頭髪は白く染まり頭頂部は薄くなっているが、背筋が真っ直ぐ伸び矍鑠とした老騎士だ。
彼はかつてザオラルがまだ街の衛兵だった頃の上司に当たる人物で、名をテオドル・ロズスンという。彼の家は代々トルスター家に仕え軍務を預かってきた家系のひとつだ。
彼の発言が広間に詰めかけた者達の代弁であったかのように、広間の視線がザオラルに集中する。
「こちらも昨夜知らせが届いたばかりで、皆も既に聞いての通りオリヤン様が倒れられたという事以外はこちらでも詳しくは分からぬ」
視線を受け止めたザオラルがゆっくりと広間を見渡しながら静かにそう告げる。
皆どこかで間違いであって欲しいと考えていたのかザオラルの言葉に、広間のあちこちで息を飲むように目を見開く者や『本当だったのか』と呆然と呟く者が続出した。
「そ、それで、ご容態は?」
今度は壮年の小太りの騎士が声を上げる。
彼はタイスト・オーグス。背はそれほど高くないため、全体的に丸っこい体型をしている。彼も古くからトルスター家に仕える家系の出身で、彼もまた長く軍事面で貢献してきた騎士のひとりだ。
「うむ。医師の懸命の治療により、峠は越えられたとの事だ」
ザオラルがそう告げると、広間にほっとした空気が流れたのは、それだけ同盟にとってオリヤンの存在が大きいという証拠だった。
「皆も知っての通り、万が一があれば同盟とってダメージは計り知れない。それ故今後の事も含めてオリヤン様、ダニエル公との会談をおこなう事にした。春になれば私自らフォレスを訪れることにする」
その言葉に『おおっ!』という声が広がる。
オリヤンとの友情の篤さは広く知られているが、お互いに領主となってからはそれほど会ってはいなかった。
ザオラルはオリヤンと会談が必要な際は、シルベストルを彼の代理として派遣する事がほとんどで、カモフ領主となって以降にオリヤンと顔を合わせたのは、二年前の婚約式の一回きりだった。それも前夜にフォレスを訪れ、式が終われば慌ただしくサザンに戻るという日程だったため、ゆっくりと旧交を温める余裕もなかったのだ。
「私の不在時は領主代理をトゥーレに引き受けてもらう。私の不在を知られればドーグラス公の動きが活発になってくると考えられる。引き続き警戒は怠らないようにせよ!」
「はっ!」
「春まで保ってくれるといいのだが・・・・」
執務室に戻ったザオラルが辛そうな表情を浮かべて呟いた。
広間では動揺を抑えるために峠を越えたと語ったザオラルだったが、実際は吐血後に昏睡に陥ったまま今も目を覚ましてはいないとの報告だ。
昨夜から落ち着かず心ここにあらずといった様子のザオラル。冬でなければすぐにでもサザンを発ちフォレスへと向かっていたことだろう。
「ザオラル様、わたくしたちがここで気を揉んでいても容態はよくはなりません。オリヤン様のご武運を信じましょう」
「そうだな。それしか出来ぬのが辛いところだ」
今彼らにできることはオリヤンの快癒を祈りながら春を待つことだけだ。
慰めるようなテオドーラの言葉にもどかしさを隠すことなく、ザオラルは無理やり自分を納得させるように呟いた。
領主を引退してから一年、毎回トゥーレとともにフォレスに足を運んでいるシルベストルから体調が優れない様子を報告で聞いていた。
特に直接オリヤンと会っているトゥーレやシルベストルは、訪問のたびに小さくなっていく彼の背中に何とも言えぬ寂しさを感じていたのだった。
「こちらでもこれだけ動揺があるのです。どこかに潜伏しているエリアス殿に対する警戒でフォレスでは相当ピリピリしているやも知れませんな」
「うむ。考えたくはないが、最悪内戦に入ることも考えられる」
シルベストルの言葉に厳しい顔で頷く。
エリアスがこの状況で何も動かないとは考えにくい。今頃どこかでほくそ笑みながらタイミングを謀っているのかも知れない。
「エリアス殿は動きますか?」
「動くだろうな。確実に」
そう言って窓の外を見る。
また一段と風が強くなってきたのか、風の唸る音が大きくなったような気がした。
0
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
冤罪をかけられ、彼女まで寝取られた俺。潔白が証明され、皆は後悔しても戻れない事を知ったらしい
一本橋
恋愛
痴漢という犯罪者のレッテルを張られた鈴木正俊は、周りの信用を失った。
しかし、その実態は私人逮捕による冤罪だった。
家族をはじめ、友人やクラスメイトまでもが見限り、ひとり孤独へとなってしまう。
そんな正俊を慰めようと現れた彼女だったが、そこへ私人逮捕の首謀者である“山本”の姿が。
そこで、唯一の頼みだった彼女にさえも裏切られていたことを知ることになる。
……絶望し、身を投げようとする正俊だったが、そこに学校一の美少女と呼ばれている幼馴染みが現れて──
復讐の刃ーー独りになった少年が、世界を血の海に変えるまでーー
ノリオ
ファンタジー
時は戦国時代。
三大国と呼ばれる3つの国が世界を統治し、共に戦争を繰り返していた時代ーー。
男は、その争いが最も苛烈だった頃に生まれた。
まだ三大国という体制にまでなっていなかった頃、男は日本という国の小さな部族の嫡男として生まれ、毎日楽しい日々を過ごしていた。
彼には両親がいて、
幼馴染がいて、
親戚がいて……
皆が家族だった。
幸せだった。
しかし、 ある時を境に、彼の幸せは地獄の日々へと急転落下することになる。
大国の1つ『ミッドカオス』によって日本は容赦なく叩き潰され、彼の部族はそのミッドカオスによって皆殺しにされたのだ。
彼は復讐を誓った。
1人も許さない。
誰も逃がしはしない。
ーーこれは、そんな彼が、世界に向けた復讐戦を描く物語。
国が世界が立ちはだかる中で、彼はどこまで復讐を成し遂げることが出来るのかーー。
札束艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
生まれついての勝負師。
あるいは、根っからのギャンブラー。
札田場敏太(さつたば・びんた)はそんな自身の本能に引きずられるようにして魑魅魍魎が跋扈する、世界のマーケットにその身を投じる。
時は流れ、世界はその混沌の度を増していく。
そのような中、敏太は将来の日米関係に危惧を抱くようになる。
亡国を回避すべく、彼は金の力で帝国海軍の強化に乗り出す。
戦艦の高速化、ついでに出来の悪い四姉妹は四一センチ砲搭載戦艦に改装。
マル三計画で「翔鶴」型空母三番艦それに四番艦の追加建造。
マル四計画では戦時急造型空母を三隻新造。
高オクタン価ガソリン製造プラントもまるごと買い取り。
科学技術の低さもそれに工業力の貧弱さも、金さえあればどうにか出来る!
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる