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第1章 異世界へようこそ
王国
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おはようございます。良い朝ですね。
今俺たちはニコラスさんの案内の元、隣国のノービリス王国の宮殿の前にいる。
とうに森は抜け、王に用があるからと宮殿に入ることになった。
「ニコラス様、お帰りなさいませ」
門番の2人が口を揃えてから会釈をする。
「こちらの2人は私の連れです。」
ニコラスさんがそう言うと、門番さんが道を開けてくれた。
王宮に入れるのか俺らは・・・
なんか凄いことになっている気がするが、俺の死後はずっとこんななので、特別変な気持ちはしなかった。
慣れって怖いね。
宮殿の中は濃い赤の絨毯が敷き詰められており、壁には金と白の装飾が施されていた。
シャンデリアがあちらこちらにあり、天井には絵が張り巡らされている。
俺らはくねくねと宮殿の中を歩いた。
広すぎて疲れる・・・
こうして、内装を見ながら、割と長いこと歩いていると目的の部屋に着いたみたいだった。
コンコン
「ニコラスです。入ります。」
そう大きな扉を開けると中には王と思われる人が座っていた。
「王、諸事情により、このお二方に助けていただきました。隣国への馬車の用意を許可して頂けないでしょうか。」
膝をついてニコラスさんが王となる方に話した。
「勿論だ、許可を与えよう。」
「ありがとうございます」
そう、許可を貰うと扉を閉め、さっきと逆の道へ向かおうとするニコラスさん。
あれ、まだ用事でもあるのかな・・・
「こちらの方が近道なんです。」
俺の疑問を勘ぐったのか、ニコラスさんが言った。
しかし、気がついたらフレディが話を聞かずに元の道を戻ってしまっていた。
ちょ、何してんのあいつ・・・!
仕方ないので、フレディを追いかけるように俺は元の道を戻る。
「何してんの、話も聞かずにトコトコ・・・って言うか離れすぎだし!!!!!」
歩くスピードがやけに早くて追いつけない。
はぁと溜息をついて、俺は宮殿の廊下を走った。
「もう、何してんのバカ」
ぐっとフレディの腕を掴んだ。
「あ、ごめん。追いつけなかった?で、何?」
で、何?じゃねーーーーーよ!!!!!!!
全く、人の迷惑も知らずに・・・
気づくとニコラスさんもついて来ていた。
「ごめんなさい、ニコラスさんにも迷惑をかけて・・・わざわざついて来て下さってありがとうございます。」
「いえ、大丈夫ですよ。もう戻る方が遠いのでこちらから参りましょう。」
そう言うとさっきの道を帰るように案内してくれた。
フレディのバカ、頭良いはずなのになんか抜けてるところあるんだから・・・
そう思いながら宮殿を後にした。
今俺たちはニコラスさんの案内の元、隣国のノービリス王国の宮殿の前にいる。
とうに森は抜け、王に用があるからと宮殿に入ることになった。
「ニコラス様、お帰りなさいませ」
門番の2人が口を揃えてから会釈をする。
「こちらの2人は私の連れです。」
ニコラスさんがそう言うと、門番さんが道を開けてくれた。
王宮に入れるのか俺らは・・・
なんか凄いことになっている気がするが、俺の死後はずっとこんななので、特別変な気持ちはしなかった。
慣れって怖いね。
宮殿の中は濃い赤の絨毯が敷き詰められており、壁には金と白の装飾が施されていた。
シャンデリアがあちらこちらにあり、天井には絵が張り巡らされている。
俺らはくねくねと宮殿の中を歩いた。
広すぎて疲れる・・・
こうして、内装を見ながら、割と長いこと歩いていると目的の部屋に着いたみたいだった。
コンコン
「ニコラスです。入ります。」
そう大きな扉を開けると中には王と思われる人が座っていた。
「王、諸事情により、このお二方に助けていただきました。隣国への馬車の用意を許可して頂けないでしょうか。」
膝をついてニコラスさんが王となる方に話した。
「勿論だ、許可を与えよう。」
「ありがとうございます」
そう、許可を貰うと扉を閉め、さっきと逆の道へ向かおうとするニコラスさん。
あれ、まだ用事でもあるのかな・・・
「こちらの方が近道なんです。」
俺の疑問を勘ぐったのか、ニコラスさんが言った。
しかし、気がついたらフレディが話を聞かずに元の道を戻ってしまっていた。
ちょ、何してんのあいつ・・・!
仕方ないので、フレディを追いかけるように俺は元の道を戻る。
「何してんの、話も聞かずにトコトコ・・・って言うか離れすぎだし!!!!!」
歩くスピードがやけに早くて追いつけない。
はぁと溜息をついて、俺は宮殿の廊下を走った。
「もう、何してんのバカ」
ぐっとフレディの腕を掴んだ。
「あ、ごめん。追いつけなかった?で、何?」
で、何?じゃねーーーーーよ!!!!!!!
全く、人の迷惑も知らずに・・・
気づくとニコラスさんもついて来ていた。
「ごめんなさい、ニコラスさんにも迷惑をかけて・・・わざわざついて来て下さってありがとうございます。」
「いえ、大丈夫ですよ。もう戻る方が遠いのでこちらから参りましょう。」
そう言うとさっきの道を帰るように案内してくれた。
フレディのバカ、頭良いはずなのになんか抜けてるところあるんだから・・・
そう思いながら宮殿を後にした。
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