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2.偽オシャレ人間
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私にとってこの人間は最大の敵であった。(それももう今や過去のことだ。)
まず、この女について、最も私をイライラさせるのはあの服装である。
花柄、パステルカラー、ヒラヒラ、ロングスカート、おまけに鼻の穴より小さいようなネックレスを付けてくる。彼女の年齢は軽く見積もっても四十代後半以上だろう。物事には年相応ということがあるが、この女にはそんな概念は存在しないのかもしれない。
長期休業明け、久しぶりに彼女を見たときの話だ。この時ほど、驚いたことはない。どういうことかというと、髪が、髪が、大胆にも短く切られ、カーリングしていたのである!それがまたヒドイものでカラーリングでさえもそれは四十、五十のオバサマがするようなものではなかった。私にはどう見ても二十代、三十代専用の髪型に見えた。(自由で良いじゃないか、と思うかもしれないがフランケンシュタイン並みのチグハグさなのである。)この気色の悪さよ。若作りに狂乱する中高年の奇妙さは異常である。
彼女の奇妙さを増幅させているのはそれだけではない。その一つに「匂い」がある。彼女が通路を通りかかった時のことだ。ある人が言った、「何か不自然な香水臭がしないか?」と。それに対し、当のこの女はなんと答えたか。まるで、褒められているがの如く、「あら、私のコロンかしら。桜のフレーバーですよ❤️」と答えた。この時の気色の悪さは耐えがたいものがあった….。
さて、この話について、耐えがたさ以外にも分かることがあった。それは彼女の自画自賛病についてである。人が批判の意や嘲笑の意を込めて発した言動にまるで自身を褒めた言動だと勘違いをして、その事についてノリノリ好調陽気に説明やら自慢やらをしてくる。なんとも愚の骨頂というべき反応である。そういった事実から彼女はその女王的、貴族的なご都合の良い考え方があることが分かる。だから、彼女は大いなる嘲笑の意を込めて「○○様」と様付けで呼ばれる。
これについても先ほどと同様にこの女は勘違いをするのだが…。
そして、極めつきは彼女の超絶異次元ハイトーンボイスである。これを授業中1時間延々と聞かなければならないのはもう地獄に等しい。またその声で出される1時間当たりの「ね」と「はい」の数は200を優に超える。これもまた生徒の笑いの種にされ格好の嘲笑の餌食となっている。
ともかく、この女は自身の年齢について自覚することなく、年甲斐のない哀れな人間なのだ。
高慢知己になりすぎると自身の批判にも気づけなくなるという恐ろしい性質がある。
まず、この女について、最も私をイライラさせるのはあの服装である。
花柄、パステルカラー、ヒラヒラ、ロングスカート、おまけに鼻の穴より小さいようなネックレスを付けてくる。彼女の年齢は軽く見積もっても四十代後半以上だろう。物事には年相応ということがあるが、この女にはそんな概念は存在しないのかもしれない。
長期休業明け、久しぶりに彼女を見たときの話だ。この時ほど、驚いたことはない。どういうことかというと、髪が、髪が、大胆にも短く切られ、カーリングしていたのである!それがまたヒドイものでカラーリングでさえもそれは四十、五十のオバサマがするようなものではなかった。私にはどう見ても二十代、三十代専用の髪型に見えた。(自由で良いじゃないか、と思うかもしれないがフランケンシュタイン並みのチグハグさなのである。)この気色の悪さよ。若作りに狂乱する中高年の奇妙さは異常である。
彼女の奇妙さを増幅させているのはそれだけではない。その一つに「匂い」がある。彼女が通路を通りかかった時のことだ。ある人が言った、「何か不自然な香水臭がしないか?」と。それに対し、当のこの女はなんと答えたか。まるで、褒められているがの如く、「あら、私のコロンかしら。桜のフレーバーですよ❤️」と答えた。この時の気色の悪さは耐えがたいものがあった….。
さて、この話について、耐えがたさ以外にも分かることがあった。それは彼女の自画自賛病についてである。人が批判の意や嘲笑の意を込めて発した言動にまるで自身を褒めた言動だと勘違いをして、その事についてノリノリ好調陽気に説明やら自慢やらをしてくる。なんとも愚の骨頂というべき反応である。そういった事実から彼女はその女王的、貴族的なご都合の良い考え方があることが分かる。だから、彼女は大いなる嘲笑の意を込めて「○○様」と様付けで呼ばれる。
これについても先ほどと同様にこの女は勘違いをするのだが…。
そして、極めつきは彼女の超絶異次元ハイトーンボイスである。これを授業中1時間延々と聞かなければならないのはもう地獄に等しい。またその声で出される1時間当たりの「ね」と「はい」の数は200を優に超える。これもまた生徒の笑いの種にされ格好の嘲笑の餌食となっている。
ともかく、この女は自身の年齢について自覚することなく、年甲斐のない哀れな人間なのだ。
高慢知己になりすぎると自身の批判にも気づけなくなるという恐ろしい性質がある。
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