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〜第六章〜
祭
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学能祭1日目は、無事終了した。
萃香が言っていた、札律次魔の7伝承について、分かったことがある。なんでも、土山地が裏で関わっているらしい。
あそこは確か、神王を崇拝する組織だったな。
神王教。札律次島では、主に神王が崇拝されている。
ただ、邪神教というものもあり、悪魔が崇拝されている。しかし、悪魔は神王の敵。邪教扱いを受けている。
奴らが、言霊を作ったのか?なら何故、俺が使えた?
神王の子だから、だろうか。とにかく、会ってみればわかる話だ。
2日目は、伊律次高校。
ここは、全能祭で準優勝だった、高校だ。
「昴、久しぶりですね。」
「おう、飯田。あの時、以来だな。」
飯田、俺のせいで暴走してしまった。なんとか、トラウマは乗り越えられたが、まだ罪悪感は残っている。
「今日は、楽しんでいってくださいよ。」
「見回りの間に、楽しむとするよ。」
見た感じ、違和感はないな。とすると、やはり土律次高校だけか?それとも・・・。
今は、休みの時間だ。
学能祭では、生徒が各々屋台をやっている。
流石に、重いものは食べられないな。そう思いつつも、手には焼きそばとお好み焼きが、乗っていた。
さて、午後からの見回りは本校舎以外を、しようかな。
そう言って、部活塔に来ていた。
ん?言霊部?
俺は、そう書かれた看板の置いてある部屋に入った。
「おっ、いらっしゃい。って、風制委員の人かい。ここは、俺たちの部室。言霊を、研究しているんだよ。」
言霊・・・。
「一体、どんな結果が出たんだ?」
「おや、気になるかい?いいだろう。今日初めての、お客さんだ。特別に、話してやる。」
今日初めてなのかよ・・・ていうかここは、何の出し物をしているんだ?
「言霊はな、神王が人に知能を授けるときに、一緒に譲渡された叡智だ。だが、その叡智は能力が使えたら、効果を現さない。だから、この社会で言霊は、札律次魔の7伝承になっているんだ。」
なるほど、だから能力が使えなくなった俺は、言霊を使えたのか。
「ありがとう。興味深い話だった。」
「こちらこそ、聞いてくれてありがとう。警備、頑張れよ。」
「おう。」
確かに、神王が与えたものなら、神王教が研究するのはおかしくないか。
問題は、言霊で何おしようとしているかだ。世界征服なんて言われても、叶うかどうかは、分からない。確証がない。
今は、土山地をマークするしか、ないようだな。
___________________________________________
「やっとだ。やっと、復讐ができる。」
___________________________________________
萃香が言っていた、札律次魔の7伝承について、分かったことがある。なんでも、土山地が裏で関わっているらしい。
あそこは確か、神王を崇拝する組織だったな。
神王教。札律次島では、主に神王が崇拝されている。
ただ、邪神教というものもあり、悪魔が崇拝されている。しかし、悪魔は神王の敵。邪教扱いを受けている。
奴らが、言霊を作ったのか?なら何故、俺が使えた?
神王の子だから、だろうか。とにかく、会ってみればわかる話だ。
2日目は、伊律次高校。
ここは、全能祭で準優勝だった、高校だ。
「昴、久しぶりですね。」
「おう、飯田。あの時、以来だな。」
飯田、俺のせいで暴走してしまった。なんとか、トラウマは乗り越えられたが、まだ罪悪感は残っている。
「今日は、楽しんでいってくださいよ。」
「見回りの間に、楽しむとするよ。」
見た感じ、違和感はないな。とすると、やはり土律次高校だけか?それとも・・・。
今は、休みの時間だ。
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流石に、重いものは食べられないな。そう思いつつも、手には焼きそばとお好み焼きが、乗っていた。
さて、午後からの見回りは本校舎以外を、しようかな。
そう言って、部活塔に来ていた。
ん?言霊部?
俺は、そう書かれた看板の置いてある部屋に入った。
「おっ、いらっしゃい。って、風制委員の人かい。ここは、俺たちの部室。言霊を、研究しているんだよ。」
言霊・・・。
「一体、どんな結果が出たんだ?」
「おや、気になるかい?いいだろう。今日初めての、お客さんだ。特別に、話してやる。」
今日初めてなのかよ・・・ていうかここは、何の出し物をしているんだ?
「言霊はな、神王が人に知能を授けるときに、一緒に譲渡された叡智だ。だが、その叡智は能力が使えたら、効果を現さない。だから、この社会で言霊は、札律次魔の7伝承になっているんだ。」
なるほど、だから能力が使えなくなった俺は、言霊を使えたのか。
「ありがとう。興味深い話だった。」
「こちらこそ、聞いてくれてありがとう。警備、頑張れよ。」
「おう。」
確かに、神王が与えたものなら、神王教が研究するのはおかしくないか。
問題は、言霊で何おしようとしているかだ。世界征服なんて言われても、叶うかどうかは、分からない。確証がない。
今は、土山地をマークするしか、ないようだな。
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「やっとだ。やっと、復讐ができる。」
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