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輝く月の様に
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(1)
僕達は大在の埠頭にいた。
僕の家が所有している輸送船が停泊している。
僕達の前にいるのは中華系のマフィア「金竜の眼」の構成員全員だった。
多田誠君の嫁の多田神奈さんの義理の父さんの百舌鳥太一を襲った犯罪組織。
誠君は容赦しなかった。
洗いざらいを調べ上げる。
恵美さんはその情報を元に全員捕獲した。
警察の手が伸びるその前に。
「こんな真似をしてどうなるか分かってるのか?」
組織の一人が言う。
「他人の心配をする前に自分の心配をしたらどうだ?」
片桐君は既にキレてる。
ほっといたら一人で皆殺しにしかねない渡辺班の最重要人物で最も危険な人物。
片桐家は怒らせると取り返しの付かないことになる。
現に組織の一人が隠し持っていたトカレフを発砲すると片桐君は避けるどころか素手で弾丸を受け止めた。
「銃口の向いてる先と発砲のタイミングが分かればこのくらい造作でもない」
言ってる意味は分かるけど受け止める意味が分からない。
「だって、躱して流れ弾が愛莉にあたったら大変だ」
君の手は何か細工をしているのかい?
実は半身鋼で出来てるとか言う錬金術師じゃないだろうね?
そんなすったもんだの戦闘があって全員縄で縛っている。
命がけの戦闘は「すったもんだ」で片づけられたよ。
「こんな真似をするとどうなるか説明してあげる」
晶ちゃんがそう言うと晶ちゃんの兵隊がトランクケースを持ってきて中味を組織の奴等に見せる。
僕達は見ない方が良い。
描写するとまた怒られるから。
R15では収まらない残酷な状態。
それじゃわからないからオブラートに表現するよ。
昔選択式の推理ゲームがあった。
サスペンスと言った方がいいのか?
サウンドノベルというジャンルを確立したゲーム。
その最初の被害者が田中さんだった。
その田中さんの状態になっているのが彼等の組織のボスだった。
晶ちゃん達志水グループの裏の顔は世界中に影響している。
中華系の裏も把握済みだ。
加えて志水グループの武装と資金。
テロ組織と言われても仕方のない組織になっていた。
中東の武装組織なんか軽く吹き飛ばす勢力。
非核三原則なんて言葉は志水家には通用しない。
憲法9条なんて化石のような憲法を守るつもりは毛ほどもない渡辺班。
裏の組織に圧力をかけて本国の組織を壊滅させた。
そしてボスの成れの果てをわざわざ輸送してくれた。
もちろん、運送会社に頼むなんて馬鹿な真似はしないよ。
田中さんを税関で見つかったら大騒ぎになる。
酒井コーポレーションの輸送船で密輸した。
しかし田中さんに申し訳ないと思わないのだろうか?
「マミった」は表現に微妙に違いがあるから使えないとかそういう事を気にするレベルじゃないよ。
「ナイスボート」でもよかったんじゃないのかい?
取りあえずその田中さんを見た組織の一味は戦慄する。
「俺達をどうするつもりだ?」
そう聞いてきた。
殺人をすると読者に怒られるからしない。
ただ「祖国に帰してやる」と告げた。
その先はどうなろうと僕達の知った事じゃない。
恐らく友愛されるんだろうね。
そう言っておけば全て丸く収まると思っているみたいだから。
抵抗する組織を全員輸送船に無理矢理乗せる。
「家族には祖国に帰ると伝えてやるから心配するな」
片桐君は嘘はついてない。
船が出向するのを見ると僕達は途中ファミレスに寄って夜食を食べる。
片桐君は最近食欲が落ちたようだ。
カツカレーとピザで押さえていた。
ちなみに今は午前0時。
「カンナも少しは気が晴れたろ?」
料理を頬張りながら片桐君が多田さんに聞いた。
「本音を言うとこの手でやりたかったけどな」
神奈さんはそう言って笑う。
流石にそれはアウトだよ。
地元最悪の組織はもはや世界最悪の組織に発展していた。
善明達のグループSHはまだ成長途中。
まだ子供のお遊びにしか過ぎないと晶ちゃんは言う。
SHも動き出すとろくな事が無いけどね。
どこの恋愛小説に残酷な描写がありますなんて注意書きしてる作品があるのか小一時間問い詰めたかった。
これでこの事件は幕を下ろす。
SHに手を出したら地元で生きていけない。
だけど県外なら生きていける。
しかし渡辺班に手を出したら文字通り人生の終焉を導く。
話が終ると家に帰る。
今夜も月が輝いている。
サブタイトルを無理矢理使おうとするのはどうかと思うよ?
(2)
「じゃあ、一年間お疲れ様。今日は大いに騒ごう」
学が音頭を取って宴が始まる。
光太達は仕事があるから来ていない。
僕達大学生組は後期のテストを終えて春休みに入る。
美希がホテルのパーティホールを手配してくれた。
目一杯食べてたくさん飲む。
学や善明と相談していた。
問題は来年度のSHの活動だ。
天音や大地も入って来る。
随分人数が増えるそうだ。
花見にしろ、五月の連休の企画にしろ場所が限られる。
「もうさすがに別荘じゃ足りないね」
善明が言う。
今年から取りやめにするかとも考えたが手はあるらしい。
「如月リゾートフォレストを使えばいいじゃない。あそこなら遊べるし」
キャンプは時期的にできないけどと美希が提案する。
「でも美希。さすがに書き入れ時に貸し切るなんて無茶はできないんじゃないの?」
「企業戦争したいなら断ってもいいのよって一言言えばいいでしょ」
美希も考え方が江口家らしくなってきたな。
4大企業で頭一つ抜き出てるのが江口グループだ。
流石に両者ともに損失が出るから控えたいが美希が言えば喜んでやるだろう。
しかも如月グループ一つで志水グループと江口グループを相手にしなければならない。
父さんの仕事も増えるだろうな。
父さんと言えば最近になって夜遅くまで母さんと何かしているらしい。
天音から聞いた。
まさか母さん達の歳で子供を作るなんてことはしないと思うけど。
何をしているのかは秘密なんだそうだ。
「しかし今日は皆大人しいね」
美希が言った。
まあ、宴会部長の光太がいないのだからこんな物だろう。
それも今年まで。
遊や粋達が入ってきたらどうなるか分からない。
遊や粋、なずなと花は私立大学に行くと聞いた。
今年の高校生はやけに盛り上がっていた。
増殖を続けそして結婚までしだす始末。
一方僕達は何も無かった。
この1年間何事もなく無事に過ごせた。
やることが増える。
純也と茜も高校生になる。
多分落ちることは無いだろう。
書くのも面倒って言ってるんだから。
光太達がいないから誰も2次会に行こうという者はいなかった。
タクシーを呼んで家に帰る。
「来年から天音も仲間入りか」
「大地も大変なんだろうね」
美希と話をしていた。
「あの二人も同棲するらしいよ」
「そっか、また実家から減るんだね」
そんな事を言いながら夜を過ごす。
僕達の一年は終わった。
だけどまだ今年度にやることは沢山残されていた。
僕達は大在の埠頭にいた。
僕の家が所有している輸送船が停泊している。
僕達の前にいるのは中華系のマフィア「金竜の眼」の構成員全員だった。
多田誠君の嫁の多田神奈さんの義理の父さんの百舌鳥太一を襲った犯罪組織。
誠君は容赦しなかった。
洗いざらいを調べ上げる。
恵美さんはその情報を元に全員捕獲した。
警察の手が伸びるその前に。
「こんな真似をしてどうなるか分かってるのか?」
組織の一人が言う。
「他人の心配をする前に自分の心配をしたらどうだ?」
片桐君は既にキレてる。
ほっといたら一人で皆殺しにしかねない渡辺班の最重要人物で最も危険な人物。
片桐家は怒らせると取り返しの付かないことになる。
現に組織の一人が隠し持っていたトカレフを発砲すると片桐君は避けるどころか素手で弾丸を受け止めた。
「銃口の向いてる先と発砲のタイミングが分かればこのくらい造作でもない」
言ってる意味は分かるけど受け止める意味が分からない。
「だって、躱して流れ弾が愛莉にあたったら大変だ」
君の手は何か細工をしているのかい?
実は半身鋼で出来てるとか言う錬金術師じゃないだろうね?
そんなすったもんだの戦闘があって全員縄で縛っている。
命がけの戦闘は「すったもんだ」で片づけられたよ。
「こんな真似をするとどうなるか説明してあげる」
晶ちゃんがそう言うと晶ちゃんの兵隊がトランクケースを持ってきて中味を組織の奴等に見せる。
僕達は見ない方が良い。
描写するとまた怒られるから。
R15では収まらない残酷な状態。
それじゃわからないからオブラートに表現するよ。
昔選択式の推理ゲームがあった。
サスペンスと言った方がいいのか?
サウンドノベルというジャンルを確立したゲーム。
その最初の被害者が田中さんだった。
その田中さんの状態になっているのが彼等の組織のボスだった。
晶ちゃん達志水グループの裏の顔は世界中に影響している。
中華系の裏も把握済みだ。
加えて志水グループの武装と資金。
テロ組織と言われても仕方のない組織になっていた。
中東の武装組織なんか軽く吹き飛ばす勢力。
非核三原則なんて言葉は志水家には通用しない。
憲法9条なんて化石のような憲法を守るつもりは毛ほどもない渡辺班。
裏の組織に圧力をかけて本国の組織を壊滅させた。
そしてボスの成れの果てをわざわざ輸送してくれた。
もちろん、運送会社に頼むなんて馬鹿な真似はしないよ。
田中さんを税関で見つかったら大騒ぎになる。
酒井コーポレーションの輸送船で密輸した。
しかし田中さんに申し訳ないと思わないのだろうか?
「マミった」は表現に微妙に違いがあるから使えないとかそういう事を気にするレベルじゃないよ。
「ナイスボート」でもよかったんじゃないのかい?
取りあえずその田中さんを見た組織の一味は戦慄する。
「俺達をどうするつもりだ?」
そう聞いてきた。
殺人をすると読者に怒られるからしない。
ただ「祖国に帰してやる」と告げた。
その先はどうなろうと僕達の知った事じゃない。
恐らく友愛されるんだろうね。
そう言っておけば全て丸く収まると思っているみたいだから。
抵抗する組織を全員輸送船に無理矢理乗せる。
「家族には祖国に帰ると伝えてやるから心配するな」
片桐君は嘘はついてない。
船が出向するのを見ると僕達は途中ファミレスに寄って夜食を食べる。
片桐君は最近食欲が落ちたようだ。
カツカレーとピザで押さえていた。
ちなみに今は午前0時。
「カンナも少しは気が晴れたろ?」
料理を頬張りながら片桐君が多田さんに聞いた。
「本音を言うとこの手でやりたかったけどな」
神奈さんはそう言って笑う。
流石にそれはアウトだよ。
地元最悪の組織はもはや世界最悪の組織に発展していた。
善明達のグループSHはまだ成長途中。
まだ子供のお遊びにしか過ぎないと晶ちゃんは言う。
SHも動き出すとろくな事が無いけどね。
どこの恋愛小説に残酷な描写がありますなんて注意書きしてる作品があるのか小一時間問い詰めたかった。
これでこの事件は幕を下ろす。
SHに手を出したら地元で生きていけない。
だけど県外なら生きていける。
しかし渡辺班に手を出したら文字通り人生の終焉を導く。
話が終ると家に帰る。
今夜も月が輝いている。
サブタイトルを無理矢理使おうとするのはどうかと思うよ?
(2)
「じゃあ、一年間お疲れ様。今日は大いに騒ごう」
学が音頭を取って宴が始まる。
光太達は仕事があるから来ていない。
僕達大学生組は後期のテストを終えて春休みに入る。
美希がホテルのパーティホールを手配してくれた。
目一杯食べてたくさん飲む。
学や善明と相談していた。
問題は来年度のSHの活動だ。
天音や大地も入って来る。
随分人数が増えるそうだ。
花見にしろ、五月の連休の企画にしろ場所が限られる。
「もうさすがに別荘じゃ足りないね」
善明が言う。
今年から取りやめにするかとも考えたが手はあるらしい。
「如月リゾートフォレストを使えばいいじゃない。あそこなら遊べるし」
キャンプは時期的にできないけどと美希が提案する。
「でも美希。さすがに書き入れ時に貸し切るなんて無茶はできないんじゃないの?」
「企業戦争したいなら断ってもいいのよって一言言えばいいでしょ」
美希も考え方が江口家らしくなってきたな。
4大企業で頭一つ抜き出てるのが江口グループだ。
流石に両者ともに損失が出るから控えたいが美希が言えば喜んでやるだろう。
しかも如月グループ一つで志水グループと江口グループを相手にしなければならない。
父さんの仕事も増えるだろうな。
父さんと言えば最近になって夜遅くまで母さんと何かしているらしい。
天音から聞いた。
まさか母さん達の歳で子供を作るなんてことはしないと思うけど。
何をしているのかは秘密なんだそうだ。
「しかし今日は皆大人しいね」
美希が言った。
まあ、宴会部長の光太がいないのだからこんな物だろう。
それも今年まで。
遊や粋達が入ってきたらどうなるか分からない。
遊や粋、なずなと花は私立大学に行くと聞いた。
今年の高校生はやけに盛り上がっていた。
増殖を続けそして結婚までしだす始末。
一方僕達は何も無かった。
この1年間何事もなく無事に過ごせた。
やることが増える。
純也と茜も高校生になる。
多分落ちることは無いだろう。
書くのも面倒って言ってるんだから。
光太達がいないから誰も2次会に行こうという者はいなかった。
タクシーを呼んで家に帰る。
「来年から天音も仲間入りか」
「大地も大変なんだろうね」
美希と話をしていた。
「あの二人も同棲するらしいよ」
「そっか、また実家から減るんだね」
そんな事を言いながら夜を過ごす。
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