姉妹チート:RE

和希

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2ndSEASON

五月雨乱れ

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(1)

「成績に問題はないようですね。今の調子ならどんな高校にも受かるでしょう」

担任の高槻翔先生はそう言った。
今日は家庭訪問の日。
母さんは高槻先生の話を聞いてほっとしたようだ。
だが、問題はここからだ。

「行きたい高校とかないのか?」
「あるよ」

僕が答えた。

「どこに行きたいんだ?」
「防府高校」

理由はある。

「まあ、今の調子で勉強頑張っていれば余裕で通ると思うが?上野丘に言ってもいいくらいだ。防府にこだわる理由はあるのか?」
「近いから」

躊躇わずに言う。

「……まあ、こういうわけで二人にはどうもやる気がかけるようです。何か夢中になることをさせてやりたいんですが……」

高槻先生が言った。

「将来の夢は決まってるから防府で十分だと思いました」
「夢?あるのか?」
「父さんの会社を継ぐこと」
「お前たちは運動能力もいい、勉強を疎かにしろとは言わないが何が部活動とかしてみたらどうだ?」
「疲れるだけだから嫌です。それに球技苦手だし」
「陸上や体操と言う選択肢もあるぞ?」

父さんが言ってた「下手に部活すると、日本代表とかに選ばれて面倒だぞ」って。
だから僕は頑なに拒んだ。

「うーん、二人なら何でもこなせると思うんだけどな、刺激が足りないと感じているようだが、そのめんどくさがりはどうにかしようと思わないのか?」
「ないです」

きっぱりと言った。

「そうか……。他は特に問題ありません。たまに上級生と揉めるくらいです。正当性は空君にあるので問題はないのですが少々やりすぎるところがありまして」

FGとSHの抗争は中学にまでもつれ込んでいた。
学校初日からFGの上級生が殴りこんできたので返り討ちにした。
多分その事だろう。
FGは先に中学生に上がっていた。
だからFGの勢力が一方的に強かった。
僕達が入学してくるまでは。

「まあそのくらいです。今のままいけば。学校での生活態度さえ改善してもらえればまず志望校には入れます」

高槻先生が言った。

「私の方からも良く言っておきますので。翔もお疲れ様です」
「いえ、これが仕事なんで。それではまた」

高槻先生も「渡辺班」の一人らしい。
高槻千歳先生の旦那さんだそうだ。
学校ではバスケの顧問をしている。

「じゃあ、先生は次に桐谷君のところ行かなきゃいけないから」
「はい、お疲れ様です」

母さんが言うと、先生は家を出て行った。
入れ違いに天音の担任の水島桜子先生が来る。

「空は部屋に戻っていて。天音、降りていらっしゃい!」

母さんがそう言うと、僕達は部屋に戻る。
宿題はこなしていた。
連休明けにテストがある。それも多分問題ないだろう。
テレビを見ていた。
天音の家庭訪問は長引いた。
歓迎遠足で早速やらかしたらしい。
まあ、天音ならやるな。
だけど、その日の夕食の時に問題になったのは僕の方だった。

「学校生活楽しい?」

そんな普通の話題だったけど。
どちらでもなかった。
つまらなくはない。
ただ退屈なのは変わりなかった。
部活もしない、生徒会活動もしない。
やれる事と言ったらせいぜい買い食いが出来るようになったくらい。
あとは小学生と変わらない。
勉強?科目が増えたくらいだよ。
あとは点数をやたらと気にしだしたくらい。
実力主義ってやつだろうか?
どう勉強したかなんて関係ない。
テストの点数だけが評価される。
体力測定は言うまでもない。
基本的に悪くない。
だから高槻先生が言った。
だけど僕も父さんの子。
面倒な事はしたくない。
それが問題だという。

「母さん達は何か部活してたの?」

僕が母さんに聞いた。

「特にしてないですね。でも冬夜さんには理由がありました」
「どんな理由?」

父さんの能力が高すぎて妬まれていたらしい。

「じゃあ、僕だって一緒だよ」

どうせ回りに妬まれるのが関の山。

「まあ、いいじゃないか。ぼーっと過ごしてるわけじゃない。ちゃんと将来像は描いているんだから」

父さんが言う。

「冬夜さんがそう言うのでしたら私は何も言いませんが」

母さんがそう言うとこの話は終わった。
風呂に入ると部屋に戻る。
テレビを見ながら水奈とメッセージのやり取りをする。
水奈も家庭訪問で水奈の母さんに絞られたらしい。
最近は普通に水奈と接することが出来るようになった。
水奈の気持ちが少しだけ分かるようになった。
水奈は僕の事だけを考えている様だ。
だからそんな水奈を不安にさせないようにするのが僕の役割。
大切な彼女だから。
時間も頃合いになるとメッセージを止めてベッドに入る。
水奈はどんな夢を見ているのだろう?
そんな事を考える余裕が出来た。

(2)

「ごめんなさい。僕彼女いるから」
「え?誰それ」
「それは内緒。じゃ、行くね」

僕は放課後女子生徒から呼び出されそして告白を受ける。
でも僕には心に決めた人がいる。
だから断る。
そしてその人が待っている校門に向かう。

「水奈、お待たせ」
「空、随分遅かったな」

水奈が労いの言葉をかけてくれる。
それからコンビニに寄って下校する。
偶に呼び出しを受ける。
FGとの闘争。
運動能力が異常に高い事。
そして成績もいい。
見た目は翼がいなくなったし、中学に入って学生服でいる事が多いから適当になった。
それだけなのにたまにこういう告白を受ける。
水奈には内緒にしてる。
余計な心配かけたくないから。
水奈は学校が終わった後中学校の校門でわざわざ待っていてくれる。
もちろん小学生と歩いてるなんて周りの目を引くだけなんだけど、ただ彼女と歩いてるだけだから気にしない。
お菓子を食べながら家に帰って、そして家でおやつを食べる。
その後宿題を済ませてそしてくつろぐ。
連休は今年はまとまった連休じゃなかったので家で過ごした。
映画を観に行くくらいのデートはした。
水奈に言ってちょっと遅くなったけど恋人になった記念にとプリを撮った。
連休が明けると中間テストがあった。
結果はよかった。
そして今はゲームをしている。
結果さえ出していれば、他人に迷惑をかけなかったら何をしていても構わない。
それが我が家のルール。
それすら守らないのが天音だ。
夕食の時間になるとダイニングに降りてご飯を食べる。
そしてお風呂に入ってゲームをしながら水奈の相手をしている。
当たり前の日常が淡々と繰り返していく日々。
退屈だけど、その退屈の有難みを知っていた
そしてそれがずっと続けばいいと思っていた。
最近嵌っていることがある。
22時になるとラジオをつける。
地元ラジオ局の番組。
ハガキを呼んでリクエスト曲を流すという番組。
DJの人が地元では人気だった。
最初に教えてくれたのは学だった。
学は勉強をしながら聞いていたらしい。
そしてその後にあるアニメ関連の情報番組を聞いていた。
みんなラジオに夢中になりそしてハガキやメールなんかを投稿する。
番組のSNS公式アカウントとかにも投稿する。
それは深夜まで続く1時から始まる番組まで聞いてる。
番組の前半が終る頃眠りについた。

(3)

皆体育館に集まっていた。
生徒会の執行部がステージに用意された席に座り話し合いが行われる。
生徒総会。
中学に入って初めて行われる行事だ。
もちろん静かに聞いてるわけがない。
皆で話を聞いてる。
話もそんな大したことは無い。

「昼休みの放送にロックやメタルを流せ」
「朝の挨拶運動とか面倒なことやらせるな」
「ズボンのツータックくらい認めろ」
「髪の長さくらい自由にさせろ!」

等々言いたい放題の要望を突きつける生徒たち。
嫌なら守らなきゃいいじゃん。
そう思いながら不毛な議論を聞いているだけどの作業。
生徒会はそれらのクレームを対処するために相談する。
そして屁理屈を並べてクレームを排除する。
あまりに長引くと職員の介入がある。
学達も大変だな。
しょうもない議論を聞いているのも面倒になって光太達と話を始める。
光太も校則に縛られない人種だった。
制服は変形したものじゃないけど腰パンをして先生に目をつけられている。
靴下も既定のものじゃない。
僕達は校則をまもっている。
もっとも中のシャツとかは翼が選んだものを着ているけど。
自分で選ぶのが面倒なだけ。
そして時間はあっという間に2時間が過ぎた。
時間になったので残りの議題は後日プリントで配るという。
だったら最初からプリントで配布すればいいじゃないかと思ったんだけど。
学達はその報告を作るために今日も放課後居残り作業だった。

(4)

中学校の体育大会は5月末に行われる。
連休明けから練習がある。
僕は相変わらずだった。
ひたすら走らされた。

100M 、400M、長距離走、対抗リレー。

陸上部ですら追いつけないスピードで駆け抜けていく。
騎馬戦は1年生には関係なかった。
応援団は生徒会と学級委員がやる。
麗華は面倒くさいと嫌がっていた。
自分の種目が終るとあとはひたすら応援席で待っているだけ。
両親は見に来ていた。
体育大会が終ると片づけて下校。
月曜日が振り替え休日になる。
まあ、やる事はいつも通りだけど、
日曜日に宿題を済ませてしまって月曜日はひたすらだらだら過ごす。
天音達は悔しがっていた。
水奈と僕は放課後デートをした。
僕が水奈の帰りを待っていた。
デートを済ませると水奈を家まで送る。
母さんが家事をしている間、僕と天音は冬吾と冬莉の面倒を見る。
冬吾は父さん達と似てない部分がある。
それはスポーツが好きな事。
特にサッカーが好きらしい。
その事を察した父さんは休日に冬吾を連れてサッカーボールで遊んでやる。
まだ上手く蹴れないと思ったら上手く返してくる。
水奈の弟誠司とリフティングを競って遊んでるらしい。
冬莉も母さんが用意した紙と色鉛筆をつかって1歳とは思えない絵を描く。
1歳児は駄々をこねる傾向があるらしいが冬吾と冬莉にはそれがない。
人の感情を読み取りコミュニケーションをとるのが上手いらしい。
良くしゃべるようにもなった。
人の感情が読み取れるがゆえに感情を損ねるような行動は一切取らない。
両親も驚いてた。
そんな冬吾達だからこそ他の1歳児からも早くも好意を抱かれていた。
男女問わず。
冬吾達が幼稚園にはいったらどうなるんだろう?
そんな周りの期待を1歳ながらに背負っていた。

(1)

「じゃ、新戦力の入団を祝って乾杯!」

その日俺は来月からチームに合流する、ルイス・カルキの歓迎会に参加していた。
ルイスはフランスのサッカーリーグ、リーグ・アンでトップクラスのゴールキーパー。
守備力もだが、DF陣への指示も適格だ。
フランス人ながら妻に日本語を教わりコミュニケーションもとれてる。
何よりフランス人の気質なのか明るくよくしゃべる。
そんな彼だからすぐにレギュラーに抜擢された。
フランス代表にも選ばれたルイス。
よくそんな選手をチームに勧誘出来たな。
ルイス自身が妻の朱理さんの希望を聞いたともあるがやはり江口グループがスポンサーになって経営が楽になったからだろう。
J1ではもはや強豪チームと化してる地元チーム。
天皇杯でも、そして今季のリーグ戦でもトップ争いをしている。
少し前に移籍したロベルトアランが入ってくれば念願のリーグ3連覇を狙える。
俺達の活躍もあったのだろう。
人気が高くなり俺達の後を継ぐU-18とかも強化されている。
息子の誠司も小学校3年生になったらU-12のセレクションを受けさせるつもりだ。
息子が大きくなるまでは現役でいたい。
そう張り切っていた。
だけどそれも体力的に限界が来てる。
あとから新戦力が来てる中、俺達の時代が終わりを告げようとしている。
中には50過ぎても現役の選手もいるらしいが、そこまで自分が続ける自信が無かった。
日本代表に選ばれていれば解説者等の道も開けるが、それは日本代表選手だけ。
Jリーグの選手はコーチのライセンスを取るとかしか道はない。
あとは事業を始めるか。
家族を養うだけの資金はある。
なんせ江口グループが参入して年棒が3億まで上がったのだから。
ただそれも今季で契約が終る。
更新をどうするか悩んでいた。

「そんなしけた面してないで飲もうぜ!誠らしくないぜ」
「ああ!そうだな!」

この時は忘れていた。
そして朝家に帰る。

「また随分と楽しんでいたな」

神奈が言う。

「ああ、新メンバーの歓迎会やっててな。悪い遅くなった」
「そうじゃねーよ。今日は渡辺たちとキャンプに行く日だ」

しまった!忘れてた。
怒られるのを覚悟した。

「……トーヤ達が連れて行ってくれるらしい。今日はゆっくり休め」
「ごめん」
「しけた面するな。私もお前に話したい事があったんだ」

とりあえず寝とけ。
神奈はそう言って準備をしている。
俺は風呂に入って寝室に行って少し寝た。
昼になると神奈に起こされる。

「昼めし食うだろ?」

神奈は雑炊を用意してくれた。

「胃に優しいらしいから」
「ありがとう」
「いいよ、それ食ったら連れて行ってくれないか?」
「どこに?」
「那奈瀬の公演。愛莉と冬吾達は家にいるみたいだから」
「わかった」

公園に行くと子供たちのサッカーのプレイスタイルは親に似ていた。
正確にパスを送る誠司に常に同じ位置にボールを返す冬吾。
冬吾は将来サッカー選手になりたいらしい。
冬夜の血が混ざっているらな間違いなくなれるだろう。
時折その片鱗をみせる。
どんなに誠司がミスキックをしてもそれを的確にとらえそしてワンタッチでパスを返す。
血はちゃんと継いでるみたいだ。
そんな風に冬吾と誠司を見ていた。

「どうしたの?何か悩んでるみたいだけど」

愛莉さんがそんな俺を見て聞いてきた。
相変わらずの勘の良さだな。

「私も薄々きづいてたんだ。お前何か悩みあるだろ?」

神奈が言った。話したい事ってその事か。
嘘はつかない方がいいな。神奈達の将来にも関わることだ。

「……実は引退を考えてる」

俺はそう切り出した。
さすがに神奈達は驚いている。
まだ活躍してるのにどうして?
そんな事も言われた。
俺は説明した。
サッカー選手の基本的な寿命は平均引退年齢は25歳。
いくら体力があっても、技術を以てしても年棒が高騰するから若手を起用し高齢者は戦力外にする傾向にある。
俺は今年で37になる。
これでも頑張ってきた方だ。
しかし今は若手に任せて経験を積ませた方がいいんじゃないだろうか?
俺も持ってあと3年が限界だろう。
本当は誠司が表舞台に立つまでは父親の姿を見せてやりたかったがどうやらもう限界みたいだ。
もちろん今後の身の振り方も考えてる。
経営陣と相談してコーチとして若手の指導に入ろうと思ってる。
いつかこの手で誠司たちに自分の持てる技術を仕込むつもりだ。
俺の話を二人は黙って聞いていた。

「まだやれるんだから頑張れ!」

そう言われると思った。
だけど二人は違った

「どうしてもっと早く相談してくれなかったんだ?」

神奈が言う。

「相談しようとは思ってたんだけどな。やっぱり怒られるのが怖かった」
「ああ、怒ってるよ。どうしてそういう話を妻の私にしてくれなかったんだ?ってな。お前の一番の理解者のつもりだぞ」
「そうだな」
「私はサッカーの事は分からない。だけどお前が今まで頑張ってくれたおかげで貯えは十分ある。選手としての限界をお前が感じたのならそれが正しいんだろ。……お疲れ様」

神奈がそう言った。

「ありがとう」
「その話いつからかんがえてたんだ?」
「天皇杯の後から」

もっというとロベルトとルイスが入ってからかな。
コーチと相談してた。

「お前が心配しなくてもちゃんと誠司には受け継がれてるよ。だから今ああやってサッカーボールで遊んでるんだろ?」

最近じゃ、珍しい子だ。と神奈は言う。

「ありがとう。じゃあ今季限りで引退するよ。ちょうど契約が切れるし」
「ああ、お疲れ様」
「もう私達も若くないんですね」

愛莉さんが言った。
未来は次の世代に託そう。
俺達はそんな目で誠司と冬吾を見ていた。
帰りはファミレスで夕食を食べた。
冬吾も冬夜の血を引いてるらしい。
よく食べる。
そして二人は躾は洋式だったみたいだ。
公の場ではしずかにしている。同年代の子にしては珍しいくらい。
夕食が終ると俺達は家に帰る。
誠司を風呂に入れて寝かしつけると神奈と一杯飲んだ。

「本当にコーチでいいのか?会社を起業するって手もあるんだろ?」

神奈が言う。

「ああ、コーチにするよ。俺は経営には向いてない」
「わかった。じゃあ、今日はゆっくり休め」

まだ終わったわけじゃないんだから。

「ありがとう」

少し早めに寝ることにする。
その後ルイスとロベルトを入れた俺達は快進撃を続けることになった。
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