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役者の工夫 其ノ壱
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「だーかーらっ! 染太郎が次代を担う役者なのよ!」
「いーや。菊士郎のほうが一枚上手だ!」
よく晴れたある日のこと。
例によって例のごとく、依頼がまるでない万屋。
あまりにも暇なせいで、邪気眼侍の相棒、弥助と桜桃神社の巫女、さくらは己が贔屓している歌舞伎役者の優劣を競い合っていた。
さくらが万屋に出入りし始めて僅か三日後のことだった。
ここまで三人が親しくなれたのは、さくらの物怖じしない性格が原因で、今ではすっかり馴染んでいる。
「ククク……騒がしいことだ……」
万屋の主、桐野政明は二人の言い争いをただ黙って聞いていた。
あまり役者について詳しくないらしい。
怪しげな雰囲気を保ったまま、渋茶を啜っている。
「あの『感情奉行』の名演技、見てないの!? 信じられないわ!」
「もちろん見た上で言っているんだ! お前さんだって、菊士郎の『穴熊囲い』の活躍、知っているだろうが!」
世代が違う二人がぎゃあぎゃあ騒ぐのも無理はない。
江戸の住民は誰も彼も歌舞伎が大好きで、己の贔屓する役者の話題が出れば盛り上がってしまう。中には殴り合いの喧嘩に発展することもある。
「話にならないわね! ……桐野さんはどう思うの!?」
「うん? 我か……」
話を振られた桐野は、ちょうど言い争いの最中だったので、二人が気づかなかったであろう、入ってきた『客』を見つつ「そうだな」と深く考える。
「そこの……団五郎が素晴らしいな」
邪気眼侍から出た思いもかけない役者の名に、弥助とさくらは顔を見合わせた。
そして二人して盛大に溜息をつく。
「ちょいと旦那。俺たちは今、若手の役者の話をしているんですよ?」
「そうよ! 『役者の神様』は反則だわ! 誰もが認める大看板じゃない!」
すると二人の話を聞いていた中年の男性の客が「いやあ、たいしたことねえよ」否定する。
「昔ほど熱のこもった演技ができてねえ。それにさして注目もされなくなった」
「そんな馬鹿なこと言わないで!」
「団五郎は誰もが認める役者ですぜ!」
さくらと弥助が言ったのを聞いて、その男は「本当かい?」とくすりと笑った。
「今だって、気づいていなかっただろう? ――そこの兄ちゃん以外は」
「あん? ――ええ!?」
「はあ? ――嘘でしょ!?」
言われて、一瞬遅れて気づいて、息を飲む二人。
そこにいたのは、茶色の着流しを着た凛々しい顔つきの中年の男。まるで錦絵から出たような、役者らしい整った顔で、江戸の者なら誰でも知っている――『役者の神様』と呼ばれる団五郎だった。
◆◇◆◇
「うわあ……本物だあ……」
「あたし、夢でも見ているのかしら……」
呆然とする弥助とさくら。
そんな中、まるで動じない桐野は「ククク……何用か……」と問う。
万屋の怪しげな品々を眺めていた団五郎はにっこり笑って「依頼だよ」と言う。
「江戸で評判の邪気眼侍さんに、ちょっとした話があるんだ」
「ほう。言ってみるがいい――」
「桐野さん! なんでそんなに偉そうなのよ!」
「そうですぜ、旦那! 相手は大看板なんですから!」
騒ぐ二人を余所に、団五郎は「気にしなさんな」と鷹揚に頷いた。
役者が違うというか、人間が大きい男らしい。
桐野のほうもどうでも良さそうに「依頼内容を言え」と話を促した。
「俺の弟子に忠蔵って男がいる。あんたら知っているかい?」
「ええまあ。最近、めきめきと腕を上げている役者ですよね?」
弥助が何とか答えるとさくらも激しく頷いた。
団五郎は「稲荷町から名題下まで出世しやがった、自慢の弟子なんだよ」と爽やかな笑顔で言う。
「それで今度、名題に出世させようと思うんだ」
役者には階級があり、一番下から稲荷町、相中、相中上分、名題下、名題の五階級となっている。当時、稲荷町の役者が名題になるのはとても難しかった。
「ほう。前例はないが……随分思い切ったな……」
歌舞伎に詳しくない桐野も分かるほど、破天荒なことだった。
しかしにこやかだった団五郎だったが、顔を曇らせて「だが他の役者連中が反対しやがるんだ」と肩を竦めた。
「皆が言うには『稲荷町の出の役者を名題にするのはみっともねえこと』だとよ。てめえの腕前が忠蔵に劣っているのによ。ふざけた話だぜ」
「ふむ。では我はその者たちを説得すればいいのか?」
説得ほど邪気眼侍には向かない仕事はない。
弥助は「それは旦那には……」と言いかけたとき、団五郎は「先走っちゃあいけねえよ」と手で制した。
「この俺が名題にするって言ってんだぜ? 聞かねえ役者はいねえ。だけどよ、流石に条件を出された――『蔵入り地』って演目の『ある役』を見事に演じたら認めてもいいと」
蔵入り地というのは歌舞伎の演目の中でも、特に人気が高い。
さくらは「それは圧力を感じるわね……」と慄いた。
「人気のある演目で主役級を演じさせて、もし失敗したら……」
「そいつは大変ですぜ。どうしましょう?」
「おいおい。早合点が好きな人たちだな。まだ話は終わってねえよ」
団五郎はふうっと溜息をついて、それから三人に分かるように言った。
「忠蔵の野郎が演じるのは、たった一役――しかも『谷川周五郎』だ」
「えっ? それ本当ですか?」
さくらが即座に聞き返したのは無理もない。
名題下の役者ならば一役だけ演じることは無く、二役が基本である。
いや、それよりも大きな問題があった。
忠蔵が演じる『谷川周五郎』という役と出番の場所に難があった。
「ククク……我が相棒よ、どんな問題があるのか、確認しようではないか」
「……蔵入り地での谷川周五郎が登場するのが五段目、つまり『弁当幕』ってことが第一の問題ですね」
蔵入り地は全部で八段構成であり、最初に盛り上がるのは三段目である。
そこから四段目も盛り上がり、六段目七段目、最後の八段目と大いに盛り上がる。
しかし盛り上がり続けると観客は疲れてしまうのだ。だからこそわざと平場を作り、そこで弁当などを食べて休憩するのだった。その平場とされる五段目は俗に弁当幕という。
だから五段目は誰も見ていない、注目もされない芝居で演じるのも嫌なところである。五段目に出るだけでも矜持に関わるのに、演じる谷川周五郎が良くなかった。主人公の最初の敵だというのに、どうも格好悪い。まるで山賊と農民が入り混じった姿で天狗のように赤ら顔をしている設定だ。
「そんなどうしようもねえ役だから、これはどうも工夫をしなけりゃいけねえ。だけどよ、忠蔵の野郎はまだ役の工夫が見つかってねえんだ」
「そりゃあ、役の根本から変えねえといけませんからねえ」
弥助の言葉に団五郎も「まったくもって、嫌がらせが過ぎるぜ」と困った顔をする。
「そこでだ。お前さんたちに忠蔵の様子を見てきてもらいてえ」
「自身では赴かないのか?」
「俺は他の役者に会うのを止められてんだ。助言も禁じられているしな」
なんとも意地悪な話である。
さくらは「役者の世界でもやっかみがあるのね」とがっかりしている。
「ついでにこれを届けてくれ。あいつの好物の大福だ」
「ほう。白き幸福か……」
団五郎から大福の受け取る桐野。
依頼を受けた証である。
「よし、参るぞ……」
「あ、旦那。ちょっと待ってくだせえ」
弥助はいつの間にか用意した、役者絵を団五郎に差し出した。
「どうか、一筆いただけたら!」
「あっ! ずるいわよ、弥助!」
「はいはい。お嬢ちゃんの分も書くよ」
信奉者はいろいろと面倒だなと騒ぐ二人と丁寧に応対する団五郎を見て桐野は思った。
そして厄介なことにならねば良いなと思いつつ、疼く右腕を抑え始めた。
「いーや。菊士郎のほうが一枚上手だ!」
よく晴れたある日のこと。
例によって例のごとく、依頼がまるでない万屋。
あまりにも暇なせいで、邪気眼侍の相棒、弥助と桜桃神社の巫女、さくらは己が贔屓している歌舞伎役者の優劣を競い合っていた。
さくらが万屋に出入りし始めて僅か三日後のことだった。
ここまで三人が親しくなれたのは、さくらの物怖じしない性格が原因で、今ではすっかり馴染んでいる。
「ククク……騒がしいことだ……」
万屋の主、桐野政明は二人の言い争いをただ黙って聞いていた。
あまり役者について詳しくないらしい。
怪しげな雰囲気を保ったまま、渋茶を啜っている。
「あの『感情奉行』の名演技、見てないの!? 信じられないわ!」
「もちろん見た上で言っているんだ! お前さんだって、菊士郎の『穴熊囲い』の活躍、知っているだろうが!」
世代が違う二人がぎゃあぎゃあ騒ぐのも無理はない。
江戸の住民は誰も彼も歌舞伎が大好きで、己の贔屓する役者の話題が出れば盛り上がってしまう。中には殴り合いの喧嘩に発展することもある。
「話にならないわね! ……桐野さんはどう思うの!?」
「うん? 我か……」
話を振られた桐野は、ちょうど言い争いの最中だったので、二人が気づかなかったであろう、入ってきた『客』を見つつ「そうだな」と深く考える。
「そこの……団五郎が素晴らしいな」
邪気眼侍から出た思いもかけない役者の名に、弥助とさくらは顔を見合わせた。
そして二人して盛大に溜息をつく。
「ちょいと旦那。俺たちは今、若手の役者の話をしているんですよ?」
「そうよ! 『役者の神様』は反則だわ! 誰もが認める大看板じゃない!」
すると二人の話を聞いていた中年の男性の客が「いやあ、たいしたことねえよ」否定する。
「昔ほど熱のこもった演技ができてねえ。それにさして注目もされなくなった」
「そんな馬鹿なこと言わないで!」
「団五郎は誰もが認める役者ですぜ!」
さくらと弥助が言ったのを聞いて、その男は「本当かい?」とくすりと笑った。
「今だって、気づいていなかっただろう? ――そこの兄ちゃん以外は」
「あん? ――ええ!?」
「はあ? ――嘘でしょ!?」
言われて、一瞬遅れて気づいて、息を飲む二人。
そこにいたのは、茶色の着流しを着た凛々しい顔つきの中年の男。まるで錦絵から出たような、役者らしい整った顔で、江戸の者なら誰でも知っている――『役者の神様』と呼ばれる団五郎だった。
◆◇◆◇
「うわあ……本物だあ……」
「あたし、夢でも見ているのかしら……」
呆然とする弥助とさくら。
そんな中、まるで動じない桐野は「ククク……何用か……」と問う。
万屋の怪しげな品々を眺めていた団五郎はにっこり笑って「依頼だよ」と言う。
「江戸で評判の邪気眼侍さんに、ちょっとした話があるんだ」
「ほう。言ってみるがいい――」
「桐野さん! なんでそんなに偉そうなのよ!」
「そうですぜ、旦那! 相手は大看板なんですから!」
騒ぐ二人を余所に、団五郎は「気にしなさんな」と鷹揚に頷いた。
役者が違うというか、人間が大きい男らしい。
桐野のほうもどうでも良さそうに「依頼内容を言え」と話を促した。
「俺の弟子に忠蔵って男がいる。あんたら知っているかい?」
「ええまあ。最近、めきめきと腕を上げている役者ですよね?」
弥助が何とか答えるとさくらも激しく頷いた。
団五郎は「稲荷町から名題下まで出世しやがった、自慢の弟子なんだよ」と爽やかな笑顔で言う。
「それで今度、名題に出世させようと思うんだ」
役者には階級があり、一番下から稲荷町、相中、相中上分、名題下、名題の五階級となっている。当時、稲荷町の役者が名題になるのはとても難しかった。
「ほう。前例はないが……随分思い切ったな……」
歌舞伎に詳しくない桐野も分かるほど、破天荒なことだった。
しかしにこやかだった団五郎だったが、顔を曇らせて「だが他の役者連中が反対しやがるんだ」と肩を竦めた。
「皆が言うには『稲荷町の出の役者を名題にするのはみっともねえこと』だとよ。てめえの腕前が忠蔵に劣っているのによ。ふざけた話だぜ」
「ふむ。では我はその者たちを説得すればいいのか?」
説得ほど邪気眼侍には向かない仕事はない。
弥助は「それは旦那には……」と言いかけたとき、団五郎は「先走っちゃあいけねえよ」と手で制した。
「この俺が名題にするって言ってんだぜ? 聞かねえ役者はいねえ。だけどよ、流石に条件を出された――『蔵入り地』って演目の『ある役』を見事に演じたら認めてもいいと」
蔵入り地というのは歌舞伎の演目の中でも、特に人気が高い。
さくらは「それは圧力を感じるわね……」と慄いた。
「人気のある演目で主役級を演じさせて、もし失敗したら……」
「そいつは大変ですぜ。どうしましょう?」
「おいおい。早合点が好きな人たちだな。まだ話は終わってねえよ」
団五郎はふうっと溜息をついて、それから三人に分かるように言った。
「忠蔵の野郎が演じるのは、たった一役――しかも『谷川周五郎』だ」
「えっ? それ本当ですか?」
さくらが即座に聞き返したのは無理もない。
名題下の役者ならば一役だけ演じることは無く、二役が基本である。
いや、それよりも大きな問題があった。
忠蔵が演じる『谷川周五郎』という役と出番の場所に難があった。
「ククク……我が相棒よ、どんな問題があるのか、確認しようではないか」
「……蔵入り地での谷川周五郎が登場するのが五段目、つまり『弁当幕』ってことが第一の問題ですね」
蔵入り地は全部で八段構成であり、最初に盛り上がるのは三段目である。
そこから四段目も盛り上がり、六段目七段目、最後の八段目と大いに盛り上がる。
しかし盛り上がり続けると観客は疲れてしまうのだ。だからこそわざと平場を作り、そこで弁当などを食べて休憩するのだった。その平場とされる五段目は俗に弁当幕という。
だから五段目は誰も見ていない、注目もされない芝居で演じるのも嫌なところである。五段目に出るだけでも矜持に関わるのに、演じる谷川周五郎が良くなかった。主人公の最初の敵だというのに、どうも格好悪い。まるで山賊と農民が入り混じった姿で天狗のように赤ら顔をしている設定だ。
「そんなどうしようもねえ役だから、これはどうも工夫をしなけりゃいけねえ。だけどよ、忠蔵の野郎はまだ役の工夫が見つかってねえんだ」
「そりゃあ、役の根本から変えねえといけませんからねえ」
弥助の言葉に団五郎も「まったくもって、嫌がらせが過ぎるぜ」と困った顔をする。
「そこでだ。お前さんたちに忠蔵の様子を見てきてもらいてえ」
「自身では赴かないのか?」
「俺は他の役者に会うのを止められてんだ。助言も禁じられているしな」
なんとも意地悪な話である。
さくらは「役者の世界でもやっかみがあるのね」とがっかりしている。
「ついでにこれを届けてくれ。あいつの好物の大福だ」
「ほう。白き幸福か……」
団五郎から大福の受け取る桐野。
依頼を受けた証である。
「よし、参るぞ……」
「あ、旦那。ちょっと待ってくだせえ」
弥助はいつの間にか用意した、役者絵を団五郎に差し出した。
「どうか、一筆いただけたら!」
「あっ! ずるいわよ、弥助!」
「はいはい。お嬢ちゃんの分も書くよ」
信奉者はいろいろと面倒だなと騒ぐ二人と丁寧に応対する団五郎を見て桐野は思った。
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