70 / 168
笄斬り
しおりを挟む
戦場にいるときと同じ形相で清洲城の廊下を走る利家。
すれ違う侍女や小姓がぎょっとするほど、迫力のある凄まじい表情だった。
途中の部屋で数人の笑い声の中に、いけ好かない声が混じっているのが分かった利家は、遠慮なく障子を乱雑に開けた。
「――拾阿弥ぃ! てめえ!」
「おやおや。粗忽者がやってきましたね」
激怒している利家を目の前にしても、余裕を崩さずに手の中で笄を弄ぶ拾阿弥。
それがますます利家の怒りを助長する――
「その笄を返せ……そいつは俺のもんだ」
「あー、そうでしたか。そいつは失敬しました……ふふふ」
笑うというより嘲笑っている拾阿弥と彼の同僚である茶坊主だち。
こいつら、何を笑っているんだと訝しげる利家。
その理由が次の言葉で判明する。
「こんな小汚い笄を後生大事にしているなんて。槍の又左も程度が知れますね。ほほほ」
「なんだと……! もう一遍、言ってみろ!」
利家が部屋に入る――制するように拾阿弥は言う。
「何度だって言いますよ。小汚い笄を大事にするほど、前田家はひもじいと。情けないことだ、きっと戦場での武功もまやかしなのでしょう」
「こ、この野郎……!」
真っ赤を通り越して蒼白になっている利家。
今にも殴りかかりそうになるが、拾阿弥の手の内に笄があることで、どうしても手を出せない。何かの拍子で折れたり壊れたりしたら、それこそどうにもならない。
「どうしたんですか? 殴ってこないんですか?」
挑発しながら笄をくるりくるりと回す茶坊主に、尾張国中に名を轟かす猛将は何もできない。
それを重々承知している拾阿弥は「返してほしければ頭を下げなさい」と要求した。
「ぬ、盗んでおいて、頭ぁ下げろだと?」
「これが本当にあなたの物か、分からないじゃないですか。証拠なんてどこにもない」
「き、貴様……!」
「言いがかりは止してくださいよ。ああ、別に頭を下げなくてもいいです。しかし――その場合、笄がどうなるか分かりませんけどねえ」
十二分に利家にとってその笄がどれだけ大切か分かっている拾阿弥。
茶坊主たちもにやにやしながら見ている。彼らは槍の又左の無様な姿が見たいのだ。
それは利家が信長のお気に入りの武将であることも起因している。
「さあ。どうしますか? 下げるんですか、下げないんですか?」
「…………」
利家は刀の柄に手をかけた――そのとき、様子を見に来ていた藤吉郎と小平太、新介の姿が後ろに見えた。彼らは一様に首を横に振った。
もしここで信長のお気に入りである茶坊主の拾阿弥を斬れば、おそらく利家は死罪となるだろう。いくら信長でも利家を絶対に許しはしない。
三人は利家に耐えるように仕草をした。短気な利家がそれに従うかどうかは分からないが、それに賭けるしかなかった。
一方、利家自身もここで斬れば重罪になることが分かっていた。しかし武士として、一人の男として、ここまでの侮辱を受け入れることができなかった。
「下げないなら、私たちはこれにて。殿の傍にいないといけませんから」
高笑いしながらその場を去ろうとする拾阿弥。
その背中を見て、利家は考える――今なら誰にも邪魔されず、笄も無事に斬れる。
高鳴る鼓動、荒くなる呼吸。
だがそのとき、彼の脳裏に浮かんだのは。
たおやかに微笑むまつの顔だった――
「待て――待ってくれ!」
「おや。いかがなさいましたか?」
余裕を持って利家の言葉で止まる拾阿弥。
利家は刀を腰から抜いて脇に置き、手を畳の上に添えた。
「頼む。笄を――返してくれ」
それからゆっくりと頭を下げる。
誰の目から見ても、明らかな土下座だった。
「ぷくくく。なんとも無様ですねえ!」
拾阿弥の嘲笑を皮切りに、茶坊主たちも追従の笑みを浮かべ、大声で利家を罵った。
「笄一つにここまで人は惨めになれるんですねえ」
「哀れな男だ――いや、それ以下だな」
利家の手が震えている。今にも殴りかかってもおかしくない。
だがそれでも――利家は耐えた。耐え忍んだ。
「返してあげますよ――どうぞ」
笄を利家の前にそっと置く、嘲笑を崩さない拾阿弥。
それから最後に言い放った。
「これからは――偉そうな顔をしないでくださいね。戦しかできない屑なんだから」
利家の全身が震える――だがそれでも耐えた。
拾阿弥は利家を馬鹿にしながら茶坊主たちと共に去っていく。
残されたのは利家だけ。そして一部始終を見守っていた藤吉郎たちは声をかけることすらできなかった。
利家が動いたのはしばらく経ってからだった。
笄を大切そうに懐に仕舞い、ゆっくりと立ち上がった。
藤吉郎たちが見たのは、怒りでも悔しさもでもない、空虚な無表情だった。
「ま、前田様……」
藤吉郎は呼びかけたものの、何を言えばいいのか分からない。
小平太も新介も、彼の心中を慮って無言のままだった。
「……少し、出かけてくる」
小さな声を絞り出して、利家は三人を見ずに、部屋を出て廊下を歩く。
藤吉郎が呼び止めようとするのを、小平太が止める。
「藤吉郎、止せ。下手な同情や慰めは余計に傷つけるだけだ」
「……分かりました」
藤吉郎は遠ざかる利家の背中をじっと見つめた。
どこか物寂しげで、それは彼の故郷の農村で、ぽつんと置かれたかかしを思い出すようだった。
◆◇◆◇
それからというもの、利家は様々な場面で拾阿弥に笄のことを引き合いに出された。
小汚い笄のために、武士の矜持を捨てた臆病者と罵られたのだ。
「ふふふ。あんな笄が大切なんて。どうかしていますよねえ」
「…………」
利家は一切返さず、ただ耐えていた。
それがますます、拾阿弥の加虐心をくすぐった。
抵抗できない者の痛いところを突く――それが何より楽しいようだった。
馬廻り衆たち――小平太や新介は、信長に言おうか悩んだが、言うにしても事情を話さなければならない。耐え忍んで頭を下げたのに、その恥を主君にはとても言えない。それに一応は収まっていることを蒸し返すことは避けたかった。
藤吉郎は柴田や可成に仔細を報告した。得意の弁舌でそのときの情景をこと細かく説明すると、柴田は怒り、可成も不快感を示した。
「分かった。わしがなんとかしよう。まずは利家に事情を聞くことにする」
そう請け負った柴田だったが、次の日になると「駄目だ。埒があかん」と匙を投げた。
藤吉郎が「どうしてですか!?」と詰問すると柴田は悲しそうな顔をした。
「あいつ、何一つ話さんのだ。むしろ『そんな事実はありません』と答えるだけだった」
「な、なんで……」
何がなんだか分からない藤吉郎に、横で聞いていた可成は「おそらく、騒ぎにしたくないのでしょう」と呟いた。
「ま、そうだろうな。恥をかかされたことを公にしたくない気持ちは分かる」
柴田の溜息混じりの考察に藤吉郎は悩んだ。
今まで世話になっている恩人を助けたいと思った。
その後、藤吉郎はどうにかしようと考えた――しかしそれが無駄になる出来事が起きた。
評定の間で、信長が大勢の家臣と話していた。この日は各々の主命をまとめて報告する日であった。
信長は茶を飲みながら報告を受けている。その場には利家と拾阿弥が同席していた。
拾阿弥は信長に聞こえないような声量で利家を馬鹿にしていた。
席の近い小平太と新介は、利家の代わりに怒りの表情を見せていた。
だが利家はじっと目を閉じて耐えていた。
「まるで地蔵ですね。そんなことなら出家でもすればいいじゃないですか。腰抜けにはちょうどいいですよ」
尽きることのない罵倒に利家の心の中に、沸々と怒りが湧いた。
でも爆発するほどではないと彼は自分に言い聞かせていた。
そんな中、触れてはいけないことを、拾阿弥は言う。
「腰抜けと言えば、稲生の戦いで死んだあなたの兄もそうでしたね」
「――っ!?」
「前田利玄……でしたっけ? 大した武勇もなく、あっけなく死にましたね」
利家の視界が真っ赤になる。
己が怒りに支配されるのが分かった。
「兄弟揃って腰抜けとは……まあ、あなたの妻も大差ないですよね。そう考えるとお似合いか」
「……どういう意味だ?」
拾阿弥は逆鱗に触れたことに気づかず、とどめとなる言葉を言い放つ。
「腰抜けの一族に嫁ぐのに相応しいと言っているのです。何せ、あんな小汚い笄を夫に渡す――」
利家の中で何かが決定的に切れた。
誰も止める間もなく、己を律する間もなく。
利家は刀を抜き、拾阿弥に斬りかかった――
すれ違う侍女や小姓がぎょっとするほど、迫力のある凄まじい表情だった。
途中の部屋で数人の笑い声の中に、いけ好かない声が混じっているのが分かった利家は、遠慮なく障子を乱雑に開けた。
「――拾阿弥ぃ! てめえ!」
「おやおや。粗忽者がやってきましたね」
激怒している利家を目の前にしても、余裕を崩さずに手の中で笄を弄ぶ拾阿弥。
それがますます利家の怒りを助長する――
「その笄を返せ……そいつは俺のもんだ」
「あー、そうでしたか。そいつは失敬しました……ふふふ」
笑うというより嘲笑っている拾阿弥と彼の同僚である茶坊主だち。
こいつら、何を笑っているんだと訝しげる利家。
その理由が次の言葉で判明する。
「こんな小汚い笄を後生大事にしているなんて。槍の又左も程度が知れますね。ほほほ」
「なんだと……! もう一遍、言ってみろ!」
利家が部屋に入る――制するように拾阿弥は言う。
「何度だって言いますよ。小汚い笄を大事にするほど、前田家はひもじいと。情けないことだ、きっと戦場での武功もまやかしなのでしょう」
「こ、この野郎……!」
真っ赤を通り越して蒼白になっている利家。
今にも殴りかかりそうになるが、拾阿弥の手の内に笄があることで、どうしても手を出せない。何かの拍子で折れたり壊れたりしたら、それこそどうにもならない。
「どうしたんですか? 殴ってこないんですか?」
挑発しながら笄をくるりくるりと回す茶坊主に、尾張国中に名を轟かす猛将は何もできない。
それを重々承知している拾阿弥は「返してほしければ頭を下げなさい」と要求した。
「ぬ、盗んでおいて、頭ぁ下げろだと?」
「これが本当にあなたの物か、分からないじゃないですか。証拠なんてどこにもない」
「き、貴様……!」
「言いがかりは止してくださいよ。ああ、別に頭を下げなくてもいいです。しかし――その場合、笄がどうなるか分かりませんけどねえ」
十二分に利家にとってその笄がどれだけ大切か分かっている拾阿弥。
茶坊主たちもにやにやしながら見ている。彼らは槍の又左の無様な姿が見たいのだ。
それは利家が信長のお気に入りの武将であることも起因している。
「さあ。どうしますか? 下げるんですか、下げないんですか?」
「…………」
利家は刀の柄に手をかけた――そのとき、様子を見に来ていた藤吉郎と小平太、新介の姿が後ろに見えた。彼らは一様に首を横に振った。
もしここで信長のお気に入りである茶坊主の拾阿弥を斬れば、おそらく利家は死罪となるだろう。いくら信長でも利家を絶対に許しはしない。
三人は利家に耐えるように仕草をした。短気な利家がそれに従うかどうかは分からないが、それに賭けるしかなかった。
一方、利家自身もここで斬れば重罪になることが分かっていた。しかし武士として、一人の男として、ここまでの侮辱を受け入れることができなかった。
「下げないなら、私たちはこれにて。殿の傍にいないといけませんから」
高笑いしながらその場を去ろうとする拾阿弥。
その背中を見て、利家は考える――今なら誰にも邪魔されず、笄も無事に斬れる。
高鳴る鼓動、荒くなる呼吸。
だがそのとき、彼の脳裏に浮かんだのは。
たおやかに微笑むまつの顔だった――
「待て――待ってくれ!」
「おや。いかがなさいましたか?」
余裕を持って利家の言葉で止まる拾阿弥。
利家は刀を腰から抜いて脇に置き、手を畳の上に添えた。
「頼む。笄を――返してくれ」
それからゆっくりと頭を下げる。
誰の目から見ても、明らかな土下座だった。
「ぷくくく。なんとも無様ですねえ!」
拾阿弥の嘲笑を皮切りに、茶坊主たちも追従の笑みを浮かべ、大声で利家を罵った。
「笄一つにここまで人は惨めになれるんですねえ」
「哀れな男だ――いや、それ以下だな」
利家の手が震えている。今にも殴りかかってもおかしくない。
だがそれでも――利家は耐えた。耐え忍んだ。
「返してあげますよ――どうぞ」
笄を利家の前にそっと置く、嘲笑を崩さない拾阿弥。
それから最後に言い放った。
「これからは――偉そうな顔をしないでくださいね。戦しかできない屑なんだから」
利家の全身が震える――だがそれでも耐えた。
拾阿弥は利家を馬鹿にしながら茶坊主たちと共に去っていく。
残されたのは利家だけ。そして一部始終を見守っていた藤吉郎たちは声をかけることすらできなかった。
利家が動いたのはしばらく経ってからだった。
笄を大切そうに懐に仕舞い、ゆっくりと立ち上がった。
藤吉郎たちが見たのは、怒りでも悔しさもでもない、空虚な無表情だった。
「ま、前田様……」
藤吉郎は呼びかけたものの、何を言えばいいのか分からない。
小平太も新介も、彼の心中を慮って無言のままだった。
「……少し、出かけてくる」
小さな声を絞り出して、利家は三人を見ずに、部屋を出て廊下を歩く。
藤吉郎が呼び止めようとするのを、小平太が止める。
「藤吉郎、止せ。下手な同情や慰めは余計に傷つけるだけだ」
「……分かりました」
藤吉郎は遠ざかる利家の背中をじっと見つめた。
どこか物寂しげで、それは彼の故郷の農村で、ぽつんと置かれたかかしを思い出すようだった。
◆◇◆◇
それからというもの、利家は様々な場面で拾阿弥に笄のことを引き合いに出された。
小汚い笄のために、武士の矜持を捨てた臆病者と罵られたのだ。
「ふふふ。あんな笄が大切なんて。どうかしていますよねえ」
「…………」
利家は一切返さず、ただ耐えていた。
それがますます、拾阿弥の加虐心をくすぐった。
抵抗できない者の痛いところを突く――それが何より楽しいようだった。
馬廻り衆たち――小平太や新介は、信長に言おうか悩んだが、言うにしても事情を話さなければならない。耐え忍んで頭を下げたのに、その恥を主君にはとても言えない。それに一応は収まっていることを蒸し返すことは避けたかった。
藤吉郎は柴田や可成に仔細を報告した。得意の弁舌でそのときの情景をこと細かく説明すると、柴田は怒り、可成も不快感を示した。
「分かった。わしがなんとかしよう。まずは利家に事情を聞くことにする」
そう請け負った柴田だったが、次の日になると「駄目だ。埒があかん」と匙を投げた。
藤吉郎が「どうしてですか!?」と詰問すると柴田は悲しそうな顔をした。
「あいつ、何一つ話さんのだ。むしろ『そんな事実はありません』と答えるだけだった」
「な、なんで……」
何がなんだか分からない藤吉郎に、横で聞いていた可成は「おそらく、騒ぎにしたくないのでしょう」と呟いた。
「ま、そうだろうな。恥をかかされたことを公にしたくない気持ちは分かる」
柴田の溜息混じりの考察に藤吉郎は悩んだ。
今まで世話になっている恩人を助けたいと思った。
その後、藤吉郎はどうにかしようと考えた――しかしそれが無駄になる出来事が起きた。
評定の間で、信長が大勢の家臣と話していた。この日は各々の主命をまとめて報告する日であった。
信長は茶を飲みながら報告を受けている。その場には利家と拾阿弥が同席していた。
拾阿弥は信長に聞こえないような声量で利家を馬鹿にしていた。
席の近い小平太と新介は、利家の代わりに怒りの表情を見せていた。
だが利家はじっと目を閉じて耐えていた。
「まるで地蔵ですね。そんなことなら出家でもすればいいじゃないですか。腰抜けにはちょうどいいですよ」
尽きることのない罵倒に利家の心の中に、沸々と怒りが湧いた。
でも爆発するほどではないと彼は自分に言い聞かせていた。
そんな中、触れてはいけないことを、拾阿弥は言う。
「腰抜けと言えば、稲生の戦いで死んだあなたの兄もそうでしたね」
「――っ!?」
「前田利玄……でしたっけ? 大した武勇もなく、あっけなく死にましたね」
利家の視界が真っ赤になる。
己が怒りに支配されるのが分かった。
「兄弟揃って腰抜けとは……まあ、あなたの妻も大差ないですよね。そう考えるとお似合いか」
「……どういう意味だ?」
拾阿弥は逆鱗に触れたことに気づかず、とどめとなる言葉を言い放つ。
「腰抜けの一族に嫁ぐのに相応しいと言っているのです。何せ、あんな小汚い笄を夫に渡す――」
利家の中で何かが決定的に切れた。
誰も止める間もなく、己を律する間もなく。
利家は刀を抜き、拾阿弥に斬りかかった――
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
オレは視えてるだけですが⁉~訳ありバーテンダーは霊感パティシエを飼い慣らしたい
凍星
キャラ文芸
幽霊が視えてしまうパティシエ、葉室尊。できるだけ周りに迷惑をかけずに静かに生きていきたい……そんな風に思っていたのに⁉ バーテンダーの霊能者、久我蒼真に出逢ったことで、どういう訳か、霊能力のある人達に色々絡まれる日常に突入⁉「オレは視えてるだけだって言ってるのに、なんでこうなるの??」霊感のある主人公と、彼の秘密を暴きたい男の駆け引きと絆を描きます。BL要素あり。
真夜中の仕出し屋さん~料理上手な狛犬様と暮らすことになりました~
椿蛍
キャラ文芸
「結婚するか、化け物屋敷を管理するか」
仕事を辞めた私に、父は二つの選択肢を迫った。
料亭『吉浪』に働いて六年。
挫折し、料理を作れなくなってしまった――
結婚を断り、私が選んだのは、化け物屋敷と父が呼ぶ、亡くなった祖父の家へ行くことだった。
祖父が亡くなって、店は閉まっているはずだったけれど、なぜか店は開いていて――
初出:2024.5.10~
※他サイト様に投稿したものを大幅改稿しております。
あやかし蔵の管理人
朝比奈 和
キャラ文芸
主人公、小日向 蒼真(こひなた そうま)は高校1年生になったばかり。
親が突然海外に転勤になった関係で、祖母の知り合いの家に居候することになった。
居候相手は有名な小説家で、土地持ちの結月 清人(ゆづき きよと)さん。
人見知りな俺が、普通に会話できるほど優しそうな人だ。
ただ、この居候先の結月邸には、あやかしの世界とつながっている蔵があって―――。
蔵の扉から出入りするあやかしたちとの、ほのぼのしつつちょっと変わった日常のお話。
2018年 8月。あやかし蔵の管理人 書籍発売しました!
※登場妖怪は伝承にアレンジを加えてありますので、ご了承ください。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる