56 / 159
憤怒と尊敬と感謝
しおりを挟む
「母上には悪いと思いますが、私は当主の座を諦めるわけにはいきません」
清洲城に赴き、柴田や林と共に謀反の罪を不問とされた信行であったが、母親の土田御前と二人きりになると、叛意を打ち明けた。
土田御前が部屋の外の小姓を気にする素振りを見せると「下がらせましたよ」と信行は笑った。
「私はどうやら諦めきれないようですね。当主の座を」
「信行……私は、こたびの戦で、もう……」
信長には勝てないと土田御前は言いかけたが、信行の蒼白な顔に言葉を止めた。
「何を言っているんですか? 私が当主になることを望んだのは、母上でしょう?」
「そ、それは……」
信行は険しい顔になって、土田御前の両肩を握った。
「い、痛いです……」
「あなたが毎日毎日、当主になれと言い続けていたではありませんか。その教えのとおり、私は今まで頑張って来たじゃないですか!」
「の、信行……!」
「あなたがそう望んだから! 私はそうやって生きてきたじゃないですか!」
大声で怒鳴って、自分の母親を突き飛ばした信行。
二人の呼吸は荒く、互いに自分が興奮しているのは分かった。
「母上も母上ですよ。いくらでも兄上を殺す機会があったはずです」
「…………」
「ふん。可愛がっていないとはいえ、自分の息子だからですか?」
土田御前は愕然とした思いで信行を見つめた。
幼少期はあれだけ優しかった子が、こんな風になるなんて。
今まで抑えていたものが、一気に噴き出したようだった。
「あなたが罵倒してきた、うつけに頭を下げた気持ちが、分かりますか? あんなうつけに負けた屈辱が、分かりますか?」
「わ、分かり――」
「分からないでしょうが! 今まで生きてきて、こんなに怒りを感じたことはありませんよ!」
信行は壁の掛け軸を手に取って、びりびりに破く。
それに飽き足らず、刀を抜いてそこら中の物を壊した。
「や、やめなさい! 信行!」
「そのやめるというのは、謀叛のことですか?」
狂気に満ちた目で土田御前を見つめる信行。
ごくりと唾を飲んで、土田御前は「も、物を壊すことです……」と言う。
「……そうですよねえ。安心しました」
信行は笑顔になって――土田御前は戦慄した――刀を仕舞った。
それから「これからも協力してもらいますよ、母上」と言う。
「そもそも、早く生まれただけで当主になれただけのうつけに、尾張国を任せることはできませんしね」
「…………」
「私だって、尾張の虎の血を引いているのですから」
土田御前は極限状態に追い込まれていた。
信長に敵わないと分かった今、最愛の息子を死にに行かせることはしたくなかった。
どうすれば、信行は謀叛を諦めてくれるのだろうか――
そこまで考えたとき、土田御前は思い当たった。
自分の抱えている秘密を言えば、諦めてくれるだろうと考えた。
それは愚考であったが、追い詰められた彼女には選択肢などなかった。
「信行、よく聞いてください」
土田御前の真剣な表情に、信行の表情が固まる。
加えて、予感もした。
今まで信じていたものが崩れ去るような感覚。
「あなたには黙っていましたが、実は――」
◆◇◆◇
葬儀を終えた利家が清洲城に戻ると、柴田勝家が馬屋にいた。
髷は無く僧侶のようにつるんつるんな頭だった。
「柴田様! どうなさったんですか!?」
驚いた利家が柴田に話しかける。
柴田は最初、険しい顔をしていたが、声をかけたのが利家だと気づくと表情を和らげた。
「おお、利家か。信行様の件で謝罪しに来たのだ」
「信行様の……」
「いち早くお帰りになったが、わしは信長様と話を少ししていた」
利家は「事情は分かりましたが、その頭は?」と気になっていたことを訊ねる。
「これは反省の証として、頭を丸めただけだ。僧になったわけではない」
「なるほど……」
利家はほっとした気持ちになったが、それがどうしてだが分からない。
考えてみれば、実兄の仇でもあるのに――
「利家。お前こそ、顔どうしたんだ? 怪我をしているようだが」
柴田が触れてほしくないことを話題にした。
利家は「戦で負った傷です」と正直に答えた。
「……ああ、そうか。すまなかったな」
「いえ。傷はすぐに治りますから」
「――わしは信行様を当主にしたかった」
いきなり、自分の心情を吐露した柴田。
利家は「分かっております」と応じた。
彼もまた、信長を尾張一国の大名にするべく奮闘しているからだ。
「だが、こたびの戦で思い知らされた。信長様は器が違う」
「器、ですか?」
「謀叛をした者を許す度量の深さ。あれは信行様にはない」
利家は「では殿の家臣になりますか?」と期待を込めて言う。
柴田は「それはないな」と首を横に振った。
「信行様に生涯仕えると決めている。亡き先代にも誓った」
「頑固ですね。そんなに信行様が良いんですか?」
「良し悪しの問題ではない。信行さまは、わしの――」
言いかけた柴田だったが「いや、不遜な言い方だったな」と首を振った。
利家はきっと息子のように思っているんだろうなと考えた。
「というわけだ。これからも末森城で信行様に仕える。清洲城に来るのは時々になるな」
「そうですか。残念ですね」
「そんなに淋しがるな。たまに武芸の稽古をしてやる」
柴田の優しげな言葉に「本当ですか!?」と両手を挙げて喜びを示す利家。
柴田は利家の胸に拳を置いて「ああ、約束だ」と笑った。
「それでは、さらばだ」
馬にまたがった柴田は、そのまま清洲城を出て行った。
背中が小さくなって見えなくなると、利家は一礼してから、城内へ向かおうとする――
「どういう気持ちで、見送ったんだ?」
馬屋の物陰から出てきたのは、成政だった。
利家は「なんだ、見ていたのか」と特に何の反応も見せなかった。
「どういう気持ちって言われてもな。尊敬しかねえよ」
「お前の兄を殺した仇じゃないのか?」
さっき考えていたことを言い当てられた利家。
成政を静かに見つめ返すと「俺もよく分からねえ」と答えた。
「仇なのはそうなんだが、不思議と憎しみとか怒りは湧かねえ」
「兄と仲が悪かったわけではないのだろう?」
「むしろ仲は良かったな。俺は利玄兄が苦手だったけど、好きだった」
成政は「だったらどうしてだ?」とさらに訊ねる。
「恨んでいないのか?」
「……自分の気持ちが分からないときって、お前あるか?」
「たまにある」
「なんか知らねえけど、柴田様を恨もうとか、利玄兄の仇を討とうなんて、思わなかった」
成政には理解できなかった。
まあ利家自身理解できなかったのだ。
他人が理解できる問題ではないのかもしれない。
「それによ。利玄兄は復讐とか望んでいない気がするんだ」
「私はその方の人柄は知らん。だがそうなのか?」
「なんつーか、飄々としている性格で、すぐに熱くなる俺とは真逆だったんだよ」
「お前の兄とは思えないな」
「うるせえ。それにこれから味方になるんだろ? だったらそれでいいぜ」
成政は「味方になる、か」と呟いた。
未来知識を持つ彼にはこの後の展開は分かっていた。
凄惨な事件が起こることも知っていた。
「そんなことより、お前どうしてここにいたんだよ?」
「殿の命令で、お前の様子を見に行こうとしただけだ」
「なんだ。心配してくれていたのか」
「殿はお前を気に入っているからな」
成政の返しに「いや、違えよ」と利家は笑った。
「お前も心配してくれていたのか」
「……何言っているんだ?」
「殿の命令でも、他の奴に任せることもできるだろう?」
成政の顔が次第に赤くなる。
利家は「結構、良いところあるじゃねえか」と追撃した。
「――っ! 殿の命令だからだっ!」
成政は鼻息荒く、肩を怒らせて振り返り、利家を置いて城内へと向かう。
利家は「おいおい、恥ずかしがるなよ」とその後を追った。
「恥ずかしがってない!」
「あはは。そうだな……成政」
「今度はなんだ!」
「……ありがとうな」
利家のさりげない礼に、成政は一瞬、足を止めかけた。
しかし振り返ることなく「……うるさい」とだけ言った。
「別に心配などしていない。勘違いするな」
清洲城に赴き、柴田や林と共に謀反の罪を不問とされた信行であったが、母親の土田御前と二人きりになると、叛意を打ち明けた。
土田御前が部屋の外の小姓を気にする素振りを見せると「下がらせましたよ」と信行は笑った。
「私はどうやら諦めきれないようですね。当主の座を」
「信行……私は、こたびの戦で、もう……」
信長には勝てないと土田御前は言いかけたが、信行の蒼白な顔に言葉を止めた。
「何を言っているんですか? 私が当主になることを望んだのは、母上でしょう?」
「そ、それは……」
信行は険しい顔になって、土田御前の両肩を握った。
「い、痛いです……」
「あなたが毎日毎日、当主になれと言い続けていたではありませんか。その教えのとおり、私は今まで頑張って来たじゃないですか!」
「の、信行……!」
「あなたがそう望んだから! 私はそうやって生きてきたじゃないですか!」
大声で怒鳴って、自分の母親を突き飛ばした信行。
二人の呼吸は荒く、互いに自分が興奮しているのは分かった。
「母上も母上ですよ。いくらでも兄上を殺す機会があったはずです」
「…………」
「ふん。可愛がっていないとはいえ、自分の息子だからですか?」
土田御前は愕然とした思いで信行を見つめた。
幼少期はあれだけ優しかった子が、こんな風になるなんて。
今まで抑えていたものが、一気に噴き出したようだった。
「あなたが罵倒してきた、うつけに頭を下げた気持ちが、分かりますか? あんなうつけに負けた屈辱が、分かりますか?」
「わ、分かり――」
「分からないでしょうが! 今まで生きてきて、こんなに怒りを感じたことはありませんよ!」
信行は壁の掛け軸を手に取って、びりびりに破く。
それに飽き足らず、刀を抜いてそこら中の物を壊した。
「や、やめなさい! 信行!」
「そのやめるというのは、謀叛のことですか?」
狂気に満ちた目で土田御前を見つめる信行。
ごくりと唾を飲んで、土田御前は「も、物を壊すことです……」と言う。
「……そうですよねえ。安心しました」
信行は笑顔になって――土田御前は戦慄した――刀を仕舞った。
それから「これからも協力してもらいますよ、母上」と言う。
「そもそも、早く生まれただけで当主になれただけのうつけに、尾張国を任せることはできませんしね」
「…………」
「私だって、尾張の虎の血を引いているのですから」
土田御前は極限状態に追い込まれていた。
信長に敵わないと分かった今、最愛の息子を死にに行かせることはしたくなかった。
どうすれば、信行は謀叛を諦めてくれるのだろうか――
そこまで考えたとき、土田御前は思い当たった。
自分の抱えている秘密を言えば、諦めてくれるだろうと考えた。
それは愚考であったが、追い詰められた彼女には選択肢などなかった。
「信行、よく聞いてください」
土田御前の真剣な表情に、信行の表情が固まる。
加えて、予感もした。
今まで信じていたものが崩れ去るような感覚。
「あなたには黙っていましたが、実は――」
◆◇◆◇
葬儀を終えた利家が清洲城に戻ると、柴田勝家が馬屋にいた。
髷は無く僧侶のようにつるんつるんな頭だった。
「柴田様! どうなさったんですか!?」
驚いた利家が柴田に話しかける。
柴田は最初、険しい顔をしていたが、声をかけたのが利家だと気づくと表情を和らげた。
「おお、利家か。信行様の件で謝罪しに来たのだ」
「信行様の……」
「いち早くお帰りになったが、わしは信長様と話を少ししていた」
利家は「事情は分かりましたが、その頭は?」と気になっていたことを訊ねる。
「これは反省の証として、頭を丸めただけだ。僧になったわけではない」
「なるほど……」
利家はほっとした気持ちになったが、それがどうしてだが分からない。
考えてみれば、実兄の仇でもあるのに――
「利家。お前こそ、顔どうしたんだ? 怪我をしているようだが」
柴田が触れてほしくないことを話題にした。
利家は「戦で負った傷です」と正直に答えた。
「……ああ、そうか。すまなかったな」
「いえ。傷はすぐに治りますから」
「――わしは信行様を当主にしたかった」
いきなり、自分の心情を吐露した柴田。
利家は「分かっております」と応じた。
彼もまた、信長を尾張一国の大名にするべく奮闘しているからだ。
「だが、こたびの戦で思い知らされた。信長様は器が違う」
「器、ですか?」
「謀叛をした者を許す度量の深さ。あれは信行様にはない」
利家は「では殿の家臣になりますか?」と期待を込めて言う。
柴田は「それはないな」と首を横に振った。
「信行様に生涯仕えると決めている。亡き先代にも誓った」
「頑固ですね。そんなに信行様が良いんですか?」
「良し悪しの問題ではない。信行さまは、わしの――」
言いかけた柴田だったが「いや、不遜な言い方だったな」と首を振った。
利家はきっと息子のように思っているんだろうなと考えた。
「というわけだ。これからも末森城で信行様に仕える。清洲城に来るのは時々になるな」
「そうですか。残念ですね」
「そんなに淋しがるな。たまに武芸の稽古をしてやる」
柴田の優しげな言葉に「本当ですか!?」と両手を挙げて喜びを示す利家。
柴田は利家の胸に拳を置いて「ああ、約束だ」と笑った。
「それでは、さらばだ」
馬にまたがった柴田は、そのまま清洲城を出て行った。
背中が小さくなって見えなくなると、利家は一礼してから、城内へ向かおうとする――
「どういう気持ちで、見送ったんだ?」
馬屋の物陰から出てきたのは、成政だった。
利家は「なんだ、見ていたのか」と特に何の反応も見せなかった。
「どういう気持ちって言われてもな。尊敬しかねえよ」
「お前の兄を殺した仇じゃないのか?」
さっき考えていたことを言い当てられた利家。
成政を静かに見つめ返すと「俺もよく分からねえ」と答えた。
「仇なのはそうなんだが、不思議と憎しみとか怒りは湧かねえ」
「兄と仲が悪かったわけではないのだろう?」
「むしろ仲は良かったな。俺は利玄兄が苦手だったけど、好きだった」
成政は「だったらどうしてだ?」とさらに訊ねる。
「恨んでいないのか?」
「……自分の気持ちが分からないときって、お前あるか?」
「たまにある」
「なんか知らねえけど、柴田様を恨もうとか、利玄兄の仇を討とうなんて、思わなかった」
成政には理解できなかった。
まあ利家自身理解できなかったのだ。
他人が理解できる問題ではないのかもしれない。
「それによ。利玄兄は復讐とか望んでいない気がするんだ」
「私はその方の人柄は知らん。だがそうなのか?」
「なんつーか、飄々としている性格で、すぐに熱くなる俺とは真逆だったんだよ」
「お前の兄とは思えないな」
「うるせえ。それにこれから味方になるんだろ? だったらそれでいいぜ」
成政は「味方になる、か」と呟いた。
未来知識を持つ彼にはこの後の展開は分かっていた。
凄惨な事件が起こることも知っていた。
「そんなことより、お前どうしてここにいたんだよ?」
「殿の命令で、お前の様子を見に行こうとしただけだ」
「なんだ。心配してくれていたのか」
「殿はお前を気に入っているからな」
成政の返しに「いや、違えよ」と利家は笑った。
「お前も心配してくれていたのか」
「……何言っているんだ?」
「殿の命令でも、他の奴に任せることもできるだろう?」
成政の顔が次第に赤くなる。
利家は「結構、良いところあるじゃねえか」と追撃した。
「――っ! 殿の命令だからだっ!」
成政は鼻息荒く、肩を怒らせて振り返り、利家を置いて城内へと向かう。
利家は「おいおい、恥ずかしがるなよ」とその後を追った。
「恥ずかしがってない!」
「あはは。そうだな……成政」
「今度はなんだ!」
「……ありがとうな」
利家のさりげない礼に、成政は一瞬、足を止めかけた。
しかし振り返ることなく「……うるさい」とだけ言った。
「別に心配などしていない。勘違いするな」
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
彩鬼万華鏡奇譚 天の足夜のきせきがたり
響 蒼華
キャラ文芸
元は令嬢だったあやめは、現在、女中としてある作家の家で働いていた。
紡ぐ文章は美しく、されど生活能力皆無な締め切り破りの問題児である玄鳥。
手のかかる雇い主の元の面倒見ながら忙しく過ごす日々、ある時あやめは一つの万華鏡を見つける。
持ち主を失ってから色を無くした、何も映さない万華鏡。
その日から、月の美しい夜に玄鳥は物語をあやめに聞かせるようになる。
彩の名を持つ鬼と人との不思議な恋物語、それが語られる度に万華鏡は色を取り戻していき……。
過去と現在とが触れあい絡めとりながら、全ては一つへと収束していく――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。
イラスト:Suico 様
毒小町、宮中にめぐり逢ふ
鈴木しぐれ
キャラ文芸
🌸完結しました🌸生まれつき体に毒を持つ、藤原氏の娘、菫子(すみこ)。毒に詳しいという理由で、宮中に出仕することとなり、帝の命を狙う毒の特定と、その首謀者を突き止めよ、と命じられる。
生まれつき毒が効かない体質の橘(たちばなの)俊元(としもと)と共に解決に挑む。
しかし、その調査の最中にも毒を巡る事件が次々と起こる。それは菫子自身の秘密にも関係していて、ある真実を知ることに……。
身分差婚~あなたの妻になれないはずだった~
椿蛍
恋愛
「息子と別れていただけないかしら?」
私を脅して、別れを決断させた彼の両親。
彼は高級住宅地『都久山』で王子様と呼ばれる存在。
私とは住む世界が違った……
別れを命じられ、私の恋が終わった。
叶わない身分差の恋だったはずが――
※R-15くらいなので※マークはありません。
※視点切り替えあり。
※2日間は1日3回更新、3日目から1日2回更新となります。
幾久しくよろしくお願いいたします~鬼神様の嫁取り~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
キャラ文芸
「お前はやつがれの嫁だ」
涼音は名家の生まれだが、異能を持たぬ無能故に家族から迫害されていた。
お遣いに出たある日、涼音は鬼神である白珱と出会う。
翌日、白珱は涼音を嫁にすると迎えにくる。
家族は厄介払いができると大喜びで涼音を白珱に差し出した。
家を出る際、涼音は妹から姉様が白珱に殺される未来が見えると嬉しそうに告げられ……。
蒿里涼音(20)
名門蒿里家の長女
母親は歴代でも一、二位を争う能力を持っていたが、無能
口癖「すみません」
×
白珱
鬼神様
昔、綱木家先祖に負けて以来、従っている
豪胆な俺様
気に入らない人間にはとことん従わない
後宮の裏絵師〜しんねりの美術師〜
逢汲彼方
キャラ文芸
【女絵師×理系官吏が、後宮に隠された謎を解く!】
姫棋(キキ)は、小さな頃から絵師になることを夢みてきた。彼女は絵さえ描けるなら、たとえ後宮だろうと地獄だろうとどこへだって行くし、友人も恋人もいらないと、ずっとそう思って生きてきた。
だが人生とは、まったくもって何が起こるか分からないものである。
夏后国の後宮へ来たことで、姫棋の運命は百八十度変わってしまったのだった。
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる