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第四章 料理対決編
あらやだ! ラブストーリーだわ!
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場の空気が固まるのを感じる。みんながみんな「この子は何を言っているんだ?」みたいな目であたしを見つめとる。
せやけど、あたしには確信ちゅうもんがあった。ロイがまるで刑事ドラマで真実をつけ付けられた犯人のような顔をしとったから。
「えーと、ユーリさん? お前は何を言っているんだ?」
誰も何も言わんから、代表してランドルフが口を開いた。例によって例のごとく、またおかしいこと言い出しやがったという顔をしとる。
あたしはランドルフだけではなく、みんなに聞こえるように言うた。
「でもそう考えればしっくり来るねん。そもそも、どうしてロイさんはエバさんと婚約できたのに、せえへんかったんや?」
「ロイには他に好いている女でもいたんじゃないか?」
「それも考えられるな。じゃあ今訊くで。ロイさん、あんたは好きな人は居るん?」
ロイは「……どうしてそんなことをこの場で言わねばならんのだ」と答えへんかった。
「そうか。じゃあ居ないと仮定して話させてもらうわ。しかしロイさんはエバさんと結婚するわけにはいかなかった。何故なら、ロニーさんがエバさんに恋しとることが分かっていたからや」
その言葉にエバさんは口元を抑えた。ロニーさんは顔を背けた。
「なあ。ユーリさん。どうしてロニーさんがエバさんに恋していると分かるんだ?」
ランドルフの問いにあたしは自信満々に答える。
「女の勘や」
「はあ? 女の勘?」
「恋しとる男女ぐらい様子見れば分かるわ。昼ドラ何遍見たと思っとんねん。間違いないわ」
「……せめて刑事ドラマのように推理してくれないか?」
元やーさんの言葉とは思えへんかったけど、その言葉に応じるように「刑事ドラマも見とったからな。根拠はあるで」とあっさりと答えた。
「だって、ロイさんとロニーさんは兄弟か親戚か何かやろ?」
その言葉にみんなざわめき始めた。初めてロイがこの店に来たとき感じたんや。『ウェイターさんと同じ黒髪の美男子』ってな。
「……確かにロニーは私の弟だ。それは認めよう」
ロイの口から真実が告げられた。それによって聴衆のざわめきが一層増した。
だけど「そう考えるとあたしの根拠が強くなるねん」と口を開くと、水を打ったように静まり返った。
「どうして実兄のやっている店に移籍せえへんかったのか。考えられるのは仲が悪いんのか、それとも別の理由があるかやけど、仲が悪いとは思えへんかった」
「それは何故だ?」
ランドルフに訊かれたんで自分の根拠を答える。
「思い出してみ? ロイさんが東風亭に訪れたとき、終始敬語やったやろ」
「うん? ……確かにそうだったな」
「普通の仲の悪い兄弟相手なら、敬語じゃなくなるわ。タメ口になるやろ。まあ、独立騒動で仲が悪くなったんやろけど、それでもお客の前で感情的になっても敬語であり続けるのは、それなりに仲の良い証拠や」
これは経験則やな。義信と健太の喧嘩はまさにそうやった。
「それに兄弟やったら、ロニーさんがエバさんに恋しとるのに気づいて当然やろ。赤の他人のあたしが気づけたんやから」
「だから結婚、つまりは横恋慕を避けるために、独立騒動を起こしたのか?」
「そう考えるとしっくり来るんやけど、どうしても引っかかることがあるねん」
「なんだ?」
「どうしてロニーさんはエバさんに告白せえへんかったんや? どうしてロイさんはそのことを伝えへんかったんや? そこが分からんねん」
好きなら好き言うたらええ。兄弟の恋を応援するのも立派なことや。
せやのに、どうして――
「……それはなんとなく分かるぜ」
考えとるとランドルフは何やら複雑な思いを感じさせる言葉を発したんや。
「多分、身分が違うからだ」
「身分? なんやねんそれ」
「言い方は悪いが、ただの使用人のロニーさんと跡取りであるエバさんじゃ格が違う。それに比べて次期料理長のロイさんは釣り合ってる。分かるだろ?」
ああ、貴族に育てられたランドルフやから分かるんやな。
でも、なんだか、腹が立ってしもうた。
「なんやねん、それ。あんたら馬鹿か!」
あたしはエバさんとロイ、ロニーさんに向かって言うた。
「身分がどないしたんねん! 普通に自分の気持ち伝えとったらええやろ! エバさんも薄々気づいとったやろ! ロニーさんが自分のこと好いとるって! ロニーさんもどうして勇気出さんねん! それでも男か! それからロイさんも回りくどいことすんな! あんたら全員あほうや!」
気がつくと肩で息をするくらいに怒鳴ってしもうた。エバさんとロイ、ロニーさんは三者三様の反応を示した。
エバさんは顔を真っ赤にして恥ずかしがったし。
ロイは罰の悪い顔をしたし。
ロニーさんは顔を背けたままやった。
「それで、ユーリさん。あんたはこの始末をどうつけるつもりだ?」
「ランドルフ。決まっとるやろ。三人で腹割って話すべきや。そうあるべきやねん。違うか?」
「違わねえけど、なんか放り投げた感じがするぜ」
まあ勢いだけで言うただけやからな。
すると今まで黙っとったクラウスがこないなことを言うてきた。
「僕から提案があるんですけど、いいですか?」
みんながクラウスに注目した。するとクラウスはとんでもないことを言うてきた。
「僕は代理です。でも勝ったのは僕ですから代理に要求を述べてもいいですか?」
「えっ? もう要求は言ったはずですけど――」
「エバさん。口約束ですよね。きちんと文書にしないといけません」
そう言うて、クラウスは懐から羊皮紙を取り出した。
なんや、準備ええな。
「要求その一。西土亭は東風亭に吸収合併されること。要求その二。ロイは速やかに東風亭の総料理長になること。要求その三――」
クラウスはにっこりと無邪気にこんな要求を言うた。
「ロイとエバさんは婚約破棄すること。それに付随してエバさんは料理長を辞任する」
その言葉にいち早く反応したのはエバさんではなく、ロニーさんでした。
「ふざけないでください! それではお嬢様の立場がないじゃないですか!」
「ロニーさん。それはエバさんへの質問を終えてから答えさせていただきます」
クラウスはエバさんに向かって言う。
「この要求を飲めば、エバさんははっきり言って自由になります。重責から解放されます。だから訊ねます。エバさんはロニーさんのことは好きですか?」
エバさんは消え入りそうな声で答えた。
「……好きです。こんな頼りのない私を見捨てなかったし、それに――」
「それに、なんですか?」
「ロイと結婚と聞かされたとき、頭を過ぎったのは、ロニーだったから」
ロニーさんはぽかんとしとる。今まさに告白されたんのが信じられへんかったのやろうな。
「それでは、ロイさん。要求を受け入れますか?」
「はっ。子供たちにしてやられたのは気に入らないが、これでやっと肩の荷が下りた気分だ」
ロイは清々しい顔で言うた。
「要求を受け入れる。お嬢様――いや、エバさん。弟をよろしくお願いします」
「ありがとう。ロイ――いや、義兄さん」
そしてエバさんはロニーさんに近づいた。
「もう私はお嬢様じゃないけど、それでも好きになってくれますか?」
ロニーさんは口をパクパクさせたけど、エバさんの笑顔を見て、覚悟を決めたようだ。
「もう十分すぎるほど好きです。私と――結婚してください」
エバさんははじけるような笑みで「はいっ!」と言ってロニーさんの胸に飛び込んだ。
ロニーさんはそれをこの上もない幸せそうな顔で受け止めたんや。
……人の恋が成就したのを間近で見たのは初めてやな。
「さて。これで一件落着ですね」
クラウスはそう言うて、笑顔で急展開について行けない観客を見る。そして不思議そうな顔をした。
「みなさん。どうしたんですか? ハッピーエンドなんです。拍手で祝福しましょうよ!」
クラウスが拍手をし始めた。観客は戸惑いながら一人二人と手を鳴らし、そして理解が追いつくと拍手は店のみならず、通りまで聞こえるぐらいに大きく鳴り響いた。
こうして料理対決の決着は終えたんや。
この勝負で一番得したのは誰やろ?
想いが叶ったロニーさん?
重荷が無くなったエバさん?
料理人としての地位を獲得したロイ?
いや、その三人は確かに得したけど、そうやなかった。
最も得した人間、それは――クラウスやったんや。
せやけど、あたしには確信ちゅうもんがあった。ロイがまるで刑事ドラマで真実をつけ付けられた犯人のような顔をしとったから。
「えーと、ユーリさん? お前は何を言っているんだ?」
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その言葉にエバさんは口元を抑えた。ロニーさんは顔を背けた。
「なあ。ユーリさん。どうしてロニーさんがエバさんに恋していると分かるんだ?」
ランドルフの問いにあたしは自信満々に答える。
「女の勘や」
「はあ? 女の勘?」
「恋しとる男女ぐらい様子見れば分かるわ。昼ドラ何遍見たと思っとんねん。間違いないわ」
「……せめて刑事ドラマのように推理してくれないか?」
元やーさんの言葉とは思えへんかったけど、その言葉に応じるように「刑事ドラマも見とったからな。根拠はあるで」とあっさりと答えた。
「だって、ロイさんとロニーさんは兄弟か親戚か何かやろ?」
その言葉にみんなざわめき始めた。初めてロイがこの店に来たとき感じたんや。『ウェイターさんと同じ黒髪の美男子』ってな。
「……確かにロニーは私の弟だ。それは認めよう」
ロイの口から真実が告げられた。それによって聴衆のざわめきが一層増した。
だけど「そう考えるとあたしの根拠が強くなるねん」と口を開くと、水を打ったように静まり返った。
「どうして実兄のやっている店に移籍せえへんかったのか。考えられるのは仲が悪いんのか、それとも別の理由があるかやけど、仲が悪いとは思えへんかった」
「それは何故だ?」
ランドルフに訊かれたんで自分の根拠を答える。
「思い出してみ? ロイさんが東風亭に訪れたとき、終始敬語やったやろ」
「うん? ……確かにそうだったな」
「普通の仲の悪い兄弟相手なら、敬語じゃなくなるわ。タメ口になるやろ。まあ、独立騒動で仲が悪くなったんやろけど、それでもお客の前で感情的になっても敬語であり続けるのは、それなりに仲の良い証拠や」
これは経験則やな。義信と健太の喧嘩はまさにそうやった。
「それに兄弟やったら、ロニーさんがエバさんに恋しとるのに気づいて当然やろ。赤の他人のあたしが気づけたんやから」
「だから結婚、つまりは横恋慕を避けるために、独立騒動を起こしたのか?」
「そう考えるとしっくり来るんやけど、どうしても引っかかることがあるねん」
「なんだ?」
「どうしてロニーさんはエバさんに告白せえへんかったんや? どうしてロイさんはそのことを伝えへんかったんや? そこが分からんねん」
好きなら好き言うたらええ。兄弟の恋を応援するのも立派なことや。
せやのに、どうして――
「……それはなんとなく分かるぜ」
考えとるとランドルフは何やら複雑な思いを感じさせる言葉を発したんや。
「多分、身分が違うからだ」
「身分? なんやねんそれ」
「言い方は悪いが、ただの使用人のロニーさんと跡取りであるエバさんじゃ格が違う。それに比べて次期料理長のロイさんは釣り合ってる。分かるだろ?」
ああ、貴族に育てられたランドルフやから分かるんやな。
でも、なんだか、腹が立ってしもうた。
「なんやねん、それ。あんたら馬鹿か!」
あたしはエバさんとロイ、ロニーさんに向かって言うた。
「身分がどないしたんねん! 普通に自分の気持ち伝えとったらええやろ! エバさんも薄々気づいとったやろ! ロニーさんが自分のこと好いとるって! ロニーさんもどうして勇気出さんねん! それでも男か! それからロイさんも回りくどいことすんな! あんたら全員あほうや!」
気がつくと肩で息をするくらいに怒鳴ってしもうた。エバさんとロイ、ロニーさんは三者三様の反応を示した。
エバさんは顔を真っ赤にして恥ずかしがったし。
ロイは罰の悪い顔をしたし。
ロニーさんは顔を背けたままやった。
「それで、ユーリさん。あんたはこの始末をどうつけるつもりだ?」
「ランドルフ。決まっとるやろ。三人で腹割って話すべきや。そうあるべきやねん。違うか?」
「違わねえけど、なんか放り投げた感じがするぜ」
まあ勢いだけで言うただけやからな。
すると今まで黙っとったクラウスがこないなことを言うてきた。
「僕から提案があるんですけど、いいですか?」
みんながクラウスに注目した。するとクラウスはとんでもないことを言うてきた。
「僕は代理です。でも勝ったのは僕ですから代理に要求を述べてもいいですか?」
「えっ? もう要求は言ったはずですけど――」
「エバさん。口約束ですよね。きちんと文書にしないといけません」
そう言うて、クラウスは懐から羊皮紙を取り出した。
なんや、準備ええな。
「要求その一。西土亭は東風亭に吸収合併されること。要求その二。ロイは速やかに東風亭の総料理長になること。要求その三――」
クラウスはにっこりと無邪気にこんな要求を言うた。
「ロイとエバさんは婚約破棄すること。それに付随してエバさんは料理長を辞任する」
その言葉にいち早く反応したのはエバさんではなく、ロニーさんでした。
「ふざけないでください! それではお嬢様の立場がないじゃないですか!」
「ロニーさん。それはエバさんへの質問を終えてから答えさせていただきます」
クラウスはエバさんに向かって言う。
「この要求を飲めば、エバさんははっきり言って自由になります。重責から解放されます。だから訊ねます。エバさんはロニーさんのことは好きですか?」
エバさんは消え入りそうな声で答えた。
「……好きです。こんな頼りのない私を見捨てなかったし、それに――」
「それに、なんですか?」
「ロイと結婚と聞かされたとき、頭を過ぎったのは、ロニーだったから」
ロニーさんはぽかんとしとる。今まさに告白されたんのが信じられへんかったのやろうな。
「それでは、ロイさん。要求を受け入れますか?」
「はっ。子供たちにしてやられたのは気に入らないが、これでやっと肩の荷が下りた気分だ」
ロイは清々しい顔で言うた。
「要求を受け入れる。お嬢様――いや、エバさん。弟をよろしくお願いします」
「ありがとう。ロイ――いや、義兄さん」
そしてエバさんはロニーさんに近づいた。
「もう私はお嬢様じゃないけど、それでも好きになってくれますか?」
ロニーさんは口をパクパクさせたけど、エバさんの笑顔を見て、覚悟を決めたようだ。
「もう十分すぎるほど好きです。私と――結婚してください」
エバさんははじけるような笑みで「はいっ!」と言ってロニーさんの胸に飛び込んだ。
ロニーさんはそれをこの上もない幸せそうな顔で受け止めたんや。
……人の恋が成就したのを間近で見たのは初めてやな。
「さて。これで一件落着ですね」
クラウスはそう言うて、笑顔で急展開について行けない観客を見る。そして不思議そうな顔をした。
「みなさん。どうしたんですか? ハッピーエンドなんです。拍手で祝福しましょうよ!」
クラウスが拍手をし始めた。観客は戸惑いながら一人二人と手を鳴らし、そして理解が追いつくと拍手は店のみならず、通りまで聞こえるぐらいに大きく鳴り響いた。
こうして料理対決の決着は終えたんや。
この勝負で一番得したのは誰やろ?
想いが叶ったロニーさん?
重荷が無くなったエバさん?
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