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第三章『大陸掌握』
人対国
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ゆっくりと、しかし確実に大陸はノワールに破壊されていた。
広大な魔の森は全て灰になった。住まう生き物達もすべて彼らに狩り尽くされた。
途中に立ち寄った都市はやはりも抜けのからだった。
魔物大海嘯の影響で破壊され残った人々はすべてあの街に集まっていたらしい。
ゆっくりと破壊し続け、彼らはついにあの小国家へとたどり着いた。
硬く閉じられた街の入り口。高い壁の上から騎士達がこちらに向けて弓や魔術の杖を向けている。
「邪悪なる魔王ノワールよ!貴様にこの街は滅ぼさせぬ!」
拡声の魔法でこちらに宣戦布告をしてくるという相手の行動を彼は鼻で笑った。
態々宣戦布告するのは騎士道精神というやつだろうか。それをいうならこの戦いは女神に与するこの世界の生き物とそれを滅ぼそうとする彼の戦いなのだからすでに火蓋は切られている。
「『終末の獣』」
彼の呼び声に応えて魔狼が街に襲いかかる。
切られている火蓋に対して確認をしようとするのは愚の骨頂だ。
そんな事をする暇があるなら矢の1本でも撃ち込むべきなのだ。
不意を打たれた形になった騎士達の乱れ具合を眺めながら彼は大きなあくびを漏らした。
馬鹿馬鹿しく、退屈で仕方ない。彼がこの世界に来てから既に数ヶ月が経過しているが未だにマトモな戦いになった事は1度もなかった。
こんな程度の世界のために娘は攫われたのか。そう思うと怒りよりも呆れが大きくなる。
フェンリルにはわざとゆっくり街を破壊するように指示している。
しかしそんなフェンリルの対応に追われて街の連中はこっちに意識を向ける余裕はなさそうだ。
眺めているのも退屈だがかと言って自分も参戦して一気に終わらせる気分にもならない。
そう思った彼は一緒にフェンリルの動向を眺める彼女達を抱き寄せた。
退屈だから時間潰しに彼女達を使うことにしたのだ。
野外だからと関係なく彼女達の衣服を剥ぎ取って体を弄る。
別に戦いに昂っているわけでもない。こんな事をしてても相手はこっちに何もしようともしてこない。
自らも服を脱ぎ、彼女達を弄びながら体で奉仕させる。街から響く轟音や悲鳴をBGMに静かになるまで彼女達の体を味わい続けた。
しばらくして喧騒が収まったのを確認すると彼は衣服を着て権能を解除した。
視線を送ると外壁はもう跡形がなく、街も半分程が破壊されていた。
彼に犯された2人も少し気怠げだが服を着て立ち上がり、街に向かう彼の後をついていく。
街はまさに地獄のような景色になっていた。
フェンリルの炎によってそこら中の建物から火が上がり、体の様々な場所を食い破られた人々は絶命するか瀕死でうめき声をあげるだけだ。
「この魔王め!」
それを平然と眺めて奥に進む彼に子供が石を投げつけた。
それを彼は避けようともしない。額に当たったそれは彼の体に傷をつけて彼の額から血が伝い落ちる。
それを気にした様子もなく彼はそのまま歩き続けて中心に聳える城へと向かっていく。
彼のその様子に生き残りの住人は子供と同じように石を投げ始めた。
(めんどくさい。)
そんな住人達を彼はただそう思うだけだった。
子供の石を避けなかったのは避けるほどでもなかったから。
かつての自分を重ね、奪われるものの気持ちがわからなくもなかったから。
しかしこうも数が増え、行手を邪魔されると話は変わる。
確かに気持ちはわかるがかといってその気持ちを汲んでやる言われはないのだ。
女神に与し、自分の邪魔をする連中の思いを慮る必要性も感じない。
「『目には目を歯には歯を』」
権能を発動する。ハンムラビ法典をハンムラビに与えたと言われるシャマシュの権能で彼らの攻撃は全て反射される。
小石を投げれば浮かぶ水晶球から同等の威力のレーザーが投げた本人に返る。
されるがままと思っていた彼から反撃され、住人達は怯え逃げ去っていった。
広大な魔の森は全て灰になった。住まう生き物達もすべて彼らに狩り尽くされた。
途中に立ち寄った都市はやはりも抜けのからだった。
魔物大海嘯の影響で破壊され残った人々はすべてあの街に集まっていたらしい。
ゆっくりと破壊し続け、彼らはついにあの小国家へとたどり着いた。
硬く閉じられた街の入り口。高い壁の上から騎士達がこちらに向けて弓や魔術の杖を向けている。
「邪悪なる魔王ノワールよ!貴様にこの街は滅ぼさせぬ!」
拡声の魔法でこちらに宣戦布告をしてくるという相手の行動を彼は鼻で笑った。
態々宣戦布告するのは騎士道精神というやつだろうか。それをいうならこの戦いは女神に与するこの世界の生き物とそれを滅ぼそうとする彼の戦いなのだからすでに火蓋は切られている。
「『終末の獣』」
彼の呼び声に応えて魔狼が街に襲いかかる。
切られている火蓋に対して確認をしようとするのは愚の骨頂だ。
そんな事をする暇があるなら矢の1本でも撃ち込むべきなのだ。
不意を打たれた形になった騎士達の乱れ具合を眺めながら彼は大きなあくびを漏らした。
馬鹿馬鹿しく、退屈で仕方ない。彼がこの世界に来てから既に数ヶ月が経過しているが未だにマトモな戦いになった事は1度もなかった。
こんな程度の世界のために娘は攫われたのか。そう思うと怒りよりも呆れが大きくなる。
フェンリルにはわざとゆっくり街を破壊するように指示している。
しかしそんなフェンリルの対応に追われて街の連中はこっちに意識を向ける余裕はなさそうだ。
眺めているのも退屈だがかと言って自分も参戦して一気に終わらせる気分にもならない。
そう思った彼は一緒にフェンリルの動向を眺める彼女達を抱き寄せた。
退屈だから時間潰しに彼女達を使うことにしたのだ。
野外だからと関係なく彼女達の衣服を剥ぎ取って体を弄る。
別に戦いに昂っているわけでもない。こんな事をしてても相手はこっちに何もしようともしてこない。
自らも服を脱ぎ、彼女達を弄びながら体で奉仕させる。街から響く轟音や悲鳴をBGMに静かになるまで彼女達の体を味わい続けた。
しばらくして喧騒が収まったのを確認すると彼は衣服を着て権能を解除した。
視線を送ると外壁はもう跡形がなく、街も半分程が破壊されていた。
彼に犯された2人も少し気怠げだが服を着て立ち上がり、街に向かう彼の後をついていく。
街はまさに地獄のような景色になっていた。
フェンリルの炎によってそこら中の建物から火が上がり、体の様々な場所を食い破られた人々は絶命するか瀕死でうめき声をあげるだけだ。
「この魔王め!」
それを平然と眺めて奥に進む彼に子供が石を投げつけた。
それを彼は避けようともしない。額に当たったそれは彼の体に傷をつけて彼の額から血が伝い落ちる。
それを気にした様子もなく彼はそのまま歩き続けて中心に聳える城へと向かっていく。
彼のその様子に生き残りの住人は子供と同じように石を投げ始めた。
(めんどくさい。)
そんな住人達を彼はただそう思うだけだった。
子供の石を避けなかったのは避けるほどでもなかったから。
かつての自分を重ね、奪われるものの気持ちがわからなくもなかったから。
しかしこうも数が増え、行手を邪魔されると話は変わる。
確かに気持ちはわかるがかといってその気持ちを汲んでやる言われはないのだ。
女神に与し、自分の邪魔をする連中の思いを慮る必要性も感じない。
「『目には目を歯には歯を』」
権能を発動する。ハンムラビ法典をハンムラビに与えたと言われるシャマシュの権能で彼らの攻撃は全て反射される。
小石を投げれば浮かぶ水晶球から同等の威力のレーザーが投げた本人に返る。
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