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異世界編 2章

第69話 草原

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 ―― 一夜明けて
 
 御一行様は目を覚ますと、早々にキャンプ地を撤収しポンタの街へと向け出発した。
 心配されていたレオパルト2の調子も、今の所はAPU補助動力装置以外は特に問題もなく快調に走っている。
 それと、大した問題ではないが車内が臭い。
 そんな分けで草原の中の街道をひた走るのであった。

 「ごはん、マダー?」

 「ご主人様は、何がいいですか?」

 スイが朝食であるサンドイッチ作ってくれている。
 走行中にも食べれるようにと、サンドイッチにしたのです。

 「カレー」

 為次は喜々として言った。

 「はいです」

 スイは快諾するもマヨーラに止められる。

 「スイ、ちょっと待ちなさい」

 「はぃ?」

 「カレーはやめときなさい」

 「ダメですか?」

 「今からカレーを作る気なの? そもそもパンに挟めないわ」

 「はぅ……」

 「おい為次、スイちゃん困ってるぞ」

 「カレー食べたい」

 「……そうか、スイちゃん! 固形のルーがあったろ、それでいいぜ」

 「はいです」

 「あ…… ちょっと待って」

 「なんだよ?」

 「やっぱハムでいいです…… はい」

 「最初っからそう言いなさいよ、まったく」

 結局、為次はハムサンドで我慢した、我慢したつもりであった。
 しかし、受け取ったサンドイッチにはハムと一緒に固形のカレールーも入っているのであった。

 「もぐもぐ…… ねぇ、カレー入ってんだけど」

 「全部食いなさいよ」

 「くそっ、朝からヘビーだわ……」

 「むしゃむしゃ…… って、あたしのにも入ってるじゃない」

 「もぐもぐ…… 俺のもだぜ……」

 「スイのはハムサラダなのです」

 そんな感じで皆は美味しい? 朝食を食べていると、為次が前方に何かを見つけた。

 「あ! お馬さん発見」

 遠目に馬らしき動物が、1匹ほど激走しているのが見える。

 「どれどれ、なあマヨーラそっち行っていいか?」

 「え? ええ…… い、いいわよ」

 「よし、俺も見てみるか」

 そう言いながら正秀はマヨーラの居る車長席にゴソゴソと移動する。
 車内は狭い。
 
 「えっと……(ち、近いわね…… こんな、臭い時に限って)」

 「マヨーラも一緒に外見ようぜ」

 「え、ええ。そうね」

 二人は仲良く車長ハッチから上半身を出す。
 狭いキューポラで大接近である。

 「うふふ(ナイスよタメツグ、臭いけど)」

 「何処だ?」

 マヨーラの思いなど気にもせず正秀はお馬さんに夢中だ。

 「1時の方向」

 為次に言われた方を見ると確かに馬っぽいのが走っている。
 その馬っぽいのには頭に一本の角が生えている。
 馬と言うよりはユニコーンみたいな見た目で、色は灰色であり結構デカイ。

 「近づいて見る?」

 為次はレオパルト2を馬モドキに寄せようとするが……

 「やめなさいよ」

 マヨーラに止められてしまった。
 正秀だってもっと近くで見たいのだが。

 「どうしてだ?」

 「アレはニンジンよ、凄く凶暴なのよ」

 「ほんとか!?」

 正秀は驚いた。
 どう見ても可愛らしい馬なのだから。

 「ええ、そうよ。結構襲われて食べられた人も多いのよ」

 「人食い馬かよ……」

 ポツリと呟く為次。

 「ニンジンさんなのです、意外と強かったです」

 スイも何時の間にか装填手ハッチから身を乗り出していた。

 「スイ。あんたアレとも戦わさせられたの……」

 「はいです。ユニコーンにそっくりです。でもはねは付いてないのです」

 「そ、そうね…… だけど、ユニコーンとペガサスがごっちゃになってるわよ。スイ」

 「あの、ニンジンの近くに居る虎みたいなのは?」

 別の生き物を見つけた正秀は訊いた。

 「あれはマタタビね、アレも人を襲うから気を付けて」

 「マジか」

 「すげーぜ」

 しばらく、その二匹を見ながら走行していたが……

 「「あっ!」」

 衝撃の光景に正秀と為次は驚きの声を上げた。
 なんと、ニンジンがマタタビに襲いかかり捕獲したのだ。
 それを見た為次は興奮気味だ。

 「うお、馬が虎をぶっ刺した!」

 「当たり前でしょ」

 「当たり前なのか、すげーぜ」

 何故か正秀は感心していた。

 ニンジンは角でマタタビをぶっ刺すと、そのまま持ち上げて地面に叩きつけた。
 そして、頭に食らいつくと首から上をもぎ取ってムシャムシャと骨ごと食べている。

 「ヤベーぜ……」

 「むしゃむしゃ、食べてるです」

 「うん…… まさに焼肉定食」

 「それは、もういいぜ。為次」

 「あ、はい……」

 そんな、長閑のどかな大自然の光景を見ている時であった……

 シャッ シャッ シャッ……

 何処からともなく、風を切る音が聴こえてくる。

 シャッ シャッ シャッ……

 「なんだ? なんの音だ?」

 正秀はキョロキョロと辺りを見回す。

 「え? 何? 何?」

 為次も気になるが、どうやら上の方から聴こえて来るみたいだ。

 シャッ シャッ シャッ……

 正秀は後方の上を見ると……

 「なんだありゃ? ドローン?」

 それは、巨大なドローンのような飛行物体であった。
 長四角い台形を逆さまにした感じの箱から、外側やや上向きに向って6本の足が生え、その先端にはプロペラが付いている。
 元居た世界のドローンに似ているが、本体部分だけでも100メートル以上はあるだろう大きさで、全体は木のような物でできている感じだ。

 「ねぇ、ねぇ、何? ねぇ何?」

 「魔道飛行艇ね」

 マヨーラが教えてくれるが、後ろから飛んで来るので為次の位置からは見えない。
 運転手ハッチのすぐ上にはくさび形装甲が覆い被さっているのだ。
 一応ハッチの上だけは操縦手の邪魔にならないようにくり抜いてあるが、それでも邪魔だ。

 この装甲はA5以降に付けられており、レオパルト2の強化プランの1つである。
 レオパルト2はこのA5から続く強化派生型と、A4をそのまま強化して行ったMBT・Revolutionからの派生型がある。
 元はどちらも同じ車両であるが強化後の見た目はかなり違う。
 ついでにレオパルト2A4Mをカナダが使っているが、これはA5に似た装甲をA4に付けたものでA5と見た目が似ている。
 また、A4MとA6Mは別物で、A4MがA4の装甲強化型対して、A6MはA6を更に地雷防御を強化した型となっている。

 尚、A6はA5の砲身を長くしたもので、44口径から55口径に強化したものだ。
 正秀と為次の乗る、このレオパルト2は普通にA5から発展したものである。

 意味不明な説明を簡単にまとめると、つまり為次からは見えない。
 もっとも、後方モニターかサイドミラーでなんとか見ることもできるが……

 「俺も見たい」

 「もうすぐ、頭上を通過するから見れるぜ」

 「うん」

 シャッ シャッ シャッ……

 魔道飛行艇が上空を通過して行く。

 「うお、なんじゃありゃ」

 ようやく為次からも見えた。

 「はわー、飛行艇なのです!」

 「横のとこに、紋章みたいなのがあるぜ」

 「馬…… もとい、ニンジンマークかな」

 「ユニコーンのエンブレムね、ニクミ様の王宮飛行艇だわ」

 「ニクの?」

 「ええ、もっともニクミ様が乗ってるとは限らないけどね」

 「どこ行くんだろ?」

 「あっちなら、同じ方角に行くみたいだぜ」

 「あれもポンタに行くのん?」

 「どうかしら? あの方角だとリリステアル王国かも知れないし」

 「リリステアル王国? えっと、3つある国の内の一つの?」

 「当たり前でしょ、この大陸にはエリステアル、リリステアル、アリステアルの3つの王国があるでしょ。知らなかったの? タメツグ」

 「知りませんでした」

 「俺も知らなかったぜ」

 「私は知ってるです」

 「あんたは、知ってて当然よスイ」

 「つか、アレで運んだ方が早くね?」

 為次の言う通りである。
 あの巨体で空が飛べるなら物資も楽々運べるはずである。

 「確かにな」

 正秀だって同意だ。

 「エレメンタルストーン1個の為に、王宮飛行艇を使える分けないでしょ!」

 「そうなんだ」

 ちょっとガッカリな為次。

 「そうよっ」

 それならばと、今度は正秀が訊く。

 「他の飛行艇は無いのか?」

 「大型の定期便に使われてる飛行艇があるけどね」

 「あるんだ」

 「だったら、それで運べばいいぜ」

 「流石に貴重なブルーストーンを、他の雑品と一緒に運ぶのはターナも嫌だったんじゃないのかしら?」

 「うむ、もっともらしい説明ですな」

 「なによ、タメツグ……」

 「ま、青い石を運ぶだけで2階の件はチャラだから、なんでもいいけどな」

 思わず正秀は言ってしまった。

 「ああ、その件も入ってたのか」

 「しまっ……」

 「1階の壁を破壊したのも、まだあるけど」

 「ぐっ……」

 シャッ シャッ シャッ……

 風を切る音が、段々と小さくなって行く。

 そして……

 飛行艇は地平線の彼方へと飛んで行くのであった。

 ………
 ……
 …

 その後も、四人を乗せたレオパルト2は草原を疾走する。
 ポンタの街を目指し、砂ぼこりを巻き上げながら何処までも。

 正秀と為次はサダムネがどのような人物かと、期待に胸を膨らませる。
 自分達と同じく、異世界へと別の世界からやって来たサダムネ。
 自分達と似た陸上艇に乗って来たサダムネ。
 彼に会えばモノポールリングへと、辿たどり着く方法を知ることができるのだろうか?
 彼はこの世界で過ごした30年に、何を見て何を知り何を得たのであろうか?

 彼に会えばきっとこの異世界を、もう少しだけ知ることができるかも知れない……

 もしかすれば、帰る方法も……

 そう、思う二人であった。

 ※  ※  ※  ※  ※

 この世界に来てからの消費弾数、翼安定徹甲弾3発、硬芯徹甲弾2発。
 榴弾1発、破片榴弾(DM11)1発、キャニスター弾1発の合計8発。

 残弾数34発。
 
 ポンタの街付近での燃料、残り約63%……
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