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50.隣国からの勇者一行は

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「魔王様、報告します」
「うむ」

 魔王は腰をずんずん動かしながらメリルからの報告を聞くことにしたみたいだ。奥っ、そんなに抉っちゃらめなのぉっ。

「勇者たちは魔王城からあと一日というところに着いています」

 そう言ってメリルは魔法を使い、勇者たちの映像を寝室の壁に映した。魔法ってこんなこともできるのかと感心した。今は監視用の魔物がいて、彼らを見張っているらしい。
 そこには、勇者にお尻を叩かれている少年たちの姿が映っていた。勇者は何度も何度も少年たちのお尻を叩き、股間を勃起させていた。

「え……えええ~……」

 それはなんとも言い難い光景だった。少年たちはとても痛がっているように見えた。

「……あの勇者は尻を叩くことで欲情しているな」

 魔王が真面目な顔で言う。

「そうですね。ああ、あんなにお尻が腫れて……魔物たちでお尻を覆って癒してあげたいぐらいです。しかも見てください、あのキレイな尻穴を。あの少年たちは間違いなく処女ですね。魔物たちで癒しながらおまんこを犯してあげたらいい声で鳴きそうです」

 イオールがうっとりしたように言う。そういうものなのかと思った。

「あの勇者ほどではありませんが、尻を叩かれている少年たちもそれなりに魔力は高いです。勇者も含めてあの少年たちを欲しいという者たちがおりますが、どうなさいますか?」
「いいだろう。勇者の剣さえ壊せば、あとはどうしようが構わぬ」
「あっ、旦那、さまぁ……あのっ……ああっ」
「なんだ?」

 魔王が腰の動きを止めてくれたのでほっとした。動かされちゃうと、どうしても気持ちよくて何も話せなくなってしまうから。

「あっ……あの、少年たちは殺さないでください。ひどい目にあってて、かわいそうだし……」

 魔王はククッと笑った。

「殺しはせぬ。あの勇者の命の保証はせぬが、あの少年たちは甘やかしたい者たちが引き取るだろう」
「アラクネたちが欲しがっているようです」
「ならばいい」

 アラクネは女性型の魔族だ。魔族の男を強制的に射精させて種を獲るようなことを聞いたけど、大丈夫なのだろうか。

「アラクネって……」
「アラクネは弱いものを愛でる習性がある。甘やかすことは間違いないだろう」
「そうなんですね。それなら、よかった……」

 僕は胸を撫で下ろした。

「あの勇者は許せませんねぇ……」

 イオールが舌なめずりをした。

「ベアルにくれてやりましょう」
「……それがいいかもしれぬな。勇者の剣もまとめて始末するだろう」
「ええ、確実に」
「……そうなの?」
「ああ。クルトは気にすることはないぞ。そなたのかわいい姿を誰にも見せたくない故な」
「んっ……」

 本当は魔王も玉座の間で僕を抱きながら勇者を待つつもりだったらしい。でも魔王は僕が愛しくてたまらないから勇者たちに見せたくなくなったんだって。

「勇者たちを始末する映像はお見せしますから、奥さまはこちらで魔王様にいっぱい抱かれていてくださいね」

 イオールにも言われてしまっては玉座の間に行って待ちたいとも言えない。僕もできれば勇者の剣には一矢報いたいと思っているのだけど、それはさせてもらえないみたいだ。

「……直接見るのは、だめ?」
「ううむ……」
「だめです。奥さま、わがままをおっしゃるのでしたら……魔王様と二輪挿ししながら乳首もおちんちんもずっとかわいがりますよ?」
「そ、それは……」

 僕はさっと目を逸らした。そんなことされたら感じすぎてたいへんなことになっちゃう。
 魔王のイチモツは一番でっかくて長いみたいだし、イオールのも太くて長い。二人ので二輪挿しされるともうイチモツのことしか考えられなくなっちゃうのに、更に乳首もちんちんもいじられたら死んじゃうかもしれない。

「奥さまのおちんちんの穴には何を入れましょうか? 私の舌がそのまま入るぐらい拡げて、触手をいっぱい入れてもらいますか?」
「やっ……そん、なのぉ……」
「それとも二輪挿ししながらルフに触手も入れてもらいましょうか? ルフであればおまんこのちょっとした隙間から入ってきてもっとおまんこを拡げてくれるかもしれませんよ?」

 そんな、三人で僕の尻穴いじめちゃだめぇっ。

「だめ……そんなの、やぁっ……」

 想像しただけで涙目になってしまった。

「イオール、あまりクルトをいじめるな」
「奥さまが強いのはわかっていますが、勇者や勇者の剣に仕置きする光景など直接見せたいものではないでしょう。ベアルは痛みによる悲鳴が大好きですからね」
「やっぱり、そういう魔族もいるんだ?」
「人間の国に向かうような魔族はその傾向が強いですね。自分たちより弱い者をしいたげるのを喜びとしている者が多いので。ベアルの強さは別格ですが」
「ふうん……」

 強いと言われるとちょっと興味がある。

「だめですよ? ベアルは負けをよしとしませんから、勝つまでしつこく闘いたがるのです」
「……確かに、アヤツは面倒だ……」
「あぁんっ!」

 魔王はずんっと腰を突き上げるとため息をついた。

「思い出したら腹が立ってきた。クルト、鍛錬に向かうぞ」
「えええっ?」

 そうして僕は魔王に抱かれたまま一番高い塔の下に連れて行かれ、でかい鬼に姿を変えた魔王に延々尻穴の奥をかわいがられてしまったのだった。
 気持ちいいけど、死んじゃいそうだよぉっ。
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