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2.惚れる要素しかない
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魔王は確かに強いし、魔族や魔物も人間に対しては強い。だが、勇者には勝てないと彼らはわかっていた。その戦闘センス、魔力含有量(魔法も自在に扱える)、強靭な身体も、魔王にとって脅威だった。
だから勇者のことは誘惑して取り込んでしまおうと、かなり早い段階で魔王は決めていた。
魔の国の者(物)たちは強い者が好きだ。
魔王がこの地で生まれ、魔王として君臨し始めてから約千年。その間魔王は魔の国の最強であり続けている。
魔の国は広大な土地を有しているが、魔族や魔物でなければ住めない土地も多い。だからといって人間たちの土地を脅かそうとは思っていない。一部勘違いした者たちが人間の土地に侵入し、悪さをしているというのが現状である。
魔王が住んでいる魔王城は人間の土地からかなり離れたところにある為、魔王は人間の姿をこれまで見たことはなかった。もし人間が魔の国と国交を樹立しようと考えたとしても、魔王城が遠すぎてなかなか辿り着けないのである。(そんなことをするつもりもないだろうが)
魔の国は強さが基準であるが故に、人間の国に悪さをしに行った魔族や魔物が討伐されてもそれは自業自得だと一蹴できたが、人間からすればそれは耐え難いことだったらしい。
今までにも何度も魔王の討伐隊が組まれ、魔の国に攻め入ってきたりしたが魔王城どころか魔の国の土地の四分の一にも入ってこられず撤退していくのを観察するのが常だった。(遠視の魔法がある)
そこで人間たちは考えた。一千年以上前にかつての魔王を屠ったとされる伝説の勇者の剣が抜ける者がいれば、勇者として魔王を討てるはずだと。
勇者の剣は確かに優れているし、長く存在しているが故に魔力も帯びているが魔王を斬れるというほどでもない。だが人間たちはその剣を持てる者であれば魔王を討てると信じた。
かくして勇者は誕生し、魔の国に足を踏み入れたのである。
今回勇者パーティーが三年かけて魔王城に辿り着いたというのは、道に迷ったということもあるが、途中過酷な土地が多かったというのも関係していた。
かつて魔の国を歩いたという者が作った古い地図を参考にし、深い谷を越え、高い山を越えと、勇者たちはたいへんな旅をしてきた。
そうしてやっと魔王城に辿り着いた勇者は、パーティーの女性たちを魔法で王城に送り返してしまった。
魔王は歓喜した。
これほどの能力を持つ者であれば殺されてもかまわないと思った。
だがもしも、勇者を取り込むことができたなら……その時は全力で愛そうと誓った。
* *
「勇者はどの姿がいいのだ? このままでいいなら……」
「あの……えっと、魔王の元の姿で、お願い……」
魔王は声までいい。僕は魔王のイチモツの大きさを想像しながらそう頼んだ。
「満足できなくても文句は言うでないぞ。時間はいくらでもあるのだからな」
魔王は元の姿に自信がないのかもしれない。それはそれで胸がきゅーんと甘くなった。魔王なのに、魔王なのにかわいいと思ってしまった。
「満足するまで、してくれる?」
「ああ、いくらでも抱いてやろう」
魔王はそう言ったかと思うと、僕を抱きしめたまま別の部屋に転移した。その部屋も広かったけど、先ほどの部屋と違うのは、天蓋付きの大きなベッドがあるということだった。
あのベッドで抱かれてしまうなんて、と思っただけで僕のちんちんがぴょこんと勃起した。
「ふ……期待しているのか? かわいいものだ」
ああもう抱いてええええ。
魔王は僕をベッドに下ろすと、元の姿だという少年の姿になった。背は僕よりかなり低いし、肌の色も白い。目が赤いことと、頭に生えているねじれたような黒い二本の角が人間でないことを伝えているけど、それ以外はまるっきり人と同じように見えた。
魔王が僕の鎧とか服を簡単に脱がしてしまう。そして魔王も自分のマントを外した。
「勇者よ、私の名はエリーアスだ。勇者も名乗るがよい」
「は、はい! 僕はクルトといいます!」
名前をそう簡単に教えてはいけないと言われていたけど、そんなことはどうでもよかった。
「ではクルト、これより婚姻の儀を行う」
「えっ?」
婚姻てどうするの? と疑問が顔に出てしまった。
少年の顔をした魔王は、悪い笑みを浮かべた。そんな顔も似合っていてどきどきしてしまう。
「これよりクルトは私の精を三日三晩この胎で受け入れるのだ。その後はクルトが望む者と抱き合ってもかまわぬ。我ら魔族も魔物たちもクルトの強さに憧れている。そなたが望めば、いくらでもこの胎を満たしてくれるだろう」
「そ、そんなぁ……」
これから魔王に三日三晩も抱かれちゃうなんてと思っただけで胸がきゅーんと甘くなった。しかもその後は誰に抱かれてもいい? なんてすっごいご褒美だと思う。この三年、がんばってきてよかった。
感極まって僕は涙を浮かべた。
「そんなに嬉しいのか?」
「う、うん……でも……」
「なんだ?」
「婚姻の儀が終ったら……魔王はもう抱いてくれないのか?」
「そなたが望むならいくらでも。魔族や魔物と共に同時に抱くこともできるぞ」
「そ、そんなぁ……」
一度に何人もに抱かれるなんてと想像しただけで、ちんちんから先走りが出ているのがわかった。
「気の早いことだ」
「あっ!」
裸に剥かれてしまっているから、僕の反応は魔王に見られている。魔王はほっそりとした手で僕のちんちんを軽く握り、先走りを指に絡め、ちんちんをしごき始めた。
「あっ、あっ!」
「さぁ、覚悟はいいか?」
涙目で僕はコクコクと頷いた。全身が期待にわなないていた。もうイッてしまいそうなほど僕は興奮していた。
「では、これから私のことは旦那さまかエリーアスと呼べ。クルト、わかったな?」
「は、はい……旦那さま……」
僕は重なってきた唇を、陶然と受け止めたのだった。
ーーーーー
説明多くてすんまそん。次回こそはエロだよ! 愛撫で勇者をとろっとろにするよ!
今日中にもう一話上げますねー。
だから勇者のことは誘惑して取り込んでしまおうと、かなり早い段階で魔王は決めていた。
魔の国の者(物)たちは強い者が好きだ。
魔王がこの地で生まれ、魔王として君臨し始めてから約千年。その間魔王は魔の国の最強であり続けている。
魔の国は広大な土地を有しているが、魔族や魔物でなければ住めない土地も多い。だからといって人間たちの土地を脅かそうとは思っていない。一部勘違いした者たちが人間の土地に侵入し、悪さをしているというのが現状である。
魔王が住んでいる魔王城は人間の土地からかなり離れたところにある為、魔王は人間の姿をこれまで見たことはなかった。もし人間が魔の国と国交を樹立しようと考えたとしても、魔王城が遠すぎてなかなか辿り着けないのである。(そんなことをするつもりもないだろうが)
魔の国は強さが基準であるが故に、人間の国に悪さをしに行った魔族や魔物が討伐されてもそれは自業自得だと一蹴できたが、人間からすればそれは耐え難いことだったらしい。
今までにも何度も魔王の討伐隊が組まれ、魔の国に攻め入ってきたりしたが魔王城どころか魔の国の土地の四分の一にも入ってこられず撤退していくのを観察するのが常だった。(遠視の魔法がある)
そこで人間たちは考えた。一千年以上前にかつての魔王を屠ったとされる伝説の勇者の剣が抜ける者がいれば、勇者として魔王を討てるはずだと。
勇者の剣は確かに優れているし、長く存在しているが故に魔力も帯びているが魔王を斬れるというほどでもない。だが人間たちはその剣を持てる者であれば魔王を討てると信じた。
かくして勇者は誕生し、魔の国に足を踏み入れたのである。
今回勇者パーティーが三年かけて魔王城に辿り着いたというのは、道に迷ったということもあるが、途中過酷な土地が多かったというのも関係していた。
かつて魔の国を歩いたという者が作った古い地図を参考にし、深い谷を越え、高い山を越えと、勇者たちはたいへんな旅をしてきた。
そうしてやっと魔王城に辿り着いた勇者は、パーティーの女性たちを魔法で王城に送り返してしまった。
魔王は歓喜した。
これほどの能力を持つ者であれば殺されてもかまわないと思った。
だがもしも、勇者を取り込むことができたなら……その時は全力で愛そうと誓った。
* *
「勇者はどの姿がいいのだ? このままでいいなら……」
「あの……えっと、魔王の元の姿で、お願い……」
魔王は声までいい。僕は魔王のイチモツの大きさを想像しながらそう頼んだ。
「満足できなくても文句は言うでないぞ。時間はいくらでもあるのだからな」
魔王は元の姿に自信がないのかもしれない。それはそれで胸がきゅーんと甘くなった。魔王なのに、魔王なのにかわいいと思ってしまった。
「満足するまで、してくれる?」
「ああ、いくらでも抱いてやろう」
魔王はそう言ったかと思うと、僕を抱きしめたまま別の部屋に転移した。その部屋も広かったけど、先ほどの部屋と違うのは、天蓋付きの大きなベッドがあるということだった。
あのベッドで抱かれてしまうなんて、と思っただけで僕のちんちんがぴょこんと勃起した。
「ふ……期待しているのか? かわいいものだ」
ああもう抱いてええええ。
魔王は僕をベッドに下ろすと、元の姿だという少年の姿になった。背は僕よりかなり低いし、肌の色も白い。目が赤いことと、頭に生えているねじれたような黒い二本の角が人間でないことを伝えているけど、それ以外はまるっきり人と同じように見えた。
魔王が僕の鎧とか服を簡単に脱がしてしまう。そして魔王も自分のマントを外した。
「勇者よ、私の名はエリーアスだ。勇者も名乗るがよい」
「は、はい! 僕はクルトといいます!」
名前をそう簡単に教えてはいけないと言われていたけど、そんなことはどうでもよかった。
「ではクルト、これより婚姻の儀を行う」
「えっ?」
婚姻てどうするの? と疑問が顔に出てしまった。
少年の顔をした魔王は、悪い笑みを浮かべた。そんな顔も似合っていてどきどきしてしまう。
「これよりクルトは私の精を三日三晩この胎で受け入れるのだ。その後はクルトが望む者と抱き合ってもかまわぬ。我ら魔族も魔物たちもクルトの強さに憧れている。そなたが望めば、いくらでもこの胎を満たしてくれるだろう」
「そ、そんなぁ……」
これから魔王に三日三晩も抱かれちゃうなんてと思っただけで胸がきゅーんと甘くなった。しかもその後は誰に抱かれてもいい? なんてすっごいご褒美だと思う。この三年、がんばってきてよかった。
感極まって僕は涙を浮かべた。
「そんなに嬉しいのか?」
「う、うん……でも……」
「なんだ?」
「婚姻の儀が終ったら……魔王はもう抱いてくれないのか?」
「そなたが望むならいくらでも。魔族や魔物と共に同時に抱くこともできるぞ」
「そ、そんなぁ……」
一度に何人もに抱かれるなんてと想像しただけで、ちんちんから先走りが出ているのがわかった。
「気の早いことだ」
「あっ!」
裸に剥かれてしまっているから、僕の反応は魔王に見られている。魔王はほっそりとした手で僕のちんちんを軽く握り、先走りを指に絡め、ちんちんをしごき始めた。
「あっ、あっ!」
「さぁ、覚悟はいいか?」
涙目で僕はコクコクと頷いた。全身が期待にわなないていた。もうイッてしまいそうなほど僕は興奮していた。
「では、これから私のことは旦那さまかエリーアスと呼べ。クルト、わかったな?」
「は、はい……旦那さま……」
僕は重なってきた唇を、陶然と受け止めたのだった。
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今日中にもう一話上げますねー。
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