上 下
27 / 52

27.なんかこれってハーレムっぽい

しおりを挟む
 かやが寝入った後、僕は自分が覚えた魔法を確認することにした。
 体力、精力増強の魔法と回復魔法、そして今回覚えるはずだった筋力増強の魔法。その他に断熱魔法、氷雪魔法、炎熱魔法、水魔法などさまざまな魔法が確認できた。これらの魔法は使おうと思えば全て使えるということなんだろう。きっとかやは筋力増強の魔法だけを継承してくれるつもりが、持っている全ての魔法を僕に継承してしまったようだった。
 氷雪魔法とか炎熱魔法って多分攻撃系の魔法だよな。水魔法は文字通り水を出す魔法か。そっと部屋を出て隣の居間に移動する。湯呑を持って少しだけ考えた。水魔法のイメージがつかない。ここに入るだけの水を発生させるなんて器用なことが僕にできるんだろうか。そうしようとしてここを水浸しにしてしまったら言い訳ができない。悩んでいたら、障子の向こうから声がかかった。

「斎藤様、如何なさいましたか」

 女性の声が聞こえてきて思わずビクッとしてしまった。そういえば障子の向こうには必ず誰かが控えてくれているんだっけ。

「ああ……えっと、すいません。喉が渇いて……」
「少々お待ちください。お茶をお持ちします」
「はい、ありがとうございます」

 これってかやにとって失態にならないかな。僕のお世話をする為にここにいるんだよね。でもかわいいから起こしたくないしな。

「お待たせしました。入ってもよろしいでしょうか」
「はい、どうぞ」

 ほどなくしてまた障子の向こうから声がかかった。返事をして招き入れる。もちろんその人も女性だった。ゆかりさんよりも年上に見える。ゆかりさんてまだ十代なんだっけ? 僕はここでやっと19歳になったばかりだけど。

「ありがとうございます」
「斎藤様が頭を下げられる必要はございません。これは我らの務めでございます。なんなりとお申し付けくださいませ」
「は、はい……」

 なんなりと、と言われてピンクな想像をしてしまった。いかんいかん。なんかもう毎日抱いているからすぐそっちに想像が向かいそうになる。

「申し遅れました。私はあけと申します。どうぞ末永いお付き合いをよろしくお願いします」

 深々と頭を下げられて当惑した。え? これってやっぱりそういうこと、なのかな?

「あのぅ……あけさんは、外でずっと控えられていらっしゃるのですか?」
「いえ、交替でこちらに控えさせていただいております」
「そうなんですか。1日に大体何時間ぐらいなんですか」
「そうですね……1日を3人で回していると言えばおわかりでしょうか」
「あ、はい。わかりました」

 1日8時間なのか。たいへんだなと思う。

「他にはいらっしゃらないんですか?」
「一応もう一組おりますので、全部で6人です。もし眠れぬ際は、どうかこのあけをお呼びください」

 誘われているみたいだ。あけさんはどちらかといえばキツめの美人だ。

「ええと、失礼ですがお子さんは……」
「一人、娘を産んでおります。子育ては村全体で行いますので……」

 そうじゃない。僕が聞きたいのは……。

「ああ、ええと子育てがどうのとかいうつもりはないです。そうではなくてですね……」

 ついちらちらと着物ごしに確認できる豊満な胸に視線がいってしまう。嫌がられるかもしれないけど、とにかくまずは言ってみよう!

「あのっ、まだあけさんは授乳をしていらっしゃるんでしょうかっ?」
「まぁ、そういうことでしたのね?」

 なんとあけさんは着物の前をはだけ、その豊満な胸を僕に見せてくれた。
 ふおおおお! 薄ピンクがかってぽってりした乳輪とおっきな乳首! 吸い付きたくてはあはあしてしまいそうになる。引かれたらどうしよう。

「あいにくともう娘は六歳にもなりますので飲んではおりませんが、子育ては授乳も含めて女総出で行います。ですから……今でも乳は出ますのよ」

 ゴクリ、と僕の喉が鳴った。

「斎藤様、どうか私にもお情けをいただけませんこと?」
「は、ははははいっっ!」

 喜んでー!!
 子種が欲しいということでのお誘いかもしれないけど、この色気に逆らえる奴なんているわけがない。
 隣の布団を敷いた部屋に連れていくわけにはいかないけど、僕はあけさんを抱き寄せた。

「あけさん、おっぱい……飲んでもいいですか……?」
「ええ、いっぱいお飲みください……」

 そう言ってあけさんは器用に僕の前をくつろげ、すでに立ち上がりかけている僕自身を握った。

「うっ……!」
「これをどうかあけの中に……」
「え、でもまだ何も……」

 いきなりあけさんの中に入れたりしたら傷つけてしまいそうだ。回復魔法は使えるけど極力女性を傷つけたくはない。

「旦那様……横に、香油がありますので……」
「あ、はい」

 香油を取ってからわたわたしてしまう。もうなんなんだ僕のこの情けなさはっ!

「旦那様、失礼します」

 あけさんは香油を受け取ると、蓋を開けて中身をとろーりと出すと、それを僕自身に塗りつけた。
 うううっ! なんて気持ちいいんだっ。
 あけさんはその上にゆっくりと腰を下ろす。

「ああっ、旦那様の……おっきい……」

 そんなこと言われたら膨張してしまうじゃないか。

「く、ううっ……!」
「あぁあっ……!」

 ぐいんぐいんとあけさんの気持ちいい穴の中で僕自身が暴れる。

「あっ、旦那、さまぁっ……!」

 あけさんの中はとろとろに溶けていて、それにやんわりと包まれる感じが気持ちいい。どちらかといえばゆかりさんの穴に通じるものがあるが、ゆかりさんの中の方が狭いかもしれない。
 この蕩けてるような穴もいいな。一日抱いても壊れなさそうだ。
 キレイだし、抱かせてもくれるし、なんていうか極楽にいるみたいだ。僕はすっかり上機嫌で、あけさんの穴をたっぷり犯したのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!

ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。 幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。 婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。 王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。 しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。 貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。 遠回しに二人を注意するも‥ 「所詮あなたは他人だもの!」 「部外者がしゃしゃりでるな!」 十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。 「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」 関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが… 一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。 なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…

【R18】婚約破棄ははじめから仕組まれたものでした。私は復讐として婚約者をめちゃくちゃに犯してあげました。

ねんごろ
恋愛
 仕組まれた婚約に翻弄された2人を描きます

【完結】貴方が幼馴染と依存し合っているのでそろそろ婚約破棄をしましょう。

恋愛
「すまないシャロン、エマの元に行かなくてはならない」 いつだって幼馴染を優先する婚約者。二人の関係は共依存にも近いほど泥沼化しておりそれに毎度振り回されていた公爵令嬢のシャロン。そんな二人の関係を黙ってやり過ごしていたが、ついに堪忍袋の尾が切れて婚約破棄を目論む。 伯爵家の次男坊である彼は爵位を持たない、だから何としても公爵家に婿に来ようとしていたのは分かっていたが…… 「流石に付き合い切れないわね、こんな茶番劇」 愛し合う者同士、どうぞ勝手にしてください。

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。

木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。 彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。 こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。 だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。 そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。 そんな私に、解放される日がやって来た。 それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。 全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。 私は、自由を得たのである。 その自由を謳歌しながら、私は思っていた。 悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

【R18】ひとりで異世界は寂しかったのでペット(男)を飼い始めました

桜 ちひろ
恋愛
最近流行りの異世界転生。まさか自分がそうなるなんて… 小説やアニメで見ていた転生後はある小説の世界に飛び込んで主人公を凌駕するほどのチート級の力があったり、特殊能力が!と思っていたが、小説やアニメでもみたことがない世界。そして仮に覚えていないだけでそういう世界だったとしても「モブ中のモブ」で間違いないだろう。 この世界ではさほど珍しくない「治癒魔法」が使えるだけで、特別な魔法や魔力はなかった。 そして小さな治療院で働く普通の女性だ。 ただ普通ではなかったのは「性欲」 前世もなかなか強すぎる性欲のせいで苦労したのに転生してまで同じことに悩まされることになるとは… その強すぎる性欲のせいでこちらの世界でも25歳という年齢にもかかわらず独身。彼氏なし。 こちらの世界では16歳〜20歳で結婚するのが普通なので婚活はかなり難航している。 もう諦めてペットに癒されながら独身でいることを決意した私はペットショップで小動物を飼うはずが、自分より大きな動物…「人間のオス」を飼うことになってしまった。 特に躾はせずに番犬代わりになればいいと思っていたが、この「人間のオス」が私の全てを満たしてくれる最高のペットだったのだ。

異世界で四神と結婚しろと言われました

浅葱
恋愛
【第三部完結・第四部開始】中国留学を終えて帰国する飛行機に乗っていたはずが、気がついたら見知らぬところにいました。迎えが来たので着いていったら辿りついたのは王城でした。そこでいきなり国を守護する四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)と結婚しろと言われて!? 1日1日が濃く、のんびり話が進んでいきます。 主人公至上主義。逆ハー中華ファンタジー異世界トリップ。中国ネタ多しの、作者の趣味満載の物語です。たまに飯テロ(?)注意。 倫理感等でヒロインがたびたびもだもだします。脱線多すぎ(ぉぃ 『』内の言葉は中国語です。 注:なろう版からの移転です。改稿はそれほどしていません。R18指定にしていますが保険です。内容自体はR15程度の予定です。 写真はフリー写真をお借りしました。 関連作:「貴方色に染まる」「初恋は草海に抱かれ」(アルファポリス内に掲載。浅葱のマイページをご確認ください) 「花嫁は笑わない~傾国異聞~」https://ncode.syosetu.com/n4007ee/ 登場人物や世界設定などはこちら↓ https://paleblue.fanbox.cc/posts/6069842

[R18] 異世界に勇者として転移したが、強過ぎるサキュバスとか魔女とかに屈服して奴隷になった

Subtle
ファンタジー
 異世界に勇者として転移した主人公は強過ぎるサキュバスや魔女に屈服し、奴隷として支配されてしまう……! 奴隷からの解放と元の世界に戻れる日を願う主人公だったが……!?  SMとファンタジーを融合した小説です。 ハードなプレイがあるのでご注意ください(女性がSで男がM)。  ありがたいことに、本作品のファンアートを頂いております(pixivです)↓  takiさん(2020.10.25) https://www.pixiv.net/artworks/85239767(←第6章のワンシーンを切り取ったマンガですのでネタバレ注意です)  takiさん(2020.8.1) https://www.pixiv.net/artworks/83371003  ドームさん(2020.1.7) https://www.pixiv.net/artworks/78770430  ドームさん(2019.11.12) https://www.pixiv.net/artworks/77773063  ドームさん(2019.10.21) https://www.pixiv.net/artworks/77412058  ドームさん(2019.10.10) https://www.pixiv.net/artworks/77216057  takiさん(2018.10.7) https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=71068670  ぶたのさん(2018.9.2) https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=70508484(現在リンク切れ)  takiさん(2018.9.2) https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=70507705

人外専用カフェでテイクアウトされる彼らは

たなぱ
BL
この世界から消えてしまいたい そう、理由はどうであれ考え、行動に移してしまった人間が行き着く場所、異型の店長に捕まり、無理矢理従業員にさせられる人間を待つ結末は… 人外×人間 (色んな要素入ります!注意!) 優しい?人外お客様にお持ち帰りされて幸せになるゆるいアホエロな話 人外×お兄さん 人外×おじさん 人外×ショタ などなど読み切り完結タイプなので更新不定期です

処理中です...