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39.オナホはいろいろ役に立つ(※残酷な描写あり)

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「んっ、んっ、んっ……」

 床に転がっている青年が尻穴の快感で声を上げている。思ったより楽しかったから、僕はお尻オナホに指を三本入れてぐちゃぐちゃにいじってみた。実際にこんな乱暴なことしたら痛みを与えるだけだと思うんだけど、オナホ越しだとすっごく感じちゃうんだよね。

「んんっ、んっ、んっ……!」

 身をよじろうにもよじれなくて青年が悶えている。誰かの反応見るってけっこういいかも~?

「あ、ひくひくしてる~。気持ちいいよね~。いいな~」
「んんっ、んーーーっ!」

 青年が抗議するような声を上げたけど、尻穴はひくひくしてるしちんちんが勃起してるのも丸わかりだ。もう先走りの汁も出てる。かわいい。
 気をよくして延々お尻オナホをいじっていたら拷問官が誰かを抱えて戻ってきた。目隠しがされていて、口にはこの青年と同じようにボールギャグが嵌められている。犯罪奴隷なのになんで抱えてるんだろうと疑問に思った。

「コイツは両足の腱を切ってありますから歩けないんですよ」
「ははあ」

 回復魔法をかければ一発で治るとは思うけど、足首に嵌められているのは魔法を使えなくする魔道具だ。それが念入りに十個もつけられている。僕でも十個つけられたら魔法使えなくなっちゃうだろうなと思い、ゾッとした。

「団長、その奴隷にこの子を犯させるの?」
「うん。指だけだってそんなに感じてるんだから犯されたらもっと感じちゃうよね。魔石用のオナホ、量産してもらっていいかな?」
「わかりました。とりあえずいくつ必要ですか?」
「そうだね。明日までに5つあるといいかな」

 5つ分も魔法陣書くのかぁ。ちょっと厳しいけどがんばろ。

「わかりました。今ある分ってこれ入れて3つですよね」
「うん。全部使ってみてから使用感をレポートするよ。今日は付き合ってくれてありがとう。仕事に戻ってくれ」
「はーい」

 僕は指を抜いて、お尻オナホを団長に預けた。

「あ、できればこのオナホに二輪挿しとかやめてくださいね。そういう使い方して壊しても作りませんからね」
「そんな~。じゃあ前から後ろから使うかなぁ。同時に3つ使って更に直接ディルドで犯したら素直になるかな、たぶん……」

 鬼がいる。同時に3つって何をするつもりなんだろう。すごく混乱しそうだよね。気持ちよすぎて脳が焼き切れるんじゃない?
 そこでふと考えた。
 ライヤ以外の誰かにも僕のお尻オナホを使ってもらおうって。そしたら身体の相性もわかるし一石二鳥なんじゃないかな。
 研究室に戻って魔石用のオナホを急いで仕上げた。それでも夕方までかかった。まだライヤは騎士団の訓練場にいるのかな? 行き違いになったとしてもどーにかなるよね、と僕は騎士団の方へ向かうことにした。

「あ、こんにちは~」

 ちょうど帰ってきたらしい騎士の姿が見えたので声をかけた。

「あ……ライヤの……」
「んん? あー、かわいい人と一緒にいたイケメン!」

 名前なんだっけ? えーと、カイエだったかな? つい指さしてしまった。いけないいけない。騎士―カイエは真っ赤になった。

「ええと……」
「ごめんなさい。カイエさん、でしたっけ?」
「うん、ライヤを探しにきたのかな?」
「はい、そうです」

 素直に答えたらカイエは笑んだ。わあ、やっぱ笑顔がいいなぁ。

「じゃあ呼んできてあげるよ」
「ありがとうございます」

 魔法師団にはなにか思うところがあるみたいだけど僕とはなんの確執もないもんね。訓練所の外で待っていたらカイエが出てきた。

「ライヤ、すぐ来るから」
「ありがとうございます!」

 わーい、嬉しい。優し~い!

「カイエ、おかえり~」

 カイエの後ろから昨日のかわいい人がカイエに抱き着いた。僕は首を傾げた。
 この二人、恋人同士なのかな?
 一見カイエが抱く方っぽいけどきっとこの二人だったらカイエが抱かれる方だよね? 二人の様子を見ていてそう思ったので、目が笑っていないかわいい人を手招いた。

「なに?」
「これ、できれば使ってみてほしいんだけど」
「ナニコレ?」

 オナホを入れた袋を渡した。

「使い方を書いた紙を入れてあるから、恋人と使ってみて~」
「僕結婚してるけど?」
「じゃあ伴侶と使ってね~。二人で使うと幸せになると思うよっ!」

 ちら、と見てオナホールだということはわかったみたいだった。いぶかしげな顔をしながらも一応かわいい人は受け取ってくれた。

「……ありがとう」
「使わなかったら返してくれていいから、絶対に捨てたりしないでね。一応まだ開発中の魔道具だからそれ」
「なるほど……わかった」
「……ヤーナ、何やってんだ……」

 ライヤが訓練所から出てきたらしい。

「あ、ライヤ。カイエさん、かわいい人、ありがとうございました~」
「ちょっと来い」

 ぶんぶんと二人に手を振り、僕はライヤに首根っこを掴まれて連行されてしまったのだった。
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