上 下
12 / 46

11.オナホの使用感ハンパない

しおりを挟む
 終わった後はライヤにも僕にも洗浄魔法をかけた。自分の尻穴に指を入れて洗浄魔法をかけると、ライヤは複雑そうな顔をした。

「あー、気持ちよかったけど疲れたー」
「……余韻ってものはないのかよ」
「報告書書かないといけないし」

 シーツにくるまって、オナホールを普通に戻してキレイにしてから羊皮紙にオナホの使用感などを書いていく。自分の尻穴に感覚が繋がっているだけじゃなくて、動きも双方向で共有するなんて意外だった。僕の中がひくひくしてたらオナホもひくひくするとかってすごくない?

「ヤーナ……」
「何?」
「俺、お前のこと好きなんだよ」
「うん、それで?」
「それでって……」

 ライヤが返事に困っているのがわかる。好きだからどうしたいのか言わないとわかんないよね。僕この容姿だから村にいた時からずーっとモテてたし。さすがにスカウトされてこっちに来てからはみんな変人ばっかだし、面倒くさかったらフード被って顔隠しちゃえばいいからその手のお誘いはなかったけどさ。

「ヤーナ……俺と付き合ってくれないか?」
「行く場所によるかなー」
「そうじゃなくて! 恋人になってくれって言ってんだよっ!」
「恋人って何するの?」

 恋人っていたことないからわかんないなぁ。

「ええと、Hしたり……」
「今したよねー」
「一緒に飯食ったり」
「今日も一緒に食べたよねー」
「……将来を語り合ったり?」
「なんでそこで疑問形? 将来とか、一年後だって想像もつかないよ。僕気持ちいいこと好きだし、自分大好きだし。ライヤが思ってるようなただかわいい子じゃないよ?」
「ああ……それはよくわかった……。自分大好きで変人なのはよく伝わったよ」
「変人、なのかなぁ。したいことがしたくてやってるだけなんだけど」
「ヤーナはしたいことをしていればいい。……俺の側から離れなければ」
「んー……じゃあ僕が他の人ともHしてみたいって思ってしたらどうするの?」
「……せめて仲間に入れろ」
「それでいーんだ?」

 意外だった。ライヤってけっこう独占欲強そうなのに。

「……惚れちまったらしょうがねーだろ。ヤーナに貞操観念を求めるだけ無駄だ。でも他の奴とヤる時は必ず俺も呼べよ。……これ以上ないってぐらい犯してやるから」

 ぞくぞくした。そういうシチュもいいかもしれない。

「んー……じゃあ考えとく」
「それ断る常套句だろ」
「このオナホの使用感を少なくとも一週間は調べなきゃいけないんだよ。そんな色恋沙汰にかまってられないってば」
「……俺にも協力させろ」
「うん、協力してもらわないと困る。僕知り合い少ないしさ。魔法師団長は抱かれる側みたいだし。副団長は団長にぞっこんだしねー」
「……一週間泊まりにくる」
「うん、そうして?」

 報告書を書いてから、一緒にシーツにくるまって眠った。なんかライヤがにまにましていた。へんなの。


 翌日、団長の執務室に報告書を提出しに行ったら、副団長だけだった。

「こんにちは、団長はどちらに?」
「今日は休みだ。お前のオナホのおかげで腰が立たなくなった」
「えええ? ちょ、それ詳しく教えてください!」

 副団長は苦虫を噛み潰したような顔をした。あまり話したくないように見えたが開発者は僕だ。オナホを使って腰が立たなくなったってどんな使い方をしたんだろう。それによってはお蔵入りになってしまうではないかと焦ったのだけど、団長の使い方がとんでもなかったらしい。

「ヤーナ、お前昨日十本置いていっただろ?」
「はい」

 他の人にも使用感を試してほしいからと渡したのだが、団長はそのうちの一本をなんと騎士団長に渡してみたらしい。自分のお尻の形状にして。
 使用感を試しているからと使う時間の指定までしたというからさすがだ。
 で、その指定した時間には団長は副団長に抱かれてて、知らずに騎士団長が使ったから疑似二輪挿し状態になって、あんまり様子がおかしいからと副団長が聞いたら白状したらしい。副団長はそれに呆れたのと腹が立ったので、団長をヤりながら団長のちんちんに団長のお尻オナホを突き刺してめちゃくちゃにしたらしい。
 それって疑似二輪挿しどころか三輪挿しだよね。しかもそれだけじゃなくて騎士団長はそれこそ朝まで使っていたらしくて、団長はイキまくっていたとか。ぽっかりと空いた尻穴を見たら副団長もまたムラムラしてきて延々犯したみたい。

「団長、すごいですね……」
「ああ……あれだけヤッたのに更に増やしたらどうなるかな? とか言ってんだぞあれ。スキモノにもほどがあるだろう……」

 副団長が深くため息をついた。
 でも団長の気持ちもわからないでもないかな。やろうと思えば何本にも自分の魔力流して使えるんだものね。

「明日には団長復活してますかね?」
「わからん。報告書は渡しておく」

 三輪挿しって気持ちいいのかなぁ? ま、渡したい相手もいないから試す気にはなれないけどね。
 それより今夜もライヤにされるって思ったら、身体の奥がきゅんとした。



ーーーー
魔法師団長がビッチな件について(ぉぃ
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

勇者の股間触ったらエライことになった

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。 町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。 オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~

焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。 美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。 スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。 これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語… ※DLsite様でCG集販売の予定あり

イケメン王子四兄弟に捕まって、女にされました。

天災
BL
 イケメン王子四兄弟に捕まりました。  僕は、女にされました。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

処理中です...