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30.朝ごはんの後も

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 再び目覚めて、俺は不機嫌だった。朝から気絶させられるほどヤられたのだ。
 ジャックが居間に行こうと言って伸ばしてきた手をぺしっと叩いた。

「ジャン呼んできて。もうジャックやだっ!」

 と言ったらこの世の終りみたいな顔をされた。あんなに朝からめちゃくちゃにした奴が悪い。ジャックの大きな背中がしょんぼりしているのがわかったが、俺はぷいっとそっぽを向いた。
 だってあんなことずっとされたら頭おかしくなっちゃうだろ。
 だいたい、なんで俺こんなにこんなにヤられてるんだっけ?

「おはよう、カイト。兄さんが落ち込んでいたぞ」

 ジャンが来た。苦笑しながら俺を抱き上げる。

「おはよ……ジャックなんか、知らない……」
「全く、しょうがないな」

 居間に運ばれて、今日はジャンの膝の上で朝食を食べた。給仕するジャックの肩が丸くなっているように見える。知らないったら知らないんだからなっ。
 今朝もおいしかった。天使はどこもかしこも弱いから食べ物にも気をつかわないといけないらしい。面倒な話だ。確かにこれじゃ普通の人ではとても養いきれないなって思う。冒険者だって相当稼がないとだめだろうな。ちょっとでも怪我したらアウトだし。これまで自分だけでどうにか生きてきたのが嘘みたいだ。
 少し落ち込んだ。

「俺って……ものすごく手がかかるペットみたいだな……」
「ペットじゃない。カイトは僕たちのかわいい妻だ」
「お、おまっ……か、かわっ、かわっ……」

 顔が熱くなる。ジャンもジャックもそういうことをさらりと言うから困る。しかもコイツらやたらと顔がいいのだ。俺はゲイではないから男の顔にときめいたりしたことはなかったが、なんか最近は二人が俺を愛しそうな目で見てくるとどきどきしたりする。我ながらとても変だと思う。
 やっぱこれって「天使」になった影響なのかな。
 ジャンが前触れもなくペロリと俺の口端を舐めた。

「えっ? なにっ?」
「卵がついていたぞ」
「そ、そんなの口で言ってくれればっ……」
「しょうがないだろう。カイトに触れたくてしかたないのだから」
「だ、だからそーゆーの……」

 甘い。なんかすっごく甘い。ずっと顔が熱くて困る。

「ゆっくり食べろ」
「うん……」

 もぐもぐとサンドイッチを食べる。挟まった卵とか絶妙な味でとてもおいしい。冒険者やってた時は、おいしくなかったとは言わないが何もかもが大味で、この世界の食事はこういうものなのかと思っていた。でも違ったのだなということがわかってちょっと嬉しい。

「奴隷を買ってきた」
「また?」
「ああ、外の見張りは交替させなければいけないからな」
「そっか……でもわざわざ奴隷を買うことはなかったんじゃ……」

 護衛を雇うとかじゃだめだったんだろうか。

「僕たちは金は持っているが権力がないからな。権力があれば護衛でもいいのだが、絶対服従でなければ安心できない」
「それって……俺のせい?」
「カイトのせいとか、そういう問題ではない。天使を奪おうとする者がいてもわからないからだ。セイム村の次期村長からは、なにかあった時は協力してもらえるとは言われているから大丈夫だが」
「セイム村の次期村長って?」

 なんかまたわからない言葉が出てきた。

「ああ、カイトの先輩? だったか? その所有者だ。近々セイム村の村長に就任されるらしい。めでたいことだな」
「えええ」

 よく思い出せないけど、先輩がすっごく甘えてた男だろうか。でも確か俺が吸ったおっぱいを舐めて治してた男とは違った気がする。

「それと同時にカイトの先輩を娶られると言っていたな」
「えええっ!?」

 俺は早々にコイツらの嫁宣言されちゃったのに、先輩はまだ結婚してなかったのか?

「結婚する前に、会わなくちゃ……」

 そう呟いたら、ジャンは服の中に手を入れてきて俺の両方の乳首をくりくりといじりはじめた。

「あんっ! やっ、なに、してっ……」
「カイトが先輩に会うには、この恥ずかしがり屋な乳首が常に顔を出すようになって、エロく大きく育って、僕たちに抱かれたら乳が出るようにならなければだめだ」
「そ、そん、なぁっ……」

 そんな指の腹でくりくりされたらすぐに出てきちゃう。出てきたの摘まんじゃだめっ。

「あっ、ああっ、ああんっ……!」

 もうっ、この古代ギリシャ人が着てたみたいな服っ、全然身体守れてないじゃないかっ。ビットが物欲しそうな顔でちらちらとこちらを見ている。やだもうっ。

「こんなエロい顔を買ってきたばかりの奴隷に見せるわけにはいかないな。おい、お前。カイトのちんちんを舐めてイカせろ」

 もうっ、ジャンのばかっ。

「はい。ちんちんの中は……」
「それは後で存分に舐めるがいい。今はイカせるんだ」
「かしこまりました。奥様、失礼します」
「やだあああっ!」

 足元を隠していた布をまくられて、下着を身に着けていない下半身にビットがしゃぶりつく。

「ああああんっっ!」
「カイトはかわいいな」

 ジャンに乳首をくにくにこねこねされながら、ビットに俺自身を舐められる。

「やっ、あんっ、だめっ、ああああんっっ!」

 俺の身体は触れられることに敏感すぎて、すぐに精を吐き出してしまった。



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プロローグからまだ二日しか経っていない驚愕。エロ満載(ぉぃ
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