上 下
76 / 97

75.好きで好きでたまらないから

しおりを挟む
「……ぁあっ……」

 ちゅくちゅくと濡れた音がする。瞼を持ち上げると、長が僕自身を咥えてしゃぶっているのが見えた。

「あぁっ、んんっ……」

 直接刺激されてるから気持ちいいのだけど、それだけではなく長が僕を見ながら僕自身を頬張っているので余計に感じてしまう。甘さに背がのけ反り、長の髪を掴んだ。

「あんっ、だんな、さまぁ……やっ、やぁっ……」

 僕自身をそんなにしゃぶられたらすぐにイッてしまう。ちゅくちゅくと濡れた音が響くのにも感じてしまう。僕はびくびく震えながら長の頭をどけようとしたけどそれは叶わなかった。

「やっ、イッちゃ……また、イッちゃうぅ……」

 長はちゅううっと僕自身を吸った。

「ッッ!? あっ、あーーーーーーっっ……!」

 イッちゃうって言ったのに。
 でも僕自身から出た量は少なかったみたいで、長は舌先で尿道口をちろちろと刺激した。びくびくと身体が跳ねてしまう。

「あっ、やっ、だんな、さまっ、あんっ、あんっ……!」

 イッたばかりのちんちんいじらないで。涙がぼろぼろと溢れた。

「……ウイ、かわいいな。もっと蜜を出せよ」
「やっ、むりっ、むりぃっ……」

 そんなに精液は出ないって思う。

「無理なのか?」
「水分と栄養をしっかりとっていただきませんと……」

 リンドルの声が補足する。

「茶ぁ持ってこい」

 長はそう言うと、僕の足を広げ、今度は尻穴をべろべろと舐め始めた。

「あっ、だんな、さまっ……」
「蜜が出ねえならしかたねえ。愛液を飲ませろ」
「あぁああっ……!」

 たっぷり尻穴の中を舐められて、中から分泌される液をじゅるじゅると飲まれた。その刺激でまた僕自身は勃起してしまったのだけど、さすがにそれを長は刺激しようとはしなかった。ほっておけば収まるはずだからと僕も触れないことにした。
 長の膝の上に乗せられて、冷めたお茶をコクコクと飲んだ。ちょうどいい温かさで口元が緩んでしまう。

「あー……ウイ。腹はすいてないか?」
「特には……」
「そうか。もっと飲め」
「はい」

 水分は沢山取った方がいいと言われているから素直に飲む。そうでなくても涙も涎も沢山出るし、精液も、尻穴の奥からもなんらかの液が分泌されるのだ。みんながそれを愛液、とか言うけどすごく恥ずかしい。汗もかくし……って考えたら僕は人一倍水分を取らなきゃいけない気がする。
 ゆっくりと、ちょうどいい温度のお茶をいただき、果物や木の実なども食べた。少しでも栄養を取らないとと思ってくれているみたいで、そのみんなの優しさに嬉しくなった。
 長のイチモツが力を取り戻しているのがわかって頬が熱くなる。でも長は僕をせかそうとせず、優しい目で僕を見つめていた。

「……顔が赤いぞ」

 だって長に見られてるから。
 鬼は怖い存在のはずなのに、最近の長は全然怖くない。乱暴に抱かれる時もあるけど基本は優しくて、甘くて……こんなに丁寧に扱われていいのかなって思ってしまう。

「旦那さま……」
「ん?」
「好き、です……だいすき……」

 長が一瞬固まり、そしてはーーーっと大仰にため息をついた。なんで好きって言うと長はため息をつくんだろう。やっぱり迷惑なんだろうか。でも、好きだし。

「……ウイ」
「はい?」
「俺はウイをずっと抱きたい」
「は、はい……」

 嬉しい。僕もずっと長の腕の中にいたいって思う。

「一日どころじゃねえ。ずっとだ。何週間、いや、何か月、いや……一生ウイのかわいいおまんこをぐちょぐちょに犯したくてしょうがねえ」

 ずっと、僕の尻穴の中に長のが……。
 思わず想像してしまい、全身がカッと熱を持った。

「あ、あの……」

 そんなことされたら気持ちよすぎて死んじゃうかも。

「俺はすごく我慢してるんだ。あんまり煽るな」
「旦那さま……」

 大事にされているのが伝わってどきどきする。
 確かに僕はすぐに気を失ってしまうから無理はできないって思ってくれているんだろう。でもそんなに我慢するのも身体に悪いのではないだろうか。

「旦那さま……抱いて、ください……」
「っ! お前っ、俺の話を聞いてたのかっ!?」
「は、はい……でも……」
「でも、なんだ!?」
「長が我慢するの……よくないし……」
「だーーーーっっ!! だからなんなんだこのかわいいのはあっっ!! 後悔するなよっ!」
「あっ……」

 僕はまた布団に押し倒された。

「長様ー、優しくですよ、優しくー」
「長殿ー、甘くですよ、あまーく」
「んなこたあわかってる!!」

 カヤテとリンドルがやいのやいの言う。僕の身体を気づかって言ってくれているのはわかるけど、ちょっとムッとした。

「旦那さまぁ……」

 僕はちゅ、と長の唇に口づけた。
 長の動きが一瞬止まった。そして、むさぼるように口づけられた。

「あー、これは朝までぐっちょんぐっちょんですかねー」
「ウイ様が気絶すれば一度止まるでしょうからそこでお世話をすればどうにかなると思います」

 舌を絡め取られて何度も吸われる。もう周りが何を言っているかなんて僕にはわからなかった。
 ただ、長に求められて嬉しかった。



ーーーーー
砂糖が口からダバダバと。。。(ぉぃ
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【R18】お嫁さんスライム娘が、ショタお婿さんといちゃらぶ子作りする話

みやび
恋愛
タイトル通りのエロ小説です。 前話 【R18】通りかかったショタ冒険者に襲い掛かったスライム娘が、敗北して繁殖させられる話 https://www.alphapolis.co.jp/novel/902071521/384412801 ほかのエロ小説は「タイトル通りのエロ小説シリーズ」まで

アナニー大好きな俺が電車の中でとろとろにされる話

キルキ
BL
アナニーが大好きなのに、自分の指だけじゃ満足できなくて日中もムラムラが止まらない男子が、電車の中で男たちにいっぱい愛撫されてとろとろになって快楽落ちする話。 難しいことは考えないで読むことをおすすめします。 ・エロばっかりです。ほぼエロです。注意! ・アナニー、痴漢、快楽攻め、乳首責め、フェラ、中出し、複数プレイ、攻めフェラ  ↑後々いろいろ追加されるかも ・主人公の顔立ちはかわいい系 ・主人公が淫乱です。童貞処女だけど初心では無いです。 2021.4.1 HOTランキング7位   BLカテゴリー内1位

今さら、私に構わないでください

ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。 彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。 愛し合う二人の前では私は悪役。 幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。 しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……? タイトル変更しました。

【R18】溺愛される公爵令嬢は鈍すぎて王子の腹黒に気づかない

かぐや
恋愛
公爵令嬢シャルロットは、まだデビューしていないにも関わらず社交界で噂になる程美しいと評判の娘であった。それは子供の頃からで、本人にはその自覚は全く無いうえ、純真過ぎて幾度も簡単に拐われかけていた。幼少期からの婚約者である幼なじみのマリウス王子を始め、周りの者が シャルロットを護る為いろいろと奮闘する。そんなお話になる予定です。溺愛系えろラブコメです。 女性が少なく子を増やす為、性に寛容で一妻多夫など婚姻の形は多様。女性大事の世界で、体も中身もかなり早熟の為13歳でも16.7歳くらいの感じで、主人公以外の女子がイケイケです。全くもってえっちでけしからん世界です。 設定ゆるいです。 出来るだけ深く考えず気軽〜に読んで頂けたら助かります。コメディなんです。 ちょいR18には※を付けます。 本番R18には☆つけます。 ※直接的な表現や、ちょこっとお下品な時もあります。あとガッツリ近親相姦や、複数プレイがあります。この世界では家族でも親以外は結婚も何でもありなのです。ツッコミ禁止でお願いします。 苦手な方はお戻りください。 基本、溺愛えろコメディなので主人公が辛い事はしません。

兄がいるので悪役令嬢にはなりません〜苦労人外交官は鉄壁シスコンガードを突破したい〜

藤也いらいち
恋愛
無能王子の婚約者のラクシフォリア伯爵家令嬢、シャーロット。王子は典型的な無能ムーブの果てにシャーロットにあるはずのない罪を並べ立て婚約破棄を迫る。 __婚約破棄、大歓迎だ。 そこへ、視線で人手も殺せそうな眼をしながらも満面の笑顔のシャーロットの兄が王子を迎え撃った! 勝負は一瞬!王子は場外へ! シスコン兄と無自覚ブラコン妹。 そして、シャーロットに思いを寄せつつ兄に邪魔をされ続ける外交官。妹が好きすぎる侯爵令嬢や商家の才女。 周りを巻き込み、巻き込まれ、果たして、彼らは恋愛と家族愛の違いを理解することができるのか!? 短編 兄がいるので悪役令嬢にはなりません を大幅加筆と修正して連載しています カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

【完結R18BL】どうしようもない俺に推しが舞い降りた

すだもみぢ
BL
双銀の鎮魂歌……それは今、人気のライトノベルズ。 普通のサラリーマンだった蒼一郎は、その中のキャラクターで脇キャラ悪役のスティアに惚れてしまう。 ある日、彼の元に謎のメールが届き、本物のスティアが異次元から現れた。 文字化けだらけのメールから推理すると、一緒にいられるのはわずかに三日間らしい。 しかし、このまま三日後に元の世界にスティアを戻せば、スティアはストーリーの進行上、死んでしまう。 彼を死なせないためには、彼が自分からこの世界にいたいと思わせなければいけなくて……。 結局は、推しを愛でる話です。 えっちシーンあり(話に☆マークがある回がそうです) 完結しております(全話予約投稿済) なろうにて掲載してましたが、こちらに再掲いたします。

前世で処刑された聖女、今は黒薬師と呼ばれています

矢野りと
恋愛
旧題:前世で処刑された聖女はひっそりと生きていくと決めました〜今世では黒き薬師と呼ばれています〜 ――『偽聖女を処刑しろっ!』 民衆がそう叫ぶなか、私の目の前で大切な人達の命が奪われていく。必死で神に祈ったけれど奇跡は起きなかった。……聖女ではない私は無力だった。 何がいけなかったのだろうか。ただ困っている人達を救いたい一心だっただけなのに……。 人々の歓声に包まれながら私は処刑された。 そして、私は前世の記憶を持ったまま、親の顔も知らない孤児として生まれ変わった。周囲から見れば恵まれているとは言い難いその境遇に私はほっとした。大切なものを持つことがなによりも怖かったから。 ――持たなければ、失うこともない。 だから森の奥深くでひっそりと暮らしていたのに、ある日二人の騎士が訪ねてきて……。 『黒き薬師と呼ばれている薬師はあなたでしょうか?』 基本はほのぼのですが、シリアスと切なさありのお話です。 ※この作品の設定は架空のものです。 ※一話目だけ残酷な描写がありますので苦手な方はご自衛くださいませ。 ※感想欄のネタバレ配慮はありません(._.)

【R18】ファンタジー陵辱エロゲ世界にTS転生してしまった狐娘の冒険譚

みやび
ファンタジー
エロゲの世界に転生してしまった狐娘ちゃんが犯されたり犯されたりする話。

処理中です...