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40.好きしかない
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「あっ、あっ、あっ、あっ……!」
いっぱいイカされて、尻穴の奥の奥に精液を注がれ、また気をやって、気が付いたらまた抱かれて。長がぎゅうぎゅう抱きしめながら全身を満たしてくれるから嬉しくて嬉しくて、このままずっと抱かれていたいって思った。心も身体も甘くて甘くてたいへんなのだけどそれが愛しくてたまらない。涙も涎もこぼしながら、とにかく甘さに翻弄されてしまった。
「あー、やべえ……このままじゃ……」
「そろそろ放した方がいいと思いますよ~」
「くっそ、止まんねえぞっ!」
長とカヤテが何か言っているみたいだけど長に抱かれる心地良さしかわからない。奥の奥まで長のイチモツで満たされているのがたまらない。
「あーっ、あーっ、あーっ、あーっ……」
この声は誰の声だろう。
「あーあ、天使さま完全に快感でおかしくなっちゃってますよ~」
なんか股間が濡れてるような気がするけどわからない。
「ああ、こんなにおもらしして。気持ちいいのですね」
「さすがにまずいな……だが、止まんねーっ!」
「ひぃああぁーーー、あーーーーっ……」
中、甘い。全部、甘い。溶けちゃう、溶けちゃう。
「だん、な、さまぁ……あーーーーっ……」
また目の前が真っ暗になった。すんごく甘い、と思った。
……思ったより長く意識を失っていたようだった。長の腕の中にはいたけど、もう長が中にいない。そう思ったら涙がこぼれた。
「ど、どうしたっ!?」
「あ……な、なんでも……」
ケホッケホッと咳が漏れる。うまく声が出せなくなっていた。
「長殿、失礼します」
「リン……」
「ウイ様、しばしお待ちを」
リンドルが僕の首に触れる。じんわりとした感覚があって、「もう大丈夫です。喉を治しました」と言って彼はさっと下がった。長に抱かれてあんまり声を出していたから喉が一時的に枯れてしまったようだった。
「リンドル……ありがとう」
「どういたしまして」
涙も引っ込んでしまったからよかった。でも、長の追及は止まらなかった。
「さっきは、どうしたんだ?」
「だいじょぶ、です。なんでも……」
「なんでもないなら泣かねえだろ?」
確かになんでもないことじゃなかったけど、でもそれを口にするのは恥ずかしい。僕はじっと長を見上げた。
「うっ……」
「天使さまかわいいですね~。きっと長のイチモツが入ってなかったから寂しくなっちゃったんじゃないですか~?」
「っっっっ!!」
カヤテの洞察力がすごくて困る。僕はぼんっ! と火が出たように全身が熱くなるのを感じた。
「そうなの、かっ!?」
「~~~~っ!」
長もそんなこと聞かないでほしい。だってすっごく恥ずかしいから。僕は長の胸に頭をすり寄せた。大好きだから困らせちゃいけないし。
「おや? 本当に……」
カヤテがちょっと憎らしいと思った。
「か、身体は休めないといけないから、な……くっそ、なんだこれかわいくてしょーがねーぞっ!」
「あっ……!」
きつく抱きしめられて痛いぐらいだけど、でも嬉しいって思った。このままずっと長の腕の中にいられたらいいのに。
「長殿、ウイ様が潰れてしまいます」
「あああああ! 手加減てどうすりゃいいんだああああ!」
「旦那さま……?」
なんで長はこんなに慌ててるんだろう?
「長様~、落ち着いてください。天使さまは逃げませんから~」
僕がどこに逃げるというんだろう。逃げ込むとしたら絶対この腕の中だって思う。
わちゃわちゃやっている間に寝室の向こうから声がかかった。昼食の準備が整ったようだった。確かにちょっとおなかがすいたかもしれない。
長は僕を抱き直した。料理が運ばれ、長のあぐらの上に背を預けるようにして腰掛けさせられる。取り皿は渡してもらえるけど僕が料理を直接取ることはできない。でも長に比べたら全然食べないからそれでいいのだと思う。
「本当にそんな少なくて大丈夫なのか?」
長に心配そうに聞かれてしまう。
「これでおなかいっぱいです」
鬼とは食べる量が全然違う。
「長様、無理に食べさせてはだめですよ。天使さまは弱いんですから」
「わーってるよ」
カヤテとの軽口は聞いていて楽しい。今日もいっぱい長の知らないところが見れて嬉しい。
「天使さま、楽しそうですね」
「あ、はい……」
カヤテに話しかけられて困ってしまった。にこにこしながら更に聞かれる。
「長様とくっついてるからですか?」
それは間違いないと思う。だから、
「はい……」
と素直に答えたら、カヤテが困ったような顔をした。
ーーーーー
ウイが気を失った後の面々。カヤテ、長、リンドル。
「あー……天使さま感じすぎですね~」
「だ、大丈夫なのか? 俺、殺してないかっ!?」
「大丈夫でしょう。ウイ様すごく気持ちよさそうでしたし。ただ、愛されてる天使さまはなんでも受け入れてしまいますからそこが心配ではあります」
「お前らも止めろよ……」
「ええ~、止まるんですか?」
「止まりますか?」
「くそっ! なんで嫁がこんなにかわいいんだっ! 抱き殺しちまうじゃねえかっ!」
「殺さないでくださいよ~」
「さすがに全力で阻止します」
ウイの身体に治癒魔法、洗浄魔法をかけ、布団を取り替え、長の腕の中にウイを収めた。
いっぱいイカされて、尻穴の奥の奥に精液を注がれ、また気をやって、気が付いたらまた抱かれて。長がぎゅうぎゅう抱きしめながら全身を満たしてくれるから嬉しくて嬉しくて、このままずっと抱かれていたいって思った。心も身体も甘くて甘くてたいへんなのだけどそれが愛しくてたまらない。涙も涎もこぼしながら、とにかく甘さに翻弄されてしまった。
「あー、やべえ……このままじゃ……」
「そろそろ放した方がいいと思いますよ~」
「くっそ、止まんねえぞっ!」
長とカヤテが何か言っているみたいだけど長に抱かれる心地良さしかわからない。奥の奥まで長のイチモツで満たされているのがたまらない。
「あーっ、あーっ、あーっ、あーっ……」
この声は誰の声だろう。
「あーあ、天使さま完全に快感でおかしくなっちゃってますよ~」
なんか股間が濡れてるような気がするけどわからない。
「ああ、こんなにおもらしして。気持ちいいのですね」
「さすがにまずいな……だが、止まんねーっ!」
「ひぃああぁーーー、あーーーーっ……」
中、甘い。全部、甘い。溶けちゃう、溶けちゃう。
「だん、な、さまぁ……あーーーーっ……」
また目の前が真っ暗になった。すんごく甘い、と思った。
……思ったより長く意識を失っていたようだった。長の腕の中にはいたけど、もう長が中にいない。そう思ったら涙がこぼれた。
「ど、どうしたっ!?」
「あ……な、なんでも……」
ケホッケホッと咳が漏れる。うまく声が出せなくなっていた。
「長殿、失礼します」
「リン……」
「ウイ様、しばしお待ちを」
リンドルが僕の首に触れる。じんわりとした感覚があって、「もう大丈夫です。喉を治しました」と言って彼はさっと下がった。長に抱かれてあんまり声を出していたから喉が一時的に枯れてしまったようだった。
「リンドル……ありがとう」
「どういたしまして」
涙も引っ込んでしまったからよかった。でも、長の追及は止まらなかった。
「さっきは、どうしたんだ?」
「だいじょぶ、です。なんでも……」
「なんでもないなら泣かねえだろ?」
確かになんでもないことじゃなかったけど、でもそれを口にするのは恥ずかしい。僕はじっと長を見上げた。
「うっ……」
「天使さまかわいいですね~。きっと長のイチモツが入ってなかったから寂しくなっちゃったんじゃないですか~?」
「っっっっ!!」
カヤテの洞察力がすごくて困る。僕はぼんっ! と火が出たように全身が熱くなるのを感じた。
「そうなの、かっ!?」
「~~~~っ!」
長もそんなこと聞かないでほしい。だってすっごく恥ずかしいから。僕は長の胸に頭をすり寄せた。大好きだから困らせちゃいけないし。
「おや? 本当に……」
カヤテがちょっと憎らしいと思った。
「か、身体は休めないといけないから、な……くっそ、なんだこれかわいくてしょーがねーぞっ!」
「あっ……!」
きつく抱きしめられて痛いぐらいだけど、でも嬉しいって思った。このままずっと長の腕の中にいられたらいいのに。
「長殿、ウイ様が潰れてしまいます」
「あああああ! 手加減てどうすりゃいいんだああああ!」
「旦那さま……?」
なんで長はこんなに慌ててるんだろう?
「長様~、落ち着いてください。天使さまは逃げませんから~」
僕がどこに逃げるというんだろう。逃げ込むとしたら絶対この腕の中だって思う。
わちゃわちゃやっている間に寝室の向こうから声がかかった。昼食の準備が整ったようだった。確かにちょっとおなかがすいたかもしれない。
長は僕を抱き直した。料理が運ばれ、長のあぐらの上に背を預けるようにして腰掛けさせられる。取り皿は渡してもらえるけど僕が料理を直接取ることはできない。でも長に比べたら全然食べないからそれでいいのだと思う。
「本当にそんな少なくて大丈夫なのか?」
長に心配そうに聞かれてしまう。
「これでおなかいっぱいです」
鬼とは食べる量が全然違う。
「長様、無理に食べさせてはだめですよ。天使さまは弱いんですから」
「わーってるよ」
カヤテとの軽口は聞いていて楽しい。今日もいっぱい長の知らないところが見れて嬉しい。
「天使さま、楽しそうですね」
「あ、はい……」
カヤテに話しかけられて困ってしまった。にこにこしながら更に聞かれる。
「長様とくっついてるからですか?」
それは間違いないと思う。だから、
「はい……」
と素直に答えたら、カヤテが困ったような顔をした。
ーーーーー
ウイが気を失った後の面々。カヤテ、長、リンドル。
「あー……天使さま感じすぎですね~」
「だ、大丈夫なのか? 俺、殺してないかっ!?」
「大丈夫でしょう。ウイ様すごく気持ちよさそうでしたし。ただ、愛されてる天使さまはなんでも受け入れてしまいますからそこが心配ではあります」
「お前らも止めろよ……」
「ええ~、止まるんですか?」
「止まりますか?」
「くそっ! なんで嫁がこんなにかわいいんだっ! 抱き殺しちまうじゃねえかっ!」
「殺さないでくださいよ~」
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