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1922
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しおりを挟むあーあ、やっちまったかもしれない。
頭が痛くなる。
「どうしたんですか?」
本の妖精が親しげに聞いてきた。
はぁ…(´ヘ`;)
一瞥(いちべつ)し、深いため行きと共に口を開く。
「なんかさ、1922年にナチスがUFOの研究していたとか…検索しても出てこないんだよ(T-T)
私と…かの人の著作しかさぁ~」
ああ、辛い。
「それがどうしたんですか?」
「どうもこうも…検索に出てこないと言うことは、著作のとても個人的な情報か…創作…」
私は、ここで21世紀にある著者が、海外のノストラダムスの研究者が詩を創作して使っていたと、書いていたのを思い出す。
「創作って…捏造ですか?」
物騒な事を言う妖精だ。
「捏造…いや、年号の場合、印刷ミスもあるから、分からないよ。」
そう、私は、別の話で、マヤの太陽の石の発見された年を1970年だと信じて話を作り、後に本の誤字だった事を思い出す。
正解は1790年の事である。
年号…それは、普段はそれほど必要を感じないが、消費期限と小説を作るときには、用心しないと大変な目にあうものなのだ。
「間違いですか。」
「分からないけど、検索に出てこないとなると…オリジナルの情報として、参考資料の提示をしないといけないのかって考えてね。」
ああっ。これが問題なのだ。
これ、確かに、何か、秘密結社の誰かに密かに教えてもらった機密情報なら、いいんだ。が、これが誤字や何か、創作だったとしたら、世紀をまたいで、20年以上経過して、ネットで取り上げることは…
私と一緒に恥を書かせるようで悩むのだ。
「書けば良いじゃないですか。大丈夫。誰も気にしてませんぜ。」
妖精は気楽でいい。
「私が気になるのよ~でも、1922年で探した情報で色々書いちゃった手前、今更、止められないし、間違いとかなら、なんか、申し訳なくて。」
ああ…泣きたい。
『1922年ナチスUFO』で検索すると、私の作品が…一番にヒットしてるよ…
こりゃ、もう、ダメだよなぁ
頭を抱える私に、妖精は目からウロコのアドバイスをしてくれた。
「1922年にUFOの研究をしていたのは、ブリル協会じゃ無いんですか?」
「え?」
「まあ、検索してみましょう?」
妖精に言われて、疑心暗鬼に検索する。
『1922年 UFO ブリル協会』
私の作品がトップを飾る。
心臓が痛い
私は、先生に騙されたのだろうか?
なんか、ホラー系のゲームミュージックを聴きながら検索していたので、なんとも怪しげな気持ちに陥(おちい)る。
が、ガッカリしたのはそこまでだった…
その下の方に、1人の女性の名前がヒットした。
『マリア オルシック』
この人がアルデバランから、新たな飛行技術をテレパシーで受けたと、複数の記事が見つかった。
よかったよぅ…(>_<。)
とりあえず、捏造では無いようだし、どこから出てきた情報かはよく分からないけれど、都市伝説としてネットミームになってるようなので、参考資料をあげずに先を書いて行ける(>_<。)
もう、たった一言…それでこんなに結果が違うなんて!
私は、ふたたび深くため息をついた。
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