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  呑気にぼやいてるうちに12月…もう、どうしたらいいんだか(T-T)

  が、泣いていても終らない。まずは、この連載を更新しないと。
  もう、完結のお楽しみの週間ユニークもどうでもいい。
  終わりたい(>_<。)

  その為には、ファティマの第3の予言を探すしかない。

  私も混乱しているけど、当事者のルチアは、そんなもんじゃなかったと思う。
  聖母は言った。
  この予言は1960年まで知らせてはいけない。と。

  これ、丁度100年違いだと思うと、時の長さを体感できる。
  今から、2060年まで秘密にして、後に知らせろ…と、人間タイムカプセルにされるようなものだからだ。
  しかも、100年前と言えば、第一次、二次世界大戦を経験しての37年なのだ。
  壮絶である。

  ルチアの苦しみを思いながら、私もその謎について考える。

  ここで、もうひとつの間違いに気がついた。
  『鞭の朱房』をフリンジのような飾りと考えていたけれど、鞭とは、革の紐で肌を傷つけて相手に痛みを与える道具である。

  房の部分は飾りではなく、その細かい房の部分を叩きつけて相手を痛め付けるのだ。

  だとしたら、朱(あか)の房…は、血で染まった鞭の房…とも想像が出来るのだ。

  カトリックでは、鞭を己に当てる事で贖罪をする行為があるそうだけれど、それは姉の人類を憂いだ贖罪の血で染まったものなのだろうか?

  まあ、西条八十は何を考えていたかは、永遠の謎ではあるけれど…

  ファティマの予言については、まだまだ、話題は尽きないのだ。

  もう…

  

  頭を抱える私にベルフェゴールはコーヒーを淹れてくれた。

  「これ飲んで、元気だして。」
ベルフェゴールに言われて、コーヒーを見つめた。
  なんか、さっきから、結構、色々飲んでる気がする。
「ありがとう。」
とはいえ、折角なのでカップで手を暖める。
「あら?元気にならない?じゃあ、歌でも歌ってあげようか?」
と、ベルフェゴールに言われて首をふる。
「歌ってる場合じゃないわよ~なんなの?1917年って!本当にっ!!」

  私は叫んだ。

  ファティマの聖母が年指定で伝えた内容は、一部、公開はされている。
  それは、ローマ法王の暗殺に関わるもの…と、私は記憶していた。

  それで話を持ってきたけれど、ここに来て、もう一人の人物が現れる。

  1960年…この時、何がおこったのか?
  そこから、私は予言を予想しようと考えていた。

  で、世界情勢を調べる。
  特に、アメリカについて。で、1960年がアメリカの大統領選挙に当たること、そして、その年の終わりに当選確実を報じられた人物の名前に驚愕した…

  ジョン・F・ケネディ…
  マジかよっ( ; ゜Д゜)
  私はそこから一気にキューバ危機を検索した。

  そう、ケネディ大統領の時代、米ソによるガチの核戦争チキンレースが行われていたのだ。

  で、ライバルのニクソンとケネディの2人のアメリカの政治家を調べながら、この時代を考えようとした。
  そして、ここで、私はきっと、この、ハンサムで短命だったアメリカの大統領の生年月日を初めて知ることになる。

  1917年5月29日生まれ。
  ファティマの聖母が現れたその月に、彼は誕生していたのだった。
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