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1917
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1917年…ヨーロッパは、今まで体験した事の無いような地獄の最中にいた。
第一次世界大戦である。
この戦争が、他の歴史の戦争と一線を引くのは、飛行機による空爆…
そして、街から外れた場所だった合戦場を、市民が暮らす都市をも含む攻撃を可能とした事であろう。
このとき、フランスに留学していた吉江喬松は、ひどくなる戦況から逃れるように南フランスを旅していた。
旅の友に小牧近江(こまきおうみ)。
彼もまた、仏文学者であり、ファーブル昆虫記を翻訳した人物である。
昆虫サスペンス『パラサイト』を書いていた私は、彼についても調べた。
何しろ、私、昆虫が大好きでもないのに、昆虫好きの主人公を作り、そんなわずかな私の知識のお陰で、物語の主人公、池上はファーブル先生が好きな設定だったからだ。
そう、こんな薄っぺらの私ですら知ってる…まさに、昆虫学のレジェンド、それが、ファーブルなのだ。
ついでに、南仏が関係してきたために、物語でも語られたファーブル。
調べるしかない。
小牧近江と言う人物を調べると、翻訳者と言う人の偉大さや凄さが染みてくる。
ファーブル。実は、それほど現地では人気がなかったらしい。
まあ、そうだ。
昆虫なんて、基本、好き嫌いが別れる生物だからだ。
欧州は寒く、セミも南仏に行かないといないし、蚊も少なかったようだから。
どうりで、西洋人が気楽に半ズボンで森を歩けるもんだ。
私も調べて感心した。
考えてみると、西洋の児童文学では、蛙で遊ぶ少年の方が出現が多く、ハエのエピソードがそれに続くイメージだ。
偉い、有名と日本で持ち上げられたファーブル。
そのように、欧州でも人気の虫おじさんだと思っていたが、ネット時代、様々な物語あるんだな、と思った。
で、このファーブル昆虫記、リレーで翻訳者が変わる。はじめの1巻を大杉栄と言う人物が翻訳する。
翻訳者にも日本では著作権が認められているが、日本の翻訳が、一番、ドラマチックで面白いらしい。
小牧先生も、9巻を担当された。
まあ、1巻、1巻、担当された翻訳の先生も凄いが、フランスのあまり人気の無かった学者の記録をその時点で9巻!9巻も訳者をかえて発行された訳だから、日本人も虫が好きなんだと思う。
当時、ネットで誰かが日本人のファーブル熱が、世界に彼の名声を認識させた…見たいに熱く語った何かを読んだ気がしたけど、今、探しても見つからないから、真偽はわからない。
ただ、ファーブルの生活は決して楽ではなかったのは確かなようだ。
ファーブル昆虫記は全10巻と未完の11巻。
昆虫学者のモデルと言えば、この人、みたいな立ち位置の人物だ。
それだけ、印象のある人物として書き上げた1人、小牧先生は、秋田の生まれである。
小牧先生が昆虫に興味があったかは謎であるが、旅の仲間の吉江先生は、農業…養蚕などに従事したことがあるので、虫については詳しかったかもしれない。
この2人、フレデリック・ミストラルのゆかりの場所を尋ねたと、wikipediaに書いてあった。
で、フレデリックと言う詩人が、アルラタン博物館を創設したらしくて…
その場所が、ノストラダムスの故郷の近くで、キリスト教の巡礼地の起点になっている。
正確には、サンディエゴ・デ・コンポステーラの巡礼の起点の1つなのだ。
こ、コンポステーラですってぇ…(○_○)!!
と、私が驚愕した気持ち、普通の人も悪魔の剛もわかってはくれないに違いない。
ヨーロッパにも、お遍路さんみたいな巡礼の旅があり、巡礼地は色々ある。
サンディエゴの巡礼地はスペインにある。
ついでに、ファティマは隣国ポルトガルにある地域の名前である。
このファティマの田舎の少年少女に聖母が降臨した奇跡…これがファティマの聖母の奇跡なのだ。
1918年、もし、そっち方面に巡礼に行く人達に囲まれたとしたら、近江、吉江、両先生もこの奇跡について見聞きしないはずは無いのだ。
そして、その不思議な話は西条八十に手紙で知らされた…なんて、ロマンチックな想像が沸いて出てくる!
勿論、そんな真実があるかどうかは私には分からない。
が、私は、その説を追っかけてファティマを調べることになる。
いや、他にも色々あって、ファティマを調べていたんだけれど。
気がつくと、剛は台車に座って眠り込んでいた。
結局、一人で喚いていただけ、だったけど、色々、思い出してきた。
この話は、ヒトラーとヘスの物語にもかかってきていた。
ルドルフ・ヘス…
彼が、なぜ、ヒトラーに心酔(しんすい)したのか…
ヒトラーには、戦場での武勇伝がひとつある。
体が小さく、ひ弱な彼は、精神だけは鋼のようで、戦場での伝令係をしていたときの事。
彼が、謎の声に従って逃げた所にミサイルが着弾、命拾いをした。と、言うものだ。
この話自体、真偽は不明だ。が、私は夏ホラーでそのシーンらしき場面を描き、その先も探していた。
これは、魔術師と呼ばれたヒトラーの能力の目覚めのシーンとして描かれていて、私も少女時代はドキドキした。
天から降ってきた謎の声が、何者かは知らないが、記憶が正しければ1917年の事だと思う。
こんな事をモヤモヤ考えていた私は、マヤ歴の本の神様のページの裏にそれを見た。
なぜか知らないが、そこにはファティマの聖母の写真がのっていた。
1917年!こ、これだわ(>_<)
私は、ヒトラーを神格化するヘスの説得力に、この聖母の奇跡が関係しているとにらんだ。
20世紀になり、科学が台頭し、キリスト教が少しずつ変化を始める世界で、21世紀の現在でも、完全に解けない謎として語られるファティマの奇跡…
同じ年にサイキッカーとして覚醒したと、噂があるヒトラーに、オカルティックな魅力をヘスは感じたのではないか、と。
第一次世界大戦である。
この戦争が、他の歴史の戦争と一線を引くのは、飛行機による空爆…
そして、街から外れた場所だった合戦場を、市民が暮らす都市をも含む攻撃を可能とした事であろう。
このとき、フランスに留学していた吉江喬松は、ひどくなる戦況から逃れるように南フランスを旅していた。
旅の友に小牧近江(こまきおうみ)。
彼もまた、仏文学者であり、ファーブル昆虫記を翻訳した人物である。
昆虫サスペンス『パラサイト』を書いていた私は、彼についても調べた。
何しろ、私、昆虫が大好きでもないのに、昆虫好きの主人公を作り、そんなわずかな私の知識のお陰で、物語の主人公、池上はファーブル先生が好きな設定だったからだ。
そう、こんな薄っぺらの私ですら知ってる…まさに、昆虫学のレジェンド、それが、ファーブルなのだ。
ついでに、南仏が関係してきたために、物語でも語られたファーブル。
調べるしかない。
小牧近江と言う人物を調べると、翻訳者と言う人の偉大さや凄さが染みてくる。
ファーブル。実は、それほど現地では人気がなかったらしい。
まあ、そうだ。
昆虫なんて、基本、好き嫌いが別れる生物だからだ。
欧州は寒く、セミも南仏に行かないといないし、蚊も少なかったようだから。
どうりで、西洋人が気楽に半ズボンで森を歩けるもんだ。
私も調べて感心した。
考えてみると、西洋の児童文学では、蛙で遊ぶ少年の方が出現が多く、ハエのエピソードがそれに続くイメージだ。
偉い、有名と日本で持ち上げられたファーブル。
そのように、欧州でも人気の虫おじさんだと思っていたが、ネット時代、様々な物語あるんだな、と思った。
で、このファーブル昆虫記、リレーで翻訳者が変わる。はじめの1巻を大杉栄と言う人物が翻訳する。
翻訳者にも日本では著作権が認められているが、日本の翻訳が、一番、ドラマチックで面白いらしい。
小牧先生も、9巻を担当された。
まあ、1巻、1巻、担当された翻訳の先生も凄いが、フランスのあまり人気の無かった学者の記録をその時点で9巻!9巻も訳者をかえて発行された訳だから、日本人も虫が好きなんだと思う。
当時、ネットで誰かが日本人のファーブル熱が、世界に彼の名声を認識させた…見たいに熱く語った何かを読んだ気がしたけど、今、探しても見つからないから、真偽はわからない。
ただ、ファーブルの生活は決して楽ではなかったのは確かなようだ。
ファーブル昆虫記は全10巻と未完の11巻。
昆虫学者のモデルと言えば、この人、みたいな立ち位置の人物だ。
それだけ、印象のある人物として書き上げた1人、小牧先生は、秋田の生まれである。
小牧先生が昆虫に興味があったかは謎であるが、旅の仲間の吉江先生は、農業…養蚕などに従事したことがあるので、虫については詳しかったかもしれない。
この2人、フレデリック・ミストラルのゆかりの場所を尋ねたと、wikipediaに書いてあった。
で、フレデリックと言う詩人が、アルラタン博物館を創設したらしくて…
その場所が、ノストラダムスの故郷の近くで、キリスト教の巡礼地の起点になっている。
正確には、サンディエゴ・デ・コンポステーラの巡礼の起点の1つなのだ。
こ、コンポステーラですってぇ…(○_○)!!
と、私が驚愕した気持ち、普通の人も悪魔の剛もわかってはくれないに違いない。
ヨーロッパにも、お遍路さんみたいな巡礼の旅があり、巡礼地は色々ある。
サンディエゴの巡礼地はスペインにある。
ついでに、ファティマは隣国ポルトガルにある地域の名前である。
このファティマの田舎の少年少女に聖母が降臨した奇跡…これがファティマの聖母の奇跡なのだ。
1918年、もし、そっち方面に巡礼に行く人達に囲まれたとしたら、近江、吉江、両先生もこの奇跡について見聞きしないはずは無いのだ。
そして、その不思議な話は西条八十に手紙で知らされた…なんて、ロマンチックな想像が沸いて出てくる!
勿論、そんな真実があるかどうかは私には分からない。
が、私は、その説を追っかけてファティマを調べることになる。
いや、他にも色々あって、ファティマを調べていたんだけれど。
気がつくと、剛は台車に座って眠り込んでいた。
結局、一人で喚いていただけ、だったけど、色々、思い出してきた。
この話は、ヒトラーとヘスの物語にもかかってきていた。
ルドルフ・ヘス…
彼が、なぜ、ヒトラーに心酔(しんすい)したのか…
ヒトラーには、戦場での武勇伝がひとつある。
体が小さく、ひ弱な彼は、精神だけは鋼のようで、戦場での伝令係をしていたときの事。
彼が、謎の声に従って逃げた所にミサイルが着弾、命拾いをした。と、言うものだ。
この話自体、真偽は不明だ。が、私は夏ホラーでそのシーンらしき場面を描き、その先も探していた。
これは、魔術師と呼ばれたヒトラーの能力の目覚めのシーンとして描かれていて、私も少女時代はドキドキした。
天から降ってきた謎の声が、何者かは知らないが、記憶が正しければ1917年の事だと思う。
こんな事をモヤモヤ考えていた私は、マヤ歴の本の神様のページの裏にそれを見た。
なぜか知らないが、そこにはファティマの聖母の写真がのっていた。
1917年!こ、これだわ(>_<)
私は、ヒトラーを神格化するヘスの説得力に、この聖母の奇跡が関係しているとにらんだ。
20世紀になり、科学が台頭し、キリスト教が少しずつ変化を始める世界で、21世紀の現在でも、完全に解けない謎として語られるファティマの奇跡…
同じ年にサイキッカーとして覚醒したと、噂があるヒトラーに、オカルティックな魅力をヘスは感じたのではないか、と。
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