上 下
15 / 154
本を売る女

予兆2

しおりを挟む
  今まで、さんざんカネを使ったノストラダムスと剛が、金のガチョウに変身する。

  そんな夢見たいな事は、やっぱりおきなかった。

  サクセスストーリーは、主人公だけでは作れない。
  周りの人間が、上手くサポートしなければ成り立たない。
  道徳の授業で出てきそうな、そんな言葉が今では現実味を帯びて胸に突き刺さってる。

  そう、周り…つまり、私が次にやらかしたのだ。

  何回か、練習に短編を書いた私は、次に、連載の機能を使おうと野心を燃やし、失敗した。

  web小説の初心者だった私は、新しい機能を使いたかったのと、アクセスが気になるので最後まで物語を決めないで見切り発車で1話を投稿した。

  本来、小説は、キッチリと終わりまでオフラインで投稿し、時間を決めて定期的に投稿するのが、良い読者を集める近道だと思う。

  web小説の場合、私のように思いつくままに書いて、まとめられずに中途半端で放置される作品が、スペースデブリのようにネットに漂っている。

  これらは、完結しない…
  つまり、読者からは、モヤモヤの元になるので、避けられるのだ。

  私も、小さな頃から読んでいる漫画があるが、続きが無いのは、今でもモヤモヤする。

  だから、出来るだけ読者視点で言えば避けたいのだ。
  不幸のどん底で、永遠に嘆き悲しむ主人公など…見たくはないのは人情だ。

  だから、こんな作品に捕まった事がある読者は、なんとか避けたいと考える。
  一番簡単なのは、完結作品を読むことだ。

  次に、未完を出さない作者を探す。

  そして、詳しい人に聞いてみる。

  と、こうなるから、始めに信用を作ろうと考えるなら、完結してから載せた方が良いのだ。

  が、どんなにシッカリと構成しようと、完結させていようと、問題はおきるのだ。

  連載小説の形式をとる場合、投稿は、例え完結していても数回に分けて行う。

  なぜか?
  アクセスがほしいからだ。

  そう…必死で考え、資料を調べ、余暇を使い果たして作り出した文章の対価。
  底辺作家の場合、『アクセス』これがすべてだ。

  だから、沢山ほしい。

  せめて、前の作品より少しでも多く…

  が、これが、また、問題を生む。

  そう、自分では完璧だと発表する話だが、
  不思議と、投稿して読み返すと間違いにそこで気がつく事がある。

  誤字はよくあるが、歴史の場合、史実もそれに加わる。

  私は、ノストラダムスをチョイスした。
  沢山の関連本を読み、そして、テレビも見た。
  沢山の著者が同じことを書いていたから、失敗は無いと思っていた。

  ノストラダムス。
  ミシェル・ノストラダムスは、フランスの予言者で医師。
  父親は商人で、母方の祖父は裕福なユダヤ医師。
  ミシェルは、その祖父から様々な事を学び、そして、アヴィニオンの大学に進学…その時、疫病が蔓延し、学校が休校になり、さすらいの旅にゆく。

  そして、再び姿を現したノストラダムスは、医師となる。

  まあ、こんな感じだった。
  だから、この大学が休校になった辺りに、ちょっと間抜けなノストラダムスのエピソードを付け加えても問題ないと考えていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

強制調教脱出ゲーム

荒邦
ホラー
脱出ゲームr18です。 肛虐多め 拉致された犠牲者がBDSMなどのSMプレイに強制参加させられます。

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

同僚くすぐりマッサージ

セナ
大衆娯楽
これは自分の実体験です

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

処理中です...