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懺悔
魔物の系譜
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日の光が強くなり始め、遠くからひばりの囀りが聞こえてくる。
しばらくの沈黙。
それを破ったのは、プレアティと名乗る男。
「45年の男は『傲慢』でした。
彼は偉大な人物になりたがった。プレアティの名前を騙り、そうして処刑された。
鳥を殺める事すら出来ない小心者でしたが、口は達者な人物でした。
彼は派手な最期と引き換えに悪魔に魂を渡したのです。」
プレアティは、詩を口ずさむように軽快に話す。
カルロは逆光で薄暗いプレアティの顔の表情をよく見ようと目を凝らした。
プレアティは、そんなカルロに構わずに話をつづける。
「48年の男は『強欲』でした。戦争で家を離れた彼は、奥方の不貞を疑い、己の屋敷の人々を殺してまわり月を愛でました。」
プレアティは、昔話でもするように抑揚をつけ、歌うように続ける。
カルロは、それを黙って聞いていた。
7人のプレアティを名乗る人物は、不特定の場所、無関係な人物だが、何故、この男はこうもスラスラと話すのだろうか?
カルロは、自分の著作『魔物の系譜』の内容を思い出していた。
確かに、この興味深い事例について取り上げていたから、この程度の話をプレアティが作り上げても不思議ではない。
が、カルロはプレアティの事件に7つの大罪を結びつけたりはしていない。
彼が『魔物の系譜』を書き上げた時は、まだ、51年の男を含めて3人の出現であり、マルスとの関係もボンヤリとしたイメージでしかなかったのだ。
しばらくの沈黙。
それを破ったのは、プレアティと名乗る男。
「45年の男は『傲慢』でした。
彼は偉大な人物になりたがった。プレアティの名前を騙り、そうして処刑された。
鳥を殺める事すら出来ない小心者でしたが、口は達者な人物でした。
彼は派手な最期と引き換えに悪魔に魂を渡したのです。」
プレアティは、詩を口ずさむように軽快に話す。
カルロは逆光で薄暗いプレアティの顔の表情をよく見ようと目を凝らした。
プレアティは、そんなカルロに構わずに話をつづける。
「48年の男は『強欲』でした。戦争で家を離れた彼は、奥方の不貞を疑い、己の屋敷の人々を殺してまわり月を愛でました。」
プレアティは、昔話でもするように抑揚をつけ、歌うように続ける。
カルロは、それを黙って聞いていた。
7人のプレアティを名乗る人物は、不特定の場所、無関係な人物だが、何故、この男はこうもスラスラと話すのだろうか?
カルロは、自分の著作『魔物の系譜』の内容を思い出していた。
確かに、この興味深い事例について取り上げていたから、この程度の話をプレアティが作り上げても不思議ではない。
が、カルロはプレアティの事件に7つの大罪を結びつけたりはしていない。
彼が『魔物の系譜』を書き上げた時は、まだ、51年の男を含めて3人の出現であり、マルスとの関係もボンヤリとしたイメージでしかなかったのだ。
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