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のーまじん

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セカンドシーズン

スミレ、テンプレる 2

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 苦手だった異世界も、大筋が出来てくると楽しくなる。

 そして、第2の金脈…と言うか、読者層が見えてくる。
 私は、基本、アクセスを稼いでお金を稼ぎたい。

 初めてのファンタジーで面白い要素が低くても、
 1話目は、年配者がテンプレで物語を書いた時の読者の反応を見たい人がプラスされるように頑張ろうと思う。

 2話目は、物語を作って評価されたいと考える年配読者の為のテンプレを作りながら物語を作ろうかと考えている。

 これで、作品の内容プラスαが見込めるに違いない。

 私は、遠くで白く輝く積乱雲を見つめながらニヤリとした。

 なんか、上手く行きそう( ´艸`)

 紅茶を飲みきって、少し暑くなってきた部屋から出ることにする。

 二回目の洗濯と布団干しをしながら、大雑把な一話を考える。

 異世界転移した次郎が、名古屋に旅をする話にしようと考えた。

 奈津子モデルのエルフさんと、物語を売りながら名古屋へと向かうことにした。

 名古屋…って、おかしい気持ちもするけれど、
 『オズの魔法使い』のドロシーだって、ファンタジーの世界から家を目指したのだし、

 異世界転移した次郎が、異世界から名古屋を目指したっていい気がする。

 『オズの魔法使い』は、アメリカの児童文学作家のライマン・フランク・ボームさんの作った名作で、
 『オーバーザ・レインボー』と言う映画の曲は、私も大好きだ。

 ライマン・フランク・ボームさんは、1919年に亡くなっていて、没後100年を過ぎたのか、と思うと、なんだか運命的な気持ちになる。

 夢見がちな人だったようで、演劇などに稼いだ金をつぎ込んで、晩年は無一文になった…なんて聞いてしまうと、あやかりたくは…まあ、でも、
 一発でも、大きな花火をぶちあげるなんて、
 それだけで凄いと思うし、ドロシーは今でも大好きなキャラクターなので、それでいってみよう。

 晴れやかな空を見上げて、私は洗濯機を回す。
 そして、乾いた朝の洗濯物を取り込んだ。


 なろう系ファンタジーの舞台は、ゲームで登場する架空の中世ヨーロッパのようだけれど、
 ゲームはよくわからないので、『赤毛のアン』のグリーンゲーブルズの様な田舎を舞台にすることにした。

 まあ、グリーンゲーブルズとか言っても、中学時代、近所の林や川をみながら想像した、架空のいなか町なのだけれど…

 近所の風景を適当に取り込んで作る方が、他の人も作りやすいに違いない。

 物語を想像するのは楽しい。

 脱水の終わった洗濯物を、夏の日差しの前に干しながら、はためく白いTシャツに、私の創作意欲もはためいて行くのを見た気がする。



 ああ…(-_-;)

 夢見がちのメモが辛い……

 これから、異世界にまた挑戦するなんて、本当に出来るのか、心配だけど、何も知らない去年の自分が、愚かしくも愛しい。

 それに、一回、夢が破れると、期待しないぶん、楽チンだ。

 楽チン…なんだから(T^T)
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