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7章【そんなに幸せにしないで】

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 スカートから覗くニーソックスを見て、ツカサは微笑む。


「可愛いよ、カナちゃん。……この二―ソックス、気に入ってくれた? 可愛いネコがプリントされていて、カナちゃん好きそうだよね」


 ──指が引き抜かれて、物足りない。

 素直にそう言うことができないまま、カナタは小さく頷く。


「は、い。好き、です……っ」
「だよね。それじゃあ、俺とどっちが好き?」


 下着をずらし、ツカサはカナタの後孔に逸物を押しつけた。


「そんなの、言わなくても……分かるじゃ、ないですか……っ」


 何度もツカサに抱かれたカナタは、その先に待つ快感を無意識のうちに期待する。

 ……だが、ツカサはなかなか内側をこじ開けてくれない。


「カナちゃんは、俺に『好き』って言われなくて不安だったよね? なら、俺も同じだよ。もしかしたら二―ソックスの方が好きなのかな~って、不安になっちゃう」


 逸物の先端を擦りつけて、ツカサは笑う。
 この問いにカナタが答えない限り、ツカサはその先へ進まないつもりなのだ。


「教えて、カナちゃん。……俺と、可愛いニーソックス。カナちゃんはどっちが好き?」


 スリスリと、後孔の入り口が逸物によって撫でられる。


「そ、れは……っ」


 カナタは甘い吐息を漏らし、期待感を露わにした。

 それでも、答えない限りはこの状態が続く。
 生殺しの状態に耐えかねたカナタは、ついに……。


「──ツカサさんが、一番好き……っ。可愛い服も、可愛いものも好きですけど……ツカサさんが、一番大好きです……っ」


 ──だから、早く。

 その言葉を紡ぐ前に、ツカサが……。


「──よく言えましたっ」
「──ふあ、あっ!」


 カナタが望む行為に、進んだ。

 ズブリ、と。一気に最奥を突かれたカナタは、内腿をブルブルと痙攣させる。


「あ、ぁ……っ!」


 チカチカと、視界が明滅するような錯覚。
 カナタは予想だにしていなかった絶頂を迎えさせられ、放心しかけた。

 ツカサは根元まで逸物を挿入したまま、快感と驚きがないまぜになったカナタの顔を見つめる。


「今、出さずにイった? ナカがメチャクチャ痙攣してるよ?」
「言わ、な……で、っ」


 だが、相手はツカサだ。


「イっちゃって放心してるカナちゃん、エッチで可愛い。俺でこんなに感じてくれて、嬉しいなぁ……っ」


 カナタが理解していなくても、快楽を与え続ける。
 ツカサはカナタの腰を掴み、何度も何度も奥を穿つ。


「は、ぁ……ん、っ! んんっ、や、ぁんっ!」


 そのたびに、カナタは何度も何度も絶頂を迎える。

 しかし、それは普通の絶頂とは違う。
 なぜならカナタはまだ、射精をしていないのだから。


「あはっ! ナカを擦ると、カナちゃんがギューッて締めつけてくるっ! カナちゃん、いっぱいイってるよね? そんなに気持ちいい?」
「気持ち、い……っ! ん、ふっ、あ……っ!」


 まるで、抉るように。
 ツカサは何度も何度も、カナタの最奥を狙って腰を動かした。
 



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