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7章【そんなに幸せにしないで】
11 *
しおりを挟むスカートから覗くニーソックスを見て、ツカサは微笑む。
「可愛いよ、カナちゃん。……この二―ソックス、気に入ってくれた? 可愛いネコがプリントされていて、カナちゃん好きそうだよね」
──指が引き抜かれて、物足りない。
素直にそう言うことができないまま、カナタは小さく頷く。
「は、い。好き、です……っ」
「だよね。それじゃあ、俺とどっちが好き?」
下着をずらし、ツカサはカナタの後孔に逸物を押しつけた。
「そんなの、言わなくても……分かるじゃ、ないですか……っ」
何度もツカサに抱かれたカナタは、その先に待つ快感を無意識のうちに期待する。
……だが、ツカサはなかなか内側をこじ開けてくれない。
「カナちゃんは、俺に『好き』って言われなくて不安だったよね? なら、俺も同じだよ。もしかしたら二―ソックスの方が好きなのかな~って、不安になっちゃう」
逸物の先端を擦りつけて、ツカサは笑う。
この問いにカナタが答えない限り、ツカサはその先へ進まないつもりなのだ。
「教えて、カナちゃん。……俺と、可愛いニーソックス。カナちゃんはどっちが好き?」
スリスリと、後孔の入り口が逸物によって撫でられる。
「そ、れは……っ」
カナタは甘い吐息を漏らし、期待感を露わにした。
それでも、答えない限りはこの状態が続く。
生殺しの状態に耐えかねたカナタは、ついに……。
「──ツカサさんが、一番好き……っ。可愛い服も、可愛いものも好きですけど……ツカサさんが、一番大好きです……っ」
──だから、早く。
その言葉を紡ぐ前に、ツカサが……。
「──よく言えましたっ」
「──ふあ、あっ!」
カナタが望む行為に、進んだ。
ズブリ、と。一気に最奥を突かれたカナタは、内腿をブルブルと痙攣させる。
「あ、ぁ……っ!」
チカチカと、視界が明滅するような錯覚。
カナタは予想だにしていなかった絶頂を迎えさせられ、放心しかけた。
ツカサは根元まで逸物を挿入したまま、快感と驚きがないまぜになったカナタの顔を見つめる。
「今、出さずにイった? ナカがメチャクチャ痙攣してるよ?」
「言わ、な……で、っ」
だが、相手はツカサだ。
「イっちゃって放心してるカナちゃん、エッチで可愛い。俺でこんなに感じてくれて、嬉しいなぁ……っ」
カナタが理解していなくても、快楽を与え続ける。
ツカサはカナタの腰を掴み、何度も何度も奥を穿つ。
「は、ぁ……ん、っ! んんっ、や、ぁんっ!」
そのたびに、カナタは何度も何度も絶頂を迎える。
しかし、それは普通の絶頂とは違う。
なぜならカナタはまだ、射精をしていないのだから。
「あはっ! ナカを擦ると、カナちゃんがギューッて締めつけてくるっ! カナちゃん、いっぱいイってるよね? そんなに気持ちいい?」
「気持ち、い……っ! ん、ふっ、あ……っ!」
まるで、抉るように。
ツカサは何度も何度も、カナタの最奥を狙って腰を動かした。
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