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第2章 正体―アイデンティティ―
025 死なないでクロマ!貴方はまだ生きるのです! 後半
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砂漠の一国に集まる一行。
国にある王宮の最深部に皆はいた。
天井が見えないくらい高く、石でできた円形の広い一室。
クロマとミンスは国の者に見つかると殺されてしまうらしいので、変装をしてここまでやってきていた。
数男はサチに電話をかけ、サチの周りには他の会議室暮らしの人達が話を聞く体勢に入っていた。
ミィシェルは相変わらず難しい話をする時は聞かず、そこらで遊んでいるだけである。
「ここは産婦人科です。」
とミンスが急に言うので一部の人がが吹いてしまう。
サウザは苦笑いをしながら言った。
「ここはね、母上が俺達を産んだ場所。ちゃんとお腹から産まれてきたんだよ皆。本当に思い出の場所だねここは。」
「へー石の巫女は腹から子供産んだんだな。」
久坂が言うと、サウザは言う。
「母上は人間嫌いだったらしいけれど、人間に恋をする事ができたからね。人間として子供を産みたかったのさ。」
「へー」
「なんで人間嫌いになったの?」
砂田が聞くと、サウザは首を傾げてしまう。
「そうだなあ。ミンスわかる?」
ミンスに投げると、ミンスは余裕な笑みを浮かべたまま言った。
「…昔の彼女は人間の心を持っておりません。
彼女は永遠の命を持つ、地球の傍観者だったのですよ。彼女はその過程の中で、人間を愚かなものだと思ったのです。」
それを聞いた久坂は目を丸くする。
「ミンスは詳しいな。なんでそんなに知ってんだ?年上の兄貴よりも。」
「これから、全てお教えします。」
クロマは部屋を眺めていたが、それを聞くとミンスの方を見る。
サウザは前に出ると言った。
「そうだね、二人の出生から教えよう。そうだな…あれはもう十六年前かな。母上のお腹が急に妊娠したように膨れたんだ。」
「急に?」
砂田が聞くと、サウザは頷く。
「そこから産まれたのがクロマなんだけどね、あまりにも奇妙なんだ。」
「そりゃいきなりお腹が膨らんで子供が産まれたら奇妙よね。」
砂田の言葉に、サウザは首をブンブンと横に振る。
「違う違う!もっと奇妙!産まれたクロマは一歳ほどの大きさで、しかも言葉を一つ覚えてた!」
「言葉を?て言うか腹で成長してんなし」
久坂が言うと、サウザはオーバーなくらい恐れ、膝を崩して言った。
「『ママ』。クロマはひたすらそれだけを連呼してた。最初は怖かった。」
みんなは少し黙ると、砂田は言う。
「怖。」
しかし電話越しのシュンが空気を読めない発言をした。
「俺の弟『まんま』を覚えたぜ!」
サウザは何事もなかったかのように立ち上がる。
「それだけじゃない。クロマは母上から離れたくないのか、母上のお腹にしがみついてた。」
「可愛いじゃない。」
砂田が言うとサウザも笑顔で言う。
「俺も思った。
…でもやはり奇妙なんだ。父上はずっと旅に出てたし、母上はずっと俺といたし、子供なんてお腹にできるはずないからね。
だからクロマはこの部屋に置いてた、クロマは最初から歩けたから動けないようにして…。
でも、ひたすらママと連呼するクロマが怖くて仕方なかった俺は…!
一緒に遊んでた!」
「遊んでたんかい。」
とツッコミを入れる久坂。
サウザは照れるように笑った。
「ある日ね、クロマの声が止んでたから怖くて母上と父上に言ったんだ。家族三人で中を覗きに行ったよ。
そしたら、クロマは衰弱してた。ちゃんとご飯もあげてたし、遊んであげたりもした。でもなんでだろうって、その時だった。」
サウザは自分のお腹に両手を当て、腹を見つめると言った。
「母上のお腹から声がした。『ここから出して。』と。」
砂田はブルブル震えながらも、サウザの心霊話っぽい話を聴いている。
他は特にそういう反応を見せていない。
というより、心霊話っぽく話しているが空ぶっている。
電話の外では会議室に集まる一同を傍に、連行された誠治もその心霊話に若干恐怖を感じていた。
「ミンスか。」
久坂が言うと、サウザは険しい顔を見せた。
「…そうだよ。」
それにみんなは眉を潜めると、サウザは続けた。
「母上は仕方なく、人間としてじゃなく植物人間として自分のお腹を開いて見せた。人間で言う帝王切開かな。
中からね、植物に取り巻かれた小さいミンスがいたんだ。
ミンスはお腹から出てくると、子供サイズまでみるみる成長して出てきた。ミンスはクロマより少し成長してる子供で、母上と同じ植物人間だったんだ。」
「ミンスみたいな純粋な植物人間と、お前みたいな混血の植物人間とは何が違うんだ?」
久坂の問いに、サウザは答える。
「体の作りが違うんだ。
どちらも栄養は根や葉から得て、自分の中でエネルギーを作り出す。ここまでは一緒だけど、純粋な植物人間は内蔵も無い。母上は人間に化けてただけなんだ。
しかも純粋な植物人間は、エネルギーを無限に貯めておく事ができるんだ。」
「あー」
久坂は相変わらず単調な反応をする。
するとミンスは言った。
「わたくし、サウザが産まれた後に石の巫女の腹の中で、石の巫女の力を埋め固めた種子で産まれた植物人間、言わば石の巫女の分身なのです。」
周囲の空気が一気に変わり、秋菜達は仰天しそうになるが抑える。
「植物人間はある程度力を得ると種子を作り出します。わたくしは石の巫女の子供であり、彼女自身だったのです。」
ミンスはサウザとクロマを見てから続ける。
「石の巫女は夫が旅に出たせいで、寂しさを感じながらもサウザの世話を続けました。
お腹にいた私もまた、その生活を羨みました。…子供が…愛する人が欲しくて…力を使ってサウザに似せた子供を生み出したのです。」
「なるほど、それがマリモか。」
数男が言うと、ミンスはクロマを見た。
「本当にいい子でした。わたくしの事が大好きで、離れなくて、見ていた頃よりももっと大きな幸せを掴んだのです。
…しかしクロマは力の塊であっても形があった。だから石の巫女の腹からすぐに産み落とされたのです。」
「つまり力がなくなるとマリモは死ぬのか?」
数男が聞くと、ミンスは小さく頷く。
みんなが納得しているとサウザは言った。
「そう、あの時クロマが母上のお腹から離れようとしなかったのは母上が愛おしいのではなく、腹に帰ろうとしていたからなんだ。
…悲しくて、ひたすらミンスの事を呼んでいたんだ…。」
一部が気の毒そうな顔を見せると、ミンスは更に続けた。
「わたくしはクロマを作り出すのに力を使ったので、力を貯める事にいたしました。
しかし、クロマは思ったより力の消費が早く、すぐに衰弱した。だから出てきたのです、感動の再会ですね。」
するとミンスは、急に表情を暗くして言う。
「ですが石の巫女は、同等の力を持つわたくしの存在を驚異に思った。
石の巫女はわたくしの代わりにクロマに力を与える事を約束し、わたくしの…わたくしの根を切り落としました…。
わたくしはまんまとあの女の口車に乗せられた…。
あの女は地球に根を張っていて、わたくしをその中に入れる事を拒んだのです。
わたくしは仕方の無いことだと思い、クロマと共に居れるならと、それを受け入れてしまいました。」
「根?」
久坂が首を傾げると、ミンスは頷いた。
「石の巫女は、力を地球から得ていたのです。
地球の奥深くまで根を張って…」
ミンスは頭の装飾品を外すと続ける。
「わたくしの根は消え、力を封じられ、三人兄弟として生きる事になりました。
決して悪い生活ではありませんでした、石の巫女は約束を破りませんでしたし、私を消そうだなんてしませんでした。
…でも、クロマの記憶は消され、クロマの思いはあの女へと向かってしまった…わたくしがママなのに、あの女がママになった。わたくしは…それが悔しかった…。
しかしクロマの弟であるのも悪くはありませんでした。クロマを同等の立場で様子を見る事ができましたし。」
「どっちだ。」
数男が言うと、砂田は数男の背中を押して言う。
「葛藤ってモンがあるのよ!」
ちなみにミィシェルは周囲を走り、飽きるとみんなの顔を見る。
ミンスは続けた。
「少し大きくなったクロマはある日、石の巫女とわたくしを連れて、隣国で上がる予定のロケットを見に行きたいと国を出ました。
しかし石の巫女もわたくしも、脱水症状が表れてそれどころではなくなりました。
…運が悪かったのです。石の巫女の力を、機械の力で奪う人間が現れた。」
ミンスの言葉に何人か驚いていると、久坂は話がわかるのか言った。
「…秋田宇宙生物研究所のヤツ等だ…」
その言葉に、ミンスは静かに頷いた。
国にある王宮の最深部に皆はいた。
天井が見えないくらい高く、石でできた円形の広い一室。
クロマとミンスは国の者に見つかると殺されてしまうらしいので、変装をしてここまでやってきていた。
数男はサチに電話をかけ、サチの周りには他の会議室暮らしの人達が話を聞く体勢に入っていた。
ミィシェルは相変わらず難しい話をする時は聞かず、そこらで遊んでいるだけである。
「ここは産婦人科です。」
とミンスが急に言うので一部の人がが吹いてしまう。
サウザは苦笑いをしながら言った。
「ここはね、母上が俺達を産んだ場所。ちゃんとお腹から産まれてきたんだよ皆。本当に思い出の場所だねここは。」
「へー石の巫女は腹から子供産んだんだな。」
久坂が言うと、サウザは言う。
「母上は人間嫌いだったらしいけれど、人間に恋をする事ができたからね。人間として子供を産みたかったのさ。」
「へー」
「なんで人間嫌いになったの?」
砂田が聞くと、サウザは首を傾げてしまう。
「そうだなあ。ミンスわかる?」
ミンスに投げると、ミンスは余裕な笑みを浮かべたまま言った。
「…昔の彼女は人間の心を持っておりません。
彼女は永遠の命を持つ、地球の傍観者だったのですよ。彼女はその過程の中で、人間を愚かなものだと思ったのです。」
それを聞いた久坂は目を丸くする。
「ミンスは詳しいな。なんでそんなに知ってんだ?年上の兄貴よりも。」
「これから、全てお教えします。」
クロマは部屋を眺めていたが、それを聞くとミンスの方を見る。
サウザは前に出ると言った。
「そうだね、二人の出生から教えよう。そうだな…あれはもう十六年前かな。母上のお腹が急に妊娠したように膨れたんだ。」
「急に?」
砂田が聞くと、サウザは頷く。
「そこから産まれたのがクロマなんだけどね、あまりにも奇妙なんだ。」
「そりゃいきなりお腹が膨らんで子供が産まれたら奇妙よね。」
砂田の言葉に、サウザは首をブンブンと横に振る。
「違う違う!もっと奇妙!産まれたクロマは一歳ほどの大きさで、しかも言葉を一つ覚えてた!」
「言葉を?て言うか腹で成長してんなし」
久坂が言うと、サウザはオーバーなくらい恐れ、膝を崩して言った。
「『ママ』。クロマはひたすらそれだけを連呼してた。最初は怖かった。」
みんなは少し黙ると、砂田は言う。
「怖。」
しかし電話越しのシュンが空気を読めない発言をした。
「俺の弟『まんま』を覚えたぜ!」
サウザは何事もなかったかのように立ち上がる。
「それだけじゃない。クロマは母上から離れたくないのか、母上のお腹にしがみついてた。」
「可愛いじゃない。」
砂田が言うとサウザも笑顔で言う。
「俺も思った。
…でもやはり奇妙なんだ。父上はずっと旅に出てたし、母上はずっと俺といたし、子供なんてお腹にできるはずないからね。
だからクロマはこの部屋に置いてた、クロマは最初から歩けたから動けないようにして…。
でも、ひたすらママと連呼するクロマが怖くて仕方なかった俺は…!
一緒に遊んでた!」
「遊んでたんかい。」
とツッコミを入れる久坂。
サウザは照れるように笑った。
「ある日ね、クロマの声が止んでたから怖くて母上と父上に言ったんだ。家族三人で中を覗きに行ったよ。
そしたら、クロマは衰弱してた。ちゃんとご飯もあげてたし、遊んであげたりもした。でもなんでだろうって、その時だった。」
サウザは自分のお腹に両手を当て、腹を見つめると言った。
「母上のお腹から声がした。『ここから出して。』と。」
砂田はブルブル震えながらも、サウザの心霊話っぽい話を聴いている。
他は特にそういう反応を見せていない。
というより、心霊話っぽく話しているが空ぶっている。
電話の外では会議室に集まる一同を傍に、連行された誠治もその心霊話に若干恐怖を感じていた。
「ミンスか。」
久坂が言うと、サウザは険しい顔を見せた。
「…そうだよ。」
それにみんなは眉を潜めると、サウザは続けた。
「母上は仕方なく、人間としてじゃなく植物人間として自分のお腹を開いて見せた。人間で言う帝王切開かな。
中からね、植物に取り巻かれた小さいミンスがいたんだ。
ミンスはお腹から出てくると、子供サイズまでみるみる成長して出てきた。ミンスはクロマより少し成長してる子供で、母上と同じ植物人間だったんだ。」
「ミンスみたいな純粋な植物人間と、お前みたいな混血の植物人間とは何が違うんだ?」
久坂の問いに、サウザは答える。
「体の作りが違うんだ。
どちらも栄養は根や葉から得て、自分の中でエネルギーを作り出す。ここまでは一緒だけど、純粋な植物人間は内蔵も無い。母上は人間に化けてただけなんだ。
しかも純粋な植物人間は、エネルギーを無限に貯めておく事ができるんだ。」
「あー」
久坂は相変わらず単調な反応をする。
するとミンスは言った。
「わたくし、サウザが産まれた後に石の巫女の腹の中で、石の巫女の力を埋め固めた種子で産まれた植物人間、言わば石の巫女の分身なのです。」
周囲の空気が一気に変わり、秋菜達は仰天しそうになるが抑える。
「植物人間はある程度力を得ると種子を作り出します。わたくしは石の巫女の子供であり、彼女自身だったのです。」
ミンスはサウザとクロマを見てから続ける。
「石の巫女は夫が旅に出たせいで、寂しさを感じながらもサウザの世話を続けました。
お腹にいた私もまた、その生活を羨みました。…子供が…愛する人が欲しくて…力を使ってサウザに似せた子供を生み出したのです。」
「なるほど、それがマリモか。」
数男が言うと、ミンスはクロマを見た。
「本当にいい子でした。わたくしの事が大好きで、離れなくて、見ていた頃よりももっと大きな幸せを掴んだのです。
…しかしクロマは力の塊であっても形があった。だから石の巫女の腹からすぐに産み落とされたのです。」
「つまり力がなくなるとマリモは死ぬのか?」
数男が聞くと、ミンスは小さく頷く。
みんなが納得しているとサウザは言った。
「そう、あの時クロマが母上のお腹から離れようとしなかったのは母上が愛おしいのではなく、腹に帰ろうとしていたからなんだ。
…悲しくて、ひたすらミンスの事を呼んでいたんだ…。」
一部が気の毒そうな顔を見せると、ミンスは更に続けた。
「わたくしはクロマを作り出すのに力を使ったので、力を貯める事にいたしました。
しかし、クロマは思ったより力の消費が早く、すぐに衰弱した。だから出てきたのです、感動の再会ですね。」
するとミンスは、急に表情を暗くして言う。
「ですが石の巫女は、同等の力を持つわたくしの存在を驚異に思った。
石の巫女はわたくしの代わりにクロマに力を与える事を約束し、わたくしの…わたくしの根を切り落としました…。
わたくしはまんまとあの女の口車に乗せられた…。
あの女は地球に根を張っていて、わたくしをその中に入れる事を拒んだのです。
わたくしは仕方の無いことだと思い、クロマと共に居れるならと、それを受け入れてしまいました。」
「根?」
久坂が首を傾げると、ミンスは頷いた。
「石の巫女は、力を地球から得ていたのです。
地球の奥深くまで根を張って…」
ミンスは頭の装飾品を外すと続ける。
「わたくしの根は消え、力を封じられ、三人兄弟として生きる事になりました。
決して悪い生活ではありませんでした、石の巫女は約束を破りませんでしたし、私を消そうだなんてしませんでした。
…でも、クロマの記憶は消され、クロマの思いはあの女へと向かってしまった…わたくしがママなのに、あの女がママになった。わたくしは…それが悔しかった…。
しかしクロマの弟であるのも悪くはありませんでした。クロマを同等の立場で様子を見る事ができましたし。」
「どっちだ。」
数男が言うと、砂田は数男の背中を押して言う。
「葛藤ってモンがあるのよ!」
ちなみにミィシェルは周囲を走り、飽きるとみんなの顔を見る。
ミンスは続けた。
「少し大きくなったクロマはある日、石の巫女とわたくしを連れて、隣国で上がる予定のロケットを見に行きたいと国を出ました。
しかし石の巫女もわたくしも、脱水症状が表れてそれどころではなくなりました。
…運が悪かったのです。石の巫女の力を、機械の力で奪う人間が現れた。」
ミンスの言葉に何人か驚いていると、久坂は話がわかるのか言った。
「…秋田宇宙生物研究所のヤツ等だ…」
その言葉に、ミンスは静かに頷いた。
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