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第1章 精神病質―サイコパシー―
011 クロマの記憶、蘇る 前半
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次の日。
第二故郷病院四階の廊下では、ミィシェルがアンジェルに昨日の報告をしていた。
「クロマお兄様、体…凄く…良い…!」
アンジェルはその報告に、思わず無表情。
「話しかけんな。」
「ヒドッ!」
と砂田が反応。
それに対してミィシェルは涙目になると、トボトボと廊下を歩いていく。
「Anjel兄…ヒド…イ…です。」
その様子に砂田は放っておけなく、ミィシェルを追いかけるのであった。
すると、数男の部屋から守が出てくる。
守は言った。
「もう来んなっ!出てってやる!消えてやる!!」
そう言って守はそのまま階段を下りていったが、数男は部屋から出てきて舌打ちをした。
「どうしたんですか数男さん。」
サチが聞くと、数男は不機嫌な顔。
「また喧嘩!?」
と、ミィシェルを追いかけたはずの砂田が戻ってきていた。
「街で最近頻繁に起こっている子供の行方不明事件があるんだ。それは全て植物人間の仕業だと噂立っててな、その植物人間が娘の香奈子である可能性が出てきた。」
「娘さん、亡くなったんですよね?またなんでそんな事を。」
「香奈子はサイコパスだった。その上植物人間になった際は、人間を食う様なカニバリズムだった。」
「「サイコパスでカニバリズム!?」」
砂田とサチは驚いた。
「カニバリズムって、人間食べちゃう人?」
「確かにこの街やその周辺では前から子供の行方不明事件多いですけど、すぐ警察に捕まりますよ!」
サチの言葉に数男は首を横に振った。
「植物人間は警察でも自衛隊でも手に負えない生物なんだぞ。
確かに香奈子は三笠が片付けたはずだが、香奈子をお前達は見ているんだろう?いる可能性は十分にある。」
「それと守君、何が関係あるんですか。」
「わからないか?香奈子の死を悔やんでる守が、香奈子が生きてると知ったらどうすると思う。」
数男の問いにサチは即言った。
「探し出そうとします。」
「つまり非常に危険なんだ。」
数男の言葉に、砂田は意外そうな顔をする。
「五島さん珍しい、自分の息子の心配だなんて。」
「は?」
数男は言うと、その言葉の意味を理解し付け加えた。
「香奈子は守に変な事を吹き込んでいつも遊んでいた。
その一環で守もカニバリズムにされたら私の社会地位が非常に危険だ。」
「最っ低。あなたじゃないんだから守君は躊躇うわよ!」
と砂田は怒った。
怒りつつも、砂田はサチと腕を組んでいる。
サチは全くその通りと言いたげな顔をする。
「私は人肉を貪るような趣味はない。」
数男は言うが、近くにいた三笠が鼻で笑う。
「まあ女の体は貪っても貪り足りないくらいだろうけどね。」
「誰が上手い事を言えと」
と砂田が言った。
そこに冷静に数男は言った。
「死ね。」
それを聞いて、なぜか久坂はブッと無表情で吹いた。
呆気にとられるサチは黙ったまま。
「茶番広げる暇あったら探しに行けよ。」
久坂が最もな事を言うと、数男は三笠を睨みながら立ち去っていった。
サチも数男を追いかけると三笠は笑顔のまま言う。
「僕も探しに行こうかな。」
「お前はたまには実家に帰れ。」
久坂は三笠に言う。
「じゃあ久坂さんが探して?」
「オレはパス。」
「どうして?」
久坂は出かける準備をすると言う。
「これからダチと焼肉だから。」
夕方の道を歩く数男とサチ。
「数男さん、色んな女性に手を出してるんですか?奥さんが可哀想です。」
サチは無表情で言うと、数男はサチに振り向いて言った。
「あんな女で満足できるわけないだろ、むしろ不満だ。
好きな女でもいれば満足するんじゃないかとか秀也は言っていたが、わからないな。」
「人を好きになった事ないんですか?」
「あるわけないだろ。」
数男の言葉に、サチは目を丸くしてから溜息。
「自分の植物人間には愛情を抱くって話なのに、変な話ですね。」
「そうだな。…。」
数男はそう返事すると同時に、先日から見続けている夢を思い出す。
それを思い出すと、眉を潜めた。
(クソ…なんで今それを思い出すんだ…)
するとサチは言った。
「…そう言えば五島さん、久坂さんの事を名前呼びしてますが、久坂さんとは昔からの付き合いなんですか?」
数男はサチの言葉に気づくと、気を紛らす為に話す。
「小学からずっと同じだな。同学年だからな、よく付きまとわれた。
容姿のせいか無駄に興味を持たれてな、学校の夏休みの自由研究は毎年私を研究していたな。」
「毎年?よく飽きないですね。」
「二年からだ。『数男の家庭・日課研究』、三年は『数男は痛みを感じないのか検証』、四年は『数男の運の悪さのグラフ化』、五年は『数男の虚言癖を直す夏休み』、六年は『数男の治癒力の研究』だったな。」
「色々ツッコミ所がある上に全てくだらないですね。」
サチが正直に言うと、数男も頷く。
「本人は至って真面目に研究していたんだがな。そのお陰で私も毎年色んな事を勉強させてもらったな。」
「例えば?」
「二年は家庭暴力が普通でない事、三年は人は痛みを感じやすい事、四年は世の中性格の歪んだ人間ばかりいるわけではない事、五年は嘘は社交辞令ではない事、六年は人は傷の再生が遅い事。」
数男は淡々と言ったが、その内容で数男がただの人間ではない事をひしひしと感じるサチ。
「傷の再生早いんですか。」
「擦り傷は一日あれば傷跡も消える。」
サチは黙り込んだが、思っていた。
(植物人間の定めなのだろうか…)
「と言うか、五島さん案外お喋りなんですね。」
すると数男は少し黙ってからサチに言った。
「そうだな、喋るのは嫌いではないんだ。ただ相手がいないだけで。」
「ほお。」
すると数男はサチに向かって微笑んだ。
「これから出掛ける時はお前にでも聞いてもらうか。」
「あ、はい。」
数男は返事をしたサチを少し見てから、少し黙ると言った。
「すぐそこだしもみじ公園に行くか。」
「え…」
サチが予想外のチョイスに思考が一気に抜けると、数男はサチを見て言う。
「お前の好きな奴がゴミ拾いしているんだろ?」
「え…ちょ、守君は?」
「公園も一応探すんだ。」
そして二人は公園へ向かう。
しかしその時。
背後からバチッと音がする。
サチがその音に気づくと数男は腕から植物を伸ばし、自分とサチの背後を守るように覆う。
するとプラズマが背後から飛んできて植物に当たり、植物は電気を通さないのか数男自身は平気そうだった。
数男はサチが無事である事を確認する。
「大丈夫か。」
「ありがとうございます。このプラズマまさか…」
そして数男は背後の植物を退かす。
その先にはやはりクロマがいた。
クロマは恐ろしい形相を見せながら数男に近づく。
「貴様、今度こそ息の根を止めてみせる。」
「腹の傷は治ったか?」
「馬鹿にするな!この程度既に治ったわ!」
サチは驚いた顔をした。
「まだ一週間しか経ってないわよ!?」
数男は鼻で笑った。
「所詮は化け物。同じ化け物がいて嬉しいものだな、お前それでまともな人間と自称できるか?」
クロマはそれを聞くと黙り込む。
数男は言った。
「植物人間の力を受けているなら、体が生身の人間である事は変わりないはずだ。
つまりその再生力は、お前が人間じゃない事を何よりも表している。」
クロマは数男を睨む。
「何を言うと思えば!根拠の無い事を口にするな!」
数男はプッと声を出すとせせら笑った。
「お前わからないのか?お前は人間じゃない、わかってるだろ?」
「人間に決まっているだろう…!」
すると数男は下を向いて「はぁー」と長い長い溜息をつくとクロマを見る。
「お前、馬鹿か。」
クロマは眉間にしわを寄せると、数男は更に言った。
「大体自分の出生も知らない孤児が堂々と自分は人間だと言うのはおかしいだろ。猿の大群に狼を一匹混ぜたようなものだ。すぐ気づけ阿呆。」
「貴様暴言だけは達者だな…!」
クロマは少々お怒りの様子。
「石の巫女の息子が短気とは。石の巫女はどんな性格なんだろうな。」
数男の言葉にクロマは眉を潜める。
「いしのみこ…?」
数男はつい目を見開いてしまった。
「お前、石の巫女も知らないのか?」
クロマが黙って見つめてくるので、これは図星だと思い数男は言った。
「お前は何も知らされてないんだな。お前の弟でさえ石の巫女の事は知っていたぞ。」
しかしクロマは焦りはじめる。
「弟…?ミンスの事か…?」
サチは黙って聞いていたが、それには流石に驚いてクロマに聞いた。
「君、自分が兄である事も知らないの?」
クロマはすっかり思考停止して頭を抱えている。
「お前は十七、弟は十六だったか。お前の弟が教えてくれたぞ。」
すると、クロマは急に頭を抱えて立膝を着いた。
サチは驚いて一歩前に出るが、数男は止めた。
(急にどうしたのクロマ…?)
サチはクロマの心配を少ししながらも、クロマの苦しむ姿を見ていた。
第二故郷病院四階の廊下では、ミィシェルがアンジェルに昨日の報告をしていた。
「クロマお兄様、体…凄く…良い…!」
アンジェルはその報告に、思わず無表情。
「話しかけんな。」
「ヒドッ!」
と砂田が反応。
それに対してミィシェルは涙目になると、トボトボと廊下を歩いていく。
「Anjel兄…ヒド…イ…です。」
その様子に砂田は放っておけなく、ミィシェルを追いかけるのであった。
すると、数男の部屋から守が出てくる。
守は言った。
「もう来んなっ!出てってやる!消えてやる!!」
そう言って守はそのまま階段を下りていったが、数男は部屋から出てきて舌打ちをした。
「どうしたんですか数男さん。」
サチが聞くと、数男は不機嫌な顔。
「また喧嘩!?」
と、ミィシェルを追いかけたはずの砂田が戻ってきていた。
「街で最近頻繁に起こっている子供の行方不明事件があるんだ。それは全て植物人間の仕業だと噂立っててな、その植物人間が娘の香奈子である可能性が出てきた。」
「娘さん、亡くなったんですよね?またなんでそんな事を。」
「香奈子はサイコパスだった。その上植物人間になった際は、人間を食う様なカニバリズムだった。」
「「サイコパスでカニバリズム!?」」
砂田とサチは驚いた。
「カニバリズムって、人間食べちゃう人?」
「確かにこの街やその周辺では前から子供の行方不明事件多いですけど、すぐ警察に捕まりますよ!」
サチの言葉に数男は首を横に振った。
「植物人間は警察でも自衛隊でも手に負えない生物なんだぞ。
確かに香奈子は三笠が片付けたはずだが、香奈子をお前達は見ているんだろう?いる可能性は十分にある。」
「それと守君、何が関係あるんですか。」
「わからないか?香奈子の死を悔やんでる守が、香奈子が生きてると知ったらどうすると思う。」
数男の問いにサチは即言った。
「探し出そうとします。」
「つまり非常に危険なんだ。」
数男の言葉に、砂田は意外そうな顔をする。
「五島さん珍しい、自分の息子の心配だなんて。」
「は?」
数男は言うと、その言葉の意味を理解し付け加えた。
「香奈子は守に変な事を吹き込んでいつも遊んでいた。
その一環で守もカニバリズムにされたら私の社会地位が非常に危険だ。」
「最っ低。あなたじゃないんだから守君は躊躇うわよ!」
と砂田は怒った。
怒りつつも、砂田はサチと腕を組んでいる。
サチは全くその通りと言いたげな顔をする。
「私は人肉を貪るような趣味はない。」
数男は言うが、近くにいた三笠が鼻で笑う。
「まあ女の体は貪っても貪り足りないくらいだろうけどね。」
「誰が上手い事を言えと」
と砂田が言った。
そこに冷静に数男は言った。
「死ね。」
それを聞いて、なぜか久坂はブッと無表情で吹いた。
呆気にとられるサチは黙ったまま。
「茶番広げる暇あったら探しに行けよ。」
久坂が最もな事を言うと、数男は三笠を睨みながら立ち去っていった。
サチも数男を追いかけると三笠は笑顔のまま言う。
「僕も探しに行こうかな。」
「お前はたまには実家に帰れ。」
久坂は三笠に言う。
「じゃあ久坂さんが探して?」
「オレはパス。」
「どうして?」
久坂は出かける準備をすると言う。
「これからダチと焼肉だから。」
夕方の道を歩く数男とサチ。
「数男さん、色んな女性に手を出してるんですか?奥さんが可哀想です。」
サチは無表情で言うと、数男はサチに振り向いて言った。
「あんな女で満足できるわけないだろ、むしろ不満だ。
好きな女でもいれば満足するんじゃないかとか秀也は言っていたが、わからないな。」
「人を好きになった事ないんですか?」
「あるわけないだろ。」
数男の言葉に、サチは目を丸くしてから溜息。
「自分の植物人間には愛情を抱くって話なのに、変な話ですね。」
「そうだな。…。」
数男はそう返事すると同時に、先日から見続けている夢を思い出す。
それを思い出すと、眉を潜めた。
(クソ…なんで今それを思い出すんだ…)
するとサチは言った。
「…そう言えば五島さん、久坂さんの事を名前呼びしてますが、久坂さんとは昔からの付き合いなんですか?」
数男はサチの言葉に気づくと、気を紛らす為に話す。
「小学からずっと同じだな。同学年だからな、よく付きまとわれた。
容姿のせいか無駄に興味を持たれてな、学校の夏休みの自由研究は毎年私を研究していたな。」
「毎年?よく飽きないですね。」
「二年からだ。『数男の家庭・日課研究』、三年は『数男は痛みを感じないのか検証』、四年は『数男の運の悪さのグラフ化』、五年は『数男の虚言癖を直す夏休み』、六年は『数男の治癒力の研究』だったな。」
「色々ツッコミ所がある上に全てくだらないですね。」
サチが正直に言うと、数男も頷く。
「本人は至って真面目に研究していたんだがな。そのお陰で私も毎年色んな事を勉強させてもらったな。」
「例えば?」
「二年は家庭暴力が普通でない事、三年は人は痛みを感じやすい事、四年は世の中性格の歪んだ人間ばかりいるわけではない事、五年は嘘は社交辞令ではない事、六年は人は傷の再生が遅い事。」
数男は淡々と言ったが、その内容で数男がただの人間ではない事をひしひしと感じるサチ。
「傷の再生早いんですか。」
「擦り傷は一日あれば傷跡も消える。」
サチは黙り込んだが、思っていた。
(植物人間の定めなのだろうか…)
「と言うか、五島さん案外お喋りなんですね。」
すると数男は少し黙ってからサチに言った。
「そうだな、喋るのは嫌いではないんだ。ただ相手がいないだけで。」
「ほお。」
すると数男はサチに向かって微笑んだ。
「これから出掛ける時はお前にでも聞いてもらうか。」
「あ、はい。」
数男は返事をしたサチを少し見てから、少し黙ると言った。
「すぐそこだしもみじ公園に行くか。」
「え…」
サチが予想外のチョイスに思考が一気に抜けると、数男はサチを見て言う。
「お前の好きな奴がゴミ拾いしているんだろ?」
「え…ちょ、守君は?」
「公園も一応探すんだ。」
そして二人は公園へ向かう。
しかしその時。
背後からバチッと音がする。
サチがその音に気づくと数男は腕から植物を伸ばし、自分とサチの背後を守るように覆う。
するとプラズマが背後から飛んできて植物に当たり、植物は電気を通さないのか数男自身は平気そうだった。
数男はサチが無事である事を確認する。
「大丈夫か。」
「ありがとうございます。このプラズマまさか…」
そして数男は背後の植物を退かす。
その先にはやはりクロマがいた。
クロマは恐ろしい形相を見せながら数男に近づく。
「貴様、今度こそ息の根を止めてみせる。」
「腹の傷は治ったか?」
「馬鹿にするな!この程度既に治ったわ!」
サチは驚いた顔をした。
「まだ一週間しか経ってないわよ!?」
数男は鼻で笑った。
「所詮は化け物。同じ化け物がいて嬉しいものだな、お前それでまともな人間と自称できるか?」
クロマはそれを聞くと黙り込む。
数男は言った。
「植物人間の力を受けているなら、体が生身の人間である事は変わりないはずだ。
つまりその再生力は、お前が人間じゃない事を何よりも表している。」
クロマは数男を睨む。
「何を言うと思えば!根拠の無い事を口にするな!」
数男はプッと声を出すとせせら笑った。
「お前わからないのか?お前は人間じゃない、わかってるだろ?」
「人間に決まっているだろう…!」
すると数男は下を向いて「はぁー」と長い長い溜息をつくとクロマを見る。
「お前、馬鹿か。」
クロマは眉間にしわを寄せると、数男は更に言った。
「大体自分の出生も知らない孤児が堂々と自分は人間だと言うのはおかしいだろ。猿の大群に狼を一匹混ぜたようなものだ。すぐ気づけ阿呆。」
「貴様暴言だけは達者だな…!」
クロマは少々お怒りの様子。
「石の巫女の息子が短気とは。石の巫女はどんな性格なんだろうな。」
数男の言葉にクロマは眉を潜める。
「いしのみこ…?」
数男はつい目を見開いてしまった。
「お前、石の巫女も知らないのか?」
クロマが黙って見つめてくるので、これは図星だと思い数男は言った。
「お前は何も知らされてないんだな。お前の弟でさえ石の巫女の事は知っていたぞ。」
しかしクロマは焦りはじめる。
「弟…?ミンスの事か…?」
サチは黙って聞いていたが、それには流石に驚いてクロマに聞いた。
「君、自分が兄である事も知らないの?」
クロマはすっかり思考停止して頭を抱えている。
「お前は十七、弟は十六だったか。お前の弟が教えてくれたぞ。」
すると、クロマは急に頭を抱えて立膝を着いた。
サチは驚いて一歩前に出るが、数男は止めた。
(急にどうしたのクロマ…?)
サチはクロマの心配を少ししながらも、クロマの苦しむ姿を見ていた。
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