陽のあたる場所3

余儀なき選択

余儀なき選択10

声を掛けてきたのは、マックスさん同様に本日DJをするサブローさんだった…。


「いいですよ！外行きましょう♪」


それから外にある喫煙スペースに行くと、やはり話の内容は………


「寅さんの事だけどさ、さっちゃんは別に寅さんの事嫌いになったワケではないんでしょ？」


「もちろん……。

だから申し訳ない事したなとは思っていますよ。」


「だったらさ、お願いだからさっちゃんの方から寅さんに連絡してくれないかな！？

さっちゃんから連絡すれば、絶対に元に戻れるからっ！」


「………。

そうとも限りませんよ？

もしかしたら、もう愛想を尽かされてるかもしれないですよ？」


「そんな事ないからっ！絶対大丈夫っ！！

俺が保証するし、困ったら俺が仲介役になるからっ！！

寅さんは今もさっちゃんの事が好きな筈だからっ！！！」


「サブローさんの気持ちは嬉しいですけど、私やっぱり寅さんとは性格的に合わない気がします……。」


「そんな事ないからっ！

さっちゃんと寅さんは誰がどう見たってお似合いだし、相性ピッタリだよっ！！」


「私はそうは思いません……。

正直、見た目はタイプだったんですけど……


きっと寅さんには私よりもっと合う女性がいると思います……。

だから、このままフェイドアウトする方がお互いの為かと……」


「絶対にそんな事ないっ！

寅さんにはさっちゃん以上の女性なんていないよっ！！


寅さんが他の女性を好きになるなんて考えられないよっ！！


さっちゃん頼むよっ！？

どうかお願いだから寅さんに連絡して欲しいっ！！！」