陽のあたる場所3

令和の寿

令和の寿21

「いやいやいやw  私、結構ドライなんでww

『亡くなったならしょうがない』って、もう割り切って前向きに生きてますけど（笑）

既に婚約者候補もいるんです！

そう言ったら送ってきてくれませんかね？（笑）」


「多分、難しいわね（笑）

部下さんは貴方がそんな連絡してくる時点で『やっぱりまだ引きずっているんだ！』って思うでしょうね？

だから貴方が『無理して嘘をついてる』って思うでしょうね？（笑）」


「いやぁ～、困ったモンですね？w

彼もだいぶ考え方ズレてますね？（笑）」


「確かにズレてはいるかもしれないわね？（笑）

でも彼も悪気はないのよ？

良かれと思ってそうしてるの。

彼からは"思いやり"のカードしか出てこないわ♪」


「そうなんですね？

分かりました。手紙や遺品の事は諦めます…。

でも、なんで電話が未だに繋がるんですかね？

亡くなって、もう10カ月近く経ちますけど、彼に預金があるからそのまま引き落としされてるんですかね？」


「そうねぇ…。どうもご家族は彼が生きているそのままの状態にしてるわね？」


「……え？どうゆうことですか！？

死んだことが周りにバレないようにしてるってことですか！？」


「う～ん…それが意図的になのかは分からないけど、

多分"死亡届"だけ出して、後は全てそのまま放置してある感じね？（笑）」


「じゃあ、彼の財産事態はそのまま放置されてるんですね？」



「そうね！

でもねぇ、どうも彼の周りはものすご～く潤ってるみたいよ？（笑）」