陽のあたる場所3

仮想と真実

仮想と真実11

……え？

既に会っている人……？


誰だろう…………？




だけど………



「アハハハっ！

そうなんですね！？

じゃあ、そんな人が現れるのを楽しみに待ってます（笑）」


私は敢えて誰か聞かずに占い師のもとを後にした……。


余計な事を聞くと、その"既に出会ってる人"を変に意識してしまいそうだし……

そうすると元夫である浩志さんの"死"を意識してしまいそうだし…………


なにより、所詮ただの占いだからーーーー。



『お疲れ様です！幸子さん
お元気ですか？m(_ _)m』



2019年4月15日ーーー


黒田さんから久々にメールが来た。



「元気ですよ！黒田さんどうかしましたか⁉︎∑(ﾟДﾟ)」



『篤史さんには、弟いたこと知ってましたか？(｀・ω・´)』


『知ってましたよ！(ﾟωﾟ)弟さんが何か！？』


『篤史さんの弟さんが弁護士で、弁護士事務所が、軌道に乗らず篤史さんが、金銭を融通したみたいです

篤史さんには、保険金が何千万単位らしく、揉めているようで(涙)

そんな話を、聞いたら怒りを覚えて、篤史さんが可哀想に思い(T_T)』



『そうなんですか⁉︎(＞＜)

それなら篤史さんの優しさに感謝して、身を引くのが普通だと思うのですが(TT)

本当にその通りです(>_<)こんな時にお金で揉めるなんて、心の貧しい人ですね(ｰｰ;)』


『実は、幸子さんに篤史さんから、亡くなる前日に電話がありまして。』


『本当ですか⁉︎何でしょう！？(ﾟωﾟ)』


『僕に篤史さんが幸子さんに、伝言しておいて欲しいと！』


『何でしょう⁉︎(ノ_＜)』


『俺にとって幸子は、ずっと好きだったと、俺が亡くなって落ち着いたら、本人に話して欲しいと！

ワガママな俺にありがとうと！

伝えておいて頂きたいと！

それが残念ながら最後の話でした！m(_ _)m』